イレギュラーな魔王と最強聖騎士の弟   作:波瑠紅兎

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6話 ゴブリン村

僕達は道なき道を歩いていた。

「歩きずらい…」

リムル「こっちは歩きやすいぞ〜」(煽り)

「…そう言えばスライムって美味しいのかなぁ」

リムル「…しないよな?」(ブルブル)

「君の今後の態度による。」

リムル「えぇ…」

そんな話をしているとリムルの『魔力感知』が魔物集団の接近を感知した。

僕達の目の前に、わらわらと、30体程の人型の魔物が現れた。

小柄な体躯。

粗末な装備。

薄汚れて、知性に欠ける表情。

それでも、知性が無い訳ではないのだろう。剣や盾、石斧や弓まで装備しているヤツもいる。

(ゴブリンか…)

「グガッ、強キ者ヨ…。コノ先ニ、何カ用事ガ、オアリデスヵ?」

リムル「初めまして、でいいのかな? 俺はスライムの、リムルという。」

(止めて、思念が強すぎる)

リムル(え、まじ?)

(うん、ヴェルドラ並。)

「グガッ、強キ者ヨ! アナタ様ノお力ハ十分ニワカリマシタ!!! 声ヲ沈メテ下サィ!!!」

「すまんな。まだ調整が上手く出来なくて」

「オソレオオイ。我々ニ謝罪ナド、不要デス!」

「で、俺に何か用か? この先には別に用事なんかないよ?」

「左様デシタカ。コノ先ニ、我々ノ村ガ在ルノデス。強力ナ魔物ノ気配ガシタノデ、警戒ニ来タ次第デス。」

「強い魔物の気配? そんなもの俺には感じられないけど・・・?」

「グガッ、グガガッ。ゴ冗談ヲ! ソノヨウナお姿ヲサレテイテモ、我々ハ騙サレマセンゾ!」

「リムル、魔力感知を第3者視点で。」

リムル(え? なにこれダダ漏れじゃん!)

それから暫くゴブリンと会話したのだが、話の流れで村にお邪魔する事になった。

 

村は、え? と言いたくなるほど、こ汚い感じだった。

所詮ゴブリンの巣穴、期待してはいけなかった。

僕とリムルは、その中では一番マシに見える建物? に案内された。

腐ったような藁の屋根で、隙間だらけであり、ベニヤ板を重ねただけのような壁の……

前世の感覚からすれば、スラムの方がまだマシ! というレベルの家だった。

「お待たせ致しました。お客人。」

そう言いながら、一匹のゴブリンが入ってきた。

そのゴブリンを支えながら、先程まで俺を案内して来たゴブリンリーダーが付き添っている。

おそらく村長だろう。

「それで?なんの用?」

「実は、最近、魔物の動きが活発になっているのはご存知でしょう?」

「我らが神が、この地の平穏を守護して下さっていたのですが、ひと月程前にお姿をお隠しになられたのです・・・

 その為、近隣の魔物が、この地にちょっかいをかけ始めまして・・・我々も黙ってはいられないので、応戦したのですが、戦力的に厳しく・・・」

「なるほどね。 それで僕らにどうにかしてほしいと」

「そうなります。」

「ふむ。相手、その新参の魔物の数と種族はわかるか?」

「はい。狼の魔物で、牙狼族です。本来、一匹に対し、我々10匹で対応しても勝てるかどうか…、それが、100匹ほど……」

え?何その無理ゲー、ないわー。

リムル「村長、一つ確認したい。俺が、この村を助けるなら、その見返りはなんだ?お前達は、俺に何を差し出せる?」

リムルが村長に訪ねた。

「我々の忠誠を捧げます! 我らに守護をお与え下さい。さすれば、我らは貴方様に忠誠を誓いましょう!!!」

ゴブリンの兵士「大変だ!牙狼族が攻めてきたぞ!」

その一言でゴブリンたちがパニックになり始める。

(どうする?)

リムル(助けるに決まってるだろ)

(わかった。なら…)

「恐れる必要は、ない」

威厳のある声といえばこれだろう。

オーマジオウの声(CV小△◯也)、これしかない。

リムル(これから倒す相手だ。)

リムルが僕の声に驚きながらも続いた。

リムル「お前たちの願い、このリムル・テンペストと」

「エルテクト・グリフが」

『『聞き届けよう』』

 

 

 

 

 




次回は牙狼族戦です。
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