リリカル&マギカ&HEROS∞MOVIE大戦ヴァンクエット‐宴‐   作:自分不器用ですから

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電が拾ってきた謎の機器について仲間に聞いてみるものの情報もなく、とりあえずは依頼を済ませることにした佳輔とイオナ。そんな夜、いつもと違い紅く光る月を見て不気味とも思う一方でそんな彼らを笑みを浮かべ、見つめる女がいた。


第十二話~今昔総督物語と紅い月夜の女

しいな

「なんなんだい、そりゃ?」

 

佳輔

「だからお前に聞きに来たんだろうが。俺より外界周りしてるし、色々と博識もあるだろう

 よ、俺の知らないアイテムとか技術とか知ってるじゃんか」

 

昨日の夜に電からあるモノを預かった。それは先々日にあった爆発事件の現場を通りかかった際に見つけたようでそれは佳輔にもイオナにも見覚えが無いモノだった。

それでヴァンクエット以外の他国にも多く任務で飛び回っている帝国直属の暗部部隊の女忍者の『藤林 しいな』に聞いていたのだ。

 

しいな

「何なんだい、この錠前のような果物を模したような玩具は?」

 

佳輔

「俺が知るわけねぇだろ・・ってかその反応じゃ知らないか・・てか何だこれ?」

 

その物体はブルーのスケルトンボディーで錠前のようなものが付いており、表面にはモモの絵が描かれているのだがそれからは妙な力も感じていた。

 

佳輔

「どう使えばいいんだか・・・う~ん・・・」

 

しいな

「まぁ、わたしの方でもちょいと調べといてあげるよ。とりあえず任務があるんでね」

 

刹那、姿を消してどうやら任務へと向かったようである。

 

佳輔

「しゃあねぇ・・・こっちも依頼片付けてくか。イオナ」

 

イオナ

「何、圭?」

 

メンタルモデルとして現れたイオナにその機器を放り投げて取らせた。

 

佳輔

「それの解析を本格的に頼む。お前の能力使って調べた方が詳しくわかりそうだ」

 

イオナ

「合点承知」

 

そういってその機器をじっくりと調べ乍ら依頼に向かう佳輔の裏をついていくイオナ。興味を持ったモノを調べている時は前を見ないのでイオナがぶつからない程度に距離をあけながら彼女の誘導をしていく。

 

佳輔

「(にしても俺の背を目印に起用に歩けるもんだ・・・障害物も俺判断だしな)」

 

佳輔が気を付けていれば彼の動きを少し視界に入れて通行人やら障害物でも見ないで回避しているのだが判断は「圭の後ろならOK」らしい。

 

イオナ

「んっ?ここは・・・・」

 

歩いていたらいつの間にやら懐かしい店の前にやってきていた。

そこは以前にもタマ捜索を依頼してきたおばあさんの駄菓子屋でこの世界に来て初めて自分がいた世界と同じものを見つけたのがこの駄菓子屋だった。

 

佳輔

「イオナ、ちっと飯食ってくか」

 

イオナ

「うん」

 

 

 

 

 

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「あらまぁ~、イオナちゃんに圭坊じゃない~。いらっしゃい、ゆっくりしてね~?」

 

佳輔

「てか、タマはちゃんと大丈夫なのか?」

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「えぇ~、この間、お宅のチビちゃん達とほかの子も一緒に来てね~?依頼の報酬でタマに

お家代わりのケージを買ってきてくれたのよ。あの子もそれが気に入ってるさ~」

 

佳輔

「(あいつら今月ピンチ―><とか言ってなかったか?それに他のチビっ子っていうとも

しかして暁と響にも頼んだな。まったくあいつらそれくらい頼めばいいものを)」

 

イオナ

「(圭の推測は正しい。この前、暁達と貯金箱を合わせてた)」

 

念話を通してみた情報を伝えてくる。

 

佳輔

「(お前もよくみてるもんだな・・・お人好しに育っちまって悪いのに騙されなければいい

んだがな。まぁ、後で間宮さんとこのアイス買ってやるか・・・)」

 

イオナ

「圭もお人好し」

 

佳輔

「うっせぇ」

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「あらあら、それじゃいつものミックスでええんかい?」

 

佳輔

「ああ、それで」

 

まだ学生だった頃はこの店のモノが自分の世界にあったものと一緒で懐かしいような、異世界で内心心細かった時に安らげるような、お婆ちゃんの存在もあって何かあるとここにきては入り浸ってエネルギーを充電していた。

 

佳輔

「そういやここに来るのも久しぶりだな、相変わらずボロい鉄板台だな」

 

かなりの年期が入った店に一台だけある鉄板焼き台はあの頃と全く変わらないボロボロながらもまだまだ輝きが褪せない鉄板とヘラが以前のように置かれていた。

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「まだまだ現役さぁ~。艦娘の子達も食べに来るし、この子もまだまだ元気でいてもらわな

いとうちの看板娘さね、台はボロボロでも顔はピカピカになってるさ~」

 

そういいながらいつも頼んでいた定番メニューのミックス焼きのタネを2人分持ってきて鉄板に流し込むとその流れで佳輔がヘラで形を整えながら焼き始めた。

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「最初の時と比べて圭坊も焼くのが上手になったねぇ~」

 

イオナ

「最初はゴッチャ焼きになってた」

 

佳輔

「やかましい」

 

今は器用になんでもこなせるようになっていはいるが前は料理スキルもなくてここでお好み焼きを焼いた時でもひっくり返すのに失敗してグシャっていた。

 

佳輔

「ほれ、焼けたからさっさと食え、ふぅ~!ふぅ~ふぅ~!ほれ」

 

イオナ

「あ~ん・・・むぐむぐ・・・・美味しい。はい、圭、チーズ乗せ」

 

 

佳輔

「むぐ・・・んぐんぐ・・・、うむ、我ながらいい焼き加減だ」

 

???

「おぅ、おめぇさんも来てたのか」

 

佳輔

「んだ、爺が柄にもなく駄菓子屋かよ?」

 

???

「その減らず口は昔から変わらねぇもんだな。以前は元帥だった俺に物怖じしねぇで真っ

向から全否定するは、年寄相手に本気で剣向けるはとんでもねぇガキだぜ」

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「あらまぁ~、五十六ちゃんも元気そうじゃないの~♪」

 

この男こそが佳輔に総督の位を引き継がせた元元帥海軍大将の『山本 五十六』であり、大和達連合艦隊を率いていた腕利きの提督だった人物だ。

さらにはこの駄菓子屋のお婆ちゃんには驚くべきもう1つの顔があったりする。

 

五十六

「教官殿、お久しぶりです!」

 

佳輔

「(まさか婆ちゃんが若かりし頃は元元帥海軍大将『女帝』、または『鬼姫』とすら呼ばれた

腕利きの女性海軍兵だったなんざ、想像もつかねぇよな・・・)」

 

五十六がまだ新人だった頃の教官であり、彼を鍛え上げた鬼を育てた鬼である。

 

五十六

「何言ってやがんだ、てめぇだって鬼のような野郎に育てられて『蒼海の鬼神』なんて呼ば

れてやがるじゃねぇか。多聞に鍛えられていつの間にやら老いぼれどもなんざ、足元にも

及ばねぇほどに強くなりやがって~・・ガキが生意気になったもんだぜ」

 

イオナ

「はい、五十六爺様」

 

そういってヘラでお好み焼きをとって口に持っていく。

 

五十六

「おぉ~、悪いなぁ~、イオナちゃん♪爺様は嬉しい限りだぜ~♪」

 

佳輔

「本当の爺か、孫を愛でる孫バカの爺か」

 

もうそこからは、いつもの調子のああ言えばこう言う合戦が始まった。

 

五十六

「てめぇもちっとは可愛げみせねぇか、お前は愛でられねぇタイプの孫だな、おい」

 

佳輔

「悪かったな、生意気な孫でよ。てめぇが死ぬ時は笑って酒飲んでやるぜ、爺」

 

五十六

「残念だったな、てめぇより長生きしてくたばりやがってざまねぇやと笑ってやらぁ」

 

佳輔

「だったら俺はてめぇの墓の前に子供に孫にひ孫連れて墓参りしてやる」

 

五十六

「そんなら俺はてめぇを孫にひ孫にてめぇの子供らと囲んで老衰で死ぬとこ見てやるぜ」

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「そういう圭坊は、いい人はいるのかねぇ~?」

 

佳輔

「えっ?」

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「子供と孫なんて言ってるからいい人ともう営みをしてるのかしらねぇ~?」

 

さらりと下ネタを履く女帝・駄菓子屋のお婆ちゃん。

 

イオナ

「そういえば圭って誰が好み?ティアラ?大和?龍田?それとも雷とか電?」

 

佳輔

「いやまて、年齢的に前者はまだいい、雷達はすでに犯罪だ、青少年法的な問題だ」

 

五十六

「なんでい、イオナちゃんともう行くとこいったんじゃねぇんかい」

 

佳輔

「ぶぅーーーーーーーーーーーーーーッ!?!何、ボケた事ぬかしてやがる、糞爺!?」

 

思いっきり飲んでいたラムネを噴出してえずいて咳き込む。

 

イオナ

「わたしと結婚する?」

 

佳輔

「するか!俺はまだそこまで考えてねぇよ!てかいつもの冗談を蒸し返すな!?」

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「あらまぁ~、残念さ~、初孫の顔が見たいんだけどね~?早く見せてくれさ~♪」

 

五十六

「おう、なんだったら俺が縁談組んでやろうか?上玉ならいくらでも知ってるぞ」

 

佳輔

「するか、アホ。てか何でいきなりこんな話になってんだよ、ゆっくり飯も食えねぇよ」

 

五十六

「考えてみればお前は鳳翔いるじゃねぇか、あいつは俺から見ても出来た女だぞ~!」

 

佳輔

「あ・ほ・かぁぁああああッ!!?何で鳳翔が出てくる!?てか母親だ、母親!?」

 

五十六

「つったって血は繋がってねぇだるよ。そりゃ親子付き合い長いからそういう考えもある

だろうが固定概念取ってみろや、あんだけのいい女房いねぇぜ?炊事洗濯、品行方正、器

量もあって容姿もいいとくりゃ~、何も問題ねぇだろう、想像してみろや」

 

佳輔

「・・・・・・・・・」

 

こう言う時に限っていらない事を思い出してしまったのは少し前にたまには背中を流すわと風呂に入ってきた際の生々しい映像を思い出して顔がやかん状態になりだした。

着物で着やせしているので脱ぐと結構、凄く、さすがに母親と言え怒り狂った記憶がある。

 

佳輔

「だああああああああ!!!俺は母親に何、不浄な考えを!?馬鹿!?馬鹿!?馬鹿!?」

 

鳳翔

「わたしがどうしたの?」

 

佳輔

「どわあああああ!!??」

 

いきなり裏にいた鳳翔に驚いてイスから転げ落ちておもいっきり後頭部を強打する。

 

佳輔

「痛ってぇえええええーーーー!!?」

 

イオナ

「内部出血してる・・・ちょっと治療する」

 

鳳翔

「だ、大丈夫・・・・?」

 

悶絶している佳輔の頭をさすりながら内部の治療を施し、鳳翔も頭をさすっていた。

 

五十六

「な~に、坊主に本当の両親とも再会したんだし、お前みたいに俺からしてもいい女なんだ

から嫁さんにもらっちまえって言ったところだ」

 

これには今度は鳳翔が顔を赤くした。

 

鳳翔

「い、いきなり何を言い出すんですか、総督!?わたしと佳輔は親子なんですよ!?」

 

五十六

「つったってさっきお前と風呂に入った時の映像を思い出して欲情―――痛ぇな!?」

 

佳輔

「こぉの糞爺――――!!!?今すぐ三途の川渡らせてやるから覚悟しろやッ!?」

 

五十六

「上等だ、この糞坊主がぁッ!!この場でお好み焼きにぶち込んで焼いてやらッ!!」

 

そういってお互いに刀を抜刀しようとしたがその上空に飛翔する影が。

 

佳輔・五十六

「「ごはっ!!?」」

 

そして静かにぱたりと倒れる佳輔と五十六の2人にその2人の頭を踏み台にして降り立ったのはにっこり黒い笑みを浮かべている『女帝』であった。

 

駄菓子屋のお婆ちゃん

「この店で騒動はご法度いうたさ~・・・・?坊主ども・・・・♪」

 

佳輔・五十六

「「い・・イエス、マム」」

 

鳳翔

「さすがです・・・♪」

 

鳳翔としてもあこがれの女性である駄菓子屋のお婆ちゃんの雄姿に感動を覚えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

佳輔

「たくっ・・・・まじであの婆さん、何者だよ。80歳であの動きって・・・」

 

イオナ

「この世界の七不思議。とってもミラクル」

 

結局は起きたのが夕方頃で鳳翔も夕飯の準備があるから早く帰ってきなさいというメモ書きだけ残して先に帰っていたので一日無駄にした感じがしながらも家路についていた。

 

イオナ

「そういえばこのアイテムの解析が終わった。生体反応に近いモノもあるけれど機械管理

されている・・わたしに似てる感じだよ。たぶん中にあるデータ映像を見ると変身アイテ

ムの1つ、かなり強い力が内包されてる」

 

佳輔

「これが・・・ねぇ~・・・」

 

空に翳してその機器を見つめる佳輔だがあることに気が付いて気を周囲に張り始める。

 

佳輔

「おいおい、随分と不吉な月だな。紅の月かよ・・・こんな日は嫌な予感するねぇ~」

 

刹那。

 

佳輔

「――――」

 

素早く簡易剣を引き抜いて迫りくる鉛玉を斬り、地面に撃ち込まれ両断された弾丸が地面に命中して砕けて消えた。

 

?????

「あら、完全に不意をついたと思ったのだけれど。坊やにしてはやるわね」

 

月明かりに照らされて建物の屋根の上からこちらを見下ろしている人影。

 

佳輔

「随分な挨拶だな。俺のファンならもう少しソフトな接触してくれると助かるんだが」

 

?????

「残念ね、わたしはソフトが嫌いなの。ハードなのがお好みなのよ・・・・」

 

そういってその女性は銃を構え、こちらに肌で感じるほどの殺気を放ち始める。

 

佳輔

「イオナ」

イオナ

「OK」〘RIDE BATTLESHIP IONA!READY?〙

 

?????

「ふふっ・・・・」

 

佳輔

「変身!」(いつでも合点)〘SEQUENCE COMPLETE!急・速・潜・航!〙

 

イオナフォームに変身し、蒼鋼剣を構え、対峙する。

 

?????

「昇天させたげる」

 

佳輔

「てめぇがな!!

 

紅い月夜に激突する両者。襲撃者の女の正体はいかに。次回へ続く!

 




ち、痴女だーーーー!!(゜レ゜)・・・・そうとしかいいようがないお。
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