おそらくこの話が投稿された頃にはアパラチアで新要素を求めてまた放浪しているだろう今日このごろです。
いやぁ〜、この時を待っておりました。
アプデ当日は色々と間に合わなくて無理でしたが、今からでも多分楽しく銃弾と硝煙と血、後は放射能とか諸々に塗れた地獄でヒャッハーできそうで楽しみであります。
さて、それはそうとして本編をどうぞ
追記:取り敢えず新たに追加されたらしい豚を狩ることにしたいですなぁ。
……豚は漏れなく皆殺しです。
奴らを許してはならない(複数の狩人の記憶)
追記その2:情けなくもお恥ずかしながら凄い誤字報告が上がっておりました。
いや本当に………ありがとうございます…!!
「……………。」
「……………。」
その場に重苦しい空気が流れる。
片や腕を組み、一切顔色を変えずにどっしりと構えるセイジ。
もう一方を見れば、目を鋭くして彼を睨むヒナ。
緊張が走る空気の中、それを破ったのはマコトの笑い声だった。
「キキキッ、なるほどなぁ……
何かそれなりのカードがあるとは思っていたが……想像以上だなぁ?」
マコトもいつものように不敵に笑ってはいるものの、その目には真剣なものが宿っていた。
サツキとアコの二人も声には出してはいないが、驚愕と警戒の入り混じった顔でセイジを見ている。
「……ふむ」
しかし、セイジはそれを意に返していないようにコップに注がれた水で口を湿らせ、落ち着いた様子で口を開いた。
「雷帝……過去にゲヘナを治めていた暴君の生徒会長。
高い技術力を個人で保有しており、彼女が残した危険な兵器や作品はそのほとんどが忌まわしい物として破壊……もしくは処分されていると聞いている」
静まる店内の中にセイジの声だけが響く。
アビドス側の方も特に何を言うでもなく沈黙しており、アルに関しても表面上うまく取り繕いながらセイジの話に耳を傾けていた。
「俺がそれについて知ったのはつい数日前だな。
アビドスの地形データや歴史の変遷を調べるために資料を読みあさっていたんだが、その中にこんな物が混じっていた」
そう言って彼が懐から取り出したのはパッケージングされた一冊のメモ帳。
表紙は少し擦れており、どこか古びた様相を漂わせているそれにはゲヘナの校章が描かれていた。
「このメモは雷帝とやらの腹心の部下のものらしくてな。
どうやら奴さんが権力を握っていた頃、アビドスとゲヘナの間に何かしらのコネクションがあったらしい」
「……そんなの初めて聞いたねぇ〜。
そのメモに信憑性とかってあるの?」
半信半疑といった様子でホシノはセイジへとそう問いかける。
実際、彼女はそんな話を資料で見たことも……
自身の「先輩」から聞いたことも無い。
「裏取りは別口でしてある。
その上で言うのであれば……これは間違いなく本物だ」
――ガタッ!
彼の発言に反応し、ヒナが乱雑に椅子を蹴って立ち上がった。
「い、委員長!?」
いつもであれば見せないその異様な姿に、アコは目を白黒とさせながら戸惑っていた。
「……先生、悪いのだけどその証拠品は渡してもらうわ。
今すぐにでも」
目が鋭く細められ、先ほどまでヒナと同じように厳しい視線を向けていたはずのマコトですら身を震わせてしまうほどの威圧感が彼女から放たれている。
アビドス側もアヤネはその威圧感に完全にたじろいでおり、アルに至っては平常状態を装ったまま意識だけを飛ばしてしまっていた。
「おっと落ち着け。
別にこれは俺としては必要もない以上、コレを渡すこと自体は構わん。
だがな……」
しかし、それに屈していなかったセイジは彼女の要求へと淡々と答え始める。
そうして言葉を区切ったところで、彼はホシノの方へと視線を向けた。
「……ま、それの所有権については私たちアビドスにあることになるんだよねぇ〜。
別にそれをあげちゃうのは良いんだけどさぁ〜……ちょっとぐらいそれあげる代わりの対価ぐらいは欲しいかなぁ〜って思うんだけど、そこら辺どうなのかな委員長ちゃん?」
やれやれといった様子でゲヘナ側へと遠回しに要求を突きつけるホシノ。
それを聞いたヒナはアコから白紙を一枚貰い、目にも止まらない速さで何かを書き込んだ。
「……そういうことなら私からはこの内容で取引させてもらう。
小鳥遊ホシノ、これでいいかしら?」
「お、どれどれ……」
ホシノはヒナから渡された書類を軽く読んでみる。
細々と書かずにゲヘナ側からの内容を要約すると……
1.便利屋の指名手配取り消しに伴って、当面はアビドスにて奉仕活動と相互の連絡役を行わせる。
2.雷帝の遺産にまつわる発見があった場合、それについてはゲヘナの責任と負担の元で処分等を行なう。
3.今回のこの資料についても、以上の項目とはまた別に報酬金を空崎ヒナの口座から即金で支払う代わりに、これにまつわる現存の資料等のゲヘナ側への掲示を義務とする。
実際にはもっと多くの制約やらなんやらが書かれてはいるが、大体の内容はこのようなものである。
「ふむふむなるほどねぇ〜……」
ホシノはこの内容を読みつつ考える。
少なくとも、セイジが求めていた要求のうち半分はコレを譲渡するだけで達成できる。
なんなら副次的に一時的な収入も見込める。
セイジから遺産とかいうとんでもない厄ネタの存在を教えられた時は、そんな危険なものなら自分で始末をつけようとも考えてはいたが……
彼の説得とゲヘナの態度からして、下手に自分でやろうとすればアビドスが危なくなる可能性がある。
それで自分だけに危険が及ぶだけならまだ良いが、後輩たちや「彼女」に降りかかってしまえば目も当てられない。
守りたくてやった行動で危険を呼び込むのであれば、それは自身にとって本末転倒である。
本来であれば感情的になって最終的に独りよがりになるはずのホシノだが、どうやらこの世界線においてはそうでもないらしい。
それはセイジの存在故か、それとも………
「………うん、おじさんはこれでいいと思うな〜。
というわけで先生、それあげちゃって?」
「了解した。
契約はしっかりと守るべきだからな」
ホシノの承認を受け、セイジはヒナへとメモ帳を渡す。
メモ帳を受け取ったヒナはすぐにパッケージングしていた袋を開けて中身を確認し、それをすぐに袋へとしまいなおした。
「……確認したわ。
間違いなくこれは本物ね」
「………貴様に持っていかれたのは不服だが、まぁいいだろう」
ヒナが少しだけアビドス側への態度を軟化させる中、マコトは不服そうにそう呟いていた。
彼女としてはこのメモ帳を元に万魔殿主導で動きたいところだったが、今回に限ってはそこまで割けるリソースがない以上今回は譲歩するしかなかった。
「さて、無事風紀委員会への交渉がある程度まとまったところでだが……
万魔殿議長、そろそろ例の件について話をまとめることとしよう」
「……キキキッ、あぁそうだったな!
では、改めて先生……その件についてこちら側からの是非と提案をさせてもらおう」
再びセイジがその場の進行を進めると、先ほどまでの不機嫌な態度から一変、再び不敵な笑みをマコトは浮かべ始める。
そして、彼女は一枚の書類を取り出してこう宣言した。
「我々ゲヘナ学園とアビドス高等学校は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの名のもとに友好協定を結び、相互において武力侵攻などが発生した際にはこれに介入し支援を行なうことを提案する!」
いかがでしたか?
……正直この辺はオリジナル色が強すぎてまとめるのが中々大変ですねぇ。
主にこの描写の仕方で良いのか不安ではあります。
まぁ……頑張ってなんとかします。
やっぱりさぁ、やるもんじゃないね……
オツムに合わないことはさぁ(CV.藤原◯治)
というわけで、また次の話をお楽しみに