違法カード工場は休みが欲しい   作:かりん2022

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違法カードマスターは強欲である。
願いを叶える鬼となる


僕は5歳から可愛くない子供だった。

5歳の誕生日、僕はなんとなく自分の中に流れる力をこね回し、コインカードを得た。

直感的に、毎日もらえる事、1回、十連、百連コースがあることを把握する。

そして、僕の内部に感じていた。

輝くガチャ装置を。初回限定レア排出モードを。

なので僕は、毎日一枚、頑張ってコインカードを貯めて、百連を回した。

ガチャから出るのはガチャカードだった。

カードは僕の影に収納できた。すごい。

 

初回限定レア排出モードで百連した僕は、キラキラしたレアのカードの山に歓喜した。

 

僕は根っからのカードコレクターだった。

コインカードを生み出せるのは一日に一つ。呪霊はアタックカードに変換できる。術式のある呪霊は捧げる事で特殊なコインカードに変換できる。

特殊なコインカードは、呪霊ピックアップガチャを引ける。

アタックカードは、非常に勿体無いが、投げて攻撃する事ができる。

非常に勿体無いが。

 

ガチャカードは、使うとカードに描かれた人が現れて、効果を発動して消える。

これも非常に勿体無いので、ダブリカードを一度使っただけだ。

 

呪霊をカードに変えるには、弱らせてから僕の力を込めた白紙のカードを当てる必要がある。

 

僕は揺れた。

 

カードが欲しい。カードが欲しい。カードが欲しい。

しかし、カードを手に入れるには戦う必要がある。それも、強い相手と。

そして、基本、戦うにはカードを使うしかないのだ。

特に特殊能力持ちにはガチャカード使用は必須である。

 

あまりにも過酷すぎる試練である。

でも、僕はカードをコンプしたいので、できるだけカードを節約しつつ、カードを集めた。

弱い呪霊なら白紙のカードでなんとかなるし、白紙のカードに複数の呪霊を溜めることもできると気づいたのだ。

呪霊をいっぱい溜めると、百鬼夜行カードとなり、これもコインカードに変換できる。しかも、レア以上確定カードとなる。

 

相性の良いカードを使うと、コンボが出る事も発覚している。

 

そうして、呪霊を狩って狩って狩りまくっていたある日。

 

スカウトが来た。

 

「東京都立呪術高専?」

 

 話を聞くに、呪霊退治専門の組織らしい。

 メリットとしては、呪霊の情報が得られる。それに、カードでも出てたのが気になる。カードゲームの舞台なら聖地巡礼もしたい。

 デメリットとしては、自分のペースで呪霊退治出来ないなら、カードの浪費でしかない。悩んだ僕は、体験入学をしてみる事とした。

 

「お前も来年から通うんだろ? よろしくな!」

 

 笑顔の五条悟がいた。

 笑顔の五条悟がいた。

 つよつよカードがいた。

 1番のお気に入りが微笑んでいた。

 

「よろ、しく」

 

 握手をすると、脳内でカードが広がった。

 それをあえて言語化すると、そう。

 

『五条悟の願望カードを入手しました!』

 

 これである。

 

「君も来年から通うんだろ? 私の名前は夏油傑。私も体験入学なんだ」

「家入 硝子。体験入学の日にち合わせてくれたみたいなんだよね。よろしく」

「お前、どんな術式持ってんの? 見せて! 一緒に任務行こうぜ!」

「あ、ああ。うん」

 

 それぞれと握手し、願望カードを入手する。

 

『傑とキャンプ』

『傑と映画』

『傑と釣り』

『傑と遊園地』

『傑と教師』

『傑と術師』

『傑と卒業』

『傑と温泉旅行』

『傑と卒業旅行』

『傑と(ry』

 

 お、おう。わかったわかった。

 で、夏油傑は?

 

『悟と対等』

『悟と術師』

『悟と卒業』

『みんなと笑って卒業式』

『美々子と菜々子と利久を呪専に通わせる』

 

 なるほど。

 

『皆で卒業旅行』

『3人でバカをやる』

『3人で一緒に大人になる』

『私が五条や夏油を守る』

『私も戦う』

『皆で卒業』

『夏油や五条の子供を取り上げる』

 

 うんうん。

 願望カードを叶えるといい事があるらしい。

 つまり、こいつらを卒業させるだけでいい事がある、と。

 なんか楽しそう。これは是非ともミッションをクリアしたい。

 でもカードの事は絶対言えないな。肖像権丸っと無視してるし、夏油の未来不穏だし。教祖夏油のカードの精霊は、非術師を猿と呼んで大変嫌うのである。

 面倒ごとはごめん。

 俺の能力はアタックカードのみという事にしよう。

 呪霊をカードに封じてそのカードを武器に出来る。以上!

 六眼は全てを見通すらしいから、どこまで隠せるかわからないけど……。

 カードをどれだけ貯めてるかとかはわからないはず!

 

 というわけで、任務にGO!

 俺は呪霊にカードを投げた。呪霊がカードに吸われる。

 

「呪霊をカードに封じられるんだな! で、そのカードを武器にできると。傑と系統似てるな!」

「僕の場合は一回こっきりの消耗品だけどね。術式は使わせられないし。もうカード管理カツカツだよ」

「つーかこれ、お前以外も使えるじゃん。カード。白紙のも呪霊のも」

「ねぇねぇ、私、使ってみたい!」

「やだよカード減るもん」

「使った分の呪霊はあげるよ」

「ならいいよ」

 

 ということで、五条くんと夏油くんと家入さんが試しに使ってみる。

 

「おおー。なんか自動追尾機能ついてんじゃん。硝子、これ自衛にいいんじゃね?」

「ほんとだ。ね、カード分けてよ」

「雑魚狩りだけさせてくれたら、カード増えるんだけど。格上と戦うとカード減る一方だしさ。それで入学するか悩んでるんだよね。俺はカードが通用する相手しか勝てないし」

「夜蛾先生に交渉してみようぜ」

 

「ふむ。それならば、月兎は呪具師として前線に出ずにカードを販売する気はないか?」

「嫌です。僕のカードは僕のもの。というか今でさえカード管理大変なのに」

 

 アタックカードであろうと、カードによってデザイン違うのだ。

 コレクションしたい。

 雑魚を狩りつつ安全な位置からミッションをクリアしたい。

 いらないカードは武器にするので、必要のないカードはマジでないのだ。

 

「三級をそのまま取り込めるなら、そんなにカードの管理が大変になる事もないと思うのだが……」

「嫌です。最大限譲歩してもクラスメイトに分けるぐらいですね」

「そうか。まあ、家入が武器を手に入れるだけでも助かるな。クラスメイトは大事にな」

「大事にしますよ。とっても大事にね……」

 

 何せカードの中の人様だからな!

 

「ね、帰りに映画見て喫茶店で話さない?」

「いいな」

「そうだね。今日ぐらいは」

「賛成!」

 

 というわけで、早速願望カードをクリアした。

 

 

『さしす組ピックアップガチャコイン×100』

 

それを見た瞬間、僕は願望を叶える鬼となることを決意した。




ちょろすぎって思うじゃろ?
時間制限があるんじゃ……。
夏油離反後だと絶対叶えられない。

マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。

こっそりな感想はこちら
https://odaibako.net/u/karin2022v
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