ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この題名を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この話を作ったんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。
私の名前は五条祈。
父は五条悟。母は夏油傑。
複雑な事情なのは転生してすぐにわかった。
どうやら、父様と母様のクラスメイトの転生者がやらかしたらしい。
具体的には、30分間敵味方やらなんやらが反転するカードを悪戯で使ったら、その30分で五条が夏油を女体化させて孕ませるという超弩級の嫌がらせをやっちまったらしい。
とりあえず、転生者は処したものの、夏油を戻す方法はなく、着床もしていた。
それが私というわけだ。
揉めた。それはもう盛大に揉めた。
被害者の夏油はもちろん、加害者の五条だって病んだ。
そんなこんなで紆余曲折あり、なんとか解決し、私と同じく父似で弟の願、母似の妹、絆と母似の弟、縁。最終的に4人兄妹になったのだった。
なお、兄弟で転生者は私だけである。
正直に言おう。父様と母様には悪いが、すんごく楽しい。
いい空気を吸えている。
五条家次期当主争いやぞ、ジェネリックとはいえ、同腹で六眼VS六眼やぞ。面白すぎるし!
日々何かと争ってはいるが、陰湿なものはないし、お互い楽しめてもいるつもりだ。
絆と縁なんて、うちわを用意して毎日のバチバチを応援してくれている。
さてここで術式紹介だ。
私と願には、ガチャ大成功の呪具が使われている。
ともに父様そっくりで、六眼、無下限。更に呪霊操術を習得している。
私は呪霊をケサランパサランに変換して降らせる事ができるし、願は呪霊を呪具に出来る。
強さは願の方が上だが、私だってケサランパサランを降らせることで無差別に呪霊を攻撃できるし治癒が出来る。範囲攻撃という奴だ。しかも、人間には無害!
これは当主争いが盛り上がるというもの。
絆と縁は、外見は母様そっくりだ。呪力はそこそこ。
絆の術式は操創糸術。
縁の術式は操創紙術。
小さいのに、もう呪物の封印や呪符作成ができるのだ。偉い。
なんにせよ、我ら家族は勝ち組で全方位隙なしなので、安泰やろと思っていた。
最終的に願に当主を譲って、禪院家に嫁入りの線もあった。
禪院家のジェネリック十種の術式、次期当主の刃くんなら相手に不足はないというもの。その腹違いの妹の伊織ちゃんとも仲がいいし、加茂家の雛ちゃんからは慕われている。乙骨の莫大な呪力を継承した瑠璃ちゃんもいる。問題の起こる隙が全くない。
これなら、羂索も計画を500年ずらすしかないだろう。
そう信じていた。
まさか、羂索が転生者を引き込んであんなことをやらかすなんて。
いくらカードが欲しいからって、敵の願望カードに手を出すなんて。
洗脳が解けて願が惚ける中、私は必死で絆と縁、雛ちゃん伊織ちゃん瑠璃ちゃんの治療をした。
「願! 刃! 高羽カードを使う!! 私に捕まって!」
「あ……」
皆を抱き寄せる私に抱きつき、願の胸ぐらを掴む刃。
そして、カードを使った。
世界斬が当たる寸前、転移はなった。
学校の前。若い硝子ちゃんがいた。
「硝子ちゃん! みんなの治療手伝って!!」
「え? あ、うん。誰? 君も怪我凄いじゃん。じっとしてて」
言いながらも、手伝ってくれる。私はケサランパサランで必死に癒す。
「と、父様。母様。 俺、その、違くて、あ、あああああああああああ!!!」
願が刃を振り払って飛んで消える。刃は倒れた。刃も喰らってたもんね。ぐっと引っ張りながら、私は振り返る。
教祖姿の母様。はい、原作軸ですね、ちくしょう!!
「追って、五条 悟!」
「え? 僕!?」
「良いから追って! 貴方ならできるでしょ! 事情は後で話すから、訳わかんなくても追って!!」
五条悟が去った後、夏油は戸惑った。
「悟に息子がいたのかい? それとも五条家の子? 六眼に見えるんだけど、それ」
声が震えている。まあね。縁と絆を見ればね。でもワンチャン親が違う可能性もある。何とかその方向で誤魔化したい。そこで、縁が目を覚ました。
「母様ー! 母様ー! 願兄様が虐めたー! 洗脳なんて兄パワーで吹き飛ばしてやるって言ってたのにー!」
縁がギャンギャン泣く。夏油の元に走ろうとするのを必死に止める。
驚愕が広まっていく。
「縁。この人は違う人だよ。ほら男でしょ」
「ええ! あ、男……でも、母様、元は男だって言ってなかった? 解呪方法見つかったの? みみちゃんななちゃんはなんで学生の制服着てるの? その服どうしたの?」
「縁。ちょっと黙ってて。違うから」
「過去? もしかしてここ過去なの?」
「縁、違うから落ち着いて」
「待って。父様と母様を見殺しにするか、父様と母様を助けて僕ら生まれなくなるか2択ってこと!?」
「違うから黙れ。おねぇ様の命令だぞ! 後、死なないから。死んでなかったでしょ!?」
「う、うん。でも、父様と母様虐められるのほっとくの……? 父様、当時、自殺しかけたって」
「ああ、もう無理そうね……。後でこっそり対応するつもりだったんだけどね……」
私は遠い目をした。
「ちょっと待った。悟が敗北、ましてや自殺? ありえない」
「ええっと」
「洗脳って言ってたわね。無下限を貫通する洗脳術式があるのかしら」
「私の知る限り、そのような術師はいないな。無名の呪詛師か」
「棘くんの呪言、無下限貫通出来る?」
「おかか!」
「だよね。よっぽど凄く強い術師なんだね」
「そちらの一派に洗脳系はいるか」
「いないよ。悟に死にたくなるような事を強要するなんて、そんな強力な術師ありえるのかい? 死にたくなるような目にあうのは私もみたいだけど」
ざわざわざわざわ。
そこで、絆が言う。
「大丈夫よ。母様。私達のこと大事って言ってくれたもの。馬鹿を処刑して、それとは別に私たちの事産んでもらって、それで解決よ!」
「そうかなぁ……どうなの、母様。僕達のこと産んでくれる?」
「めちゃかわプリティな私の事を、絶対産みたいって思ってくれるはずだもん! だよね?」
「俺は無理っぽい、けどな」
「私達、消滅しちゃうの……?」
「最悪、同じ手段で子作りさせりゃいーじゃん」
夏油に視線が集まる。どうなの?
夏油は戸惑うしかできない。
「待ちなさい! ことが事なのだから、軽はずみな言動は慎みなさい。母様も困ってるし、私が何とかするって言ってるでしょ。それとも、五条家当主代理候補がそんなに信じられない? 非常事態でのこれ以上の妨害は五条家に叛意ありとみなします。刃、伊織ちゃん、雛ちゃん、瑠璃ちゃんもそんな心配そうな顔をしないで。私を信じて任せて。五条家として、禪院家と加茂家に不利益をもたらさないよう尽力します」
ようやく、皆は黙った。ふぅ。縁は甘やかせすぎたわね。
「願が戻り次第、皆で相談して、対応を決めます。2人はお口にチャックで沙汰を待つこと。いいわね?」
2人はオズオズ頷いた。私は夏油傑に振り向く。
「夏油 傑。今言える事はこれだけ。貴方を狙う邪悪な呪詛師がいます。このまま百鬼夜行を行ったら貴方は捕まる可能性が高い。日本人が一体の呪霊になったら面白いと考えるウルトラ愉快犯で、貴方が捕まるのはとても困るんです。身の安全にはくれぐれもご注意を」
「……百鬼夜行をやめろとは言わないのかい?」
「やめてくれるの?」
「いや」
そこで、五条が絆を連れて戻ってきた。
「傑!? 傑!!! こいつ、僕が!!! 未来で僕が洗脳されて傑を襲ってできた子だって!!! どういう事!????」
「あ、来た。じゃあ私達はちょっと意見を纏めてからまた来るね」
「待った。じゃあさよならとはならんでしょ。君達ボロボロだし、子供だし。何なら話し合いからちゃんと参加させてよ。で、全部話して」
「五条家と禪院家と加茂家の恥も含めて話し合う事になるので、待っててください。ちゃんと必要な事は話しますから。それとも変に介入して狭い業界に醜聞撒き散らしますか?」
というわけで、盗聴器などは仕掛けないという約束で部屋を借りた。
これより会議を始めます!
好きなもの全部もり。
お気に入りガッと減るだろうけど我慢できなかった。
同志はマシュマロください。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
こっそりな感想はこちら
https://odaibako.net/u/karin2022v
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