新訳 そして伝説へ・・・   作:久慈川 京

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※勇者一行装備品一覧

 

 

装備一覧

 

 

 

【名前】:カミュ

 

【職業】:勇者

精霊神ルビスに告げられた『最後の試練』を乗り越え、更に大きな輝きを放つ事になった彼は、勇者としての高みに登っている。自身の輝きではなく、周囲の者達を輝かせる事で必然を生み出して来た彼に元々あった、人を惹き付ける輝きが増していた。望まぬ旅路の中で、一度も望んだ事のない戦いを続けて来た彼は、アレフガルド大陸では明確な目的の為に歩んでいる。意図的にその理由を自覚しないようにして来た彼であったが、共に歩んで来た女性戦士の言葉によって、それを自覚し、飲み込み、そして前へと歩み始めていた。

 

【年齢】:22歳

アリアハンを出立し、六年半が経過している。彼の人生の半分以上の年月を支えて来た『憎悪』という感情は、生涯消える事はないのかもしれない。今から考えれば、カミュとサラが対立していた根底には、『人への憎悪』と『魔物への憎悪』という対象の異なる同じ想いがあったのかもしれない。ただ、不特定多数の魔物全てに憎悪を向けていたサラと、特定の個人に憎悪を向けていたカミュとでは、その想いの方向性が異なっていたのだろう。

英雄オルテガとの対峙、少女メルエへの想い、彼を支えて来た女性戦士の言葉、それら全てが合わさった時、彼は真の『勇者』として目覚めた。

 

【装備】

頭):光の兜(光の鎧と一対となった兜)

頭部部分に鎧の胸部に描かれている物と同様に不死鳥ラーミアの紋章が刻まれている。光の鎧と同金属で製造されたそれは、神代から伝わる希少金属であり、青白い輝きを放っている。頭部の両側に金色の角が付けられているが、それは攻撃や防御という面ではなく、装飾の一種であるのだろう。飛び立つラーミアの道筋のように伸びる金の角が、それを装備する者の飛翔を約束しているかのような神秘さも持っていた。

 

胴):光の鎧

古の勇者が装備していたと伝えられる鎧。特殊な希少金属によって製造され、人間では生み出せない程の一品。青白く輝くその金属は、それを装備する者の魂に呼応するように鮮やかな光を放つ。装備する者を主と認めれば、その者の傷さえも癒す輝きとなり、多少の傷であれば瞬く間に癒される。長い時間、主を待つように精霊ルビスが護る塔に安置され続けて来たが、大魔王ゾーマの復活によってアレフガルドを閉ざしていた闇を晴らす者の来訪により、その力を再び世に解放した。その鎧の名が光の鎧と付けられたのは、その輝きを放たせる者が纏ってこそ。神代の鎧さえも認める輝きを放つ魂を持つ者こそ、後に語り継がれる事となる勇者なのかもしれない。

 

盾):勇者の盾

遥か昔、アレフガルド大陸が闇に閉ざされそうになった時、天より舞い降りたと伝えられる『勇者』が装備していた盾。地上にはない金属によって造られ、青く輝くような光を放つ。表面には黄金色に輝く神鳥が描かれており、中央には真っ赤に燃えるような宝玉が嵌め込まれている。上の世界で蘇った不死鳥ラーミアに酷似したその装飾は、アレフガルドに伝わる古の勇者と精霊神ルビスが知己の存在である事を示していた。

地上にはない神代の金属によって生み出されたその盾は、竜種などが吐き出す炎や吹雪への耐性も強く、どれだけ高温に曝されようと変形する事はない。正しく、生物が暮らす現世最強の盾と云えるだろう。

 

武器):王者の剣

神代からの希少金属である『オリハルコン』から成る剣。古の勇者が所有していた剣として伝承に残っており、その力を恐れた大魔王によって破壊されたと伝えられている。その一振りは嵐を呼び、大地の全てを薙ぎ払うとまで云われ、天の怒りを具現化する者だけが持ち得る剣でもあった。大魔王によって砕かれた剣は、原初である金属に戻り、ドムドーラの町の片隅に放置されていた。神代の金属を、この時代に生きる『人』の手によって加工し、再び剣としての形を取り戻す。それは、古の勇者が所有していた物とは姿形は大きく異なる物であろう。その力も神代の頃には及ばないかもしれない。それでも、『人』の想いを結集して造られたこの剣こそ、その想いを受け取った『王者』のみが振るう事の出来る剣なのであろう。他の誰も手にする事の出来ないその剣は、『人』の生み出した史上最強の剣となった。

 

所持魔法): メラ

      ホイミ

      ギラ

      ルーラ

      アストロン

      トヘロス

      ベギラマ

      ラリホー

      ライデイン

      ベホイミ

      リレミト

      マホトーン

      イオラ

      ベホマ

 

【名前】:リーシャ・デ・ランドルフ

 

【職業】:戦士(元アリアハン宮廷騎士)

英雄も勇者も敵わない女性戦士。その認識は、世界で一人の賢者も、世界最高峰の魔法使いも持っている。純粋な戦闘の力量という部分もそうかもしれないが、総合的な人間力という点では、圧倒的な勝利を捥ぎ取る事だろう。

数多くの魔物の命を奪って来た彼女ではあるが、彼女自身が戦闘を楽しむ事はない。宮廷騎士という職業に対する拘りが無くなった彼女にとって、武器を振るうのは、彼女が大切に想う仲間達を守る為であり、その必要がなくなった時、彼女もまた、武器を手放す事であろう。その時は、その胸に宿る大きな母性を持った女性へと変わって行くのかもしれない。

 

【年齢】:27歳

アリアハンの城下で剣を振るっていた頃、彼女はまだ四歳という幼い少女であった。身の丈に合わない剣を振るう姿は、同じ貴族の子弟達にとっては奇特な物に映っていた筈だ。だが、そんな少女の姿を見たオルテガは彼女に声を掛けている。それは、幼い彼女の剣筋に光る物を見たという事もあるのかもしれないが、それもまた数奇な運命の歯車の一つだったのかもしれない。

勇者よりも四つ上の女性騎士を同道させようと考えたアリアハン国王の英断と褒めるべきなのか、それとも、年長者という自覚が彼女を成長させたのかは解らないが、彼女がこの旅に同道していなければ、カミュ達一行は、それまでの自称勇者達と同じ末路を歩んでいた事だろう。

 

【装備】

頭):ミスリルヘルム

超希少金属であるミスリルによって生み出された兜。その製造方法も加工方法も秘術と云われる程の物である。故に、このアレフガルドにのみ伝えられているミスリル金属を使用した防具は、上の世界に存在する防具よりも遥かに高額で取引されている。この兜一つで竜種の鱗さえも斬り裂くと云われるドラゴンキラーよりも高額であった。

己もこの兜をと口にするカミュを一喝し、彼女だけがこの兜を被る事になったが、それは独占欲から来る我儘でない事は周知の事実である。ミスリルという希少金属で造られた兜の防御力を差し引いても、彼の装備する兜の方が希少性も重要性も高い事を彼女は知っているのだ。

 

胴):大地の鎧

試練の洞窟と呼ばれる人工の洞窟内に安置されていた鎧。『勇者』と呼ばれるカミュが発見するが、その者を主とは認めず、外で待つ一人の戦士を主と定めた。まるで己の意志があるかのように、『人』としての色を残す女性を主と定めた鎧は、他者の手に渡るのを拒む。精霊と共に崇められる対象となる母なるものの名を冠する鎧は、植物や動物を育てるように、温かくその身を包み、護る事だろう。

 

盾):力の盾

アレフガルド大陸に残る希少価値の高い防具の一つ。古から残されているが、その価格と担い手となる者が現れないという理由から、誰の手にも渡る事なく武器屋に眠り続けて来た防具でもあった。

その担い手の心を反映させるかのように、願いに応じて癒しの光を放つ。所有者にしか及ばない癒しの光ではあるが、その効力は中級回復呪文であるベホイミに匹敵する物であった。

 

武器):魔神の斧

遥か太古の魔の神が愛した斧。

その鋭い刃先は、どのような強固な物をも斬り裂き、その一撃は大地をも斬り裂くとさえ謳われた武器である。魔の神と天上の神との争いの際に失われ、地上へと落とされたという。それがネクロゴンドという地方に安置されていた事は奇跡であり、ネクロゴンドにある城に飾られた英雄の像の手に握られていた事も今では謎である。

その斧もまた、他の神代の武器と同様に自我を持っているかのように、己の主を定める。しかも、魔の神が愛した物である為、それは一筋縄ではいかない代物であった。己の主を嘲笑うかのように、試すかのようにその重量を変化させ、扱う者の重心をずらしてしまう事もある。しかし、その変化と持ち手の技量が合致した際には、逸話通りの一撃を生む事もあるのだった。

:オルテガの兜

英雄オルテガが上の世界で装備していた兜であるが、バラモスの行使したバシルーラによって弾き飛ばされた彼が、辿り着いたムオルの村で介抱の礼に置いて来た物である。オルテガを蘇らせた一行は、ムオルの村に居る少年ポポタへ返すように、彼に手渡した。

 

所持魔法):なし

魔法力が皆無なため、契約及び行使は不可能。

 

 

 

 

 

【名前】:サラ

 

【職業】:賢者

大魔王ゾーマの城へ踏み入った一行の頭脳として、本領を発揮している。魔法という神秘を追求したいという欲求は変わりなく、マヒャドを変化させたメルエに対し、彼女が怯えてしまう程の剣幕で詰め寄っていた。

古の賢者の一人のような特殊な因子を受け継いでいる訳ではないが、それでも彼女が賢者であり続けるのは、その飽くなき追求心故なのかもしれない。

 

【年齢】:23歳

リーシャという姉のように想っている相手が、アリアハンを出た当初は今の自分よりも年齢が下であったという事に改めて気付いた彼女は、愕然としてしまう。それは何も、身体的な成長があの頃のリーシャに及ばないという理由ではないだろう。あの頃のサラは、全てをリーシャに頼っていた。一行の頭脳として開花していない頃の彼女は、一行の足手纏いと言っても過言ではなく、その失態の盾代わりになってくれていたのは、今の自分よりも若い女性戦士だったという事に驚いたのだ。今の自分が、あの頃のリーシャのように、周りの者達に意識を向けられているか、と問われれば、答えは『否』である。未だに自分の事だけに必死な所は否定出来ず、メルエに対しても十分に目を向けられているかという事を自問自答してしまうのだった。

 

【装備】

頭):サークレット

『賢者』になった事により、謁見の最後に教皇から渡された物。先代の『賢者』が作り、教皇に手渡された物らしい。その中央には、以前カミュが装備していたサークレットと同じ様な青い宝石が埋め込まれており、その色は、『命の石』よりも深く、濃い青色をしている。

 

胴):水の羽衣

アレフガルド大陸の中で、雨の日の翌日にマイラの森に現れると伝えられている『雨露の糸』という素材を織って作られた羽衣。天女が纏った羽衣のように美しく、その表面は水が流れるような輝きを放つ。雨露の糸から羽衣を生み出す事の出来る職人は既になく、マイラの村に現存する最後の一品を購入する事となった。

 

盾):水鏡の盾

カミュがリーシャと共にラダトーム王都にて購入した盾である。勇者の洞窟と呼ばれる場所で発見した古の勇者の防具をカミュが装備した為、彼から譲り受けた。古代龍種であるサラマンダーの吐き出す爆炎を受け、真っ赤に染め上がりはしたが、希少金属で造られたこの盾は、購入した時と一切形状を変化させてはいない。このアレフガルドにしかない盾が、強力な魔物が数多く生息し始めた大陸に於いて、後衛を担当する賢者と魔法使いを命を護る大きな防壁となるだろう。

 

武器):ゾンビキラー

サマンオサ城下近郊での<ガメゴン>との戦闘により、三年以上も共にあった<鉄の槍>は破損してしまった。

共に歩む者達の武器が次々と強力な物になって行く中、彼女だけがロマリアで購入した物を使用していたというのは、彼女自身の武器を扱う力量とは別に、『賢者』となった彼女に合う武器が無かった事が理由であろう。

長い年月を掛けて聖水に浸けても尚、錆などが浮かなかった長剣であり、その刀身に『精霊ルビス』の加護を受けた剣。

聖なる力を宿した長剣は、この世に生を持たない者達に多大な効果を持ち、この世に縛り付けられた魂や肉体を『精霊ルビス』の許へ還すと考えられていた。

   :聖なるナイフ

育ての親であるアリアハン教会の神父から授けられた物。

アリアハン大陸の魔物達には有力な武器ではあったが、ロマリアで鉄の槍を入手してからは、彼女の腰に下がる袋の中に大事に保管されている。

それは、彼女の心の奥にある太い柱となっている『愛』の証であり、彼女が進む道を照らし続ける『覚悟』の証でもある 。

 

所持道具:祈りの指輪

エルフの隠れ里にて購入した物である。メルエの指に嵌っている物と同様の物で、元々は子の幸せを願う親の想いが込められた物が起源と考えられている指輪であった。

純粋な祈りは『精霊ルビス』の許へと届き、指輪の所持者の魔法力や気力を回復するという効力がある。呪文に重きを置くサラにも必要であると考えたリーシャが購入する事をカミュへ提言し、それが受け入れられた事によって、サラの指にも嵌められる事となった。

購入する際は、2500ゴールドという大金が必要となるらしい。

ザオリクという最上位の呪文行使によって、完全に魔法力を失い、この世の生を手放しかねない状況になったサラ自身を救う事となる。その際に精霊神ルビスが封じられた塔から降り注ぐようにサラの体内へと吸い込まれた魔法力を見る限り、この指輪の祈りは確かに精霊ルビスへと届けられていると考える事も出来た。

 

所持魔法):【経典魔法】

       ホイミ

       ニフラム

       ルカニ

       ルカナン

       マヌーサ

       キアリー

       ピオリム  

       バギ   

       ラリホー

       ベホイミ

       マホトーン

       バギマ

       ザキ

       ザラキ

 

      【魔道書魔法】

       メラ

       ヒャド

       スカラ

       スクルト

       ルーラ

       リレミト

       ギラ  

       べギラマ

       ヒャダルコ

       バイキルト

       メラミ

       イオラ

 

      【悟りの書魔法】

       キアリク

       ヒャダイン

       トラマナ

       インパス

       バシルーラ

       ベホマ

       ベギラゴン

       マホカンタ

       マヒャド

       ザメハ

       フバーハ

       ベホマラー

       シャナク

       ザオラル

       ザオリク

       メガンテ(行使及び、その名を口にする事も禁じられる)

 

【名前】:メルエ

 

【職業】:魔法使い

氷竜という古代竜種の因子を受け継いでいるからなのか、彼女の魔法使いとしての力量は人類を大きく越えている。その中でも氷結系の呪文に関しては、魔族に対しても引けを取る事は無く、上位に立っていた。マヒャドという最上位の氷結呪文を、自分なりに進化させ、氷の刃を生み出す事によって攻撃するという力を生み出している。それは、最早魔王や大魔王に匹敵する程の力であり、賢者となったサラでさえも届かぬ高みであった。

 

【年齢】:7,8歳

一行の誰もが成長を遂げて行く中、彼女の身体だけは変化がない。出会った頃の少女のままである。だが、一行の中で最も成長を遂げているのは、実は彼女なのかもしれない。彼女の心は大きく成長し、乏しかった感情は豊かになっている。よく笑い、よく泣き、不満があれば膨れ、仲間が傷つけば怒る。それは本来の人としての成長なのだろう。誰に対しても関心を持っていなかった彼女は、身近なカミュ達三人に興味を抱き、共に歩く世界に好奇心を膨らませて来た。彼女の前に広がる景色は果てしなく、これから彼女が歩む道は果てしなく長い。その一歩を彼女は踏み出したばかりであった。

 

【装備】

頭):不思議な帽子

ゾーマ城で遭遇したバルログという魔族が落とした革袋に納められていた帽子。

帽子の頭頂部へ向かって幾つもの瞳のような装飾が施されている不気味な様相をしてはいるが、それを装備した者の呪文行使時の魔法力を軽減させるという付加効力を持つ。

不気味な姿をしているその帽子を見たカミュは、破壊された『とんがり帽子』に装着していた、アンの花冠を付け、害のない事を確認していた。

『とんがり帽子』から移った花冠は、メルエの幸せを願うように、瑞々しく咲き誇っている。

 

胴):天使のローブ

エルフの女王へ『命の石』の欠片を手渡す為に訪れた隠れ里にて購入した物。

変化の杖の力によって、エルフへと姿を変えたメルエの将来に希望を見出したエルフの店主が購入を勧めた物である。

元々、エルフの母達が自分の娘の未来を案じて、一本一本想いを込めて編み込んで行ったローブが起源となっている。母達の強い想いが、そのローブを形成する糸に宿り、それを纏った者を理不尽な死から遠ざける効果を持つと云われていた。

だが、その効果を最も必要とした時、このローブは彼女の身を護る事は出来なかった。それを誰よりも悔やんでいるのは、もしかするとこの天使のローブ自身なのかもしれない。

  :マジカルスカート

滅びし村テドンで購入した物。

魔法の法衣の製作者と同じ職人によって織られたスカート。

特別な術式によって、装備者の魔力を多少上昇させる効果を持つ。

サラの装備する『魔法の法衣』同様、メルエの母親が編んだ物である可能性が高い。常に彼女の魔法力を支え、その身を守る姿は、母親そのものなのかもしれない。

 

盾):魔法の盾

何かを買って欲しいとねだるメルエにカミュが買って与えたもの。持ち主によって、その形状を変える盾。また、抗魔力にも優れ、魔法による攻撃からの防御力も高い。

既に何度もメルエの身を守る為に立ち塞がっており、魔物等の攻撃を受ける際にも、その形状を変化させる事も解っている。

 

武器):雷の杖

彼女の成長を見守って来た魔道士の杖の破損により、新たに彼女の手に落ちた杖。禍々しい程の外見とは異なり、その杖の先にあるオブジェは、持ち主であるメルエの心の門を護る門番の様に気高く、輝きに満ちている。魔道士の杖と同様、その内に何らかの付加価値を備えており、主を護るその時に、そのオブジェの嘴からベギラマと同様の灼熱の炎を吐き出した。主と定めた者を護るような意志を持つその杖が、何故スーの村にあったのか、それは、可能性の話ではあるが、メルエの曽祖父に当たる賢者が残した遺産なのかもしれない。

   :毒針

何度もメルエの身を護ってくれたトルドからの贈り物。

ただ、最近は、メルエが直接的に魔物から攻撃を受ける機会はなく、それを使用する事もない。

それは、カミュやリーシャ、そしてサラといった絶対的な保護者達の働きが大きいのだろう。

 

所持道具:祈りの指輪

精霊ルビスの加護を持つ指輪。

イシス国女王から下賜されたその指輪は、彼女との約束と共にメルエの指に嵌められている。『必ず元気な姿を見せて欲しい』というイシス国女王の願いは、メルエの胸の中で絶対の効力を持つ約束なのだ。その為に、この幼い少女は他の三人を護らなければならない。護りたいと願い、護ろうと決意する。そんな少女の願いと想いだからこそ、この指輪はそれに応えようとするのだろう。

    :幸せの靴

はぐれメタルというスライム系の亜種中の亜種が所持していた靴。宝玉が嵌め込められた少し変わった形状をした靴であり、その大きさも子供しか履く事の出来ない程しかない。その特殊効果があるのかどうかは未だに定かではないが、その靴を履いたメルエが幸せそうな笑みを浮かべてるのを見たリーシャが名付けた。末永くメルエの笑みを護って欲しいという望みもあったのだろう。

 

所持魔法): 【魔道書魔法】

       メラ

       ヒャド

       スカラ

       スクルト

       ルーラ

       リレミト

       ギラ

       イオ  

       ベギラマ

       メラミ

       ヒャダルコ

       バイキルト

       イオラ

       メダパニ

       ボミオス

 

      【悟りの書魔法】

       ヒャダイン

       トラマナ

       マホトラ

       インパス

       マホカンタ

       ベギラゴン

       ラナルータ

       マヒャド

       シャナク

       イオナズン

       ドラゴラム(書に記載されているが、彼女以外行使不可)

       アバカム

 

      【それ以外の呪文】

       メラゾーマ

 

 

 




これでこの章も終了です。
次話から最終章となります。

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