灰を創り出す者と青き青春   作:土門一家

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初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。
新しい小説をまた書き始めました、気長にやって行こうと思いますので皆様、どうぞよろしくお願いします。


プロローグ

 夜のキヴォトス郊外、ブラックマーケットから少し離れた場所にある廃棄された自治区の中を3人のヘルメット団の少女達がライトを照らしながら大通りを歩いていく…

 

「こんな所に本当に何かあるの…?」

「あるかもしれないって言われてるからこうやって来てるんでしょ?」

「でもさぁ…色々見てるけど何も無くない?」

 

 3人は周りの廃墟を見回しながらあーでもないこーでもないと話しながらどんどんと奥へと進んでいく。

 先頭を歩く少女は赤いヘルメットを被り、残りの2人は黒いヘルメットを被っている。

 どうやら、この自治区に何かあるという噂を聞いてやってきたようだ。

 しかし、どれだけ見ても廃墟しか存在しておらず、半ば諦めたように探索をしている。

 

「廃棄された原因も分かってないし、色んな人が見に来てる所に今更来てなんか収穫あるかなぁ…。」

「さぁ?それこそ知ったことじゃないし。」

「もうちょっと奥行けば何か出てくるんじゃない?」

 

 3人が周りを見回しながら歩いていると段々と雰囲気が変わっていき、軍事施設のような様相となってきた…

 しかし、廃棄された年月が長かったのか至る所にある施設の殆どは崩壊している。

 

「うへぇ…こんなタイプの施設初めて見たよ…」

「全然見たことないデザインの紋章とか入ってるねぇこれ…」

「……ちょっと待って。あそこに何か無い…?」

 

 先頭の少女が何かを見つけた。

 3人で持っていたライトを向けて照らして見ると半開きになった地下へ入る扉があったのだ…

 3人は入るのを躊躇ったが、何も収穫も無しに帰るのは嫌だなと考え、地下に入ることを決意する。

 その選択がキヴォトスを揺るがしかねない存在を目覚めさせることとも知らずに……

 

 

 

 ライトの光が地下通路を照らすがその光は弱々しい。

 まるで闇の中へと進んでいるようであり、3人は早くも後悔し始めていた。

 

「暗すぎなんだけど…」

「ちょっと…!あんまり引っ付かないでよ、動きづらいじゃない…」

「こんなところに入って何もなかったでしたは嫌だけどなぁ…」

 

 3人の足音が地下通路へと響き渡る中、進んでいくと隔壁が閉ざれた場所へ辿り着いた。

 何も無いのかと周囲を見回しているとここ最近壊れて外れたと見られる扉とその先に見える小部屋があった。

 3人はその小部屋へと足を進めた。

 

「おぉ…いかにもな部屋だねぇ…何もなさそうだけど」

「色々探してみましょ、何か出てくるかもしれないし」

「うーん…変な紋章とか壊れた機械ばっかりで何もないかも…」

「いやいや、絶対あるでしょ……うわっ!なにこれ!?」

 

 何も無いだろうと2人が見回していると1人が突然叫んだ。

 2人は驚き、何かあったのかと叫んだ少女の方を見ると機械化された骸骨を持っていた。

 3人とも嫌なものを見てしまったという顔をし、これを持って帰るのも嫌なので置いて行こうとしたその時…

 骸骨の下にあったボタンを赤いヘルメットの少女が押してしまったのだ。

 

「「「あ……」」」

 

 3人の声が揃い、骸骨の目が赤く光りはじめたのだ。

 そして、隔壁の向こうから多くの機械が稼働し始める轟音も響き渡り始めたのだ。

 

「起動の操作が行われました、各施設の稼働を始めます」

「ひぇ…なんか喋り始めたんだけど…」

「いやいやいや、絶対ヤバいやつなんだけど…どうすんのよ」

「これ逃げられるかなぁ…」

 

 骸骨が喋り始め、3人が稼働してしまった施設の状況に驚いていたが、さらに事態は進み始める…

 

「ねぇ…なんか足音みたいなの聞こえない…?」

「……やっぱり…?」

「なんか目覚めるボタンだったってことかぁ……武器構えてた方がいいか」

 

 隔壁の向こう、地下深くから機械の稼働音に紛れ金属質な重い足音が近付いてきているのだ。

 3人は銃の安全装置を解除し、小部屋から隔壁に向けて銃を構えた。

 隔壁に近付いて来た足音は3人分。

 1人は少し離れ隔壁のロックを解除しているのかコンソールを打つ音が微かに聞こえる。

 残りの2人は隔壁の少し離れた場所、通路の中央で立ち止まった。

 

 そして、隔壁が起動しアラームが鳴り始め、上に上がり始めたのだ。

 3人は警戒を強め銃を握る手に力が入る。

 

 隔壁が上がりつつ見えてきたのは太い金属に覆われた6本の灰色の脚。

 段々と見えてきた全貌は戦闘に特化した2m以上はあるロボット兵のような者たちだ。

 

 先頭に立つ者は紐や紋章、鎖を至る所に付け、スパイクを背中に着けたカタフラクティアーマーを着用し、右手にストームボルターを装備している。

 両脇に立つ2人はMk.Xアーマーを着用し、先頭に立つ者を護るようにストームシールドを構えながら立っている。

 

 そんな異質な存在である3人組を見つめる少女たちは撃つか撃たないかと迷っていた。

 

「そこにいる者たちよ、貴様らは敵か?」

「「「ひっ……」」」

「答えろ!返答次第によってはこのまま排除するぞ!」

 

 カタフラクティアーマーの隊長格らしき人物が少女たちに声を掛けたがあまりにも異質すぎたため、恐怖してしまっていた。

 さらには護衛らしき人物の1人が脅してきたためさらに怯えてしまった。

 隊長らしき人物が護衛らしき人物を宥め、少女たちに向けて歩いてきた。

 近付いてきて少女たちは隊長格らしき人物を見上げて見つめることによって巨躯の人物であることをさらに実感した。

 

「もう一度聞こう…貴様らは私たちの敵か?」

「敵じゃないですぅ……」

「ひぃぃ……」

「すみませんすみません…」

「そう怯える必要はない、確認したかった事が聞けて良かったよ」

 

 少女たちがなんとか敵じゃないことを伝えると隊長らしき人物は警戒を緩め、少女たちに安心したと伝えた。

 少女たちは何が起きたのか全く分かっておらず3人で集まりながら震えていた。

 

「それで…聞きたいことがあるんだがいいかな?」

「な、なんでしょうか…?」

「今のキヴォトスはどんな状況かな?」

「「「……はい……?」」」

 

 

 

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