( ゚∀゚)o彡゜ばあちゃんっ!ばあちゃんっ!
『……好きぃ』
「………っ!?」
謎煙の主の奥。周りに人がいないところにあるこの家の中には、僕と僕に乗っかって抱きついてくる彼女の息遣いだけが聞こえる。
僕を押し倒しながらも眼鏡を取られた事で、覚妖怪の能力で読み取ったシトラリの感情は『僕への恋慕』だった。
「…シト…ラリ…?」
「……ふふ♪」
目の前、本当に目の前にシトラリの顔がある。あと少しでも動いてしまったら唇同士が当たりそうだ。
「顔……近い…わね…。ちゅーできそう『ほんとにかっこいい…好き…』」
「…っ、ダメだシトラリ。今の僕は君の心の中を…」
「ダーメっ。ちゃんと見て?」
シトラリは僕の頬を手で包み込むと、目をじっと合わせた。否応なしに彼女の心の中が読み取れる。
『はぁ、ホントに好き〜…このまま、しちゃっても……』
「ちょっ、まっ!」
シトラリが目を細め、ほんのわずかしかない距離を詰めてきた。が、途中で僕の首筋に顔を突っ込む。彼女の息が首筋に当たり顔が熱くなった。
「…シトラリ…ダメだって………シトラリ?」
そのまま動かなくなったシトラリを揺する。…が、聞こえてくるのはくぅくぅと言う可愛らしい寝息だけだった。
「……ん」
乗っかったままシトラリをどかそうとしたところで、自分の身体に彼女の腕が回された。そのままぎゅっと抱きつかれる。僕の身体とシトラリの身体が余すところなく密着し、彼女の2つの爆弾がむにゅりと潰れる感触を鳩尾ら辺に感じた。
「……うーん」
何とかどかそうと四苦八苦するが、しっかりと抱きついたシトラリはビクともしなかった。酒が回ってるせいであまり考えがまとまらず、とりあえず僕は、何故かシトラリの背中を撫でた。
「…んぅ」
シトラリは僕の首に顔を埋めたまま、すりすりと頬擦りをした。そんなことをしていると、何故か急に掛け布団をかけられる。目線を投げると、黒いクッションが宙に浮きながら、掛け布団を持ってきてくれたのだ。
たしか、イツパパだっけ?ってかなんで掛け布団かけてるのさ。一緒に寝ろって?
でも、今寝転んでるシトラリのベッドと、上に被さるシトラリの体温、そしてちょうどいい厚さの掛け布団に、僕にも一気に眠気がおそいかかってきた。
なんか、……もう…いいや。
完全に睡魔に負けた僕は、シトラリの背中を腕を回して抱き寄せるとそのまま瞼を閉じた。
チュンチュンと、鳥が鳴く音で眠ってた意識が少しずつ浮き上がってきた。
ん、なんだ、これ。
僕の体に、何やら柔らかいものが巻きついている。巻きついてるのは首と、脚。特に脚は極上の柔らかい感触に挟まれていて、本能的にその感触をさらに楽しもうと膝を上にぐいっと動かすとビクンとソレが跳ねた。
ほんとになんだろう。これ?
ビクンと跳ねるのがちょっと面白くて、僕は何度も膝を擦り付ける。膝を突き上げる度に、脚を挟む柔らかな感触と首に巻き付く力がちょっと強くなったような気がするけど、妖怪の僕の身体は頑丈。これくらいじゃビクともしない。
僕はそれでもグイグイと脚を上げると、挟んでいた感触が離れ始めた。どうやら逃げる気みたいだ。僕は逃がさないと、抱き締めてた手を下げてその存在を鷲掴みにして、さらに強く膝を擦り付けた。
「……〜ぅ……ぁ……」
一際強く反応して、少しの間痙攣したその感触に、いい加減少し目が覚めてきた。
そして今指がめり込んでいる、この球体状の柔らかなモノについても、段々と心当たりが出来てきた。
極めつけには、僕の首筋に荒い息が吹きかかっている。僕は、恐る恐る目を開けた。
「……マジか」
まず視界に打ったのは、布団に広がる薄紫色の髪。少し下を見ると、首筋に顔を埋めた人物のつむじが見えた。その人物の脚の間に自分の脚が入り込み、果ては、上から見ても形が良いと評せるくらいの美尻を両手で鷲掴みにしてしまっていた。
要は、シトラリと添い寝をした挙句、彼女にとんでもないセクハラを働いてしまっていたのだ。
「や、やらかしたってレベルじゃないよ僕……!?」
とりあえず、恐る恐るシトラリのお尻から手を離す。昨日酒を飲んでいるうちにいつも巻いてるパレオ的なものは脱いでいたので、紺色のインナーに包まれた若々しい身体が掛け布団から覗いた。
「……すぅ………すぅ……」
どうやら、シトラリはまだ寝ていたようだ。だから僕がやらかしたことには気付かれて居ないことに安堵するも、寝てるところに体を触ってしまったこと対しての罪悪感が僕を襲った。
「確か…昨日は呑んでて…そのまま寝ちゃったんだっけ?」
とりあえず一緒の布団はまずいので起こさないように這い出し、状況を整理する。
記憶にあるのは、酔っ払ったシトラリに押し倒された所まで。
「完全に、飲みすぎたな……」
それもあるが、特に最後のシトラリの心の中の声が頭から離れない。
『……好きぃ』
「あれは……どういう意味の……」
覚妖怪として生を受けてから600年以上。恥ずかしいことに女性経験がほとんどない僕にとって、昨日のシトラリの発言は意識せざる負えないものだった。
「……ん」
僕はぼんやりと未だに眠っているシトラリの寝顔を見る。
「…………」
あれ?
なんか、すっごく可愛い。
僕は顔が一気に熱くなるのを感じた。でも、彼女の顔から目が離せない。すやすやと眠るシトラリのあどけない寝顔は昨日見た時よりも破壊力が増しているように感じた。
「……可愛いなこの子」
「ん……ん、……もぅ朝ぁ?」
ポロッと口から本音が盛れた矢先、シトラリが目を覚ました。目をくしくし擦って、起き上がるとんんーっと伸びをする。その時にそらされた身体から彼女の身長にしては豊かな双丘がふるりと揺れ、僕は速攻で後ろを向いた。
「……んんっ、ワタシ…昨日……って、げ、げげげ幻目っ!?」
「お、おはよう」
「なんでウチに……って、…誘ったのこっちだったわね…」
「いや、こっちこそごめん。勝手に泊まっちゃって」
「んーん、大丈夫よ。………ねぇ、幻目」
「な、なにかな」
もしかして、昨日の事かな?……固唾を飲んで続きを待っていると、シトラリはこめかみを抑える。
「……うーん、ゴメンなさい。…昨日飲みすぎてあんまり覚えてなくて…」
「……あー、そうなんだ。結構荒れてたよ、何で流泉の衆に行くのに誘ってくれなかったのーっ!とか」
「や、ヤダっ恥ずかしい………」
彼女は昨日のことをすっぽり忘れているようだった。その事に安堵した僕は、眼鏡をかけ直す。
「……ね、幻目」
「どうしたの?」
「ワタシ……酔っ払って変なこと言ってなかった?」
「……うん、色々愚痴ってたくらいで、特に変わったことは言ってなかったよ」
「……そう、それならイイけど……」
とりあえず、僕はここから退散しないと。「じゃあ、そろそろお暇するね」と立ち上がった僕の着物が引っ張られる。
「な、なに?」
「……もし、幻目が良かったら……その、今夜も呑まない?」
裾をちまっと摘んだシトラリはそんなことを提案してきた。正直、凄く行きたいと思ったけど、今回のコレの矢先だ、ちょっと流石に頷けない。
「……だめ?」
「…………別にいいよ」
とか思ってた時代もありました。ダメだシトラリのその上目遣いの火力が高すぎる。気付けばこくりと頷いて居た自分に驚いていると、シトラリはやったっ、と微笑むと僕の手を握りしめた。
と、そんな約束をしてから1週間がたった。
「………ね、幻目ぅ…」
「な、なにかなシトラリ…?あ、あとやっぱり飲みすぎじゃないかな」
「んーんっ、適量よっ?」
シトラリは、すぐ後ろにある僕の顔にすりすりと頬ずりをしながら言う。ジョッキを置いた彼女は、僕の両手を掴んで、自身のお腹に回すように促した。僕の脚の間に座ったシトラリはぐりぐりと自分の臀部を僕に押し付け、振り向きながら首筋に息を吐きつける。
…そう。今夜も呑まない?と誘われてから、もう毎日こうしてお酒を飲みにシトラリの家に上がらせてもらっている。
別に彼女と飲む酒は嫌いじゃないし、話すのも好きだ。だからそのお願いを承諾したんだけども、その度にシトラリに変化していくことがあった。
そう、ボディタッチだ。
最初は手が触れるか触れないかくらいの距離感で呑んでいたのだけれど、だんだんと距離が縮まっていき、最終的に脚を開いて座った僕の脚の間にシトラリが座っているという、恋人みたいな体勢へと変貌を遂げた。流石に泊まったのは最初だけだけど、終わり際には決まって「やだ」「まだイなさいっ」「いかないで」とただを捏ねられる。
正直、生殺しです。
……ちなみにこの一週間、色々考える時間もあったんだけど、僕自身の気持ちの整理については意外と早く纏まった。
なんともチョロいというか、600年生きてきた威厳の欠片も無いんだけど。
僕はどうやら、シトラリに恋をしてしまったらしい。
証拠にもう、ここから離れたくない。ずっとここで彼女とゆったり過ごしていたい。小説だって、彼女のために書きたい。そこまで思ってしまっている状態で、この気持ちを否定なんでできるわけもなかった。
つまり、何が言いたいかと言うと、しっかり惚れた子と距離が近くなって、なんかボディタッチも増えてきて。
………生殺しです(二回目)。
「………もぅ、聞いてるの?」
「ん、聞いてるよ。ステーキ美味しいよね」
「ちーがうっ!」
僕の腕の中でシトラリが膨れっ面になる。酒が入ったジョッキを置き、両手を僕の膝に置いて振り返った。今のシトラリの格好はいつもの姿じゃなく、白い上下一体のフード付きワンピースのような寝巻きを着ている。髪も緩く三つ編みにしていて見た時思わず目が逝かれるところだった。密着した場所の当たっているダボッとしている生地の中から、極上の柔らかさが伝わってきてどうやら話を聞けていなかったようだ。
「……ごめんごめん、なんだっけ?」
「……バツとして眼鏡取るわっ」
「ちょっ」
据わった目でそういった彼女は、僕の方に身を乗り出してきた。背もたれがないところで体重を掛けられれば当然倒れるわけで、僕とシトラリは揃ってこの前の時のように背中から倒れ込む。
「んむっ!?」
ただ、この前と違ったことはシトラリが身を乗り出したこと。そのせいでお互いの体の位置がズレて、仰向けの僕の顔にシトラリの胸が直撃した。
オーバーサイズの寝巻きの奥から感じられるしっかりとした体積と質量が顔全体に乗っかり、柔らかな感触といい匂いが僕の意識を包み込む。
「…んぅ、…くすぐったい…」
あーもう、ダメだこれ。幸せすぎる。コレはマズイと身体を離そうとする自分を押しのけて、長らくお休みしていた僕の煩悩がコンニチワしてきた。自分の上の彼女に対して、むくむくと情欲が湧いて出てくる。
とは言いつつもこのままだと窒息しそうなので声をあげようとするが、恐らく谷間の部分に鼻から下が埋まってなんも喋れない。
「むぐ……んっ、よいしょっ!」
「…きゃ…」
背中をタップしても、身をよじるばかりで解決しないので業を煮やした僕は、彼女ごと寝返りを打って上下反転をした。
「ふぅ、なんとか助かった。……もう、シトラリ流石に飲み……す……」
「………げんもく……?」
ここで、僕の思考は止まった。
空気を求めるのに必死で気づかなかったけど、上下反転したことによって今度は僕が上となり、シトラリをベッドに押し倒しているような感じになっている。
シトラリのワンピースが捲れ上がってかなり際どいところまで素肌が見えているし、三つ編みも解けて白銀の綺麗な髪がベッドに広がってなんだか扇情的だ。
「………………」
「……………………」
音1つしないシトラリの部屋にお互いの荒い息遣いだけが、響く。
ここは、ごめんと謝りながら体を離すことが先決なんだろう。だけど……やっぱり僕のこういうところは妖怪なのかな?好きな人のこんな姿を前にして、「離れなきゃ」という気持ちよりも、「もっと」という感情の方が強く現れた。
「………」
シトラリが仰向けになりながら、おもむろに僕の眼鏡を今度こそ取り外した。クリアになった視界の中に映る彼女から出る『好き』という感情が強く僕を穿つ。
そんな中、シトラリが驚きの行動に出た。
「……幻目…っ」
シトラリの手が動き、自分の寝巻きの前を閉じているチャックを少しずつ下ろしはじめた。
ジ、ジジッと音を立てながら、驚きで見開く俺を尻目にチャックが開き。
──────その奥から、素肌が見えた。
………………え?
僕の600年を超える生の中で、1番純粋な「え?」が出た。
なんと、シトラリは。
その寝間着の下に何も着てなかったのだ。
僕の頭の中が「!?」で埋め尽くされる中、シトラリは手を停めずにお腹までチャックを下ろした。開いた所から彼女の双丘の間の渓谷が思い切り見える。前を開けただけなので頂きこそ見えないが、それでも十二分に破壊的な光景だ。
そのまましなやかなお腹とおへそが見えた所でチャックの手が止まった。あとは下半身を隠すチャックのみだが、流石に恥ずかしくて下ろさないか。………下着も流石に履いてるだろうし。
とか、思ってる時代が僕にもありました。
ジジィッ。
一旦止まった手が一気に動き、ついにワンピース状の寝間着の前が完全に開かれた。
ここで、チャックを下ろした手をそのまま目で追ってしまったのが運の尽き。彼女は本当に下に何も着てなかった。
シトラリの女性な部分を目に入れてしまった僕は、いよいよ意識が飛びそうになる。目の前にはほぼ全裸の美少女が、潤んだ目で僕を見つめて、さすがに恥ずかしいのが下の方を手で隠した。
そんな彼女を見て、出てきたのはか細い声だ。
「……し、しとらり?…………なにを…?」
「………ね、幻目……『好き』」
「っ」
シトラリは体を隠してた手を自分の頭の脇に置くと、全てを僕に委ねるようにこう言った。
……余談だけど、人間は面倒くさい生き物なんだ。だって、覚妖怪として心を見ていると、結構言動と内心が一致してる人って意外と居ないもの。
だから、感情と言葉が完全に一致した時。それはその人にとって本気の………。
「『……いいわよ…?』」
(ง°̀ロ°́)ง{ヨッシャイケー クッツケー}
貴方なら耐えられますか?
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無理。襲います。
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ま、まだ据え膳かどうかはわからんやろぉ
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は?下裸とかえっちか?いただきます