アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
4のオートマトロンをどうにかゴリ押し(ハッキングで無力化&自爆)でクリアした今日この頃です。
いやぁ……あれは激戦でした。
レベルも大して上がってない序盤(レベル22ぐらい)でクリアできましたけど、あれ普通はもう少しレベルを上げるか相当慣れるかしてないと正攻法では無理ですよねぇ……
魔改造したエイダとクリエーションクラブ要素で追加されてたセントリーパワーアーマーがいなかったら相当回数死体を積み重ねることになってたでしょうね。
因みにですが、私はあまり薬品を使わない派です。
供給が安定しないのもそうですけど、薬にあまり頼らない戦い方を基本としてるもんでして……
精々使ったところでスティムパックとRADアウェイぐらいとかじゃないでしょうかね?
なので、割と動画とかでオススメされてた薬漬け式の戦闘術が全く参考になってなかったり……
そんな事はさておき、本編をどうぞ


七十一話:アビドス砂漠②

バタバタと音をたててアビドス砂漠を飛行するベルチバード。

 

その機内では緊張……というよりは臨戦態勢をとっているかのような面持ちで○○先生とホシノ、ノノミ、アヤネはベルチバードの振動に揺られていた。

 

機内には彼らとセイジに加え、彼の部下と思われる黒装束が三人程乗り込んでいた。

 

しかし、前にブラックマーケットで先生たちを援護した黒装束ではないらしい。

 

セイジ曰く、現場でベルチバードを見張る役として連れてきたらしいが……

 

と、そんな事を○○先生が考えている内に機体が降下し始めた。

 

どうやら目的地に到着したらしい。

 

キュオォォンと音をたてて少しすると着地したらしい軽い衝撃が足へと伝わる。

 

より一層気を引き締め、黒装束が開けたドアからベルチバードを降りる。

 

降りた先生たちを出迎えたのは無数の武装したオートマタ。

 

殺気だった様子でズラリと並んではいるが、先生たちへと銃口を向けるものはいない。

 

最後にセイジがベルチバードから降りたあたりでオートマタ達の隊列が横に避け、奥から一人のロボットが現れた。

 

「ようこそ、シャーレ御一行。

わざわざこのような僻地まで足を運んで御苦労なことだ」

 

「捜査の協力に感謝する、カイザー理事。

こちらも仕事上、そちらと支援しているアビドス高校との認識の齟齬があっては困るからな」

 

言葉を交わしつつ固く握手をするセイジとカイザーコーポレーションの幹部「カイザー理事」。

 

表面上は互いに穏やかかつ友好的なように振る舞っているものの、しかしその実態は腹の探りあいで火花を散らしていた。

 

「……さて、来ていただいて早速だがここを案内させてもらおう。

我々としてもそちらに睨まれ続けるのは避けたい故にな」

 

「では、そのお言葉に甘えよう。

変に事を荒立てるのは互いに不利益しか生まないからな」

 

お互い言外に「余計なことをするな」と言い合いつつ、シャーレ主導の社会見学という名のカイザーへの現地捜査が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、なぜ彼らがカイザー理事達に出迎えられるような形で捜査ができているのか。

 

簡単にまとめるのであれば、行政上の権利を利用してカイザーへと公式に直談判をしたからである。

 

いくらカイザーが保有している土地とはいえど、現地の治安や地元民への安全保障……他にも周辺地域への悪影響が懸念されるような施設や組織等を野放しにするほどキヴォトスの法律は甘くない。

 

正式な手続きの元明確な捜査動機さえ挙げてしまえば、いくらカイザーであっても簡単には無視できない。

 

ハッキリとした行政権よりも優先度の高い理由でもない限り、これを断ってしまうこと=なにかやましいことがあるという構図が出来上がってしまう。

 

それはグレーゾーンで好き勝手しているカイザーとはいえどかなりのリスクとなる。

 

故に、彼らとしても隠せるものは隠しつつ誤魔化しを入れながらセイジ達を受け入れる必要があった。

 

尚、本来であれば行われていただろうアビドスの借金の利率変更は既に封じられている。

 

今回アビドス高校側はあくまで現地民の代表という扱いであり、ここで信用うんたらで利率を上げるなどすればセイジに目ざとく突かれて逆に弱みとなりかねない。

 

そして今回の捜査についてだが、互いに角が立たない事を考慮して表向きは社会見学という事になっている。

 

これについてはカイザー側との事前連絡の時点で盛り込まれたものであり、実態がどうあれ何かしらの容疑をかけられているという風評が流れるのを連中が気にするだろうということでの配慮でもある。

 

やる義理があるのかはともかくとしても、多少カイザー側のメンツも立てなければ対等な立ち位置での話し合いなど不可能。

 

変に上から交渉をかけるのではなく、互いに対等な立場で交渉することに今回のやり取りの意義があるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんな事情がありながらも見学が始まって数時間が経った。

 

少なくともカイザーとしては見られても問題ない範囲ではあるが、自分たちの採掘装備やその護衛となるPMCの武装などを彼らへと紹介していった。

 

無論写真に残すことは事前の取り決めの都合で出来ないため、紹介された情報や実際に見て気づいた点などを皆でメモ帳に記していく。

 

現状紹介されている範囲ではあるが、多少過剰ながらも一応は法で許されるギリギリの範囲での武装化がされていることを確認。

 

過剰武装についても「治安上の不安とアビドスに存在する正体不明の脅威に対抗するため」と説明されているため、本当にギリギリではあるが納得のいく範囲で受け取ることになった。

 

「……すごい癪だけど、流石は大企業だねぇ〜。

これだけ見て回っても全く尻尾を見せてこないよ」

 

「ですが、今日見ただけでもかなりの規模なのは確かです。

最低でもこれぐらいは出してくると分かっただけでも収穫だと思います」

 

コソコソと耳打ちするようにホシノとアヤネはそんな会話をしていた。

 

セイジの情報だと本来のPMCの規模はこれを遥かに超えるものらしいが、相当数の戦力をカイザーはどうにかしてどこかに隠し通しているようだ。

 

しかし、あくまでここまでは半ば茶番のようなもの。

 

本題はこの後……質疑応答という名のカイザーとの直々の交渉である。

 

「先生……本当に大丈夫なんだよね?」

 

ホシノは先行きに不安を抱えつつ、カイザー理事と意見を交換するセイジへと視線を向けていた。




いかがでしたか?
今回はほぼ導入みたいな内容になってましたが、ここからが対カイザーの前哨戦です。
暴力(Strength)だけではなく、言葉(Carisma)と知能(Intelligence)もまた武器になり得るのです。
というわけで、また次の話をお楽しみに



追記:来週4/1の0:00より、不定期投稿の新作を投稿します。
一応投稿予約を現時点で八話+設定集を日を跨ぐようにして用意しておりますので、良ければそちらもよろしくお願いします。

作品タイトル「ウェスタン•オブ•キヴォトス」
原作:ブルーアーカイブ
作者:SCOPEWOLF

――あらすじ――
キヴォトスの廃墟を鉄の馬が咆哮をあげて駆けていく
その道を塞ぐものは、あまりにも大きな鉄の塊から放たれる弾丸に吹き飛ばされた
人は言う
「ヤツは危険な無法者だ」と
また、他の奴らも語る
「ヤツは金に目がない亡者だ」と
誰もがヤツに銃口を向ける
それでもソイツは止まらない
ソイツはまるで、放たれた弾丸のようにキヴォトスを駆け抜けたのさ
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