灰を創り出す者と青き青春   作:土門一家

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一部、独自解釈して書いている部分があります。
ご注意ください。
では、どうぞお楽しみください


第9話 偵察

 

 

 

 第2副中隊のマリーンたちがヘルメット団を殲滅し、しばらく歩いていくとブラックマーケットへと辿り着いた。

 マリーンたちは周りの光景が珍しいのかいろいろと見回している。

 実際には見たことのない住人たちが歩いているのが物珍しいからだ。

 

 住人たちはマリーンたちの姿を見て驚き、スパイクや鎖にヘルメットやオートマタの頭が刺さっているのを見てさらに驚く。

 あまり関わらないようにしようと遠巻きに見たり顔を逸らしたりしながら普段通りに活動している。

 

 ズィーベンはマリーンたちに、いくつかの部隊に分かれて基地もしくは施設を建てるのに良さそうな場所を見つけるよう指示を出す。

 マリーンたちは敬礼して、10人程で集まりブラックマーケットへと歩いていく。

 その場に残ったのはズィーベン、シエテ、ガーディアン、指揮分隊(コマンド・スカッド)、カンパニー・ヒーロー、コンテンプター・ドレッドノートだ。

 続けてズィーベンはコンテンプター・ドレッドノートとカンパニー・ヒーローに基地とブラックマーケットの間の境界線を見張るように指示を出す。

 ドレッドノートとカンパニー・ヒーローたちが歩いていったのを確認したズィーベンは周りになにがあるのかを確認し始める。

 

 周りではいろいろな物が売られており、中には生徒たちが使う銃なども売られていた。

 ズィーベンが店に近付くと店主は驚き、少し警戒するように見返してくる。

 

「何か用かい……?」

「いや、何があるのかを見させてもらっている」

「そうかい……」

「店主、こういった物を買うにはどうするんだ?」

「は?何言ってんだあんた…金だよ金」

「ふぅん…金か。どうやって手に入れる?」

「そんなことも分からんのか?傭兵とか店の手伝いとかいろいろやって稼ぐんだよ」

「そうか、いいことを聞いた」

「だったらなんか買ってくれよ、買えたらな」

「ふん、今は何もない。あぁいや、さっき手に入れたこのヘルメットならあるな」

「いらん!そんな得体のしれんもん渡そうとするんじゃねぇ!」

「そうか、なら失礼する」

「今度来る時は金でも持ってくるんだな」

 

 ズィーベンは店主と話をして、お金を稼ぐ方法を聞き出した。

 報告する時には傭兵として活動するのがいいとアインスに言うことを決めた。

 しばらく周りを見ていると前から黒いオートマタの集団が歩いて来るのが見えた。

 ズィーベンたちは立ち止まり、そのオートマタたちがどこに向かうのか見ている。

 オートマタたちはズィーベンたちを確認すると周りと顔を見合わせ向かってくる。

 ズィーベンたちはもしかしたらこのオートマタたちがマーケットガードかと考え、武器の引き金から指を離す。

 オートマタたちがズィーベンたちの目の前に立ち、見上げてくる。

 

「お前らが前にこの辺りで騒ぎを起こした連中か?」

「実際には違うが、仲間がやったことだ。そういうあんたらはマーケットガードってやつかい?」

「そうだ、周りにいた住人の証言だとそちらが先に撃たれたそうだが、間違いないか?」

「そうだとも。仲間が先に撃たれ、その後撃ち返したってことだ」

「そうか、あまり面倒は起こしてくれるなよ」

「あぁ、もちろん。そうだ、聞きたいことがある」

「なんだ?内容によっては答えられんが」

「傭兵として活動するのは問題ないのか?あとはこのブラックマーケットの中になにか大きな空き地があればいいんだが」

「傭兵として活動するのは問題ない、住人などに被害が出なければな。あまりにも大規模な争いだったら我々も出ることになるかもしれん。空き地は分からん、だがもし見つけて使っていいと了承が取れたなら自由にしろ」

「それはいいことを聞いた、感謝する」

「そうか、確認したいことが取れたからな。我々は戻る」

「気を付けて戻ってくれたまえ」

 

 マーケットガードのオートマタたちは来た道を帰っていき、ズィーベンたちは帰って行くのを眺めている。

 見えなくなったところでズィーベンはガーディアンにヴォクス通信機を渡すように指示を出し、ガーディアンは腰に提げていた通信機を手渡す。

 受け取ったズィーベンは探索に出たマリーンたちへ通信を開始する。

 

「こちら中隊長、聞こえるな。たった今、マーケットガードと話し合いを行った。その中でもし空き地を見つけ、その空き地の使用することの了承が取れたなら自由に使っていいとのことだ。なるべく大きな場所を見つけろ!」

『『『はっ!』』』

 

 マリーンたちへ通信を終えたズィーベンは通信機をガーディアンに返し、続報が来るのを待つ……

 

 

 

 一方、その頃通信を受け取ったマリーンの1部隊であるMk.VIアーマーの10人は周りを見渡す。

 ブラックマーケットではあるが中心部から少し離れ、何もないここ最近ビルなどが解体された場所を見つけていた。

 土地はかなりの大きさであり、地下なども施設を建てても問題がないように見える。

 マリーンたちは頷きあい、近くを歩いていた住人に話しかける。

 

「おい、そこのお前。聞きたいことがある」

「ひぃ!……な、なんでしょうか……?」

「ここの土地だが…誰かの土地だったりするのか?」

「ここですか……?いえ、最近解体されたばかりで誰も買い手がついてないと思いましたが…いかんせん大きすぎましてね……」

「そうか、いいことを聞いた。我々がこの土地を使用しても問題はないな?」

「多分大丈夫かと……周りにも使用禁止等は書かれてないようですし」

「よし、感謝する。もう行っていいぞ」

「は、はいぃ!」

 

 住人は急いで離れ、マリーンたちはズィーベンへと連絡を始める。

 連絡を受けたズィーベンは他のマリーンにも集合するように指示を出す。

 ズィーベンは近くをたまたま歩いていたマーケットガードのオートマタの1人に着いてきて欲しいと告げる。

 マーケットガードはそれを了承し、ズィーベンたちと共に空き地へと向かう。

 

 空き地へと辿り着いた第2副中隊のマリーンたちは周りをさらに調べ始める。

 ズィーベンは着いてきたマーケットガードにここを使っていいか訪ねる。

 マーケットガードは本部へ通信を取り、場所を報告して使用状況の確認をする。

 しばらく待つと返事があり、使用していいことになった。

 ズィーベンはマーケットガードに感謝を述べ、マーケットガードは頷き立ち去っていく。

 ズィーベンの元へ確認作業をしていたマリーンが1人歩いてきた。

 

「閣下!確認したところ、地下に施設を建設しても問題ないことが分かりました!」

「そうか、地上部分も施設を建てるのに充分な広さか?」

「はい、施設を幾つか建てても車両等も同時に配備出来るかと。サンダーホークも同様です!」

「よし、ではここにサーヴィターたちを派遣してもらうように報告をする。下がっていいぞ」

「はっ!」

 

 報告を終えたマリーンは確認作業をしているマリーンたちの元へと帰っていく。

 ズィーベンは戦団に報告を行い施設を建設する場所の確保と建設設備、サーヴィターたちを派遣するように報告を行った……

 

 

 

 




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