リリカル&マギカ&HEROS∞MOVIE大戦ヴァンクエット‐宴‐   作:自分不器用ですから

6 / 20
仲間の船『バンエルティア号』に乗り込んで異世界へと航行をしていた佳輔は妹分の電・雷の稽古相手をしていた。そんな時、ティアラが訪れて昔話に花が咲いた。
そして彼なりの考えや密かな夢にも触れられて時間は過ぎていくのであった。


第六話~嵐の前の何とやら~

「はい、電!」

 

ここはバンエルティア号内にあるトレーニングルーム、そこで電・雷・佳輔の3人は特訓をやっていた。

異世界へと渡る際にはその世界によって移動時間が違う。今回は半日ほど掛かってしまうという事で久々に2人の成長確認がてら特訓をしているというわけだ。

 

「ターゲットを線上に入れて・・・スイッチ!」

 

雷が投げた4つの缶を紐で作ったラインより下に行くまでに撃ち落とすという訓練で正確性と連射の練習のためにやっている。

すると4つの缶に命中して転がったのだが着弾痕がそれぞれ1つだけでどうやら1発ずつ微妙にずれて外れてしまったようである。

 

佳輔

「まぁ、前より正確な射撃が出来るようになってるな。ちょいと爪が甘いが」

 

そして今度は佳輔がやるようで雷と電の2人が缶を抱えるように持っている。

 

電・雷

「せ~の」「「それぇーー!!(なのです!)」」

 

一斉に8缶を放り投げた。先ほどの電の時のようにある程度、高さや位置を揃えた投げ方ではなく、巻くような投げ方でそれを視認した瞬間、銃が火を噴く。

 

「す、すごいなのです!全弾命中です!」

 

「さすが佳輔!」

 

佳輔

「ただ当てるだけなら誰でも出来るぜ?どういう事かというと・・・」

 

そういって2人に缶を集めさせてそれを床に2人に分かるように置くと丁度、缶の文字の

同じ場所に全弾命中させていたようで全て丁度「0」の部分で穴が空いていた。

 

「すごぉぃ・・・・・」

 

佳輔

「こんなもんは慣れの問題だ。ちょっとずつ腕上げればいい、俺みたいに無理にでも能力上げなきゃならないってわけでもないんだしな。自分に見合った速度でやりな」

 

雷・電

「うん!」「はいなのです!」

 

それから数分後・・・・。

 

「とりゃあ!!あぶぅっ!?」

 

佳輔

「はい残念」

 

次に始まったのは逃げる佳輔を武装形態の速力ありで腰につけた鈴を奪うというもの。ある意味、遊び感覚ではあるのだがこの武装形態では狭いトレーニングルーム内で素早い切り替えしやブースターの扱いを鍛えるには楽しく覚えられるのでうってつけだ。

 

「(確か・・・足の裏に気を溜めて・・・)電の本気をみるのです!」

 

するといきなり今まで見せなかったような急加速で突っ込んできて不意を突かれた佳輔だったが空中で側転しながら回避し、着地を狙ってきた雷の頭を台にして回避した。

 

佳輔

「へぇ~、まさか瞬動が使えるとは思わなかったな」

 

「えっ!?電も使えたの!?」

 

佳輔

「っていうか、お前も使えるんかい。何で使わないんだよ」

 

「だって勢い余りすぎて壁にいつも激突して使いにくいんだもん」

 

確かにやらせてみると彼女も瞬動が使えていた。どうやら姉妹で密かに練習していたそうで演習などでも実際に危ない時はこれで回避などしていたらしい。

 

佳輔

「電はコントロールは上手いが出力不足、雷は出力は申し分ないがコントロールが不足か。

お前らお互いの感覚伝え合って中間地点を思い浮かべながらやってみろ。

 

雷・電

「「はーい!」」

 

2人にとっては良き兄でもあり、師匠でもあり、大事な家族でもあり、佳輔にとっても2人は本当に妹のように可愛がり、時には厳しく接する事もあるが幼い頃から過ごした家族だ。

 

イオナ

「圭」

 

するとイオナがトレーニングルームに入ってきて佳輔に何かを帯状のモノを投げてきた。

 

佳輔

「っと・・・てなんだ?ベルト?」

 

イオナ

「腰に巻いてみて」

 

言われたとおりに腰に巻いてみると自動でロックされ、色が灰色から銀色へと変わった。

さらにはイオナが人型のメンタルモデルを切って小さい形へと変身すると佳輔の元に飛んで行って手に収まり、確認してみるとそれはイオナの制服に刻まれていた、彼女が前にいた世界の組織のエンブレムと言ったモノに似たバックルになっていた。

 

佳輔

「お前は、随分とマニアックなモノになりたかったんだな・・・」

 

イオナ

「違う。前みたいにほかの世界で蒼鋼剣状態で持ち歩くと誤解される恐れがあるからわた

しなりに考えてマギカのドライバーを参考に仕上げてみた、自信作」

 

「もしかして変身ヒーロー!?佳輔も戦隊みたいに変身するの♪」

 

「・・・・・・♪(キラキラ)」

 

なんだか物凄い期待の眼差しでみられてしまっていた。意外と佳輔一家は特撮モノが好きなようで毎朝やっている番組は欠かさずに見ていた。

そしてそんなドライバーのようなモノが出てくれば期待せずにはいられない。

 

佳輔

「こ・・ここに入れればいいのか・・・?」

 

????

「ちょい待ちッ!!」

 

普通に挿入しようとしてそこで待ったがかかった。見てみるとそこに立っていたのはマゼンタ色のウェーブ掛かったショートヘアーに黒のファーと派手な色合いの服を着た女性で名前を『ハロルド・ベルセリオス』。一言でいえば『マッドサイエンティスト』である。

 

ハロルド

「折角、わたしがイオナのエンブレムとか前に会ったスーパー戦隊とかのデータを基にし

て作った『アルペジオドライバー』なんだからそれっぽくやんなさいよ」

 

話によればイオナにそのドライバーのデータをインプットさせてメンタルモデルの1つとして変身できるようにしたのだという。元より高性能端末持ちのイオナなのでそれらの変身データであったり、強化能力なども同様にインプットしたらしい。

 

ハロルド

「ナノマテリアルについてもリタ達とようやく色々と分かってきて応用なんてのも聞くよ

うになったしね。あんたがいつも自分で展開してるマテリアルジャケットよりさらに性

能を上げて武装とか超重弾も新丁した大盤振る舞いなんだから~♪」

 

いきなり変身ヒーローぽくやれと言われてもかなり困った話で悩んでいたのだが大和がいつの間にやら隣にいて耳打ちをしてくる。

 

大和

「子供の夢を壊しちゃ駄目ですよ?あんなに期待の眼差しで見てるんだから」

 

佳輔

「・・・・・(チラッ)」

 

電・雷

「(キラキラキラキラ♪)」

 

だそうです。

 

佳輔

「はぁ・・・やるか。イオナ、いくぜ?」〘RIDE BATTLESHIP IONA!READY?〙

 

イオナ

(うん)

 

ドライバーを前に翳してからバックルを差し込んで逆の手でドライバーを正しい位置に倒すように掃うと発声音がなり、やはり変身ヒーローとなればお約束のあの言葉を叫ぶ。

 

佳輔・イオナ

「変身!」(いつでも合点)

〘SEQUENCE COMPLETE!急・速・潜・航!〙

 

彼の周りを魚雷のエフェクトが回るように展開されそれが体の各所に命中し、ジャケットを展開、さらに潜水艦のエフェクトが裏から胸元を貫くように包み、蒼と銀色を基調とした新たな装甲付のマテリアルジャケットに変化した。

無論、『キャビテーション・アクセル』のタップスイッチもそのままつけられていた。

 

佳輔

「なんなんだ、さっきの和洋折衷な機械音は・・・(汗。)」

 

ハロルド

「天才科学者だからこそ成せるセンスってやつよ!それに性能もかなり上げてあるし、新

装備なんかもくっつけたしね~?それにキャビテーション・アクセルだって使えるよう

にしてあげたんだから。感謝してよね」

 

イオナ

「前の戦いで佳輔の演算能力が落ちてて使えなかったけどハロルド達がもう1つのデルタ

コアを元にした複製を搭載したから落ちた演算処理能力も補えるようになったよ」

 

佳輔

「つうか、あの道のテクノロジーの塊をよく作れたもんだな・・・。さすがではあるが」

 

ハロルド

「わたし達に不可能はなーい!さぁ~とうまく言ったことだし、あとは実践データだけね。

もし戦う機会があったらばっちし、データ取らせてもらうからね~♪」

 

そういってハロルドは部屋からルンルンスキップで出ていったのであった。

 

佳輔

「なんか、あいつ・・・わけのわからん付属品とか機能とか付けそうで怖い」

 

イオナ

「それについては否定、できない。というより高確率であると思うよ、圭」

 

佳輔

「デスヨネー」

 

そういって変身を解くとバックル形態から人型メンタルモデルへとイオナも戻った。

 

雷・電

「「はわぁ~~~・・・♪(キラキラ)」

 

そしてこっちはこっちで目の前で変身が見られてかなりご満悦なようだ。

 

佳輔

「こいつらはこいつらで変身せがまれそうで怖いんだが(苦笑。)」

 

大和

「ふふっ♪子供に夢と希望を与えるのもヒーローの役目ですよ、佳輔さん?」

 

佳輔

「ヒーローってのも楽じゃないのね・・・トホホっ・・・(汗。)」

 

ヒーローはつらいよ、いろんな意味で。などと考えるヒーローぽくないヒーローだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ティアラ

「佳輔さん」

 

佳輔

「ん?あぁ、ティアラか。どうしたんだよ、こんなところに」

 

ティアラ

「あら・・・おやすみでしたの?改めた方がよろしいかしら」

 

佳輔

「構わねぇよ。こいつら、一度、寝たら起きやしないからな」

 

特訓疲れから雷も電も彼の膝の上で眠ってしまったようだ。自分のジャケットを毛布代わりにして寝かせていたようだ。ティアラも隣に腰掛ける。

 

佳輔

「そういえばファング達は元気でやってるか?」

 

ティアラ

「ええ。というより天然でバカップルを見せられるのでこっちとしては不愉快極まりない

わけではありますけど・・・」

 

佳輔

「そりゃ気の毒になー」

 

ティアラ

「何故だかイラッと来ますわね・・何か仰りたいことでも・・・?」

 

佳輔

「別に俺は何も言ってないだろうが。他の奴らも元気でやってるのかよ」

 

ティアラ

「ええ、ハーラーさんは相変わらずだし、ガルドは便利屋、ピピンは相変わらずの神出鬼没

で・・・エフォールは学園に入って学生生活をしてますわね」

 

佳輔

「あいつが学生生活か・・・それはそれで見てみたいかもな」

 

ティアラ

「シャルマンさんもあれから罪の返済をしながら世界の発展のために尽力なさっています

わね。それとあなたに一発殴られた借りを返すのに強くなって試合で返すだそうです」

 

佳輔

「まだ根に持ってんのかい・・・後々、やりあうのが怖そうだねぇ~?」

 

以前旅した世界で出会った仲間、衝突はしたが最後は和解した者やずっと共に戦い続けてきた者もいて当時は苦しい事もあったが今では笑って話し合える事だった。

 

ティアラ

「佳輔さんは御自分の故郷はあれから見つかりましたの?」

 

佳輔

「いんや、全然見つからねぇよ。似たような世界はあったが全然、別世界で・・・まぁ、諦

めちゃいねぇさ。俺は絶対に家族に会うよ、そんでヴァンクエットで出来た仲間や家族を

ちゃんと紹介して・・・後は今までの事も謝って、まぁ、やる事は多そうだな」

 

ティアラ

「見つかりますわよ、絶対に。可能性を見出し続ければ出来ない事はない、可能性を捨てて

諦める事ほど愚かな行為はない・・・でしたわよね?」

 

煙管を取り出して火をつけ、深く吸い込んでから煙をくぐらせる。

 

佳輔

「俺の辞書に諦めって文字はないぜ。死ぬまでとことん足掻いて足掻きつづける、地べた這

い蹲ろうが何だろうが必ずやると言ったことは成し遂げる。だから家に絶対、帰るさ」

 

「お兄さん・・・・」

 

するとどうやら電が目を覚ましていたようで不安そうな顔で見上げていた。

 

「お兄さん・・・・いなくなるのですか?本当のご家族に会ったら・・・?」

 

ティアラ

「電さん・・・・」

 

彼女からすれば今、自分がいる場所はとても居心地がよく、絵本などで夢見ていた『家族』そのものなのだ。兄と言っているが家族の大黒柱がいて姉妹がいて母がいて代わりではあるのだろうがとても大切なモノになっている。

 

佳輔

「はっはっは。心配すんな、どこにもいかねぇよ。確かに本当の家族にも会いたいとは思う

けどお前らや母さん、姉さんと離れたいとは思わない、それにここだけの話、ちょっとし

た夢が俺にもあってな?」

 

「夢・・・です?」

 

ティアラ

「初耳ですわ、でもあなたの夢というのも聞いてみたいですね」

 

佳輔

「いつか、本当の家族とヴァンクエットで出来た家族、皆で1つ屋根の下で暮らせればなっ

て思ってんのさ。向こうでも喫茶店やってたし、母さんの居酒屋とも合わせて店で一緒に働いて暮らせたら・・・そんな普通の生活だが俺の夢なんさ」

 

「とっても素敵なのです・・・毎日、楽しそう~」

 

佳輔

「心配しないでもうちょっと寝てろよ、今日はしばらく枕代わりしてやらぁ~な」

 

「はいなのです・・・♪」

 

そうしてまたスヤスヤと寝息を立てて寝はじめた。

 

ティアラ

「あなたも色々と大変なようですわね」

 

佳輔

「あぁ。こう見えても結構、大変なんだぜ?大黒柱と英雄ってのもよ」

 

それから昔話に華を咲かせながら穏やかな時間が過ぎて・・・たと思っているのか?

 

 

 

 

 

 

電・雷

「「痛いぃぃぃ・・・(なのです)(泣。)」」

 

佳輔

「人の足、たい焼きとかいってマジ齧りしやがったのはどこの誰だ、馬鹿者共(怒。)」

 

イオナ

「この固さだと生地は焼過ぎ、というか餡子が入ってない」

 

佳輔

「入ってるわけねぇだろ!?つうか俺の脚は生地か、どこぞのマントに顔面アンパンのゆるキャラヒーローか!?てかお前は少しは俺の心配しろよ」

 

イオナ

「圭は丈夫だから大丈夫。後、数十回、噛まれてもちょっと痛いだけ、問題ない」

 

佳輔

「お前って本当に素晴らしい相棒だよ、一回、殴らせろ。全力で・・・!(怒。)」

 

鉄拳制裁をくらって涙目な電・雷姉妹と半ズボンに着替えて綺麗な歯型のところに塗り薬を縫っている情けない姿の大黒柱兼英雄の姿があった。

 

ティアラ

「本当に大変ですわね~・・・なんちゃって大黒柱兼英雄さんは」

 

佳輔

「だれがなんちゃってだ!さっきまでいい話の流れでカッコよかった俺を返せ!!」

 

大和

「締まりませんねぇ・・・いつも、いつも。サラダ煎餅、美味しいです」

 

鳳翔

「まぁ、それが佳輔よ。いつもの事だし、驚く事もないわ、ずずずっ・・・」

 

和式の部屋でゆったりと番茶を飲みながら嗜める鳳翔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

パティ

「皆の衆~!そろそろ目的地に到着なのじゃー!!」

 

威勢のいい声を上げたのはこのバンエルティア号の持ち主でこの船の船長をしている少女の姿をしているが実際は成人女性で秘薬の影響で幼児化している『パティ・フルール』。

戦い方はギャンブルそのもの、一発逆転・一撃必殺もあるが、大損害・大外れもあるなどとかなりリスキーなスタイルで佳輔も何度も泣かされたとかなんとか。

 

佳輔

「よし、主な目的はタマの捜索だがそれが終了し次第、ショッカー討伐をメインに切り替え

る。話によればこれから行く町に確実にいるようだから気を引き締めていけ」

 

電・雷

「はいなのです!」「りょーかい!」

 

鳳翔

「さぁ、皆、しっかり仕事をこなしてきっちり締めて皆でまた家に帰りましょう?」

 

マギカ

「さてさてお仕事モードといきますか。腕がなるよね、ウェヘヘ♪」

 

猫のタマ探しがとんだ方向へと向かっていったが無事に目的地へ到着することになった面々、だがこの先の世界で彼に劇的な流れが待ち受けているなど知る由もない。

次回へ続く!

 




元から20話近くまで作ってある作品なので随時、投稿していきたいかと存じます(゜レ゜)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。