FINAL FANTASY Ⅷ RTA SeeDチャート 作:nrnr
まだまだ年始キャンペーンの息が続いているので初投稿です。
ひたすらに己を鍛え上げるだけのRTA、はーじまーるよー。
今回は無事に炎の洞窟でイフリートを入手し、課題を(恐らく)最高得点で終えたところから。
無事に作中での一日目を終え、今日は初めての自由時間となります。
今作での流れですが、開始直後が筆記試験終了のタイミング、その翌日と翌々日が休日となり、その次の日からは通常のカリキュラムの再開となっております。そしてちょうど一週間後に原作のスタート地点であるSeeD選考実地試験当日となるわけですね。
今回のようにSeeDになることを前提としてチャートを組んでいる場合、この週末の二日間は最初にして最後の自由時間です。今後はかなり動きが制限されるため、決してやり残したことがないようにしましょう。
バラムガーデンで休日を過ごすにあたって、いくつか注意点があります。
まず初めに、ガーデンの外で日付をまたぐ用事がある場合、原則として教師等に外泊届を出さなければなりません。余程緊急の事情がない限り、届け出無しでの無断外泊は罰則の対象になるのでくれぐれも気を付けましょう。勿論そうなったら再走です(2敗)。
次に、学外に出る場合の服装について。昨日の課題においては制服のまま外出しても問題ありませんでしたが、課題や任務に関係のない外出の場合は私服での外出が義務付けられています。訓練施設以外の場所でレベリングに励む場合は寮で事前に着替えるのを忘れないように。一応、制服で外出しようとするとゲート付近で止められはするんですが、当然それはロス以外の何物でもない、じゃけん大人しく再走しましょうね~(5敗)。
なお、ガーデン内で過ごすのであれば私服・制服の縛りはありません。風紀委員に目を付けられない範囲で好き勝手して、どうぞ。
……つまり、しっかり私服に着替えた上で、事前に外泊の申請をしておくか、大人しく門限までには帰ってくるというのを守ればいいだけのことです。普通の校則と似たようなものですね。
余談ですが、この辺りの校則違反を犯した場合、ほぼ全てのキャラクターの好感度も下がるのでそちらも踏まえて行動しましょう。
今チャートにおいてやる事と言えば……そうですね、疑似魔法のストックですね。もといレベリングでもあります。
RTAでなければあちこち出歩いてキャラと交友を深めたり、あるいはカードゲーム・トリプルトライアドに興じるのもアリなんですが、今回はとにかく最短でストーリーを駆け抜けることを目的としたチャートを組んでいるため、このタイミングを逃すと本当に育成の取返しがつかなくなります。そのため、この週末、及び実地試験当日までの放課後の空いた時間はすべて戦闘に割り当てましょう。好感度稼ぎはストーリー中でなんとかします。
レベリングは校外の他に校内の訓練施設でも行えますが、校内の訓練施設は経験値効率はそこそこである代わりにドローできる魔法が非常にまず味だったりします。そもそも、訓練施設内にはアルケオダイノスといういわゆる初見殺しの強力なモンスターが一定数闊歩しており、それとエンカウントしてしまうと勝てないとは言わないまでもかかる時間に対する経験値のしょっぱさで大幅なロスとなってしまいますし、なんでRTAで使う必要なんかあるんですか(正論)。
というわけで、早速私服に着替えて外に向かいましょう。レズちゃんの私服は……なぁにこれぇ。パンク? ゴスパン? ヨグワガンニャイ……なんかそんな感じの服装みたいですね。ふーん、お洒落じゃん(無知)。
通常プレイであれば稼いだお金で私服を買い揃えてファッションショーするのもアリですが、RTAなので当然そんなことはしません。初めからある服をそのまま着るスタイルです。今作においては服装は防御力に一切影響したりしないので安心して、どうぞ。
SeeD候補生である今は収入源がほぼ皆無なこともあって万年金欠、一泊の宿代も惜しいため、外泊申請はせずに門限付近まで外でモンスター狩りに励みます。
より遠くに行けば強敵相手に強い魔法がドローできたり経験値効率が上がったりしますが、単騎であることを踏まえると時間対効率がんにゃぴ……というわけで行動範囲は昨日と変わらずにバラム周辺・アルクラド平野とします。
この際、決して森林地帯には近づかないように。何故ならこの辺りの森林地帯にはガーデンの訓練施設と同じようにアルケオダイノスが一定確率で出現するのです(n敗)。ケアルを安定してドローする、あるいはサンダーをドローするためには森林地帯のケダチクを狩りたい所ですが、ここは安定を取ってケアル狙いなら大人しくグヘイスアイが出るまで粘り、サンダー狙いなら大人しく炎の洞窟に行きましょう。でもぶっちゃけ炎の洞窟って経験値効率的にはなかなか……厳しいねんな……。
平原地帯にいるモンスターからドローできるのはファイア、ブリザド、ケアル、ライブラの四種類。その内ライブラはジャンクションするうま味があまりないため、基本的にはドローしなくても良しとします。
あくまでメインの目的は経験値とAPであるため、ドローできる魔法がなくなったからといって移動する必要はありません。魔法の所持数がカンストした後はひたすら物理で殴り倒すスタイルに移行しましょう。パワーイズパワー!(脳筋) RTAの姿か? これが……。
あと気にすべきことは習得アビリティを適宜切り替えることくらいですね。とにかく序盤はジャンクションできるステータスを増やすこと、及び+20%等の直接ステータスを増加させられるアビリティを優先して習得するということを念頭に置いておけば問題ありません。アビリティを習得することで更に上位のアビリティが解放されることもあるため、ここでAPの使いどころに困るようなことはまず起きないと思われます。
イフリートを入手したことで力Jが解放されているため、そこにファイアあたりの魔法をジャンクションしておくことだけ忘れずに。その後はある程度ポインヨがまとまって手に入るまでステータスにはノータッチで行きます。
それでは、ここからは実地試験前日まではひたすらにモンスター狩りの時間です。ガーデンでの授業を含めたとしても見所さんがお亡くなりになるため倍速DA☆
ここからしばらくの間代わり映えのしない戦闘シーンが続くため、退屈を持て余すであろうみ な さ ま の た め に ぃ
ここらで一度、今チャートのおおまかな流れについて説明しておきます。
今回のチャートにおいては、タイトルにも記載している通りレズちゃんにSeeDに合格し、そのままスコール達と同じ任務につく流れとなります。
そのため、まずは実地試験での合格が最優先です。実地試験に失格となった場合はその時点でリセットしましょう(0敗)。試験の基準はリメイク前と原則同じとなっているため、ここのクリアはそう難しくないと思われます。
……原作の核心部分を知っている鋭い兄貴姉貴は「SeeDになっただけだとスコール達と同じ任務につくとは限らないのでは?」と思うかもしれませんが、それについては余程スコール達の好感度を下げていない限りは確実に同行者になることを検証済みです。ま、メインストーリーと同じ流れを追えるのが極低確率なんてことになったらゲーム性の問題で炎上しかねないし、多少はね?
レズちゃんがストーリーの中核に絡むようなメンバーかどうかは、いずれガルバディア・ガーデンで合流することになるアーヴァインというキャラクターの初対面時のリアクションで判別できます。それまでは特に何も気にせずにSeeDとして任務に真面目に当たっていれば大丈夫だ、問題ない。アーヴァインにどんな反応をされたとしても最終的なタァイムは誤差の範疇に収まるようにチャートにちゃーんと記載してあります。
このRTAの目的は最初にお話しした通り魔女・アルティミシアの討伐にあるのですが、試走を重ねに重ねた結果、結局は原作通りの流れで進めるのが一番短縮になるという結論に至りました。
というのも、先にもちらっと話した通り、アルティミシアは当初未来から意識だけをこの時代に飛ばし、この時代の存在を操ることで世界を引っ掻き回すのですが、それはつまりこちらから彼女に手出しできる状態にないことを指します。そのため、下手にアルティミシアの行動を事前に妨害したりして警戒度を上げてしまうと、彼女が一時的に未来からの干渉を中断し、結果的に討伐までのタァイムが伸びてしまうことになりかねないのです(18敗)。
最重要分岐点としては、スコールとサイファーの双方が実地試験当日の朝の訓練で顔に傷を負うこと、スコールかサイファーのどちらかが魔女・イデアの騎士となること、イデアがガルバディアを掌握すること。身も蓋もなく言ってしまえば、原作におけるDisc1の流れはほぼ着実に踏んでおく必要があるってワケよ。
……え、スコールがイデアの騎士になる可能性? (ほぼ)ないです。
皆無と言ってもいいレベルではあるんですが、一応イベントとして用意はされているので触れておきました。スコールのメンタルを事前にバキボキに折った上でサイファーがSeeD試験に合格し、更に色々な条件をクリアすればようやく拝めるくらいの激レアイベントのため、RTAで拝めることはまずないでしょう。というかそんなひどいことしなくていいから(良心)。
スコールとサイファーはFF8界におけるハ〇ーとネ〇ルみたいな関係のため、究極的にはその立ち位置が反転してもストーリー上は問題ありません。が、会話の量や行動の御しやすさを考えると結局はスコールに先頭に立ってもらうのが最適解なんだよね、それ一番言われてるから。
あと視聴者兄貴姉貴が気になるであろう事といえばラグナの────おっと、倍速が終了しました。この辺りはまた時が来たら解説しましょう。余談ですが、倍速中にSeeD選考の筆記試験の結果が出ています。レズちゃんは勿論合格です。そらな?
現在SeeD選考実地試験前日の16時、そろそろ門限になる頃合いです。大人しく学生寮に戻り、今まで貯まりに貯まったポインヨを割り振って本番に備えましょう。
序盤にしてはポインヨがだいぶ溜まってるじゃんアゼルバイジャン。あれだけレベリングに励んでいた以上は当たり前だよなぁ?
この後はほとんどレベリングの機会がないことを考えると、今回と同じ、あるいはそれより少し下くらいのレベルには到達していた方がいいと思われます。原作のシステムだったらこの先の敵のレベルがえらいことになってました、リメイク版様様です。
ポインヨは少しHPに突っ込み、残りは力・魔力・早さに。体力と精神力と運は捨てます。紙装甲すぎてこわい……(女の子特有のビビり)。
アビリティの方はというと、力+20%、力+40%、魔力+20%、雷魔法精製、ぶんどる、などなど大量です。やったぜ。本音を言えば今の内に力ボーナスまで習得しておきたかったんですが、こればっかりはしょうがないね。
それでは、習得したアビリティを装備していきます。
習得したアビリティはパッシブのものとアクティブのものがありますが、その内パッシブアビリティは現在のレズちゃんは三つまで同時に装備することができます。ぶんどる、力+40%、魔力+20%を選んで装備しておきましょう。
+系統のスキルの効果は重複するため、物理攻撃特化のビルドをするのであれば力+20%と力+40%を両方装備したり、あるいは魔法特化のビルドで別のG.F.で魔力+20%を二つ習得して両方装備するという手もあります。そのあたりも踏まえてアビリティを習得していくと後々APが足りないという事態を避けられてうま味です。
また、ぶんどるを装備したことにより、これで通常攻撃時に一定確率で敵からアイテムを奪うことができるようになりました。
運にステ振りをしていないレズちゃんでは宝の持ち腐れに思えるかもしれませんが、ボス戦のように通常攻撃の回数が多い、かつレアアイテムが奪える相手であれば普通に狙える範囲です。また、今後はドローする機会が少なくなることを考えると、少しでもぶんどるで入手アイテムを増やして魔法精製に回せるのは非常に大きなアドバンテージとなります。
魔法精製はアクティブアビリティで、指定のアイテムを消費することで疑似魔法を作ることができるというものです。G.F.ごとに精製できる属性が異なっているため、多用する属性の魔法精製は早めに習得しておくと戦闘で楽ができます。
今回習得した雷魔法精製であれば、序盤に大量にドロップする魔石のかけら一つでサンダーが5個精製できる、といった具合ですね。わざわざドローするよりも効率的に魔法を入手できるため、手っ取り早くジャンクションでステータスを伸ばしたい場合にもおすすめです。魔法精製系のアビリティは必要APが30と少なめなのもああ~いいっすね~。
さて、それではレズちゃんのステータスがそこそこ見るに耐えるものになったところで、そろそろステ弄りも切り上げましょう。
明日の早朝にはスコールとサイファーが訓練で顔面に大怪我を負い、いよいよ本格的にストーリーが始まります。ガーデンでやり残したことがないかを確認したら就寝です。
…………はい、おはようございます。SeeD選考実地試験に相応しい朝ですね。実地試験に相応しい朝とは?
散々実地試験実地試験と言っていますが、実のところゲーム内ではまだ試験が今日だとはっきり言及されているわけではありません。というわけで、朝はいつも通り教室に向かいましょう。今日の服装は制服にしておくのを忘れずに。実地試験の時は制服指定となるため、わざわざ着替えに戻るロスを発生させないように(1敗)。
教室について……あ、既にサイファーが席に座っていますね。顔の傷跡ヨシ!(現場猫) これで分岐点の一つはクリアです。
流石に寝て起きたらクラスメイトの顔面にデカい傷がついていたとなればレズちゃんとしても反応しないわけにはいきません、サイファーを刺激しないように良い感じに話しかけておきましょう。おっ、大丈夫か大丈夫か?
「……ああ。誰に言ってるんだ、この程度どうってことないに決まってるだろ?」
おっ、そうだな。
ここであまりにも心配するような素振りを見せ続けると、サイファーのプライドはエベレスト並に高いこともあって好感度が下がってしまうため、サイファーがそう言うなら……とここは大人しく引き下がっておきます。
ただしそれだけでは済まないのがこのプライド激高男、一発で引き下がるとそれはそれで自分のことを軽く扱われたと思って若干好感度を下げてきます。な、なんか……(こいつ)面倒だな……。というわけで、さりげなく一言程度のフォローを入れておきましょう。更に男前になって……。
「────流石はレトゥスだな。イイ男ってモノを分かってる」
クォレハ好感触では? サイファーの中での好感度トップ層に躍り出たと言っても過言ではないかもしれません。
サイファーの好感度は終盤に備えて稼げば稼ぐほどいい、古事記にもそう書いてある。中盤は稼ぐに稼げませんからね、この辺りのタイミングでヨイショしておくといいでしょう。かといってあまり過度に媚を売るとそれはそれでサイファーの好みからは外れるため、あくまでフォロー程度に留めるのが肝要です。
さて、ではサイファーの好感度も稼いだことですし、そろそろ自分の席につきましょう。しばらく待機していればキスティス先生と一緒にスコールが教室に入ってくるはずです。
……お、来ましたね、キスティス先生とスコールです。スコールの顔面にサイファーと鏡合わせの顔の傷ヨシ! 双方の顔にお揃いの傷があることで教室中の空気があっ……(察し)という微妙な雰囲気になりましたが、まあこの二人なら稀によくあることです。本人たちは然程気にしていない以上部外者があれこれ言う資格もなし、軽いリアクションに留めておきましょう。
さて、ここでのスコールの傷への反応ですが……あまりスコールの性格に馴染みがない兄貴姉貴だとこ↑こ↓で無反応を選んでしまいがちですが、実はそれはまず味だったりします。
スコールの印象というと、クール、無口、あとは「壁にでも話してろよ」なんてセリフが先行しますが、案外年相応の少年(青年)らしい部分も多く、他人にどう見られているかを気にしがち、無関心を装って相手にもその態度を求めておきながら深層心理では自分を理解してもらいたいというジレンマを抱えています。この辺りは原作でリノアが昏睡状態に陥っている時のモノローグを読み込んでいただければお分かりいただけるかと。
そんな複雑怪奇な思春期ボーイ、もうお察しの通り、ここで表面上求められている通りの無関心な態度を取ってしまうと、好感度が下がるとまではいかないものの、今後心を開いてくれる可能性が非ッッッッッッッ常に低くなります。スコールの好感度についてはわりと初速が肝心なため、ここは軽くでもいいので案ずる様子を見せておきましょう。おっ、大丈夫か大丈夫か?(再放送)
「……別に」
別にって顔じゃないんだよなぁ……。
とはいえ、ここで更に踏み込んでいくと今のスコール相手では好感度の低下は避けられません。怪我を心配したという実績を作ったら後は大人しく引き下がっておきましょう。あと下手にスコール側にだけあれこれと世話を焼いたりするとそれを見たサイファーの好感度が下がります(1敗)。
サイファーの面倒くささは何この……何……? スコールのことを気にしても気にしなくてもちょっと匙加減をミスっただけで好感度を下げてくるとか、お前もしかして、あいつの事が好きなのか?(青春)
…………いやホントにサイファーはスコールのこと大好きなんですけどね、初見さん。
あっ、ホモじゃないです。そこだけは勘違いなさらず。FF8はホモゲーじゃないので。だから炎上とかは……やめて下さいね。あくまでこう、世界で唯一同じ武器を扱い、好敵手を務めるだけの実力を持つ男として認めているが故の好意の発露というか(ろくろを回すポーズ)。
話が逸れました。私語はこれくらいにして、キスティス先生の話に集中しましょう。
「昨日からウワサになってるみたいだけど……SeeD選考の実地試験が夕方からスタートします」
はい、前から言ってる通りのスケジュールですね。システム上筆記試験に落ちることはないため、対象外の生徒はここに残って自習云々というのは聞き飛ばして大丈夫です。
他の自習メンバーと異なり、実地試験に赴くメンバーはここから夕方までの間がフリーになります。集合時間は16時、場所はホールとなっているため、それまでの間にアイテムの調達、ジャンクション、レベリング等の用事を済ませておくようにしましょう。集合時間に遅刻したら問答無用で試験失格、つまりは再走ですのであしからず。
「それからサイファー! 練習の時は相手にケガをさせないように!」
それはそれとして、あのさぁ……。怪我についてはスコールもやり返してる以上五十歩百歩だと思うんですがそれは。
そうやってスコールを贔屓目に見るあたり、やっぱキスティス先生って先生に向いてないのでは? ボブは訝しんだ。
さて、HRはこれで終了です。先程言った通りレズちゃんはこのまま自由時間になるため、少しでも時間を無駄にしない、もとい余計な会話を発生させないためにもさっさと教室を出ることにします。
本音を言えばこのまま訓練施設に向かって少しでも経験値を稼ぎたい気持ちがあるのですが、アルケオダイノスは嫌だ……アルケオダイノスは嫌だ……。そして時間が中途半端故にガーデンの外に出るわけにもいかず、ということで今の内にガーデン内のドローポイントを巡っておきましょう。ドローポイントで得られる魔法の数は少ないですが、RTAにおいては無いよりはマシ程度の魔法が生死を分けたりするので馬鹿にできません。というわけでまずはエスナを求めて図書館にイクゾー!
まだ炎の洞窟の課題を終えていないスコールがキスティス先生に呼び出されるのを横目に見つつ、今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
* * *
「──スコール。その傷、大丈夫?」
隣からそっとかけられたその声に、痛む額に若干眉をひそめつつも目を向ける。
教室に入った時から突き刺さる好奇心の入り混じったような視線とは異なり、純粋に心配しているのが一目で分かる碧い瞳が視界に入って、スコールは思わず口ごもり、いつもの鋭い空気を飲み込んだ。
「……別に」
飲み込んで、しかし大丈夫だのなんだのと受け答えをするような気分にもなれなくて、いささか勢いに欠けたその一言をぼそりと口にする。
明らかに心配してくれた相手に向けるものではないだろうスコールの態度に、しかし相手はほっと憂い顔をやわらげ、やや心配げな視線は保ちつつ、そっか、とだけ返して正面を向いた。
────何とはなしに、彼女について思考を巡らせてみる。
レトゥス・ブリーズ。スコールと同じSeeD候補生。バラムガーデンに入ってからというもの、常にと言っていいほど隣の席になっているような記憶がある、いわゆる腐れ縁、顔馴染み。
とはいえ、彼女について知っていることが多いとか、特別親しいというわけではない。あくまで隣の席なこともあって必然的に話す機会が他の生徒に比べて多いというだけで、スコールにとっては然程気にする相手ではない。…………はずだ。
例えば、彼女が校内では少し有名なくらいにうっかりしている癖に、いざ訓練となればそんな様子を見せずに的確に動いてみせることだとか。
例えば──こんな評価はいささか腹が立つが、スコールやサイファーが問題児兼優等生であれば、彼女は基本的に手がかからないタイプの優等生であるとか。
例えば、彼女がいわゆるお人好しで、スコールのように控えめに言っても愛想がないタイプの人間にもそれとなく世話を焼くタイプだとか。
……その程度だ。その程度しか知らない。
スコールにとっては益にも害にもならない、まあ、他の騒がしい連中や何故か好き好んで自分に絡んでくる面々に比べれば鬱陶しくない、突き詰めてしまえばただのクラスメイト。言ってしまえば、それだけの関係だ。
それなのにどうしてだろうか、スコールはどうしても彼女に対して硬い態度を返すことが、いつも、そして今もできなかった。
レトゥスという少女に対して、スコールの中ではいつも不思議な感覚が付き纏った。
他の人間が無遠慮に踏み込んでくる中で、彼女だけは不思議とスコールが踏み込まれたくないと思う領域をするりと避けてくる。他人と関わりたくなくて、それでも関わらないわけにはいかなくて、そんなスコールが許容できるだけのギリギリの正解を当たり前のように選び取る。
今だってそうだ。明らかにサイファーと何かがあったとわかる傷を前にしながらも、ただスコールの体調だけを気にしてみせて、その背景にあるものを邪推しようなんて様子を微塵も見せやしない。サイファーと自分の間のことだ、別にいつもの訓練の延長で怪我をしただけで特別なことなんてありはしない、そんな自分の思考を読み取ったかのように、話も、意識することさえも終わらせて見せた。
きっと次に自分の顔を見る時には、この傷のことなんて当たり前にあるもののように扱うのだろう。何故かスコールにはそれが手に取るように分かって、それが尚更この感覚が錯覚ではないのだと伝えてくる。
言うなれば、スコールの中の“当たり前”や“常識”をまるごと共有されているかのような。彼女の中の快・不快がスコールと自然と一致しているかのような。
これが好ましいという感覚かと言われると首を傾げるが、否定するまでには至らない。言語化するのであれば、悪くはない、といったところか。
……SeeD選考の実地試験に合格して、別々の任務に就くようになれば、この不思議な感覚に触れることもなくなるのだろうか。
そう考えると、何だか少し惜しい気はするが──いや、自分らしくもない思考だ。こんな事まで考えるなんて、どうやら今朝の一件から徐々に溜まりつつあるストレスは自分が思っているよりも大きいらしい。それとも、保健室で見知らぬ女性を見かけたことから始まる少々非日常的な感覚に引きずられているのだろうか。
意味のない感傷だ。ずきりと傷んだ額の傷に意識を寄せるように、ゆるくかぶりを振って思考を散らす。
そうだ、こんな思考を巡らせたところで意味なんてない。どうせいつかは頭の片隅からも消えてしまうに決まっている。最早おぼろげな記憶すらも残っていない、それに疑問すら抱かない幼い頃の全てのように。だって、それがスコールにとっての“当たり前”なのだから。
────故にスコール・レオンハートは、今はまだ、それが意味することに気付かない。
・レズちゃん
珍しく敬語キャラではない。
怪我について心配はするが、本人がそれで良いなら良いのでは?という価値観も持っているのでそこまで相手に踏み込まない。つまり序盤のスコールと同じく、わりとキスティスとの相性が悪い。
全肯定まではしないが、相手の意志を尊重するという名目の元にかなりの割合で肯定してくる。自制心が弱いタイプは近寄らない方が良い。
・スコール
いわゆる毒にも薬にもならない関係性・距離感。今のスコール的には非常にありがたい、ので好感度も他のキャラに比べて高めとなっている。
面倒臭いお年頃その1。
・サイファー
面倒くさいお年頃その2。
スコールへ向ける感情の面倒臭さがとにもかくにもぶっちぎっている男。公式(D地区収容所)が病気。
この度、思春期の夢見るモラトリアム少年期延長戦をやってる所に自分と自分の好敵手の関係性を否定せずに自分がこさえた顔の傷についても「男前になったね」なんて言葉を本心からかけてくる年下の女の子をぶつけられた。表に出ないだけで情緒はメチャクチャである。
・レズちゃんの私服
パンク、あるいはゴスパンと呼ばれる類の服装。
スカートではなくキュロットやショーパンがメイン。なぜならよく転ぶため。
また、パンクファッション系でよく使われるシルバーチェーン等は用いず、ベルト等の装飾を好んでいる。なぜならひっかけるため。
年頃の女の子らしくお洒落を楽しみたいが自分のドジっぷりは重々承知している、彼女なりの趣味と機能性と妥協を極限まで突き詰めた結果のファッション。
【挿絵表示】
私服レズちゃんのイメージ画。
海ひつじ屋め〜か〜(https://picrew.me/ja/image_maker/2151243)様を使わせていただきました。
厳密にはもうちょい私服が派手な感じ。