違法カード工場は休みが欲しい   作:かりん2022

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お気に入りがどんどん増えるのに、感想はとんとこないこの遠巻き感……!(自業自得)
ここ好きぐらいは欲しいかなって。

お題感想ありがとうございます!

誤字報告もありがとうございます。助かります。


五条先生&夏油ペアの日常

「そ、その。桃鉄やんない、かな?」

「します」

 

 ぴこぴことしばらくプレイをして、夏油はぽつりと言った。

 

「あの。五条先生。いつも、ほんと迷惑かけてごめんね」

「迷惑とかっ 全然っ 思ってねーしっ お前が言うことでもねーだろ。別人なんだから」

「そうだね。それでも、君の我儘、なんでも一つ聞くよ。なんて、年上の人に言うのはおかしいかな?」

「あっ じゃあ、聞きたい。お前の考えとか……カード越しなんかじゃなくてさ。ちゃんと聞きたい。お前の気持ちでいいから。本当はこう思ってたとか、こんなことして欲しかったとか、そういうの。全部」

「……うん、わかった。じゃあ、五条先生の聞くこと、なんでも答えるね。私のお詫びだと思って」

「お、おお」

 

 それから、ポツポツと思い出を話す。

 どうやら、甚爾を倒したのは、白兎。それも、「うずまき」という夏油のカードの力を借りて、らしい。

 五条の領域展開のカードも持っており、それで領域展開を五条は習得したという。

 

「僕も興味あるな。僕、まだ領域展開覚えてないんだよね」

「いいよ。私の持ってるカード分けてあげる。存在しない記憶カード、私の排出率高いから、好きなのあげるよ」

「あれ、何なの? どういう基準?」

「さあ……。でも、存在しないカードって不幸なカードはないんだよね。幸せの妄想ぐらいに思ってる。誰の幸せの妄想なのかは不明だけど」

「あのさ。怒らないで聞いてね。……傑って僕とラブラブしたかったりする?」

「君……悟とは親友だよ。誰よりも大事な友達。君は?」

「僕も親友だって思ってる! 本当だよ、傑相手に邪なこと考えるはずがないだろ!」

「私もそう。考えてみた事はあるんだけどさ、今いち想像できないんだよね。あと、私は悟と違って、特に結婚願望もないんだ。目の前の事に手一杯だしね。白兎の妄想ってことも考えたんだけど……白兎の知らない人のカードもあるから、違うかなって。いくらガチャっても出ない術師も……というか、そっちの方が多いのも不思議」

「六眼だと、呪力通さない限りわからないしなぁ。呪力通しても、使った時に効果がわかるぐらいだし。本当に謎だな白兎」

「悪い子じゃないよ。美形に弱い所はあるけど」

 

 いろんな事を話して、やがて眠って。

 五条に生活スタイルを合わせると夏油の睡眠時間が足りなくなってしまうので、夏油に合わせて少し休憩時間を長めに持てていた。その休憩時間を増やした分は、学生五条や直哉がどうにかしてくれるだろう。

 夏油の寝息を聞きながら、五条はカードを印刷した紙をなぞる。

 ……誰か、強大にて醜悪な呪霊が呪術師の壊滅を狙っている。そうだ、狙いは明らかだ。

 この最強たる五条を潰し、軍たる夏油を乗っ取り、集団として優秀な禪院家を潰す。そんなの、呪詛師ではあり得ないぐらいのスペックだ。

 だから相手はきっと特級呪霊なのだろう。脳みそ型の。

 傑が道を踏み外してしまったのも、その呪霊の誘導の結果なのだろうか。

 だとしたら恐るべきことだ。

 

 それでも、手を汚してしまったのは夏油で、壊れてしまってもいて、取り返しはもはやつかないのだけれど。

 

「ちょっと忙しくなりそう、かな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、呪霊退治の合間に、五条は虎杖に会いに向かった。

 

「あんた誰?」

「僕の名前は、五条 悟だよ。虎杖くん。ところで君、宿儺って知ってる?」

「宿儺?」

「これが見えるかい?」

「これって?」

 

 小首をかしげる虎杖。

 

「五条先生。まだ虎杖くんは受肉してないんじゃないかな」

「いや。受肉はしているよ。既にね。驚いたな……。混じってるのに何も影響を受けてないって事だよ。さすが宿儺の器」

「なんなんだよ、一体」

「実は、僕は霊能者みたいな者でね。困ったらここに連絡して」

「俺が取り憑かれるとかいうつもり?」

「そうだよ。でも今は平気みたいだからね」

「……変なの」

 

 連絡先を渡し、別れる。

 

「伊地知。虎杖の周辺を洗って。徹底的にね」

「はい!」

「じゃあ傑。この近くにちょうどいい呪霊がいるらしいから、取り込みにいこうか。体調は大丈夫? 呪霊食べるの本当は嫌なんだろ」

「大丈夫だよ、五条先生。辛い時は飴とかで口直ししてるし、辛い時はちゃんと言うって約束してるからね」

「本当にすぐ言えよ? じゃあ、行こっか」

 

 そうして、調べ物をしつつも、日常は忙しく過ぎていくのだった。

 

 




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