リリカル&マギカ&HEROS∞MOVIE大戦ヴァンクエット‐宴‐ 作:自分不器用ですから
それから数十分後、目的地の世界へと到着した佳輔達。バンエルティア号を海の沖の方へ停泊させ、ジャミングフィールドを展開し、陸地への転送準備にかかっていた。
佳輔
「それじゃ、タマ探しは電・雷・大和・ティアラ、ショッカー捜索は俺と鳳翔、そしてマギ
カだ。ハロルド、パティはもしもの場合に増援や支援出来るように異世界間転送の準備を
整えておいてくれ」
ハロルド
「あいあいさ~」
パティ
「任せろなのじゃー!」
佳輔
「それじゃ、皆、今回の仕事も頼むぜ?ミッション」
一同
「スターート!」
それぞれの転送装置にのって2つの班は陸地の街へと向かった。
佳輔
「さてとイオナ、アクティブデコイを飛ばして捜索圏拡大、それとタマの奴を見つけたら大
和に連絡して上手く立ち回るように言っておいてくれ」
イオナ
「合点承知」
鳳翔
「タマちゃんの捜索は雷ちゃん達の手柄にしてあげようって事ね、ふふっ♪」
佳輔
「バーロー、あいつらじゃ心配だからこっちで同時進行で見つけようってだけだ。んで近く
に大和がいれば2人に情報でもやれって言ったんだよ。試練だ、試練」
マギカ
「といってもちゃんとご褒美まで約束してあげちゃうところやっぱ優男だよね~?最近、
仕事が忙しくってあいつらと遊んでやれてねぇな~・・とか考えてたもんね~♪」
佳輔
「今すぐそのアイススケート並みに滑る口、蝶結びした靴並に結んでや――痛ぇッ!?」
気恥ずかしくなったのかフィーバスを精製して茶化してくるマギカに向かってぶっ放そうとするのだが即座に鳳翔に頭をこ突かれる。
鳳翔
「ここは一般の街なんだから無暗にフィーバスを出すんじゃありません、めっ!」
マギカ
「やーい、やーい♪」
佳輔
「てめぇ、後で確実にぶん殴る・・・(怒。)」
そんな話をしているとふと佳輔の視線に入ってきたあるモノに目を奪われてそれに駆け寄る。それはどこにでもある公園の看板なのだがその最初の文字に目が言った。
佳輔
「海鳴私立・・・藤見公園・・・」
鳳翔
「どうしたの、佳輔?それがどうかしたの?」
ここで佳輔の口からとんでもない言葉が飛び出した。
佳輔
「俺が生まれた町だ・・・地球の・・・俺が住んでいた日本の海鳴市・・・・」
マギカ・鳳翔
「「ええっ!!?」」
自然と足が歩みだしていた。本当にぼんやりとした記憶だがその公園を抜けていける家への近道があってそこに入って一気に公園を突っ切って向かい側の道へと出てそこを道なりに歩いていく。
マギカ
「本当に間違いないの!圭ちゃん!」
佳輔
「ああ、たぶん・・・・!記憶が間違いじゃなけりゃ、ここを曲がったところに!」
曲がり角を曲がった先には白壁に木造構築の佇まいに緑と白のラインで『翠屋』と書かれた喫茶店があった。それは間違いなく自分が生まれた家でヴァンクエットに迷い込むまで自分がずっと住んでいた我が家に間違いなかった。
そしてそこには1人の女性が立っていてその足元にはタマが顔をこすりつけていた。
??
「あら?あなたどうしたの?迷子の子猫ちゃんかしら?可愛いわね~?」
雷・電
「あああああああ!!!」「いたのです!!」
丁度、そこに2人が居合わせたのかすぐに駆け寄って確保しようとする。しかしいつも捕まえに来る2人の事を覚えていたのか逃げようとして手から滑るように降りたがすでに全力ダッシュしていた2人の方に分があり、寸でのところで確保された。
雷・電
「「確保――!!」」
大和
「2人共、やったわね!」
ティアラ
「お見事。しっかりとお仕事、達成ですわね♪」
??
「あらあら、随分と賑やかになっちゃったわね。あなた方、当店でお茶でもいかがです?」
大和
「え~とちょっと用事が立て込んでおりますので~・・でもこのアイスは美味しそう」
ティアラ
「あら、ほんと―――ってそうじゃないですわ、大和さん、お気を確かに!」
ここで佳輔達に気が付いたのか雷が大きく手を振って名前を呼んだ。
雷
「けーいーすーけ~!!猫取ったどぉーーー!!」
電
「なのでーす♪」
??
「えっ?佳輔・・・?」
その名前を聞いた瞬間に女性の顔が変わって少女が手を振る先を見つめるとそこには2人の女性と1人の男性の3人が立っていてその男性も恐らくは自分と同じような顔で自分の方を見つめている。そして凛々しくなっていたが面影があった、生き別れた息子の顔と。
??
「・・・・・・」
佳輔
「・・・・・・」
ゆっくりと歩み寄って2人は近い距離まで歩み寄り、互いの顔を見つめる。
??
「あなた・・・まさか・・・あの・・・・」
佳輔
「えっと・・・・あぁ~・・・・」
なかなか話し出せない。お互いに確信があるのだがその先をどうすればいいのかと。
だが女性が口を開いた。
??
「わたしの事・・・・分かる?」
涙を浮かべながらその次に聞くであろう言葉を待っている。
佳輔
「もちろん・・・。高町・・・桃子・・・俺の・・・・母さんだ」
柔らかい笑みを浮かべてその手をとって彼も少し泣きそうな顔になっていた。
そしてその言葉を聞いた瞬間に佳輔の母、桃子は彼に飛びついてその首を自分の腕でしっかりと抱き寄せて額をつけてしっかりと息子の存在を確かめる。
桃子
「佳輔ぇぇ~・・・!!馬鹿・・!一体、今までどこ行ってた!探したのよ、ずっと探して
探して・・・もう諦めちゃってたんだからね・・親不孝者・・・!」
佳輔
「ごめん・・・本当にごめん・・・、母さん」
その思いにこたえるように佳輔もしっかりと桃子を抱きしめた。
桃子
「そうだ!?皆にも教えないと、待っててね!どこにも行っちゃダメよ!」
慌てた様子で家に入っていく。マギカと鳳翔が歩み寄って肩に手をおいて笑みを浮かべる。
マギカ
「やったね、圭ちゃん?本当に夢が叶っちゃったじゃない♪」
鳳翔
「よかった・・・本当によかったわね、佳輔・・・(泣。)」
幼少のころから彼をずっと育て続けて成長を見守り続けてきた鳳翔。いつか本当の彼の両親に立派に成長させた息子をちゃんと引き渡すのが自分の役目だとずっと思い続けてきた彼女からしてもこのハプニングはとてもうれしい出来事だった。
士郎
「本当なのか!?佳輔が帰ってきたのか!」
美由季
「本当なの、母さん!」
恭也
「佳輔、どこにいるんだ!」
そして家から懐かしい顔がどっと現れて家の前で待っていた佳輔の顔を見てそれぞれが喜びとも泣き顔とも判別しにくい顔で一斉に駆け寄って全員に抱きしめられた。
士郎
「このバカ息子!!一体、今まで何やってたんだ・・・!!」
美由季
「すっごい心配したのよ(泣。)もう会えないと思ったじゃない!馬鹿佳輔ぇ~!?」
恭也
「でかくなったな・・・見違えたぞ、兄ちゃんの事、分かるか?皆は?」
佳輔
「ちゃんと覚えてるよ、由希姉に恭兄・・・父さんに母さん・・・ってそういえばなのは姉
ちゃんはどうしたんだ?」
桃子
「あの子は今、ミッドチルダにいってるの。でもあの子もずっと心配してるわ、今だってな
のはだけはあなたが生きてるって時間を見つけて探し続けてるみたいだから」
なのはというのは彼の姉の1人でもある『高町 なのは』。幼い頃はずっと何をやるにも一緒で弟の佳輔を溺愛していた姉で佳輔も大好きな人だった。
佳輔
「姉ちゃんにも悪い事しちまったな・・、そういえばフェイト姉ちゃんとはやて姉ちゃん達
も元気にやってるのか?」
恭也
「ああ、たまに遊びに来て3人とも前と同じように仲良くやってる。それに3人共、お前と
会えるのを信じてずっと探し続けてくれてるんだ」
実の姉ではないのだが幼い頃からずっと一緒に遊んでいたので姉のように思ってしまった佳輔がそう呼んでいる姉のような人で『フェイト・T・ハラオウン』に『八神 はやて』の2人でフェイト姉ちゃん、はやて姉ちゃんと慕っていた。
アリサ
「なんだか賑やかだけどどうしたんですか、桃子さん?」
すずか
「ど、どうされたんですか?皆さん、そんな涙目で・・・あら?あなた・・・」
振り返るとそこに立っていたのはまた懐かしい2人。
なのは達の親友で『アリサ・バニングス』と『月村 すずか』だ。
佳輔
「リサ姉にすず姉、2人も元気そうだな?久しぶり」
アリサ
「えっ?その呼び方・・・って、えっ?まさか、うそでしょ!?」
桃子
「そのまさかよ、帰ってきたの、佳輔が!」
アリサとすずかの2人も駆け寄ってきて感動の再会を・・・・と思っているのか?
アリサ
「こぉのッ!!馬鹿弟がぁあッ!!!」
佳輔
「ぐへっ!?」
いきなり強烈な右ストレートが顔面に炸裂してそのまま殴りたおされてしまった。
ティアラ
「ちょっ!?あなたいきなり何をなさるの!」
アリサ
「うっさいわね!!こっちとらこいつには言いたい事山ほどあんのよ!」
そういって佳輔に馬乗りになって胸倉をつかんでグラグラと揺らしはじめる。
アリサ
「あんたね、今まで何の連絡もよこさないでどこほっつき歩いてたのよ!あんたがいなく
なってなのはもはやてもフェイトも毎日泣いてたのよ!?」
佳輔
「さっき聞いたよ・・・つうか、昔から加減がねぇな、リサ姉は(苦笑。)」
しかし馬乗りになっていたアリサがいきなり宙に浮いて宙ブラの状態になった。
大和
「確かに家族に多大な心配を与えたのは許されないのかもしれませんが深い事情があるん
です。それにそれ以上、危害を加えるのは旗艦のわたしが許しません」
アリサ
「(な、なに?この人・・・!わたしの事、軽々と片手で!?)」
成人女性を軽々と片手で持ち上げてゆっくりとどかせるほどの腕力に驚くアリサ。
すずか
「一体、何があったの、佳輔くん?お姉ちゃんっ子で家族の事も大切にしてたあなたがいき
なり姿を消すなんて・・・何かに巻きこまれたの?」
すずか達もなのは達を通して魔法や現実離れした話には多少の耐性もある。だから佳輔も何かの事件に巻き込まれて今まで帰ってこれなかったのではと思ったらしい。
佳輔
「それは―――」
口を開きかけた時、いきなり爆音が鳴り響いた。
マギカ
「何?」
イオナ
(圭、敵の生体反応を探知。戦闘員といくつかの怪人反応がある)
すると曲がり角の奥からショッカーの戦闘員と複数の怪人達が現れ歩いてくる。
佳輔
「へっ、丁度いいじゃないか。タマも見つけて後は奴らだけだったんだ、マギカ!」
マギカ
「了解、いってみようか」
そういって立ち上がって敵の元へ歩いて行こうとする彼を桃子が止めに入った。
桃子
「ダメ、佳輔!危ない事はしないでもうお母さんを心配させないで、お願いよ・・・!」
とても心配そうな不安そうな眼で見つめる母親を安心させるように抱きしめて柔らかい笑みを浮かべて桃子の願いを退けた。
佳輔
「ごめん、それは出来ない。あいつらを倒すのは俺の役目で仕事だからな」
だがその言葉にマギカとさらにティアラが肩に手を置いて付け足してくる。
マギカ
「俺が、じゃなくて」
ティアラ
「お・れ・た・ち・が・・・ですわよね~?」
キュイ
「キュイ!キュイ!」
佳輔
「ああ、そうだな。そんじゃ行くぜ、こい、イオナ!」
イオナ
(うん)〘RIDE BATTLESHIP IONA!READY?〙
すると佳輔の手にアルペジオドライバーが現れてそれを構える。
ティアラ
「キュイ、フェアライズ!」
ティアラの方も『フューリー』と呼ばれる自らの武器で薙刀のような羽をモチーフにした武器を取り出し、それにキュイが憑依し、輝きだし、それを天空に投げた。
そしてそれがティアラの体を貫くと紋章と光が拡散し、それに包まれた。
マギカ
「いこうか」
<マギカライド!クリームヒルト!>
紋章の描かれたカードを取り出して手でカードを裏返す仕草をした後に腰に装備していたドライバーにセットし、左右に開いていたバックル部分を元に戻すと機械音と共に周りを桃色と白の光が螺旋を描いて包み込み、その姿を変える。
ショッカー軍団vs神威&連合艦隊の異世界バトルが開戦する、次回をお楽しみに!
なんとなくマギカというキャラの雰囲気は分かっていただけると思う。
だってあれですもん(゜レ゜)