なんとか期間内に水着ホシノを引けた今日この頃です。
いやぁ……幸運の女神様はほんとに意地悪ですねぇ。
まさか期間ギリギリで与えてくださるとは。
お陰で石がスッカラカンですよ。
まぁ……ワカモとミカの二人はいずれということで。
というわけで、バイオレンスたっぷりの本編をどうぞ()
――ズゴォォォンッッ!!!!
セイジが美食研の元に着弾した直後、何かが吹き飛んで瓦礫の山に突き刺さった。
その正体は………
「ごぼぁ゙………ぁ゙………」ベシャリ
先程逃げようとして背を向けたはずのジュンコが、口から血が多く混じった吐瀉物を吐き出しつつその場に崩れ落ちていた。
「「「ジュンコさんッ!?/ジュンコッ!?」」」
三人は一瞬、仲間があっという間にやられてしまったことに動揺していた。
しかし、テロリストとはいえそれなりの場数を踏んではいる美食研究会。
すぐにほんの数メートルという距離にいるセイジへと銃を構えた。
だが……
「……遅い!」
彼女達が構える直前、目にも止まらない速さで胸ポケットの辺りに隠していた小型の10mmピストルを引き抜いていた。
――ダダンッ!!バギャッ!
「きゃっ!?」
彼女達が引き金を引くよりも先にセイジの10mmが火を吹き、美食研究会メンバーの一人「鰐渕アカリ」のアサルトライフルを撃ち抜いた。
放たれた10mm弾は銃口に加えて、ライフルの下に取り付けられたグレネードランチャーの発射口をも大きく歪ませていた。
「あ、しま………」
そのことにアカリが気がついた時には時すでに遅し。
――バギャッ!!ズドォォォォォンッ!!!
「かはっ……!?」
既に引いてしまったトリガーを戻すことなどできるはずもなく、彼女のライフルは銃口が破裂したうえにグレネードを起爆させてしまった。
銃に使われていた大量の金属片が彼女の顔へと襲いかかり、致命傷になりかねない物はヘイローの力で弾いたものの、それでもなお浅く突き刺さってしまった破片たちによって顔中が血まみれになっている。
「二人目………」ゴッ
「がッッッ………!?!?!?」
そのまま倒れそうになったところをセイジに捕まり、確実に意識を落とすためにアカリは顎を撥ねられてしまった。
くたりと力なくアカリの身体から力が抜け、彼女の頭上のヘイローが消えた。
「うぉー、アカリを離せー!」
――ダダダダダダダッ!!
セイジに捕まってしまったアカリを助けようと、最後の美食研究会メンバー「獅子堂イズミ」がセイジに向かってマシンガンを乱射した。
しかし………
「……ふん」
「アガゴゴゴゴゴガガガガガッッ!?!?!?!?」
「あっ……!?あ、アカリ!?」
セイジは気絶したアカリを盾にするように前へと突きだし、彼に向かって放たれた銃弾を全てアカリが受けてしまっていた。
流石にマシンガンの連射はダメージが大きかったようで、彼女のヘイローは点灯と消灯の点滅を繰り返していた。
「い、イズミさん!迂闊に撃っては………!」
「で、でもアカリが……!」
彼女たちにとっての思わぬ誤算。
まさか、気絶した仲間を盾にしてくるとは思ってもみなかった。
故に二人は慌てふためき、特にイズミはこれ以上アカリに向けて撃つことを躊躇ったのか銃口を逸らしてしまった。
「そんなに返してほしいなら………オラァッ!!」
「えっちょッ……!?!?」
そんな彼女たちに向けて、セイジは白目どころか泡まで吹いて痙攣しだした血塗れのアカリを投げ飛ばした。
あまりの暴挙に二人は混乱するも、投げ飛ばされた先にいたイズミは何とかアカリを受け止めてみせた。
「お、おぉ………危なかっ――」
「三人目……ハァッ!」
――ブォンッ!メキャッ!!
「ごげッ……………」
しかしその隙をセイジが逃すはずもなく、流れるように繰り出された後ろ回し蹴りがイズミの側頭部へと叩き込まれる。
イズミの身体が一瞬宙に浮き、そのまま横に蹴り飛ばされるような形で吹き飛ばされてしまった。
ここまでで約十秒と少し。
たったそれだけの間に、美食研究会のメンバーはハルナを残してて地に伏していた。
大量の血と吐瀉物の混合物に顔から沈んだジュンコ。
顔中に細かな金属片が突き刺さって血塗れになり、白目を剥いて泡を吹きながら痙攣しているアカリ。
片耳から血を流しつつ、脳震盪を起こして完全にダウンしてしまったイズミ。
あまりのその惨状に、ハルナは自分の愛銃を取り落として腰を抜かしてしまった。
「あ………あぁ………み、みなさん………………」
もはや、逃げることも叶わない。
そうなればジュンコのように沈められてしまう。
戦う?
全くの論外。
立ち向かってしまえばアカリのように凄惨な姿にされてしまう。
仲間を助ける?
寧ろ仲間を盾に刈り取られるのがオチだ。
普段であれば冷静かつ気品のある知的な振る舞いも可能なハルナ。
だが、目の前に広がる悪夢の恐怖に竦んだ今はそんな余裕はない。
――ジャリ、ジャリ、ジャリ………
一歩、また一歩と絶望が歩み寄る。
その身体を染めていた血はドス黒く乾ききっており、大量の瓦礫の粉塵が付着するその様子はまるで灰が積もったかのよう。
歩くその姿は恐怖を具現化したかのようにおどろおどろしい。
ペタリと腰を抜かしてセイジを見上げるしかないハルナの目には、彼の姿がまるで人ではない何かのように見えていた。
そう、それはまるで………
「……あ………あく……ま……?」
「……………」
掠れた声で絞り出されたその声に、セイジは少しだけ目を細めた。
沈黙がその場に流れ………そして
――ガシッ
「ぐぁ………か……かはっ………!?!?!?」
「………………」
静かに、灰に塗れた悪魔の左手がハルナの首を掴み上げた。
(こ、呼吸が………できない…………!?)
ギリギリと絞まる首、自身を突き刺す悪魔の双眸。
何とか手を上げて締め上げている腕を掴むも、今のハルナではそれを振りほどけない。
「かっ……………あ゙……………ゔぁ゙…………」
彼女の意識が少しづつ遠のき始める。
(い、いや………です……わ……
こんな……こんな………死に………方…………)
気道だけではなく血管もせき止められているのか、うまく頭も回らなくなってくる。
ゲヘナの泣く子も黙るテロリストとして名を馳せるハルナは、今この時だけは怯える哀れな一人の少女となっていた。
(だれ………か………
たす………け………………て……………)
「そこまでよ、先生」
意識が朦朧とする中、ハルナが辛うじて上げた目に映った光景。
そこにはいつもの威圧的な雰囲気でマシンガンを構える空崎ヒナと………
「………何のつもりだ?空崎風紀委員長」
ヒナに銃口を突きつけられ、彼女の方へと悍ましいその目を向けたセイジがいた。
いかがでしたか?
え?あまりにも非道じゃないかって?
それについては反省してますが後悔はしてません。
いやまぁ……もうこれは半分仕方ないところもあるので。
先生としてどうかとも思われますが、それも覚悟の上です。
全て折り込んだ上でやってるのでそれについてはどうかご容赦を……
というわけで、また次の話をお楽しみに