新作を投稿し始めてはや二日、緩やかにじんわりとそちらも伸びてきてます。
一方連邦の方ではファーハーバーをT-60で駆け抜け、なんかそこら辺で拾った鍵でミサイルをぶっ放したりファーハーバーとアカディアの秘密を秘匿して救ったりしてました。
とりあえずカルトは滅ぼせばなんとかなるってばっちゃが言ってたんで………
というわけで、特に脈絡はないですが本編をどうぞ
「……さて、そろそろ本題に入ろうではないか。
いつまでもこんな茶番をしていられるほど、そちらも暇ではないのだろう?」
「ふむ……なんのことかは知らんが、その気づかいには甘えさせてもらおうか」
一通り見て回ったあたりでカイザー理事はそう切り出し、数刻もしない内にセイジ達は会議室らしい建物内の一部屋へと案内された。
全員が着席するのと同時に、セイジは持ち込んでいたカバンから幾つかの資料を取り出してカイザー理事へと手渡した。
「そちらも承知だとは思うが、我々シャーレが支援しているアビドス高等学校はカイザーローンから約九億ほどの負債を抱えている。
その負債について相当な暴利らしいと聞き及んでいるが……
大企業と名高いカイザーがずいぶんと阿漕な事をしているもんだなぁ?」
「これでも我々としても精一杯なのだよ。
キヴォトスにおいて我が社ほどの大企業は存在しないとはいえ、それでも小五月蠅い競合他社にしつこく粗を突いてくる生徒会の者たち……
多少絞って利益を上げねば我々も経営が持たなくなるのだ。
それはそちらも分かっていることだろう?」
「にしても法のスレスレで暴利を貪るのは感心せんな。
それで世間の印象が悪くなるのはそちらだろう?」
「なぁに、多少の風評など些末なことだ。
我が社は確かな技術で値段相応のものを提供している。
少なくとも小手先の企業努力で反感を買う連中に比べれば、信用など天と地ほどの差があるというもの。
たかが滅びかけの弱小校から借金の利子を多めに吸っただけのことで揺らぐほど、我々の基盤は軟ではない」
軽いジャブを打ち合うかのごとく、火花を散らしながら言葉を交わすセイジとカイザー理事。
今にも殴り合うかのような険悪さは無いものの、傍から見ても分かるほどに敵執心丸出しのやり取りであった。
「しかしこのままそちらに暴利を貪られれば、そのうちアビドスが廃校となる。
それはこちらとしても望ましくない」
「ふむ、では何かね?
ただでさえ金銭的にも大して余裕のない連邦生徒会やシャーレがアビドスの借金を肩代わりするとでも?」
「それはこちらの懐事情とアビドス側が納得しない以上難しいな。
……だが、少なくとも現状を改善して返済しやすい環境を作ることは可能だ」
そう言ってセイジが資料の方へと目を通すように促すと、カイザー理事は先ほど渡された資料を黙って読み始めた。
そうしない内に理事は目頭(と思われる部分)を押さえつつ、資料を机へと放った。
「……ずいぶんとふざけたことを要求する」
懐から電子タバコのようなものを取り出し、口と思われる部位に差し込みながら理事は言葉を続けた。
「カイザーローンの基本利率の大幅な低減?
その交換条件にD.U.郊外の再開発事業の優先入札権付与?
我々をなめているのか、貴様は」
苛立ちの混じる声でそう答えるカイザー理事。
しかし、それに対してセイジは全く動じる様子はなかった。
「舐めてはいないさ。
だが、利益の釣り合いを考慮すればこれがこちらから提供できる精一杯だ」
「……話にならんな。
再開発でこの程度の利益しか生まないのであれば、まだ利子を絞りつづけたほうがこちらに利がある」
再開発にはそれ相応の金と労働力が動く。
確かにこの条件を飲めば利子を絞り取り続けるよりも利益は見込めはするが、その利益自体はほんの誤差程度。
労力をはたいてこれであるのなら、まだ現状維持をしたほうが建設的だろうとカイザー理事は言う。
「だが、アビドス以外も含め借金の利子を絞りに絞ったところで、それで返済できないならそちらとしても損にしかならんだろう?
なら、確実に利益を生める方向へと舵を切るのが賢い選択だと思うがな」
「大して変わらぬというのなら、わざわざそのようなことをする必要もないだろう?
そこらの弱小企業と違い、我が社は仕事を選べるだけの余裕があるのだからな」
例えばそう……と理事はセイジへと目線を固定しながらそう口にした。
「……しかし、だからこそ思うのだよ。
余裕もなく、宛もない。
いつまで経っても返しきれない借金を背負っているアビドスがなぜ、未だに廃校せずに足掻き続けているのか。
自分達が作ったわけでもないそれをただ愚直に返し続けるだけの無駄な事をしているのか、私には理解しがたい」
「………ッッ!!!!」
「もはやアビドスには選べる選択肢などないはずだろうに………なぜそこまでして足掻く?
なぜ、何の利益にもならないであろう支援をし続ける?」
「……………」「"……………"」
カイザー理事の物言いに対してホシノは一瞬怒りに震え、続いて問いかけられた先生二人は何の物を言うことなくカイザー理事の目を見据えていた。
「これは親切からの提案だが……もう良いのではないか?
そこまでして砂に塗れたこの地に拘る必要はないはずだ。
アビドスを廃校にしてしまえば我々への借金も消失する。
つまり、アビドスの生徒たちも解放されてシャーレも丸く事を収めることができるはずだ」
カイザー理事はきわめて優しく語りかけるように……その裏にドス黒く醜い悪意を含んでいるかのような甘言を生徒たちと先生二人に囁く。
「君たちはただ、簡単な手続きをすれば良いだけなのだ。
ただそれだけで借金という呪縛から………アビドスから晴れて解放される。
そのほうが効率的にも、生徒たちの将来のためにも良いとは思わんかね?」
カイザー理事は顔色一つ変えることなく、アビドスとシャーレにそう提案する。
………確かに、理には適ってはいる。
砂嵐の影響により、人が住むにはあまりにも過酷なアビドス。
若く先の長い生徒たちをここに縛り付け、ただ延々と借金返済に明け暮れさせるのが健全だとは到底言えないだろう。
早く辞めさせて、諦めるべきかも知れない。
転校でも編入でも、アビドスを生き抜いてきた逞しい少女たちであれば他所でも上手くやっていけるのかも知れない。
………だが
「「「「「"お断りだ/です/だよ/だね"」」」」」
異口同音に、彼ら彼女らは理事の提案を蹴った。
いかがでしたか?
ある意味、カイザーの言い分も一部分的に切り取れば間違ってはいないんですよね。
ただ、連中の本当の目的がアレなのとアビドス側の心情を考慮しなければの話ではあるんですがね。
というわけで、また次の話をお楽しみに
セイジのS.P.E.C.I.A.Lは必要?
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必要
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別に……
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ついでに○○先生も
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どうせなら今からでもParkを……