牙狼 異世界黄金騎士伝   作:コレクトマン

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親~Affection~

 リンクがまだ赤子だった頃……戦乱の時代。ある一体のホラーがこの世界に出てきて、人間を喰らう獲物を探して彷徨っていたとき、壊れた荷馬車が目に入った。その荷馬車から赤子の鳴き声が響いた。

 

「この人間の赤子……まだ若い……」

 

 だがホラーは、その赤子を喰らうことも憑依することもせず──ただ静かに抱き上げ、闇の中へと消えた。その赤子をどうするつもりなのか……それは、連れ去ったホラーしか知らない。

 

 

 

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 時は流れ、蒼牙とリンクがハイラルの地を旅していた頃。新月の夜を越えた翌日、蒼牙は食料の補充と休息を口実に、リンクをハイラル城下町へ連れてきた。

 

 本当の目的は、彼の心の傷を癒すことだった。

 

 蒼牙はザルバが同じホラーであり、そのザルバに“命を一日分吸わせた”あの出来事。

 

 それが今もリンクの心に影を落としていた。

 

「しばらくこの城下町でゆっくりするぞ。次の精霊石を探す準備を兼ねてな」

 

「うん……、わかったよ」

 

 そう答えたリンクの声は、どこか元気がなかった。

 

 リンクは一昨日に蒼牙からいつも通りに接するようにと言われたが、そう簡単に割り切れるものではなかった。

 

 噴水広場のベンチに腰掛け、曇った空を見上げるリンク。

 

 その姿は、心の曇りを映すようだった。

 

「リンク……大丈夫?」

 

「ナビィ? ……まあ、ちょっとね」

 

 ナビィの言葉に小さく笑ってみせたものの、気持ちは晴れない。

 

 そのとき──

 

 泣き声。

 

 小さな子どもの声が広場に響いた。

 

 リンクが駆け寄ると、帽子を深く被った小さな子ども──リンクと同い年くらいだろうか──が、噴水のそばで泣いていた。

 

「大丈夫?」

 

「……ふぇっ?」

 

 リンクは大丈夫と声をかけた時に泣いていた子供が泣き止んだ。リンクは自己紹介し、子供──”ニルス”の名を聞いた。

 

 話を聞いてみると、どうやら母親と逸れてしまったらしい。

 

 母親からは迷ったときは噴水広場に行って待ってなさいと言われた通りに待っていたが、中々来ずに今に至って泣いていたようだ。

 

 その時にリンクはあることを言った。

 

「……じゃあ、君のお母さんを探そう!」

 

「えっ……いいの?」

 

「ああ、それに……なんか放っておけない感じだからさ」

 

 そうしてリンクは少女──ニルスの母親を探すために噴水広場を後にした。

 

 

 

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 その頃の蒼牙は、番犬所に訪れていた。その時のガルムは案の定、クッションに乗りかかりながら花の手入れをしていたが、蒼牙の気配を察して顔を上げた。

 

『……牙狼か。カカリコ村での活躍は聞いたぞ? 無理やりホラーに治療されたそうじゃないか?』

 

「言うな……、あれは俺でも想定外だった。それより、ホラーの情報は?」

 

『相も変わらず生真面目な奴だな……。ホラーがそうそう何度も来ても困るのはこちらだ。奴らは闇夜に隠れるのが上手い獣だからな……』

 

 ガルムはハサミを閉じたり開いたりして、今持っている情報を蒼牙に話した。

 

『……これは少し前に聞いた情報だが、このハイラル城下町に妙な親子ずれがいるそうだ。一人の娘を育ててはいるが、顔が全く似ていないとのことだ』

 

「孤児の子を引き取ったからではないのか?」

 

『普通なら……な。だが、その母親が妙な動きがあるとのことだ』

 

 その言葉を聞いた蒼牙は静かに頷き、番犬所を後にした。

 

 ホラーの気配を探りつつ、情報の親子を追うために──。

 

 

 

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 リンクとニルスは城下町を駆け回って母親を探していたが、中々見つかる様子がなかった。

 

 それでも頑張って探し回っていると、赤髪の女性がやって来た。

 

「ニルスッ!」

 

「あ……お母さん!」

 

 どうやらその女性がニルスの母親だったようだ。再会に抱き合う二人。リンクは安堵の息をついた。

 

「貴方が娘を? ありがとう。私は”リア”、この子の母親よ」

 

「えっ……娘?」

 

 リンクはニルスのことを男の子と思っていたが、帽子を取ったニルスの髪がふわりと舞い、茶色のセミロングが現れる。帽子をかぶっていた時はどこかボーイッシュな感じだったが、意外と可愛い娘であった。

 

「ありがとう、お母さんを探してくれて!」

 

「えっ? い……いやぁっ……」

 

 ニルスにお礼を言われてリンクは少し照れたように笑った。

 

 すると蒼牙がやって来た。

 

「どうした、リンク。誰かの手助けでもしていたのか」

 

「あっ、ソーガ!」

 

 リアは蒼牙を見て、この人がリンクの保護者だと思い、微笑んだ。

 

「その子がニルスと一緒に私を探していたんです」

 

「そうですか。リンクとは少し訳あって一緒に旅をしているんです」

 

「そうなんですか。……でしたら、今夜──私たちの家に泊まっていきませんか? 偶然とはいえ、娘を私のもとに帰してくれたお礼をしたいのです」

 

「……では、お言葉に甘えて」

 

 蒼牙は本来なら宿屋で済まそうと考えたが、番犬所でガルムからホラーの情報と一致する可能性の親子が泊めてくれるというのだから監視と確認を兼ねながらその親子の家に泊まるのだった。

 

 

 

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 リアの家は木と石で作られた小さな一軒家。暖かい灯りと香ばしい匂いが漂っていた。

 

「どうぞ、たくさん召し上がってください」

 

 蒼牙たちはリアの作るシチューを頂いた。

 

「熱っ! ……美味しいっ!」

 

「ああ……懐かしい味だ」

 

「でしょでしょっ! 私のお母さんの作るシチューは美味しいんだから!」

 

「どうぞゆっくりしていってください。まだまだ、おかわりがありますからね」

 

 リアの作るシチューは中々に絶品な味だった。まるでおふくろの味とも言える美味な味わいだった。

 

 その夜、リンクとニルスは寝室で一緒に語り合った。その内容は少し複雑なものだったが……

 

「実はね……私、お母さんの本当の子じゃないの」

 

「えっ?」

 

「どういうことなの?」

 

「赤ちゃんの頃に拾われたの。六歳のとき、本当のお母さんじゃないって教えてくれた」

 

 リンクとナビィは言葉を失った。

 

 だが、ニルスは穏やかに笑った。

 

「それでも、お母さんは私にとって本当のお母さんだよ」

 

「……そっか」

 

「リンク……」

 

 ニルスの話に少し沈んだ空気を感じて、ニルスは話題を変えた。

 

「もう暗い話はおしまい! ねえリンク、貴方とソーガと一緒に旅したお話を聞かせて!」

 

「ああ、わかったよ」

 

 リンクは蒼牙と一緒に旅してきた思い出をニルスに話した。この楽しいひと時がいつまでも続くと思っていた。

 

 

 

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 深夜──蒼牙は夜中の城下町を見回ってホラーの痕跡がないか探していた。

 

「ザルバ、ホラーの気配は?」

 

『いやっ、あまり感じにくいというべきだな。そのホラーは気配を極限に抑えて上手く隠れているとしか言えん』

 

 ザルバの言葉に蒼牙は難しい顔をしていた。すると、人の気配が感じてその方角を向くと見覚えのある人物がいた。

 

「あれは……リアさんか?」

 

 ニルスの母親であるリアが、何故この真夜中に出向いているのか謎だったが、もしもの可能性のことを考えて後をつけるのだった。

 

 リアの後をつけると、着いた場所が噴水広場だった。彼女は噴水広場で何かしらの呪文を唱えると、噴水の水たまりから魔戒文字が浮かび上がり、それを吸いだしたのだ。

 

 それを見た蒼牙は最悪の可能性が当たったことに表情が歪んだ。

 

「……まさか彼女がホラーだったとは」

 

『ああ……。しかもあの魔戒文字、人の命を魔戒文字に変換して吸い出しているようだな』

 

「原理は違うが、ザルバに一日分の命を捧げるのと似たものか?」

 

『正確には、水面に映った人間の数の分、この時間の間に命を吸っているようだな。あの魔戒文字からして一時間の命を吸っているようだ』

 

 ザルバの考察を聞いた蒼牙は、魔戒騎士としての使命を果たすために心を鬼にしてリアに近づく。

 

 リアは背後に誰かが来たことに気づき、振り向いた。

 

「そ、ソーガさん……!? ど、どうして此処に?」

 

「貴女こそ、何故娘に内緒でここにいる」

 

 蒼牙は魔導ライターを取り出し、彼女の前で着火して魔戒火を見せた。案の定、彼女の瞳は白く濁り、魔戒文字が浮かび上がった。

 

 リアは蒼牙が魔戒騎士であることを知り、後ずさった。

 

「魔戒……騎士っ!」

 

「ああ、貴様を狩る者だ」

 

 蒼牙は魔戒剣を引き抜き、刃をリアに向ける。しかし、リアは戦う様子が見られなかった。寧ろ戦うことを好まなかった。

 

「まっ……、待って! 確かに私はホラー。でも、人を喰らうなんて……そんなこと、したくなかったの! でも……人を喰らわずに生きるために、ほんの少しの命を分けてもらっていただけなの! だから……」

 

 蒼牙の胸にわずかな痛みが走る。

 

「──だとしても、ホラーは狩る。それが、魔戒騎士の使命だ」

 

 彼女の言い分を切り捨て、魔戒剣をリアに向けたまま近づく。リアは話を聞いてもらえない蒼牙に背を見せてその場から逃走した。蒼牙もリアを逃がしはしないと後を追いかけるのだった。

 

 

 

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 一方その頃。

 

 リンクは眠りについていたが、ニルスは目を覚まし、母を待っていた。

 

「お母さん……」

 

 彼女の中には、幼い記憶があった。

 

 悪魔のような顔をした何かが、自分を抱き上げたあの夜の光景──。

 

 不安を払うように夜空を見ようと窓を開けた瞬間、闇の中から素体ホラーが姿を現した。

 

 その腕がニルスを掴み、空へと飛び立つ。

 

「きゃああぁぁっ!!」

 

「……っ! ニルスッ!?」

 

 ニルスの悲鳴で目を覚ましたリンクは剣をもって声のした方へ向かうと、そこには窓が開いていて誰もいない部屋だった。リンクは空いてある窓を見て、外の方を見ると、素体ホラーに連れていかれるニルスの姿があった。

 

「ニルスが……!? 大変だっ!!」

 

 リンクは盾を装備して急いでニルスを助けようと走り出すのだった。

 

 

 

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 リアを追いかける蒼牙。その時にザルバからホラーの気配が増えたことを告げた。

 

『蒼牙っ! ホラーの気配が増えやがった! その気配は上にいるぞっ!』

 

「何っ⁉」

 

 蒼牙は上を見上げると、そこには素体ホラーがニルスを誘拐している光景が見えた。リアも蒼牙につられて上を見て、娘のニルスが他のホラーに攫われているのを目撃する。

 

「ニルスッ!? 私の娘を……返して!!」

 

 リアは背中から素体ホラーと同じ翼を広げ、ニルスを連れ去るホラーに向かって羽ばたいて飛んだ。

 

 そして一気に近づいたところでその素体ホラーに蹴りを入れ、娘を奪い返した。

 

 ニルスを抱えながらも地面に着地し、ニルスを地面に寝かしつけた。今のニルスは気を失っており、リアにとって自分の正体がバレなくてほっと一息ついた。だが、それも時間の問題だった。

 

「良かった……無事で」

 

「……その子から離れろ」

 

 魔戒剣の刃をリアに向け、蒼牙の声が冷たくニルスから離れるよう告げる。

 

 リアは血は繋がってなくても自分の娘のようにニルスと過ごせたことに充実していた。ニルスに別れを告げようとしたその時に、ニルスを助けようと追いかけて来たリンクがやって来たのだ。

 

「ソーガ……? 何を、やってるの?」

 

「リンク、彼女はホラーだ。ホラーはこの世界に存在してはならない」

 

 魔戒騎士としての使命を果たすためにホラーであるリアを斬ることに躊躇いはない蒼牙。しかし、例えホラーであってもニルスにとって母親でもあるリンクは納得できなかった。

 

「待ってよソーガ! この人はニルスにとって……」

 

「いいの……もう良いのよ。リンク君、ありがとう」

 

 リアは庇ってくれるリンクを制し、お礼を言った後に何故自分がこの世界に現れた経緯を説明した。

 

 

 

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 今から八年前……彼女は偶然にも戦乱の時代であったハイラルの時代に出現した。

 

 

 ホラーであった彼女は、偶然壊れた荷馬車の中の赤子──ニルスを見つけた。

 

 喰らうには幼すぎる。ならば育ててから喰らおう。そう考えた。

 

 だが、素体ホラーの状態じゃあ育てるのが難しいと判断し、どこかの女性に憑依し、今の姿になった。

 

 ニルスを育てるのに苦労したが、着々と成長していった。

 

 だが、育てるうちに──心が芽生えた。

 

 ニルスが初めて言葉を喋った日。

 

 その小さな声が、リアの闇を照らした。

 

 ”だいすき……”

 

 その言葉に、リアは泣いた。

 

 ホラーではなく“母”として生きることを選んだ。

 

 しかし、生きるには命が必要。

 

 彼女は夜の噴水で、映った者の命を一時間だけ分けてもらい、糧としていた。

 

 誰も傷つけぬように──静かに。

 

 

 それから八年の年月が経って、今の状況に至るのだった。

 

 

 

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 リアの過去を聞いた蒼牙は、戦乱の時代なら陰我が沢山あり、ホラーが大量に出現してもおかしくないくらいに分析した。

 

 リアの語りが終わる頃、ニルスが目を覚ました。

 

「……お母さん?」

 

「ニルス……良かった、無事で。……よく聞いて、私は……」

 

「ううん……お母さん……私、知ってた。悪魔さんが私を拾ってくれたこと……でもね、

 本当のお母さんじゃなくても、私にとっては本当のお母さんだよ」

 

「ニルス……」

 

 リアはニルスを抱き寄せようとした時に悪寒が走る。このままではニルスごと危険という悪寒だ。

 

「……っ!? ニルス、離れて!」

 

「お母さんっ?」

 

 ニルスを蒼牙の方に突き飛ばした瞬間、リアの胸から矢尻のように尖った尻尾が突き出し、彼女の胸を貫いた。リアの背後には、ニルスを取られて激昂した素体ホラーの姿があった。

 

「お母さんっ!?」

 

「ホラーっ!? ……くっ!」

 

 ニルスをリンクに任せ、蒼牙は魔戒剣で素早く円を描いて光のゲートを開く。

 

 黄金の鎧が蒼牙を包み──牙狼が現れる。

 

 金色の閃光が夜を裂き、蒼牙は一閃で素体ホラーを切り裂いた。

 

 断末魔の叫びとともに、黒い霧が夜空に散る。

 

 リアは既に重傷だった。ニルスはひたすら母の名を呼び、リンクもお世話になった彼女をどうすればいいのか分からなかった。

 

「お母さんっ! まだ死なないで! 私……私まだ、お母さんと一緒に居たい!」

 

「ニル……ス……」

 

 リアは自分の血がニルスにかかっていないのを見て、リアはかすかに微笑んだ。

 

 その安堵が、彼女の最後の力となった。

 

 ホラーの返り血を浴びたものはホラーを引き寄せる匂いとなり、100日後に身体全身が焼けただれ、気絶すら許されない激痛に悶え苦しみながら死ぬ。

 

 その最悪の結末を避けられたことをリアは安心を。蒼牙は虚しさを感じていた。

 

 リアは血のついてない手でニルスの頬をなでる。我が子を安心させるために……

 

「大丈夫……あなたは、私の……自慢の娘……なんだから……」

 

「お母さん……」

 

「ありがとう……ニ……ルス……」

 

 その声は、夜風に溶けて消えた。

 

 蒼牙はただ、静かに剣を握りしめていた。

 

 その言葉を最後に、リアの瞼が閉じてその手が落ちる瞬間、ニルスは必死に掴んだ。

 

 温もりが、指の隙間から零れていく。

 

 それでも──離したくなかった。

 

 リアの身体が光り始めて身体が光の粒子へと変え、この世から消えた。

 

 残され、母を失った悲しみで泣くニルス。蒼牙はホラー討滅がこの世界の安定のためと理解しても虚しさだけは拭えず、ただ黙るしかなかった。

 

 リンクは他に方法はなかったのかと、今の自分の力の無さを痛感した。

 

「……命って、重いんだね」

 

 その言葉に、蒼牙は何も答えなかった。

 

 ただ、夜明けの光が二人を包み込んでいった。

 

 

 

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 数日後。ニルスは孤児院に預けることとなり、いつも通りの生活に戻るのに時間がかかるだろう。

 

 小さな背中が扉の奥へ消えていくのを、リンクは黙って見送った。いつか立ち直ることを願うばかりだった。

 

「もし……リアさんが人間として生きられたら、違う未来もあったのかな」

 

 リンクからもしあの子がリアと一緒に過ごしていたらともしもの話の考えた。

 

 それでも蒼牙はホラーとの共存は不可能であることを告げた。

 

「……あのリアというホラーは極めて例外のホラーだ。本来のホラーは人間を餌としか見ない魔獣だ。例えどんな理由でもホラーは狩る。狩らねば、世界は闇に沈む。人々という光を守るのが魔戒騎士の務めだ」

 

 蒼牙は静かに言い切った。その瞳には、哀しみと覚悟が宿っていた。

 

 助けた者に恐れられようとも。憎まれようとも。

 

 闇を斬り裂き、人々を守り続ける”守りし者”として。魔戒騎士として責務を全うするのだった。

 

 ──続く。

 

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