リリカル&マギカ&HEROS∞MOVIE大戦ヴァンクエット‐宴‐   作:自分不器用ですから

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一先ず収拾した面々だったがエステルは『満月の子』『永久の剣』『暗黒騎士』とこの事態の真相と自分自身について知るためにダングレストへ向かう事となった。
佳輔の話では長くギルドのトップに君臨してその手の知識にも博学という人物とコンタクトを取っておいたので会ってくるといいと進められ丁度、フレンも滞在しているようで彼の用意した『足』を使ってエステル達は一路、ダングレストへと向かう事にした。


第二十話~大海原の優しき鬼と優しき武人と並び立つ者達~

エステル

「お、大きな船?ですね・・・・?」

 

かなり驚いた顔をしているエステルが見上げているのは全面紅く塗られた製作者曰くは舟らしいのだが何故か、6足ある上に鬼の面のような装飾がついていた。

 

??

「おう!これが俺様自慢のカラクリ式海賊要塞『富嶽』よッ!!」

 

隣にいるのがこの船の製作者で紫を基調とした露出の高い服に銀髪を逆立てて左目には眼帯を着用する海賊のような風貌が特徴な男性で今回の旅に佳輔が伝手を取っておいた知り合いの『長曾我部 元親』といい『西海の鬼神』の異名を持つ。

 

??

「ガーハッハッハ!!相変わらず元親どんのカラクリは男心くすぐるっとねぇー!」

 

豪快な笑い声を上げたのは白髪でまさに侍のような髪型に大柄で体格のいい体に身の丈はありそうなほどの大剣を背中に背負い、腰には巨大な酒瓶をさげているのが『鬼島津』の異名をとり、一部の者からは武芸者の父と呼ばれる『島津 義弘』だ。

 

紘太

「すっげぇぇえええ!!!マジでロボットモノに出てくるMAみたいだな~!」

 

やはり男としてはこのカラクリ要塞は興奮するようで紘太も目がキラキラしていた。

 

紘太

「おっと~!そういえばエステルとはまだ碌に挨拶してなかったよな、葛葉 紘太」

 

エステル

「は、はい。エステリーゼ・シデス・ヒュラッセインと申します。よろしくです」

 

挨拶もそこそこに船に乗り込もうとすると裏からユーリもやってきた。

 

ユーリ

「相変わらず凄ぇもんだな。あいつの交友関係ってどうなってんだか」

 

一昨日前。

 

(俺は一旦、ヴァンクエットに戻る。海を越えた方がフレンのいるダングレストは近いから

俺の方でそのための足を用意しておいた)

 

それがこの元親の作った富嶽であり、彼と島津の2人がいれば護衛としても申し分ないと

連絡しておいたようだ。

 

元親

「野郎共!!準備はいいかー!!」

 

舟に乗り込んだ元親が武器の錨のような槍を天に掲げるとそれに合わせて拳を突き出して

雄叫びを上げるのは彼をアニキと慕う子分であり仲間達だ。

 

野郎共

「「「「「「「準備万端だぜ、アニキーーーーー!!!!!」」」」」」

 

地鳴りのような雄叫びと共にそれぞれが持ち場にちって忙しく出向の準備を進める。

 

??

「元親、動力の状態も安定してる。いつでもいけるぜ?」

 

元親

「おうよッ!今回の航海も気合いいれていくぜ、木曾!」

 

元親の横に並んだのは少女、実は艦娘の1人で『球磨型5番艦重雷装巡洋艦・木曾』で右眼に眼帯、そして黒を基調とした重厚なマントに白の帽子と軍刀を帯刀しているショートヘアーの少女で男勝りの口調で巷で言われるのは『眼帯の怖いorかっこいい(ry。

 

木曾

「お前達、出向だ!」

 

野郎共

「「「「「「いつでもぶっ飛ばせるぜ、アネキーーーーッ!!!!」」」」」」

 

ユーリ

「もうすでに調教済みなのな」

 

木曾

「いつの間にかそう呼ぶようになってたんだ。俺はやめろと言ったんだが、無駄だったので

もう諦めたんだ・・・・」

 

その風貌や姉御肌の気質から同じ海の男で兄貴分な元親同様に親しみと敬意を込めて「アネキ」と呼ぶようになったらしく、最初は抵抗していたがもう慣れたとのことだ。

 

木曾

「後は面倒な奴らがこなければいいんだが・・・」

 

エステル

「面倒な奴ら・・・?」

 

マギカ

「フォルネウスとヴィクトリアのこと?」

 

すると現れたのはマストの骨組みに立つマギカでさっと甲板に飛来してくる。

 

紘太

「マギカも来てくれるのか?」

 

マギカ

「うん。圭ちゃんに頼まれてね、なんだか向こうでゴタゴタあって抜けられないんだって」

 

ユーリ

「あいつは、行くとこ、行くとこでゴタゴタ拾いまくってんだな、さすが自他ともに認める

疫病神気質」

 

木曾

「お前も十二分に疫病神気質だろう。今回はお前が引き込むなよ、海に飛び込んで清めろ」

 

ユーリ

「お前は遠まわしに死ねって言ってるのか」

 

島津

「だがいいもんだど~!海に飛び込めばさっぱりすっし、ここらはええマグロもおっから

なぁ~!!ユーリどんも一緒にいかんね?」

 

ユーリ

「俺をあんたみたいな、非常識ビックリ人間と一緒にすんな。死ぬは」

 

実際にこの富嶽から島津は飛び降りてマグロを取りに出かけたのだがはっきり言うとどこまで元気なじいちゃんなのかと皆が思う。ここから飛び降りるのは危険な高さなのだが。

 

マギカ

「まぁ、何か起きないのを願いながら上であたりを警戒しとくよ、じゃね~?」

 

そういうと素早い動きで二度の跳躍で帆の頂上に飛び乗って周辺を見始めていた。

 

ユーリ

「あいつ、普段の言動が軽いから勘違いされるけど仕事の腕は一流なんだよな」

 

元親

「俺の船にほしいとこなんで何度も口説いちゃいるんだがな~、連戦連敗よぉ」

 

自分は佳輔達と鋼の誓いを交わした神威のメンバーでどこにも靡く気はないという。

 

木曾

「神威のメンバーは佳輔とマギカ以外は元々一匹狼が多くてたまたま佳輔と出会って喧嘩

してそれで意気投合したってメンツだからな、だけど本気でお互いの腹を見せ合ったか

らこそ大戦でも全員が命を託し、託されるチームになったんだろうさ」

 

エステル

「そんな事が・・・・。あれ?考えてみればさっき、マギカさんが言っていたフォルネウス

とヴィクトリアってなんなんです?それが厄介な奴らです?」

 

木曾

「フォルネウスってのは、このヴァンクエットの周辺海域特有の海洋生物でちょっとした

大型船くらいはある見た目はイカの甲殻生物だ」

 

一応、資料があったらしく、見せてもらうと確かに頭部と体にカニのような甲殻の鎧を持ちながらも見た目はさしずめダイオウイカのようななりをしている。

討伐されてもこの魔物が厄介なのは一度の産卵で大量に卵を産むのでこの海域ではよく見られる魔物で唯一救いは縄張り意識が同性同士で強く群れをなさいない事だ。

 

エステル

「ヴィクトリアというのは・・・?」

 

元親

「お前も艦娘は見ただろ。あれの旧型って言やいいのか、艦娘の中にも世代があってヴィク

トリアってのは昔の海賊船の記憶を持った女なんだよ」

 

木曾

「そして同じ海賊の俺達にライバル意識を燃やして勝負をよくしかけてくるんだ」

 

元親

「まぁ、この富嶽がある限りは大船に乗ったつもりで航海を楽しんでくれいッ!」

 

豪快に笑い飛ばして船の奥に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エステル

「・・・・・・いい風」

 

それからは静かな海の航海が続いていた。エステルは甲板から髪を撫でる風と時折聞こえる海鳥の声を聞きながら慌ただしかった今までの事を考え直していた。

 

突如として自分に課せられた名『満月の子』。そしてその満月の子が犠牲となる事で現れるという伝説の宝剣『エターナルソード』、そしてトリズナーがそれを求める原因を作った不幸を振りまいているという闇の存在、『暗黒騎士』。

 

元親

「海に黄昏る姫君ってのも絵になるもんだな」

 

エステル

「元親さん・・・姫君だなんて、わたしはまだまだ見習いのようなもので・・・」

 

エステルの隣に立つと潮の香を吸い込みながら息を吐いて話しかける。

 

元親

「どうだい、ちっとは頭は整理できそうかい」

 

エステル

「分かってしまいますか・・・・」

 

元親

「静かな時の海ってのは心が安らぐ。落ち着かせてじっと考えを巡らせるにはいい。今は海

をじっと眺めて考えられる事さ、今日はいい海原が広がってるぜぇ」

 

エステル

「はい、海はとても平和です。とても綺麗な場所ですね」

 

そういうエステルに元親は海について少し語った。

 

元親

「海ってのをどう思う?」

 

エステル

「海・・・です?綺麗な場所ですし、わたし達の生活に欠かせない航路だったり、物資を運

ぶための重要な場所でしょうか?恵みも豊富ですし」

 

元親

「海は俺達に恵みをくれもするが時には牙を向いて命を薙ぎ払ってこようとする。だけど

よぉ、だから憧れちまうんだ、船出するたびに心の奥からワクワクした気持ちが湧き上が

ってきやがる。そして俺は海を制する、それが俺の命と生きざまよ」

 

そんなときにあの言葉を思い出す。

 

エステル

「それが元親さんの『くらい』な命の使い方・・・です?」

 

元親

「あぁ?どういうことでい」

 

言われたエステルが前に佳輔に言われた言葉を伝える。

 

元親

「それで『くらい』な命ってわけか。そうだなぁ・・・、確かに俺の命なんざ、このでかい

海からしたら小さいモンかもしれねぇな・・てかあいつも随分きつい言い方すんな」

 

エステル

「いえ、おかげで間違いに気づくことが出来ましたし・・・重い言葉だと思います。今まで

のわたしは『くらい』の命の使い方も考えませんでした。漠然と王女になるんだとか、このまま城の生活が続くんだと思っていましたけど」

 

自分の存在に関する言葉や自分の知らなかった世界で生きている人達、城の中では見えなかった世界の実情などもあまりにも無知だったことを思い知らされた。

 

元親

「・・・・俺は前、最高の友と呼んだ男を殺そうと思っちまった事がある」

 

エステル

「えっ?」

 

元親

「俺は自分の仲間や国を襲われて大切なモンを失った、その時、たった1つの軍旗、それを

見て、それを利用して聞かされた敵だった奴の言葉1つで最高の友と肩をたたき合った

男を疑ってそして仇を取ろうとしちまった」

 

だが幸運にも諭してくれた仲間のお陰で思いとどまり、真実を知り、自分が見えていなかったモノを知った元親は友とも和解して仲間や国の真の仇を倒すことになった。

 

エステル

「そんな事が・・・・」

 

元親

「さっきも言ったろ、この海を制するのが俺の夢ってよ。このちっぽけな『くらい』の命を

賭けて挑むに値する使い方よぉッ!そのトリズナーって奴のやり方、間違っちゃいる。他

人を巻き込んでそれで叶えるってのも間違っちゃいる、だがそいつにとっては自分の『く

らい』な命を賭けるに値する事なんだろうよ、ほめられる事じゃねぇだろうが」

 

そういうとエステルの頭をぐしゃぐしゃと撫でまわして豪快に笑って見せた。

 

エステル

「な、何するんです!?」

 

元親

「ハッハッハ!!やっと喜怒哀楽が出たじゃねぇか、ふさぎ込んでばっかじゃなくてもう

ちょっとはじけてみてもいいんじゃねぇか?普段と違う自分に気づくかもしれないぜ?」

 

笑いながら部下の指示に戻る元親をちょっとくしゃっとなった髪を直しながら見送る。

 

エステル

「普段と違う自分・・・か」

 

そんな時、甲板の方から騒がしい声が聞こえてきてエステルはそちらに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ

「蒼破刃ッ!蒼破追連!」

島津

「ぬぅん!!」

 

甲板ではユーリと島津の2人が模擬戦闘をやっていた。

 

島津

「チェストオッ!!」

 

振り下ろされる鋭い一撃に反応したユーリが一気に加速し、技を放つ。

 

ユーリ

「幻狼斬!」

 

島津

「なかなかよき一太刀、だけんどまだまだ踏み込みが甘かぁッ!!」

 

そのまま薙ぎ払われて刃の刀身を利用するように体を回転させて回避し、距離を取る。

 

紘太

「面白そうだな、俺もちょっと腕試しさせてもらうか、変身!」<オレンジ!>

 

変身ポーズを取り乍ら戦極ドライバーにオレンジロックシードをセットする。

 

<ロックオン!><ソイヤッ!>

<オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!>

鎧武

「うらッ!はぁッ!!」

 

今度は鎧武が島津との戦いになってその剛剣の一撃を大橙丸と無双セイバーで防ぎきって弾き飛ばす。というよりライダーの力と唯の人間であるはずの島津のパワーが同格というのがある意味では驚きなのではあるが。

 

島津

「示現流 撃昌!!」

 

縦回転しつつの雷斬を放つ。その巨体と大剣から繰り出される一撃は破壊力と範囲もあり、鎧武も大きく側転しながら回避してカッティングブレードを一度、倒す。

 

<ソイヤッ!><オレンジスカッシュ!>

鎧武

「ハァァアッ!!」

 

ロックシードのエネルギーを込めた大橙丸で一撃を放つと島津を少し後退させる。

 

鎧武

「てか重てぇ・・・!!どんだけ頑丈なんだよこのおっさん・・!」

 

ユーリ

「鬼島津・・・、その太刀は一撃必倒。武人の父って言われてる豪傑の剣士だ。俺も一度、

手合わせてしてみたかったんでやってみたんだがやっぱ強ぇな」

 

といいながらその顔はかなり楽しそうでまた構えをとって立ち上がる。

 

島津

「がっはっはは!!いや、先が楽しみに若者がこうもいると古き太刀を続けてきたかいが

あったはー!紘太どんもその太刀筋に相当な覚悟を感じる、強き者の一刀、この剣で受け

られる事・・・嬉しく思う」

 

鎧武

「こっちも加減してる暇ないな、いくぜ」<パイン!>

<ソイヤッ!><パインアームズ!粉砕・デストロイ!>

 

すると今度はパイナップル型のアームズが現れてそれが展開されると鎖付きのパイン型鉄球に重厚な鎧を身にまとった『鎧武・パインアームズ』に変身する。

その鉄球を振り回して力任せに島津へと投げつけるとその攻撃で少し後退する。

 

ユーリ

「まだまだぁッ!戦陣狼破!!」

 

狼のオーラを拳と共に叩き付けて追撃し、2人で同時に島津に怒涛の攻撃をしかける。

 

島津

「ぬぅぅうんッ!!しゃらくさーーーー!!」

 

鎧武とユーリをまとめて薙ぎ払って地面を転がされるが立ち上がって構えなおす。

 

エステル

「命を照らす光よ 此処に来たれ ハートレスサークル」

 

ユーリと鎧武を包むように淡い翡翠色の光が発せられると

 

エステル

「島津さん、わたしも指南お願いします・・・!」

 

島津

「エステルどんも剣に心得があるんかね。よか、よか!若き力よ、この示現流の太刀に己が

重いと力を全力でぶつけるがよかぁッ!!」

 

ユーリ

「あんまり無理して怪我すんなよ、エステル?」

 

鎧武

「俺らが護れば問題ないさ、行こうぜ、エステル、ユーリ!」

 

エステル

「お願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

鎧武

「どわっ!!?」

 

島津の一撃を受けて大きく後退させられる鎧武だが何とか耐える。その後ろでは大きく息を吐いているユーリとエステル。

 

島津

「さすがは修羅場をくぐっておる事はあるのぉー!紘太どん、まだやりおるか」

 

鎧武

「こう見えてもタフさは自慢なんだ、まだまだいける」

 

元親

「ちょーーーっと待った!!」

 

そこに元親が槍を突き立てて音を立てるとそこで戦いが止まる。

 

元親

「そろそろ宴の時間だ、てめぇら、飯の前に風呂入って汗流してこいや」

 

鎧武

「・・・・とりあえずはここまでってとこか」

 

島津

「なかなかに楽しか戦いだった、おっと裏の2人はちとやり過ぎたか」

 

そういってユーリとエステルの2人に手を差し出して手を貸し、起き上がらせる。

 

島津

「うむ、まだまだ小さき手に小さき志。だけんど将来が楽しみな若輩者じゃ、旅をしてみん

しゃい、悩むがよか、間違うがよか!いつか古き楔たるワシを超えて新たな時代を作る担

い手になってほしいとワシは願っておるよぉ~」

 

エステル

「わたしの志・・・・・あっ」

 

そういって豪快に笑い船に戻って行く島津に慌てて立ち上がってエステルがお辞儀する。

 

エステル

「ご指南、ありがとうございました!」

 

 

 

 

 

エステル

「たぁッ!えいッ!はッ!」

 

ユーリ

「よっ!きかねぇなっと!」

 

夜、ユーリとエステルの2人は、剣を交えていた。

 

エステル

「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・!」

 

ユーリ

「そろそろいいかもしれねぇな。いいか、腹に気を溜めて気合い入れて爆発させろ?」

 

エステル

「は、はい!」

 

紘太

「何やってんだ、2人共?」

 

するとエステルが気合いの声を上げた。

 

エステル

「これで決めます!」

 

直後にエステルの体を蒼い光が包み込んでまばゆいオーラを纏った。

 

紘太

「うおっ!?すげぇ~!!なんだ、それ?」

 

ユーリ

「オーバーリミッツって技だ。リミッツコアってのを持ってると出来る技で技を当てたり、

戦いでテンションやら気が高まった状態で使える強化技みたいなもんさ」

 

だが少ししたらそのオーラが散って元の状態に戻った。

 

ユーリ

「まぁ、最初じゃそんなもんだろ。これから慣れてきゃ、俺らぐらいにはなるさ」

 

エステル

「ありがとうございます、ユーリ」

 

紘太

「どうしたんだ、エステル?いきなりそんなのユーリに習いだして」

 

エステル

「自分の『くらい』の命をどう使うのか、わたしなりに見つけたいと思うんです。でもその

ために戦わないと行けない事もある。だから自分で進むための力が欲しいんです」

 

島津との戦いをやったのも何もしてこなかった自分を変えたいというのもあり、今からでもまず歩けるくらいの強さが欲しいと思ったからだった。

 

紘太

「でももうエステルには力はあるぜ?受け売りの言葉だけど一緒に戦ってくれる奴がいるならそれも立派なそいつの力だって。その力は多ければ多いほどいいってさ」

 

ユーリ

「それを言うなら佳輔が最たる者かもな。あいつ、最初は弱い魔物一匹に手こずるは戦いに

でても何度も大怪我やらして入院してたしな、最初」

 

エステル

「えっ?そうなんです?あれだけ強いのに・・・子供の頃から強かったのだと」

 

紘太

「確か元々は別の世界で唯の小学生だったんだよな。最初はイオナがメインで戦ってたっ

て聞いたし、でも少しずつ強くなってきて成長しながら段々と一緒に戦ってくれる仲間

が増えて今じゃ、艦隊の総督までやってるんだもんな」

 

ユーリ

「本人、否定してるけどな。総督まではやってねぇ!って。いやでも言われてるけどな」

 

エステル

「そ、それじゃ・・・2人は、わたしが戦おうとする時、一緒に―――」

 

突如として爆音が響き渡り、船体が揺れてバランスを崩して床にしゃがみ込む3人。

 

ユーリ

「なんだってんだ?!」

 

野郎共1

「まずいぞ!かなりでかいイカ野郎が船に組み付いてきやがった!」

 

木曾

「第三砲塔、第四砲塔の援護砲撃を加えろ!他の者は船体の損傷確認、急げ!」

 

紘太

「おい、見てみろ!あそこにでかいのが絡みついてる、あれがフォルネウスか?」

 

エステル

「あっ!いけません!」

 

するとエステルがいきなり下の船体まで飛び降りて駆け出したので視線を向けるとフォルネウスの足に捕まって海に引きづりこまれそうになっている子分がいた。

 

ユーリ

「いくぞ、紘太!」

 

紘太

「おう!」

 

野郎共2

「た、助けてくれぇぇえ!?」

 

エステル

「離して!煌めいて 魂揺の力 フォトン!」

 

収束する力を拡散させた衝撃で足からの拘束を解いて子分が解放され急いで逃げようとするのだがさらに追撃で足が襲い掛かるのをエステルが立ち塞がる。

そして腕につけていた腕輪に触れると光が放出されて盾を構え、防御態勢に入る。

 

エステル

「やらせないですッ、スキル発動・・・スーパーガード!」

 

一瞬の光と共に追撃してきた足と盾が激突した瞬間に相手の方が大きく弾かれてエステルもバランスを崩すがどうにか持ち直して体勢を整える。

 

紘太

「すげぇ!エステルの奴、あんなに強かったのか?」

 

ユーリ

「まぁ、火事場の何とやらかもしれねぇけどな。上位スキルまで持ってたとはね」

 

佳輔同様にエステルもスキルがあるようで一部を除いた物理攻撃をほぼ軽減出来る防御系スキルでは上位に位置する『スーパーガード』で持っていたものの初めて使用した。

 

エステル

「みなさんを安全な上の階まで誘導を!ここはわたしが食い止めます、早くッ!」

 

野郎共2

「わ、わかりました!すぐに上がって援護しますぜッ!!」

 

ユーリ

「たくっ、随分とアクティブなお姫さんだな、蒼破ッ!」

 

紘太

「あんまり無茶すんなよ、エステル」

 

エステル

「いえ、なんだか体が勝手に動いてしまった・・・、どうしたいとかも考えてませんでした」

 

そこでユーリが迫ってくる足を追い払いながら今一度、エステルに問いかけた。

 

ユーリ

「エステルはいまどうしたいんだ?それが俺と同じならそうするだけだぜ?」

 

少し考えたエステルだがはっきりと言いきった。

 

エステル

「今この時は、皆さんを護るためにわたしの『くらい』な命をかけます!」

 

島津

「チェストォッ!!!」

 

気づいて前を見ると足が迫っていたようで島津が大刀で一刀両断にしてエステルの前に立つとその大刀を天に掲げて高らかに宣言する。

 

島津

「エステルどん!!今この時はワシがおぬしの志にこの一刀を掲げっどぉッ!!」

 

エステル

「島津さん!ありがとうございます!」

 

<オレンジ!><レモンエナジー!>

紘太

「変身ッ!おらァッ!」

<ミックス!オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!ジンバーレモン!ハハーッ!>

 

鎧武

「なら一緒に戦おうぜ、エステルは凄い魔法持ってるんだ、一緒に戦える。俺だっていく

らでも助けるし、エステルの志って奴なら俺はそのために戦うぜ?」

 

さらには元親も駆けつけてきた。

 

元親

「いいじゃねぇか、エステル。お前にも友って奴が出来てよぉ~!そいつは大切にしな」

 

エステル

「はい」

 

元親

「さて、この西海の鬼神の船に無断で乗り込むたぁ、いい度胸だ。覚悟しやがれぇい!!」

 

フォルネウス

「・・・・・・・・・・・・・!!!」

 

一歩を踏み出したエステル。全てを知るための戦いと旅はまだ始まったばかり。

新たに出来た仲間、友と共に今この時『くらい』の命を賭けて勇敢に戦うのであった。

次回へ続く。

 




次回のリリマギHERO大戦は・・・・


「この島は・・・・」

「なんだか、お宝の匂いがする島だなぁ~!船が直るまでちょいと探索と行こうぜぇ!」

「いつまでも帰りを待ってるぜ、アニキィィィイイイ!!!」

「なんなんでしょう、これは?」

「なんだ・・・?これって日本の城・・・?」

「このアイテム、紘太のロックシードに似てないでしょうか?形といい錠前なのも似てます」

<ナゴヤオジョウ!堂・々・推・参!>

「おい、なんか城が変形して中から変なのでて来たぞ!?」

「えっ?!ええええ!?城が女の子に!?どうなってんだ、おい!?」

「殿、お会いしとうございました!!」

「「「「殿ぉおおおおおお!!?」」」


次回~侍ライダーと民を護る城の女剣士~
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