アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
絶賛デカグラマトン編を爆速で読みつつ、脳内で高速解釈をしているウルフです。
脳が焼けそうですけど、なんとかやってやりますよこんちくしょう!
そりゃあんな素晴らしい装備見たら詳しく知りたくなるのがメカマニアよ…!
というわけで爆速で仕上げて予約投稿してる20日現在の時点で色んな意味で燃え上がっております。
こいつは楽しいことになりそうですなぁ…!
というわけで、ゲヘナの後始末な本編をどうぞ


六十三話:後始末

……何とか一区切りがついた。

 

俺はターミナル*1から目を離し、側に置いていた冷めきったコーヒーの入ったカップを手に取る。

 

先ほどまで俺は先日の騒動についての報告書やら始末書、その他諸々の手続き等の書類を作成していた。

 

今回の騒動についてだが、事の発端は黒舘達美食研究会が俺の店に目をつけたところまで遡る。

 

あの店は事件の数日前にオープンしたばかりであったが、開店当初からゲヘナの一部生徒からそれなりに好評だったという。

 

その噂を聞きつけた美食研究会もまた、一度足を運んでみたいとあの日店を訪れたらしい。

 

が、急遽俺が貸切にしたため急な店休日となった。

 

そしてそれが奴らの……特に黒舘の癪に障ってしまったらしい。

 

美食研究会と言えば飲食店に気に入らないところがあればすぐに爆破するという噂であったが、奴らはそれをあの店で実行しやがったのだ。

 

そしてそのおまけでプロテクトロンを回収し、ブラックマーケットかなんかの裏の技術者にプログラムを弄らせて自分たちの所有物にしようとしたというのが、連中の動機と行動であった。

 

まぁ連中にとって予想外だったのは、よりにもよってその店にいたのがゲヘナのトップ達と俺だったことだ。

 

まず連中については器物破損や建造物損壊の前に、殺人未遂の容疑が真っ先にかかった。

 

というのも俺は何とか処置が間に合ったが、あれは下手すればキヴォトス人でも最悪死にかねない大怪我に繋がる可能性があった。

 

これについては、後々到着したゲヘナ風紀委員会とヴァルキューレの鑑定士による検分によって明確な分析が行われている。

 

そしてよりにもよってそれで特に大きな被害を受けたのが俺だったのがまずかった。

 

比較的頑丈とはいえど、キヴォトス人に比べて脆い身体である俺を殺しかけたというその事実が判明した時点で、連中にはそれなりに重い嫌疑と裁決が取られるはずだった。

 

……まぁ、これについては諸々の事情で多少なりとも減刑されることになったのだが。

 

というのも被害者の俺がその後一日と経たずに問題なく体を動かしていたこともあるのだが、俺が連中を徹底的にブチのめしたのが災いしてか一部帳消しとすることになったのだ。

 

まぁそれについては仕方がない。

 

あの光景を見た連中は軒並み吐きながら救助作業や搬送作業等を行っていたらしく、七神からもやりすぎだとクレームを入れられることになったのだ。

 

そんなわけで俺への殺人未遂自体はかなり軽めに罰金だけで済むようになったのだが………

 

それだけで終わるほど司法は甘くない。

 

あの店や巻き込まれたアビドス高校への賠償も当然だが発生しており、一ヶ月以内に支払わなければ連邦生徒会側の行政権に基づいて美食研究会は強制廃部となる。

 

しかも今回の件で羽沼は完全にブチギレており、連中とおまけで温泉開発部という部活の予算を三か月まるまるカットすることが決定された。

 

まぁ外交の場を破壊した挙句、自治区側としては客人とも言える俺の命を危険に晒したという事実は、さすがに自由と混沌を是とする羽沼といえども許しがたいものだったそうだ。

 

そして温泉開発部はその襲撃に乗じるように暴れていたということもあって、共謀罪の容疑で風紀委員会と万魔殿の合意のもと共同管理している牢獄へぶち込むことになった。

 

……さてそんな裁決が降りて以降だが、ゲヘナの治安は相当に安定したらしい。

 

まぁ美食研究会は監視付きとはいえど釈放されているが、今頃必死に残りの賠償金を支払うためにバイトやらなんやらでテロを起こす暇がない。

 

更にいえば迂闊にテロを引き起こせばその時点で俺か空崎がすっ飛んできて制圧する仕組みが作られているため、奴らは下手に違反行動を取れない。

 

……というのはあくまで表向きの説明である。

 

実際は俺がブチのめした影響で奴らの精神は完全にへし折れており、特に黒舘に至っては軽度のPTSDに陥っているそうだ。

 

そんな状況でまともに活動できるわけもなく、今は更生プログラムを受けつつ療養とカウンセリングに専念しているとのことだった。

 

これについては俺もウェイストランド流のやり方でやったのが悪かったが、それもこれも原因はただの自業自得だ。

 

連中については〇〇にアフターケアを任せているため、あとはアイツがなんとかするだろう。

 

……さて、それはそれとして……だ。

 

「……いい加減ここから解放してもいいと思うんだが?」

 

『ダメです。確かに傷こそふさがっていましたが、内蔵損傷や大量失血で本来であれば集中治療室に運ばれる死た……重症患者です』

 

『先生、連邦生徒会としましても貴方に倒れられては困るのです。

申し訳ありませんが、もうしばらくは療養していてください』

 

「……はぁ……」

 

俺は今、ゲヘナのとある病室に入院という名の監禁をされていた。

 

というのもスティムパック*2で傷口を治したは良いのだが、その後無理矢理病院に搬送された挙句に大量失血と内臓の一部損傷という診断を出されて強制的に入院させられていた。

 

今いるこの病室はゲヘナの聞かん坊な患者を閉じ込める専用の個室であり、耐衝撃•耐爆発•防弾といういくら暴れても脱出が困難な監獄じみた部屋なのだ。

 

調度品こそ品のいい品ばかりな快適空間ではあるが、俺としてはこんな小綺麗な空間はどうにも慣れない。

 

仕事のためと強行して部屋をぶち破る案もあったはあったのだが、丁度外からこちらに通信を入れている七神の手によって俺の仕事がここに運び込まれているのだ。

 

ここで仕事できるから大人しくしてろと言わんばかりの対応であり、さすがにこれで無理に抜け出そうものなら後が面倒なことになる。

 

「………クソが」

 

俺は腹に残る新たな傷跡に手を当て、ただひと言そんな言葉を吐き捨てていた

*1
キヴォトスのコンピューター規格に合わせて改造済み

*2
しかも相当な大怪我であったためスーパースティムパックを使用した




いかがでしたか?
まぁ彼は無理矢理抜け出せるだけの力はありますけど、力だけでは物事は解決しきれないですからね。
そこはもう致し方あるまいて………
というわけでまた次の話をお楽しみに

追記:次回からはちょっと番外挟んでまたメモロビ回です
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