リリカル&マギカ&HEROS∞MOVIE大戦ヴァンクエット‐宴‐ 作:自分不器用ですから
佳輔vsフェイトの兄妹対決、勃発!
フェイト
「ハッ!!」
佳輔
「とっ。おらッ!蒼破ッ!」
剣を多少抜いて刃を軽く止め、弾きかえしながら体を反転させて至近距離で蒼破刃をみまい、距離をおかせたところで属性付与の牙突を放つ。
佳輔
「風・雷神剣!」
フェイト
「ッ」
二段構えで飛来してきた雷撃はさほどダメージがなかったようだ。元々からフェイトには雷の変換資質があるので雷の一撃などはあまり効果がないのだ。
佳輔
「さすがに軽い雷撃の一発くらいじゃ、対してダメージ入らないか」
イオナ
(でも大抵ならあれで怯むけどあの人、効いてないみたい)
佳輔
「元々、雷属性持ちみたいなもんだからな。まぁ、牽制程度で打っただけだ、問題ない」
フェイト
「(さっきから全力で打ち込んでるのにまるで通らない。全部、軽々と受けられてるッ!こ
んなに強いと思わなかった。母様から桃子さんの話を聞いたけど・・・ここまでなんて)」
先ほどから攻撃を仕掛けてはいるのだが全て受けきられ相手から攻めてくる事が無かった。全て攻撃をしてもこちらから攻撃したカウンターに攻撃するだけで仕掛けている分、少し息が上がってきているフェイトに対して息一つ乱していない。
佳輔
「どうした?随分、汗かいてるみたいだが・・・もうバテたか?」
フェイト・バルディッシュ
「まだまだッ!バルディッシュ!」『Haken Slash』
今度はハーケンフォームという魔力刃を持った鎌形態にして攻撃範囲も広くなり、刃を受けた時にイオナの方がその変化に気づいたようだ。
イオナ
(圭、あの武器、切断能力が上がってる。というか削るという表現かも)
佳輔
「確か、バリア貫通能力がある技だったか。多少なり姉ちゃん達の技の知識もあるがさすが
にそんぞそこらの雑魚敵とは歯応えが違うねぇ、なかなか一苦労だぜ」
イオナ
(クラインフィールドでも削られそう。出来るだけあれは武器で防いで)
佳輔
「心配するなって」
フェイト
「ハァッ!!ヤッ!!」
鋭く打ち込んでくるのだがギリギリまで太刀筋を読み、流れるような足さばきで最小の動きでフェイトの真裏に回り込んで剣を振り抜く。
佳輔
「剛・魔神剣!!」
フェイト
「しまっ―――うぁああッ!?」
巨大なエネルギー刃を真裏から放ち、それがクリーンヒットして吹き飛ばされる。
佳輔
「当たらない攻撃は意味を成さない」〘SWORDWHIP READY?FIRE!〙
超重弾をセットして潜水艦のエフェクトが蒼鋼剣に入り、連結刃へと変化し、それを操ってフェイトに巻き付けるとそのままジャイアントスイングのように振り回す。
フェイト
「くぅぅぅ・・・・!!バルディッシュ、お願い!」『Plasma Barret』
誘導型の魔力スフィアを佳輔を取り囲むように発生させて発射してくるが即座に連結刃を外して近づく前に全て叩き落とした。
見てみると広範囲に雷撃が拡散しているところをみると近くでの着弾は危険だったようだ。
フェイト
「(好機ッ!)ハァアアッ!!」
完全に裏をついてフェイトが渾身の一撃を振り下ろしてくる。
佳輔
「残念」
イオナ
「無念」
なんと目の前に先ほどまで佳輔のドライバーになっていた少女が目の前に現れて佳輔が腰につけていた銃器を手に持っていて至近距離からの射撃に襲われた。
フェイト
「うあっ!!くっ!?はっ―――」
気づいた時には佳輔が大剣を持ち、振りかぶって振り下ろしてくるところだった。
〘ATTACK EFFECT STRONGSLASH!〙
佳輔
「また来週ってな!+の魔皇刃!!」
フェイト
「うあああああああああああああ―――――!!!!?」
元々はフレンから教わった技にアルペジオドライバーのエフェクト技も加えた強化版の魔皇刃が完全に直撃してフェイトをそのまま公園の広場に叩き落とした。
イオナ
(クリーンヒット、撃墜じゃなくても戦闘不能近くには持って行けたはず)
佳輔
「だといいんだがな・・・まぁ、そういう時に限って―――」
すでに裏から襲撃してきているのに気が付いていた佳輔は最小の動きで襲撃者の一撃を回避し、体を回転させながらの回避と同時に回し蹴りで襲撃者を一蹴する。
佳輔
「邪魔が入ったりするのはお決まりのパターンって言おうとしたら来たでござるってな」
目の前に現れたのはオレンジ色の髪に露出の高い服装で獣耳をつけた女性だった。
佳輔
「久々だな、アルフ。そっちの姿の見たのは一度きりだが気の感じは覚えてたよ」
アルフ
「やっぱり佳輔なんだね、なんであんたがフェイトに攻撃を」
佳輔
「首を突っ込むなと言っても聞かない上に無理やりでも話を聞くってんでね。俺も姉に似
て強情な処があるんで聞きたきゃ倒せって言ったのさ、それでそうなった、それだけだ」
アルフ
「(ちょっと話は聞いてたけどフェイトがこんな一方的に・・・どんだけ強いのよ)」
佳輔
「分かったらそこの石頭の姉1人連れてさっさと帰りな」
そういって踵を返してその場を去ろうとするが倒れていたフェイトが立ち上がってきた。
フェイト
「まだ・・・・まだぁ・・・!」
佳輔
「はぁ・・・やめとけよ、こんだけ圧倒されてまだやるのか?次は容赦しねぇぞ?」
だがまったく聞く耳を持たないフェイト。
フェイト
「こっちにもまだ奥の手があるんだよ・・・?」
アルフ
「ってまさかその体で真・ソニックフォームを使う気!?ダメだよ、フェイト!そんな状態
でオーバードライブなんてやったら体にどんな影響が出るか」
フェイト
「バルディッシュ」
バルディッシュ
(I am sorry. That instruction can not be heard.)
(すいません。その命令を受ける事は出来ません)
本人以上に体の事を理解しているバルディッシュにとってはこれだけのダメージを受けてさらに体に負荷の掛かる膨大な魔力を放出するオーバードライブモードを使わせるわけにはいかなかった。
フェイト
「お願いだから、バルディッシュ!」
??
「やめとき~。その相方の言う事聞いといた方が身のためやで、おねぇ~さんや」
流調な関西弁が聞こえてきて見上げてみるとそこにいたのは飛行機型に切り取られた紙の上に座って呆れたような表情で見つめている少女だった。
アルフ
「な、なんなんだい、あんたは?」
龍驤
「高町組の航空部隊の副長の軽空母・龍驤や。以後、お見知りおきを~」
だがそんなことなどどうでもいいと武器を構えるフェイトに龍驤が忠告する。
龍驤
「だからやめときー?そんなズタボロで佳輔に勝てるわけないやろ?それにやな・・・」
その顔に不敵な笑みが浮かぶと同時に手を翳すと紫炎が上がりそれに印が浮かんだ。
龍驤
「自分の周りが地雷原になっとるのにも気づかんアホが生意気ぬかさんとき?」
やっと気が付いた2人の周りには龍驤が乗っていた形代と同じもので紙に『爆』の字が描かれているモノといつの間にか周りを浮遊する形代に囲まれていた。
アルフ
「いつの間に・・・!」
フェイト
「・・・邪魔を・・・・!!!」
我慢が効かなかったのか龍驤の忠告も聞かずに挑みかかろうとするが無謀だった。
龍驤
「忠告はしたからね・・・頭冷やしぃ!!攻撃第一機動隊、拘束開始!」
すると浮遊していた形代がエネルギー状の糸のようなものを出しながらフェイトとアルフの周りを飛行し、その糸で身動きを制限して雁字搦めにしてしまう。
龍驤
「第二機動隊、頼むで!」
さらには2人を包むように障壁を張り、完全に機動力を奪う。
龍驤
「仕上げに入ろうか!第三機動隊、全機爆掃!派手にいくよ~~!!」
そういって光の弾となった第三機動隊の形代が次々に降り注いで地上の形代に直撃した。それと同時に無数の爆発が起きてそれが次の爆発を生み、波状となって結界内を覆いながらフェイトとアルフに襲い掛かった。
龍驤
「終いやッ!奥義・艦符封爆殺!!」
フェイト・アルフ
「「―――――ッ!?」」
一際大きい爆発と閃光が走ってそのままフェイトとアルフは吹き飛ばされて地面を転がり、フェイトのセットアップも解けて元に姿に戻ってしまった。
佳輔
「龍驤」
龍驤
「ん?なんや?」
佳輔
「やり過ぎだ。これでここに長居できなくなっただろうが、どうすんだよ、これ」
龍驤
「あっ、やりすぎてもうたな・・・確かに。いや~、失敗、失敗」
破壊力があり過ぎて公園にクレーターが出来てしまい、遠くではサイレンが聞こえてきた。
佳輔
「しゃあねぇ、ずらかるぞ!」
龍驤
「ってあんたの姉さんどうすんの!」
佳輔
「あれくらいでくたばりゃしねぇよ。これ以上面倒になる前にこの世界から出るぞ、目的も
果たしたし、家には連絡先も置いてきた、龍驤、大和達に形代飛ばせ!イオナはハロルド
に連絡入れてバンエルティア号を家の上に持ってこさせろ」
イオナ
「あいあいさ~」
龍驤
「了解や!」
急いでその場から離脱した3人はそのまま集合場所まで全速力で走り去っていった。
鳳翔
「まったくいつもながら慌ただしいわね、ほら、電ちゃん、雷ちゃん!仕度して!」
電・雷
「「あいあいさー!(なのです!)」
龍驤からの連絡を受けた面々は大急ぎで家を出る準備を進めていた。
ティアラ
「まったくこの余裕の無さは前々から変わりませんわね、皆さん、忘れ物はございません?」
大和
「ってティアラさん、下着干したままですよ!」
ティアラ
「あら、やだ、大変!?」
美由季
「ほら、兄さんも早く荷物整理手伝って、手伝って!はい、電ちゃん、これね!」
電
「はい、なのです!」
恭也
「雷、これ皆で食べるようにって母さんが作ってくれたんだ、持って行ってくれ」
雷
「はーい!お預かりしまーす♪」
マギカ
「いやはや、これは最早、名物だよね~?いつでもドタバタ劇場って、ねぇー、タマ?」
タマ
「にゃ、にゃ、にゃ~~~」
そしてドアが開いてイオナと佳輔、そして合流した龍驤も入ってきて手伝い始めた。
鳳翔
「イオナちゃん、この荷物お願いね!」
イオナ
「了解」
そういってポンポン投げられる荷物を軽々と持ち上げて外に運び出していく。
佳輔
「たくっ、少しはゆっくり出来るかと思ったら毎度のパターンかよ」
龍驤
「佳輔の日頃の行いが悪いだけじゃん?パターンで済ませられへんやろ」
大和
「今回に関しては龍驤さんが大方の原因ではないかと思いますが?大技使ったでしょ」
龍驤
「(ギクッ!)情報だけ早いんやな・・・」
桃子
「佳輔」
佳輔
「?どうしたんだよ、母さん」
差し出されたのは白い布地のロングコートで広げてみると背中にはイオナの潜水艦モード時の姿を模したプリントに艦娘部隊のエンブレムが刺繍された特別製のコートのようで佳輔に羽織らせて襟などを正して出来を確かめる。
桃子
「うん、いい感じよ♪」
佳輔
「これどうしたんだよ、てかかなり手が込んでるじゃんか」
桃子
「わたしと美由季の2人で作ったのよ?あなたが来てたのが結構、草臥れてたから新しく
作ってみたのよ。いい出来でしょ?」
マギカ
「うんうん、かっこいいよ、佳輔ちゃん♪」
佳輔
「こりゃ、見た目だけって言われないようにしねぇとな。ありがと、母さん」
桃子
「まぁ・・・色々、フェイトさんやなのはともあるかもしれないけれど全部しっかりと片付
けて今度は姉弟で笑って帰ってきなさい。いいわね?」
イオナ
「いつでも合点!」
佳輔
「お前が言うな!」
ティアラ
「さぁ、さぁ、皆さん!バンエルティア号が到着したようですから急ぎましょう!」
その声にさらに佳輔が声を張り上げて合図を出す。
佳輔
「よし、野郎共!!船に乗り込め!んじゃ、そのうちまた帰ってくるよ、それじ――」
だがその先を言おうとして鳳翔に口に指をあてられて静止された。
鳳翔
「家を出るときは『それじゃ』じゃなくて何なのかしら~?」
佳輔
「あぁ~、そういう事ね。コホンッ、んじゃ・・いってきま~す!」
もちろんそれにはこう答える。
高町家一同
「いってらっしゃい!」
手を振って送ってくれる家族と別れて空に停船していたバンエルティア号に全員が乗り込んでエンジンの出力を上げ、天高く空へと飛び立っていった。
フェイト
「圭くん・・・」
そんな中、アルフに抱えられてフェイトが遅れながらやってきた。
恭也
「随分と派手にやられたんだな、まだ大丈夫そうだけど」
アルフ
「かなり破壊力ある技だったけど爆風で吹き飛ばされただけだからまだダメージが残らな
かったんだ。完全に手を抜かれて完敗なんて情けないよ・・・(汗。)」
桃子
「子供の頃から弟大好きっ子だったから心配なのは分かるけど大丈夫よ、フェイトさん」
飛び立っていった佳輔達を見つめて心配も憂いもない笑みを浮かべて言った。
桃子
「我が息子ながらちゃんと良い眼をした、いい男になってたもの。だから待っていてあげて
くれないかな?あの子がちゃんとやる事をやって胸を張って帰ってくるのを」
フェイト
「桃子さん・・・・」
母である彼女にそこまで窘められてしまってはフェイトもそれ以上は言えなかった。
だがどこか寂しそうな、悲しそうな眼はずっと消えなかったフェイトであった。
この世界での仕事を片付けた佳輔達はヴァンクエットへと帰還した、しかしまだまだ戦いは始まったばかり、物語もまだ始まりに過ぎない。次回、お楽しみに!
まな板が活躍したっていいじゃない!(゜レ゜)これすっごいまな(全機爆掃)
次の話の最後の方では数話後の展開に重要なモノが落ちてたりします。