アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
グールのリボルバー欲しさにとにかく奔走しまくってて少し遅れました。
投稿時点ではまだシーズンスコアランクが52なので、あと3も足りんのです……。
ついでにモジュールも揃えるとなると更なる地獄ガガガ……
それはそうと、前々回辺りから出してるコック仕様のプロテクトロンについて後書きに説明を作ります。
一応こいつもドライブボットと同じく本作オリジナルカスタム機なので……
なお、もちろん元ネタは皆さんもご存じのアイツです。
というわけで、本編をどうぞ


六十話:美食研究会

「美食……研究会!」

 

ヒナが怒りのこもった視線で強奪をたくらむ生徒たち……

 

ゲヘナ有数のテロリスト集団「美食研究会」をにらみつけた。

 

「あら?ヒナさん、なぜこのようなところに……?」

 

「ハルナ……貴女、よくもやってくれたわね」

 

縛り上げられたプロテクトロンの頭側を担いでいる白いロングの髪が特徴的な少女、「黒舘ハルナ」は驚いた様子でヒナを見ていた。

 

どうやら、彼女的にはここに風紀委員長であるヒナがいることは想定外の事だったらしい。

 

しかし、それでもハルナは余裕の態度を崩さなかった。

 

「……事情は分かりませんが、さっさと撤収させていただくことにしましょうか?」

 

「待ちなさい、貴女達はここで……ッ!」

 

逃げようとする美食研究会を銃撃を加えようとしたその時、ヒナはあることを思い出した。

 

 

 

………自分たちの銃や荷物が瓦礫の中にまだ埋もれているということに

 

 

 

「ふふ……さすがのヒナさんであろうとも、銃がなければわたくし達を捕らえるのは難しいでしょう?」

 

「くッ………!!」

 

今すぐにでもヒナは瓦礫を掘り起こそうと考えたが、そんな事をしている間に美食研究会に逃げられて見失ってしまう可能性が高い。

 

かと言って、このままでは捕縛することもままならない。

 

ヒナが歯痒く奥歯を噛み締めることしかできない自分に苛立つ中、ホシノもまたどうしたものかと考えを巡らせていた。

 

この場にいる中で、美食相手にまともに戦えそうなのはホシノとヒナの二人だけ。

 

アヤネはそもそも非戦闘員であるうえに、セイジに至っては応急処置はしていても普通であればまともに動けるはずのないレベルの重症。

 

非戦闘員とはいえキヴォトス人である前者はまだしも、後者のセイジを下手に巻き込めば今度こそ死にかねない。

 

かと言って、現状非公式とはいえ学園間の会談の会場を爆破したテロリストをこのまま見過ごすわけにもいかない。

 

アビドスとしてもそうだが、ゲヘナにとっても顔に泥を塗られた以上はメンツに関わる大問題だ。

 

しかし、彼女もまた愛銃………さらには大切な盾すらも瓦礫の山に取り残されてしまっている。

 

素手でもある程度は戦えるが、ただでさえ治安の悪いゲヘナにおいて悪名名高いテロリスト集団相手にステゴロだけで立ち向かうのは無謀極まりない。

 

状況的に、ゲヘナ&アビドス組は戦力的に不利。

 

かと言って見逃してしまえば互いのメンツに関わる。

 

迂闊な対応ができるはずもなく、ホシノはほんの少しだけだが顔を顰めてしまう。

 

今取るべき選択に対して迷いに迷う二人。

 

……だがその空気をぶち壊す足音が一つ、彼女達の後ろから聞こえた。

 

 

 

 

「よくもやってくれやがったなクソガキどもが」

 

 

 

 

「ッ……!?!?」

 

おどろおどろしさの混じるその声に驚き、二人は後ろを振り返る。

 

動けるわけが無い……そのはずなのに。

 

ジャリッ、ジャリッと後ろから瓦礫を踏みしめる音が聞こえていた。

 

そして振り向いた先には……

 

 

 

「この落とし前、どうやってつけるつもりだ?あぁ?」

 

 

 

鬼……いや、悪魔がそこに居た。

 

血塗れなのもそうだが、何よりもその目つきとまとう雰囲気があまりにも異常……異質であった。

 

たしかに普段から鉄仮面のように張り付いた無表情ゆえに、不気味なところは元からあった。

 

……だが今の彼からは普段の冷たい空気から一転、まるで燃え盛る火山の如き覇気が感じられた。

 

「せ、先生!?ちょ、大丈夫なの!?」

 

「先生……!?ま、待ちなさい!

貴方のその傷は……!?」

 

 

 

「人の心配する暇があったら自分の獲物を探してこい…」

 

 

 

慌ててホシノとヒナが彼を止めようとするが、二人の制止も虚しく怒れるセイジは美食研究会の前へと立ちふさがった。

 

「貴方は………ッ!?まさか、連邦生徒会の……!?」

 

 

 

「ほう?テロリストにも名前が知れ渡ってるのは光栄だなァ?」

 

 

 

ハルナはそこで初めてセイジの存在に気づき、そしてその正体にすぐたどり着いた。

 

というのも、元々ゲヘナで暴れていてほとぼり冷ましで別の自治区へと逃げ込んだらしいという一部の不良等がことごとく連邦生徒会………その顧問教師が率いるヴァルキューレの実働部隊によって大量に逮捕されているという話題がゲヘナにおいて持ちきりの話題だった。

 

というのも捕まった生徒のその後の足取りは一切不明であり、矯正局に面会に行った逮捕者の友人が「そんな奴は知らない」と突き返されたというのは有名な話だった。

 

つまるところ、ゲヘナ生の一部の中では「捕まったら何されるかわかったもんじゃない」という理由で恐れられているのだ。

 

先ほどまで余裕の感じられていたハルナの顔は静かに引き攣り、少しずつだが青ざめ始めた。

 

なぜ彼がこんなところにいて、しかも血塗れなのかについては今はまだいい。

 

……一番の問題は、彼の店から備品を盗もうとしている場面をよりにもよって本人に直接見られてしまったことだ。

 

後から言及されるのについてはうまいことごまかすこともできたのだが、現場を見られた以上はもはや手遅れ。

 

「ひぃッ⁉は、ははは早く逃げな……」

 

 

 

「どこに行くつもりだ?」

 

 

 

真っ先にセイジへと背を向けて逃げ出したのは美食研究会のメンバーの一人である「赤司ジュンコ」だった。

 

他のメンバーのことなど知ったことではない。

 

一刻でも早く抜け出さないととがれきの山の外へと脱出しようとした。

 

……だが、そんな彼女の前にズドンと音をたてて着弾する一つの影。

 

ジュンコが気付いた時にはその人影は腕を大きく振りかぶっており……

 

 

 

「まずは……一つ!」

 

 

 

そんなカウントと共に、彼女の腹にセイジの拳が突き刺さっていた。




いかがでしたか?
哀れ美食研、生きて投獄されることを祈りましょう()
さて、それはそれとして以下にコックのプロテクトロンについて書いていきます

プロテクトロン・マスターシェフカスタム
キヴォトス製の部品と新規格の制御端末によって、より精度の高い作業をこなすことができるようになったプロテクトロン……その料理限定仕様機。
脚部は配膳の都合もあってロボブレインのキャタピラ足に換装されており、胴体部には配膳トレーをひっかけて固定するための溝が彫られている。
元々このカスタム機の設計図自体は存在したが、キヴォトス仕様にした結果元の設計よりもさらに性能が向上している。
その一方で当機に使われているOSや思考ルーチン、料理工程プログラム等は一切手を加えること無く搭載された。
これについては元々のプログラムの完成度が非常に高いのが原因であり、かつてセイジが昔の仲間の監修のもとでプロテクトロンの性能限界ギリギリにまでデータなどを圧縮して制作された。
一応特殊仕様機であるがゆえに替えが効かせづらく、その上料理の性能の向上のために自衛すらまともにできない程に戦闘能力がない。
故にこの機体の周囲にはアサルトロンによる護衛部隊などがついていることが多くある。
既存のデータ以外にも、工程の動作などを読み取り…記憶することによってメニューの拡張や技能の上達などを行うこともできる

……とまあ、駆け足ですがこんなものですかね?
ちなみに噂だと、コイツのプロトタイプの一機をセイジの仲間はうっかりどこかに無くしてしまったらしいです。
なんでも、セイジの思い出の味を再現させようとメニュー面については限定的ながらも先鋭化するように組んだこだわりの品だったそうな……
ということで、また来年もよろしくお願いします!
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