「ということでチミケモ召喚すんぞ」
「おー!」
「ワクワクしちゃいますね!」
「……ふぅー」
「チミケモねぇ」
二年生と一年生が揃い、カードを使用する。
するとそこには! 黒猫の着ぐるみを着た、めちゃくちゃ小さくて愛らしいいのちが!
「チー」
「ちー」
「ち」
「可愛いー!」
「きゃわわ!」
あまりの可愛さにカード大量生産! その中に欲しいカードがあったらしく、五条君に札束で顔を叩かれる。
小さな命を構い倒し、なんか消えなかったので餌と布を水槽に入れた。
翌日。
ちみ達は消えずにそこにあった。
「ええ? いつ消えるの? まさか消えないの?」
「硝子。責任持って面倒見ろよ」
「えっ マジかよ」
「一緒にしてると子供産まれちゃうかもよ」
「マジで?」
早速次の休みにケージやらなにやら色々買ってきた。
手遅れだった。ちみのさらに小さいのがうろちょろしてた。
「ちみ夏先輩ー!」
「お前メスかー!」
「当たり前のように私を無視して2人でくっついたな……」
「冤罪! 冤罪だ!」
「そうだ、冤罪だー! 俺達はちゃんと女の子と結婚するぞ!」
「既に繁殖し始めたか……こうなるとねずみ算だぞ」
夜蛾先生の言葉にゾッとする俺たち。
そんなわけで、ちみちゃん達は里子に出される事になった。
そんな心温まる(?)エピソードを挟みつつ、五条家当主の人と五条くんと俺と夏油君は禪院家の伏黒甚爾のお墓参り兼交渉に来ていた。
「大事な話があるとの事だったが」
「そ。伏黒恵とフィジカルギフテッドの禪院真希の件について」
そして、五条君に示されて、俺は禪院家に関わるカードを並べていく。
「これは白兎の術式でさ。断片的な未来予知でもある。この未来予知で、禪院家の滅亡が示唆されてて、それは困るなって。あ、このカードは未来が変れば変わる。例えば、伏黒恵は最初いいカードばっかりだったんだけど、俺が倒すんじゃなくてこいつ、白兎が甚爾を倒した事で俺が預かる未来が消滅。悪いカードが増えた」
「ふむ? 要するに、自分に預けた方が伏黒恵にとっていい未来だと? しかし、相伝を預けるわけには……バカな。真希が禪院家を滅ぼすだと?」
直毘人が思案する間に、カードの柄が変わっていく。
禪院直哉の『向こう側へ』というカードが、禪院真依を貫く直哉のカード『これでとーじ君に会えるやろ?』に変わったのだ。
「なるほど、キーは真依の死亡か」
「こっちで預かる……のも違うかな。独り立ちを支援して、津美紀が独り立ちしたら返すよ。言っとくけど、これ、善意十割だから逆恨みすんなよ。禪院家に全滅されたらこっちも困る」
「わかっておるわ。ふむ。未来が散々なのは直哉も同じようだな」
「教育方針間違ってんじゃない? 2人は禪院家壊滅を目指して、1人は呪霊化って異常でしょ。緊急避難と隔離って考えてよ」
「緊急避難か……」
また直毘人が考える。
カードの柄が変わる。直哉の肯定的なカードが増える。
「ふむ。直哉もしばらく世間の荒波に揉ませた方がいいようだな。東京校に預けよう。真希も預ける。ただし、真依は渡さんし、養育費は出す」
「別にいいけど」
「これらのカードは買い取れるか?」
「ジョーダンだろ?」
「一つでいい」
選ばれたのは呪霊化した直哉の領域展開カード。
確かに親としては気になるだろう。
俺も気になる。レア中のレアカードだから。
「白兎」
「それレアカードなんだけどなぁ。その一枚と前提の存在しない記憶カード2枚だけだよ?」
「存在しない記憶カード?」
「こうだったらいいのにって女の子の妄想みたいなの。このカードに対応する存在しない記憶カードを使うと、カードがアクティブ化して使えるようになるんだ」
俺は、直哉と甚爾の共闘カードや甚爾の告白カードを出した。共に存在しない記憶カードである。
最後に、直毘人さんにカードの口止めをした。
未来視系統の能力者は真っ先に狙われるからね。
もう結構広まっちゃってる気がするけど……。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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