願いを叶える鬼となる
僕は5歳から可愛くない子供だった。
5歳の誕生日、僕はなんとなく自分の中に流れる力をこね回し、コインカードを得た。
直感的に、毎日もらえる事、1回、十連、百連コースがあることを把握する。
そして、僕の内部に感じていた。
輝くガチャ装置を。初回限定レア排出モードを。
なので僕は、毎日一枚、頑張ってコインカードを貯めて、百連を回した。
ガチャから出るのはガチャカードだった。
カードは僕の影に収納できた。すごい。
初回限定レア排出モードで百連した僕は、キラキラしたレアのカードの山に歓喜した。
僕は根っからのカードコレクターだった。
コインカードを生み出せるのは一日に一つ。呪霊はアタックカードに変換できる。術式のある呪霊は捧げる事で特殊なコインカードに変換できる。
特殊なコインカードは、呪霊ピックアップガチャを引ける。
アタックカードは、非常に勿体無いが、投げて攻撃する事ができる。
非常に勿体無いが。
ガチャカードは、使うとカードに描かれた人が現れて、効果を発動して消える。
これも非常に勿体無いので、ダブリカードを一度使っただけだ。
呪霊をカードに変えるには、弱らせてから僕の力を込めた白紙のカードを当てる必要がある。
僕は揺れた。
カードが欲しい。カードが欲しい。カードが欲しい。
しかし、カードを手に入れるには戦う必要がある。それも、強い相手と。
そして、基本、戦うにはカードを使うしかないのだ。
特に特殊能力持ちにはガチャカード使用は必須である。
あまりにも過酷すぎる試練である。
でも、僕はカードをコンプしたいので、できるだけカードを節約しつつ、カードを集めた。
弱い呪霊なら白紙のカードでなんとかなるし、白紙のカードに複数の呪霊を溜めることもできると気づいたのだ。
呪霊をいっぱい溜めると、百鬼夜行カードとなり、これもコインカードに変換できる。しかも、レア以上確定カードとなる。
相性の良いカードを使うと、コンボが出る事も発覚している。
そうして、呪霊を狩って狩って狩りまくっていたある日。
スカウトが来た。
「東京都立呪術高専?」
話を聞くに、呪霊退治専門の組織らしい。
メリットとしては、呪霊の情報が得られる。それに、カードでも出てたのが気になる。カードゲームの舞台なら聖地巡礼もしたい。
デメリットとしては、自分のペースで呪霊退治出来ないなら、カードの浪費でしかない。悩んだ僕は、体験入学をしてみる事とした。
「お前も来年から通うんだろ? よろしくな!」
笑顔の五条悟がいた。
笑顔の五条悟がいた。
つよつよカードがいた。
1番のお気に入りが微笑んでいた。
「よろ、しく」
握手をすると、脳内でカードが広がった。
それをあえて言語化すると、そう。
『五条悟の願望カードを入手しました!』
これである。
「君も来年から通うんだろ? 私の名前は夏油傑。私も体験入学なんだ」
「家入 硝子。体験入学の日にち合わせてくれたみたいなんだよね。よろしく」
「お前、どんな術式持ってんの? 見せて! 一緒に任務行こうぜ!」
「あ、ああ。うん」
それぞれと握手し、願望カードを入手する。
『傑とキャンプ』
『傑と映画』
『傑と釣り』
『傑と遊園地』
『傑と教師』
『傑と術師』
『傑と卒業』
『傑と温泉旅行』
『傑と卒業旅行』
『傑と(ry』
お、おう。わかったわかった。
で、夏油傑は?
『悟と対等』
『悟と術師』
『悟と卒業』
『みんなと笑って卒業式』
『美々子と菜々子と利久を呪専に通わせる』
なるほど。
『皆で卒業旅行』
『3人でバカをやる』
『3人で一緒に大人になる』
『私が五条や夏油を守る』
『私も戦う』
『皆で卒業』
『夏油や五条の子供を取り上げる』
うんうん。
願望カードを叶えるといい事があるらしい。
つまり、こいつらを卒業させるだけでいい事がある、と。
なんか楽しそう。これは是非ともミッションをクリアしたい。
でもカードの事は絶対言えないな。肖像権丸っと無視してるし、夏油の未来不穏だし。教祖夏油のカードの精霊は、非術師を猿と呼んで大変嫌うのである。
面倒ごとはごめん。
俺の能力はアタックカードのみという事にしよう。
呪霊をカードに封じてそのカードを武器に出来る。以上!
六眼は全てを見通すらしいから、どこまで隠せるかわからないけど……。
カードをどれだけ貯めてるかとかはわからないはず!
というわけで、任務にGO!
俺は呪霊にカードを投げた。呪霊がカードに吸われる。
「呪霊をカードに封じられるんだな! で、そのカードを武器にできると。傑と系統似てるな!」
「僕の場合は一回こっきりの消耗品だけどね。術式は使わせられないし。もうカード管理カツカツだよ」
「つーかこれ、お前以外も使えるじゃん。カード。白紙のも呪霊のも」
「ねぇねぇ、私、使ってみたい!」
「やだよカード減るもん」
「使った分の呪霊はあげるよ」
「ならいいよ」
ということで、五条くんと夏油くんと家入さんが試しに使ってみる。
「おおー。なんか自動追尾機能ついてんじゃん。硝子、これ自衛にいいんじゃね?」
「ほんとだ。ね、カード分けてよ」
「雑魚狩りだけさせてくれたら、カード増えるんだけど。格上と戦うとカード減る一方だしさ。それで入学するか悩んでるんだよね。俺はカードが通用する相手しか勝てないし」
「夜蛾先生に交渉してみようぜ」
「ふむ。それならば、月兎は呪具師として前線に出ずにカードを販売する気はないか?」
「嫌です。僕のカードは僕のもの。というか今でさえカード管理大変なのに」
アタックカードであろうと、カードによってデザイン違うのだ。
コレクションしたい。
雑魚を狩りつつ安全な位置からミッションをクリアしたい。
いらないカードは武器にするので、必要のないカードはマジでないのだ。
「三級をそのまま取り込めるなら、そんなにカードの管理が大変になる事もないと思うのだが……」
「嫌です。最大限譲歩してもクラスメイトに分けるぐらいですね」
「そうか。まあ、家入が武器を手に入れるだけでも助かるな。クラスメイトは大事にな」
「大事にしますよ。とっても大事にね……」
何せカードの中の人様だからな!
「ね、帰りに映画見て喫茶店で話さない?」
「いいな」
「そうだね。今日ぐらいは」
「賛成!」
というわけで、早速願望カードをクリアした。
『さしす組ピックアップガチャコイン×100』
それを見た瞬間、僕は願望を叶える鬼となることを決意した。
ちょろすぎって思うじゃろ?
時間制限があるんじゃ……。
夏油離反後だと絶対叶えられない。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
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