アパラチア帰りの外道の先生生活日記   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
ここ最近いろいろと準備をしてたんですが……
忙しい割にはBF6で迫撃砲手として敵にプレゼントを送り付ける毎日を送るGWを過ごしてました。
プレゼントを受け取ってくれた皆さんはうれしさのあまりに吹き飛んでいってましたね()
Fallout4でもそうでしたけど、やっぱ大砲や迫撃砲みたいな火力支援って心強いですねぇ。
心強い分、狙われやすいということが分かったのでいろいろと対策しないとなぁ……
まさかセーフゾーンのHQから撃ってるのに、わざわざ侵入して死ぬ覚悟で殺しに来るとは思わんですやん。
こりゃ居住区の方もセントリーボットとかで守りを固めないと……
と、そんなどうでもいい近況はさておいて本編をどうぞ

追記:誤字修正ありがとうございます。
なんて間違いやらかしてるんだこのお馬鹿…!
腹を切ってお詫びし申す


七十八話:説教

黒服が立ち去り、その場には静寂が訪れていた。

 

何を言えばいいのか、どう謝ればいいのだろうか。

 

そう私が頭の中でぐるぐると思考を空回りさせていると、突然先生が私の方へと歩み寄ってきた。

 

無言、それにいつも通りの鉄仮面のような真顔を顔に張り付けて。

 

「せ、先生……?」

 

思わず私がそう声をかけようとすると、先生はおもむろに腕を上げた。

 

瞬間、私はこれから何が起きるのか……

 

先生が何をしようとしているのかを理解した。

 

しかし、わたしを甘んじて受けることに………

 

 

 

 

 

 

――グォォッチィィンンッ!

 

 

 

 

 

 

「いィィったぁぁぁぁァァァッッ!?!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

瞬間、私の頭に降ってきたのは想像の何十倍もの衝撃と痛み。

 

思わず頭を押さえつつ先生の方を見てみると、若干先生の手の皮が剥げていた。

 

……シロコちゃんに落としたのよりも力を込めてゲンコツを落としたらしい。

 

乙女の頭になんてものを落としてくれたのだろうか

 

「……今、お前はどんな気分だ?」

 

「……すごく痛い。

痛いぶん、自分がやった事の重みも同じぐらい感じてる」

 

「だろうな。

お前は良かれと思ってやったんだろうが、今回それが裏目に出かけた。

俺が忠告した意味……理解したか?」

 

「……ごめん、先生。

今更言ったところでもう遅いけど……先生の言うとおりだった。

勝手に焦って、勝手に身売りしようとして、挙句忠告してくれたのにそれを無視しちゃった先生に助けられる……

ほんと、私は何やってたんだろうね……?」

 

静かに詰めてくる先生に対し、私は正直に謝罪の意を示した。

 

自分の浅はかな独断。

 

それが色んなものの引き金を引いて自分達へと帰ってきた。

 

……正直、最悪先生に見捨てられてもおかしくないぐらいには酷い愚行だった。

 

「……ならいい。

今回の件はお前にとってもいい教訓になったことだろう。

次はこんなミスをしでかすんじゃないぞ」

 

それでも先生は……何故か私たちを見捨てなかった。

 

〇〇先生もそうだけど……セイジ先生に至っては私達に手を差し伸べる理由なんてないような気がする。

 

だからか……思わず私の口からは疑問の声が漏れた。

 

「先生……どうしてそこまでしてくれるの?

他の大人たちは誰も手を差し伸べなかったのに、なんで……?」

 

しかし私の質問に対して、先生はさも当然と言った態度であった。

 

「さっきの話を聞いていなかったのか?

それが仕事なのもあるが……俺は救われた恩を返してるだけだ。

たとえそれを恩人……親父に直接返せなくてもな」

 

「おやじ……?ってことは、先生のお父さんなの?」

 

「義父だがな。生みの父親は顔すら知らん」

 

先生は腕の機械……Pip-Boyを操作しながら片手間にそう答えた。

 

話す間にも先生の身体中に様々なものが付いていく。

 

ガンベルトにリボルバー用のホルスター、近接戦用のナイフに……投げナイフと手斧?

 

他にもどう使うのかもわからない装備がボロボロのコートの中に現れては装着されていく。

 

どこから取り出してどうやってそこに出してるのかは分からないが……どこからともなく現れていつの間にか彼の身に付いていた。

 

「……あれは俺がちょうど物心ついた頃だったか?

実の父親が何かをやらかしたで反社の連中……生まれの故郷だった日本ではヤクザと呼ばれていた奴らに俺とおふくろは連れてかれた」

 

そう語りながら次に取り出したのは一丁の銃……ゲヘナの風紀委員長ちゃんの銃とどこか似たようなマシンガンだった。

 

「おふくろはその場で連中の欲の捌け口にされたあとにそのまま死んで、俺は連中の鉄砲玉として育てられた」

 

そう言葉を紡ぎながらも流れるようにチャージングハンドルを大きく引き、またどこからか取り出したドラムマガジンを装着して弾を装填した。

 

「……地獄も生ぬるい悪夢みたいな幼少期だったが、そこからすくい上げてくれたのが親父だった」

 

マシンガンをどこかにしまったかのように消滅させ、また新しい銃……今度は見たことないモデルのショットガンを手に取っていた。

 

「親父は元ヤクザだったんだが……ヤクザ共を取り締まる法律ができる前、組の連中を守るためにさっさと足を洗って社会の鼻つまみ共の居場所を作る組織を立ち上げていた。

まぁなんやかんやとあった挙句に俺を飼ってたヤクザ共は親父に潰されて、身寄りも何も無い道具だった俺を家族として迎え入れた」

 

淡々と語りながらもショットガンに弾を込め、その次その次と銃をどこからか取り出しては弾を装填し、出来上がった物たちをどこかに収納していった。

 

「最初こそ奴らと同じようなろくでなしだと思っていたんだが……親父や他の元ヤクザだったオジキやアニキたちは義理や人情っていうのを大切にしていた。

まぁ、今じゃ見かけない昔ながらの義理堅い裏の人間の気質だったんだな」

 

一通り銃の用意ができたのか、先生は立ち上がってまた私のほうへと歩み寄り……先ほど拳骨を落とした場所へと手を置いていた。

 

「親父もオジキ達もみんな先に逝ってしまったが、その意志は俺の中でいまだに生きている。

生憎性分的に何もかも同じようにってはいかないが……

それでも、俺はこの意志を……親父たちから受け継いだこれを次に伝える義務がある」

 

置かれた彼の手によって頭をわしゃわしゃと撫でられる。

 

……なぜかは分からないが、先ほどまで感じていた頭の痛みがいつの間にか消えていた。

 

「……案外、俺が教師としてここに連れられてきたのは間違いじゃなかったのかもな。

依頼主……連邦生徒会長がどうやって俺を見つけて連れてきたのかは知らんが、これも親父たちの意思が導きなのかもな?」

 

「……先生って意外とロマンチスト?」

 

「さぁな。……だが、親父たちとは別で世話になった仲間の一人はこう言っていた」

 

「………?」

 

先生は一呼吸置くように天井を見上げ、何かを思い出すかのようにその言葉を紡いだ。

 

「『ロマンを忘れた奴は碌な奴じゃない。

ロマンを知りロマンを愛するからこそ人は人であり続けられる』ってな」

 

「……ふふ、先生ってばいいお仲間さんを持ってたんだね~」

 

「お前にとっての対策委員会と大して変わらんさ。

……俺は仲間たちもみんな死んじまったが、お前はまだ間に合うだろう?」

 

「……そうだね。

迷惑かけちゃったのも含めて、みんなには謝らないとなぁ~」

 

「少なくとも奥空とかはかんかんに怒るだろうな。

ああいうやつはキレると恐ろしいぞ?」

 

「うへぇ……先生、ちょっと助けてくれない?」

 

「甘んじて受けることだな。それもいい薬になるだろう」

 

なんと酷い。

 

いやまぁ、私が100%悪いのだが……それでも一緒に怒られるぐらいはしてくれてもいいのではないか?

 

「……まぁそうだな。

少しぐらいはマシな怒られ方をされるように手助けはしてややろう」

 

ふと、先生がそんなことを言ってきた。

 

……すごい何か企んでそうな邪悪な笑みを浮かべて。

 

「……先生、顔怖いけど何する気なの?」

 

「なに、そう悪い話じゃない」

 

嘘だ。

 

こんないかにも何か企んでるかのような邪悪な顔をしていながら何もないのはありえない。

 

「小鳥遊……いや、ホシノ」

 

 

 

 

………?

 

 

 

 

…………ッ!?!?!?!?!?

 

 

 

 

 

先生が……下の名前で呼んだ……⁉

 

「え、えぇっと……なにかな、先生?」

 

動揺しつつも、私は先生に何とかその言葉だけを返すことができた。

 

……そして、先生は表情を変えることなくただ一言だけこう提案してきた。

 

 

 

 

 

 

「お前、ちょっとヒーローになってみないか?」




いかがでしたか?
ホシノ、セイジと手を組んでヒーローにならないかい?(某白い害獣並感)
とまあそんな冗談はさておき、ほんのちょっとだけセイジの過去についてもお出ししました。
もちろん、彼が言ってたヤの人達を取り締まる法律は皆さんもご存じのアレです。
多分本当に義理人情を重んじてた極道さんはあの法律ができるとともにこの世から絶滅したでしょうなぁ。
今いる連中はマフィアと大して変わらんチンピラでしょうし……
と、これ以上はちょっと話題が危ない(手遅れかもですけど)のでこの辺で締めましょう
また次の話をお楽しみに
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