いやぁ………ちょっと内容にもたつきがあった影響でこんなことに………
とはいえ今回は本格的に始まる前の前哨戦。
ここから始まるセイジのしかけた罠によるとんでも逆転劇の前の箸休めみたいなものです。
まさに「ここからが本番だ!」と入る直前のところの各地での描写です。
ほんの少しだけ先の展開へのネタバレを含むかもですが……
そこはまぁ、答え合わせをしつつ順次公開していくので皆さんもどう転ぶか想像してみましょう。
というわけで、脳がすごく寝たがってますが本編をどうぞ
時を少し遡り、D.U郊外の一角。
連邦生徒会のマークが描かれたシートに覆われたその土地には何十機もの鋼鉄の鳥が鎮座している。
その周りを何人もの少女たちと鋼鉄の鎧たちが闊歩しており、その様子はどこか慌ただしい。
そんな中、鋼鉄の鳥……ベルチバードの近くで何らかの端末を操作しているシンプルな緑色のつなぎを着た少女へと声をかける人物がいた。
「おい、私のミニガンとアーマーはどこに置いた?」
「あっちのメンテナンスエリアっす!
多分そろそろ整備とかできてるはずっすよ!」
『了解した。……偽装の方は間に合うか?』
「あ、それは問題ないっす!
さすがはミレニアムの最新型ホログラム投影機、全く違和感ない仕上がりっすね!」
「なるほど、もう終わっているのか……。
元ミレニアム生の肩書は伊達じゃなということか?」
「ちょ、それは言わないお約束っすよ!?
……ちょっと何回か定期テストバックレただけなんすけどねぇ~?」
「追い出されるのには充分すぎるだろ。
しかも所属してた部活がg……」
「よし、この話はここでおしまいっす!
そろそろ出撃の時間っすからね!」
パイロットスーツのように見える服を着た少女から逃げるように、つなぎ姿の少女はどこかに去っていった。
やれやれと首を振りつつ、パイロットスーツの少女は様々な銃火器が所狭しと並べられている場所……武器のメンテナンスエリアへとその足を向けた。
――同時刻、連邦生徒会本部
「……会長、貴女はどこまで見通していたのでしょうか?」
職員たちが慌ただしくあちらこちらと行き来している中、リンはふと晴れ渡る空を見あげながらそんな言葉を零した。
その空の色はまるで失踪した自身の上司の瞳のように青く澄んでおり、ここから何もかもを見通せるかのように外の景色に透き通るような透明感を与えていた。
「もう私は……私達は立ち止まれません。
貴女という柱を失ってもなお、私達はただ進み続けることしかできないんです」
空に向けてそんな言葉を零すリンのその視線はどこか遠くを見ているようでありながら、まるでそこに誰かがいてその人物に語りかけるかのようだった。
「……でも、私たちだけで無闇に進む道を選んでも最悪の事態にしかなり得ません。
私も、他の生徒会メンバーも……
会長のように先を見通せませんし、本来知るべき教訓を何も学べていませんでした」
ですがと言葉を続けつつ、リンは強く手を握りしめる。
「……だからこそ、私達は貴女が帰ってこれる場所を守るために今からでも学びます。
本来であれば会長一人に背負わせるべきではなかったこれを、皆で背負えるように歩みます。
……だからどうか、早く戻ってきてくださいね?」
それだけを言い残し、リンは再び歩みだした。
いつの日にか、今はいない彼女の隣を対等に歩けるように。
――とある廃墟の中
「……はい、はい。了解しました」
通信機から耳を離しつつ、黒装束の少女は顔を覆っていた真っ黒なマスクを外した。
「……皆さん、新しい任務です。
これより我々は偽装を解除し、プランD……「オペレーションヴォーパル」へと移行します」
「やっとか……
このマスク、結構中が蒸れるからいい加減外したかったところだったぞ」
「くひひ、私は結構この格好気に入ってたんだけどなぁ。
なんかこう、怪しい宗教の狂信者っぽくて破滅的でさ?」
「ち、ちょっとそれは……いや、かも」
リーダーの指示に合わせるよう、黒装束たちは自身の着ていた黒の上着を脱ぎ捨てた。
脱ぎ捨てられた黒装束の中から出てきたのは白と青を基調とした制服。
その全身には最新のガジェットや実戦を意識した様々な装備類……
そして、肩に「SRT」と書かれた腕章を身に着けていた。
脱ぎ捨てた黒装束を一箇所にまとめつつ、リーダーとおぼしき白髮の少女は廃墟の奥に隠されていた箱の中身……
うさぎ耳のカチューシャのような見た目のヘッドセットや鉄帽を取り出して隊員たちへと配った。
全員の装備の変更を確認し、リーダーの少女はその目をターゲットの方向へと向けた。
「……それでは、ピーター改め「RABBIT1」。
これより作戦行動を開始します」
「イソップ改め「RABBIT2」、了解」
「ホワイト改め「RABBIT3」、了解だよ〜」
「い、イナバ改め「RABBIT4」、任務了解……です」
――とある路地裏
「ふふふ………久々の破壊に心が躍りますわ♪」
そう誰に聞かれるでもなく呟くのは狐の面を被った一人の少女。
愛銃を肩に担ぎ、どこかへと優雅な足取りで向かっていた。
「あぁ、貴方様……!
直接お見せすることは叶いませんでしょうが………
このワカモ、貴方様の為に盛大な花火を咲かせてみせましょう……!」
そんな呟きを漏らしつつ少女……ワカモは路地裏の奥へと消えていった。
――とある砂漠の一角
ソレはふと、このあたりの空気が変わったことを感じ取っていた。
何が起きた?
何かが現れた?
その何かは……自分たちを脅かす未知なるものなのか?
何もわからない。
故にこそ、その解を求めなければならない。
なに、簡単な話だ。
今の自身はそれを行うことができる。
自ら知る権利を今の自身は有している。
ならば、確かめねばなるまい。
もし、ソレが自身らに牙を剥く脅威なのだと言うのならば……
その時は、ソレを始末すればいい話だ。
なら、早速動こう。
一体、今のこの地に何が現れたのかは分からないが……
何が来ようと、自身には関係がない。
――…………!!!!!
砂漠の一角にて、そんな音とも拾えない雄叫びが上がった。
そして、また砂漠に一時の静寂が訪れるのであった。
いかがでしたか?
正直最後の仕上げ部分は出来栄えが微妙でして………
なんせ値落ち寸前でなんとか堪えてましたから。
多分これ投稿したらぶっ倒れて寝てるかもです。
そんなわけで、脳みそがまともに働いてないので早く締めましょう。
それではまた次の話をお楽しみに