俺はとにかく、カードをテーブルの上に並べた。
存在しない記憶カードも並べた。
なぜなら、存在しない記憶カードは、存在しない記憶だからだ。
たまに、存在するかもだけど妄想たっぷり込めたみたいなカードもあるけど……。
夏油傑の卒業カードがある。すなわち、夏油くんは卒業できないのだ……。
あと、グッズカード、夏油傑が資料を挟むと消えるクリアファイルも夏油くんが消えることを指し示している。
1番頼りになりそうな公式カード。
羂索の口のついた脳みそがこんにちはしている、「キッショ。なんでわかるんだよ」。
夏油傑の、返り血を拭う「猿め」。
美々子菜々子の傷だらけの幼女が見つめる「夏油様」。
五条悟が女の子をお姫様抱っこし、それが拍手に囲まれる、でも名前が夏油傑の「拍手」。
夏油傑の、『誰も知らない、呪霊の味』
ここら辺が怪しい。
え。まさかコレ、未来予知も兼ねてる?
五条くんも封印されちゃうみたいだし、何よりも。
俺のカードがないのがどういうこと?
ハブってこと? そんなのってないよ……。
それともレアすぎてないんだろうか。
カードがさ。説明が簡単で、あと絵の一枚だけで未来を察しろってのが無理があるよ……。
俺はうーん、と考えた。
わからん!!!
ただ一つ、言える事がある……。
存在しない記憶カードの事を知られれば、俺は殺されるであろう……。
やべーよやべーよ。
最強コンビのラブラブ系カードがダブり含め10枚もあるよ……。
これは尊厳破壊ですわ。
生物だめ、絶対。自重しろ自分。え。これ俺が悪いの? まじで?
ただでさえ学校の人数少ないんだし、学校生活は穏便に、というか仲良くなりたい……。
臆病というなら言え。俺はひよるぞ、呪術師ーっ!
俺は、カードの事を隠しつつ、出来るだけサポートする事に決めた。
それから、一年。
無知な俺は五条くんから色々教えてもらった。
いかがわしい夏油くん、明るい陽キャの五条くん、頼れる姉貴の家入さん、俺は毎日のようにしゅきぴを吐いた。
3人は、弱者相手に無双したいという俺の欲望を認めてくれて、厨二病なカードを武器にしたり、紙の包帯や扇を操ったりな格好よさを全力重視な戦い方を呆れながらも認めてくれた。
優しい眼差しで、白兎は楽しそうに戦うねって言ってくれた。
どうしよう。
どうしよう、どうしよう。どうしよう。
3人が好きすぎて、とても苦しい。
例え気持ち悪いと言われても、3人を救う為なら、俺は。
『天内理子って女の子の護衛依頼を受けてるんだけどさ。一年と一緒に空港警備手伝ってくんない?』
これだ。この女の子が夏油くんを苦しめるんだ。
「もちろんだよ、五条くん」
そして、俺は覚悟を決めた。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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