「傑、あいつ倒したのすげーじゃん!」
「いや、白兎」
「白兎? マジで?」
「話してくれる約束だよね、白兎」
「う……。わかった」
そうして、俺はさしす組の前でカードを出した。
「なにこれ? 宙から現れたから明らかに呪物っぽいのに、呪力がない」
「本当かい、悟?」
「これ、呪術廻戦ってカードゲームなんだ」
「「「カードゲーム?」」」
「公式カードと、グッズカードと、存在しない記憶カードがあって」
俺はカードについて説明した。
「未来を映すねぇ。試しに天内のカード見せて?」
俺がカードを出すと、そのカードはワンピースの天内とエスコートする夏油くんだった。幸せそうである。
「嘘だ、ぐったりした天内をお姫様抱っこした五条くんのイラストだったのに」
「未来が変わったからじゃねー? ……まじっぽいな。使うの見せてよ」
俺は、公式カード「順平と澱月」を使った。存在しない記憶カードの順平卒業を使って。
「ふーん。呪力を吸ってようやくカードが呪物になるんだな。しかもそのカード、他者にも見えるし。多分、他人でも使える。使わせてよ」
「私も使いたい!」
「私も」
俺は三輪カードを貸した。
本当に問題なく発動した。
「チートじゃんか。とりあえず、俺と傑と硝子のカード全部見せてよ」
俺はカードを見せる。夏油くんの闇堕ちっぽい他のカードは変化なしだった。
「んー。俺も傑も、若くして倒されちゃうって事かな」
「マジかよ」
家入さんが驚く。
「カード、皆見たいな〜。ダメ? っていうか存在しない記憶カードもっとあるんじゃねーの? でないと公式カード使えないじゃん」
「変なカードが多いから、あんまり見せたくない」
「お・ね・が・い♡」
「「ゲェー」」
「しゅきぴっ」
俺はゲフッとカードを出す。
慌ててカードを確認。存在しない記憶カードだった。
「なにそれそんなシステムなの?」
「みちゃダメ!」
「な、何これ!?」
「存在しない記憶カードだから、ありえない光景がなんでも出るんだよ」
「そりゃ存在しないだろうね!」
夏油が五条そっくりの子供にオムライスを食べさせているシーンである。
「何これ。他のカードみたい!」
「ちょっとこれは著作人格権ってやつに引っかからないか?」
2人の圧に、俺はそっとカードを差し出す。
「ちょっと待って、ウェディングドレスの女の子とタキシードの私が存在しない記憶カードってどういう事!? 私は結婚するよ!? するからね!!」
「あ、俺も結婚カードあるわ。地味にショックだな」
「カードちょっと分けて?」
「うーん。ダブってるやつなら」
「はいはい! 領域展開・無量空処カード使ってみたい! 絶対勉強になるもん」
「レアカードだから嫌だ」
「カード排出協力するから! 謝礼も払うし!」
「どうするつもりだい? 悟」
五条くんは俺の手を握ってウィンクした。
「「ゲェー」」
「しゅきぴっ」
カードが現れた。
「あ、そういうシステムなんだね。待って私もガチャる」
「私も」
話し合いの結果、俺は一回一万円のガチャ機になった。
同級生の情緒を弄ばんでもろて。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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