灰を創り出す者と青き青春   作:土門一家

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どうぞお楽しみください


第10話 建設

 

 

 

 戦団から派遣されたサンダーホークやストームレイヴン・ガンシップ、地上からはランドレイダーやライノ、護衛としてグラディエイター・ランサーやプレデター・デストラクターなどが派遣されている。

 到着した車両からサーヴィターや物資などが運び込まれ、工事が始められている。

 中にはサンダーホークから大型の生産施設を投下し、その場で建設が完了したものもある。

 一部の地下を掘り進め、地下設備を製造しているサーヴィターたちもいる。

 施設を建設している場所は第2副中隊のマリーンによって警備されている。

 護衛として派遣されていたグラディエイター・ランサーなどは戦団に帰還する車両に同行したり、建設現場の護衛に加わる車両もいる。

 

 周辺を歩いていた住人は大規模な工事が突然行われることに驚いていたが、相手がマリーンたちだと分かると問題を起こさないようにしようと自分から離れていく。

 そんな光景を尻目にマリーンたちは建設されていく自分たちの施設を見ている。

 周辺に外壁も建てられ始め、着実と施設が完成していく。

 

 第2副中隊のズィーベンやシエテ、ガーディアン、指揮分隊(コマンド・スカッド)は建設現場と大通りを挟んだ反対側に腕を組みながら立って眺めている。

 ズィーベンたちが建設現場を眺めていると彼らの後方にある空いた空間へサンダーホークが1機降下してきた。

 着陸したサンダーホークからガーディアンとその他の護衛に囲まれた第1中隊長であるアインスが降りてきた。

 それを見たズィーベンたちはアインスに敬礼を行う。

 アインスは敬礼を返し、ズィーベンたちに直るように指示する。

 ズィーベンは敬礼をやめ、話はじめる。

 

「アインス中隊長、こんなところまでいらっしゃるとは……」

「なに、報告を受けたが自分の目でも見たくなったのだよ」

「なるほど、そうでしたか」

「いい場所だ。ここに施設ができれば我々のやれることの幅が広がるだろう……」

「なるほど」

「その背中に着いているのが今回の戦利品か?」

「はい、そうです。名前は確か…ペタペタヘルメット団だったかと。そのヘルメット団のリーダー格から取りました」

「いいことだ、こういう地道な活動でさえも我々の名を知らしめることになる」

「はっ!以後も戦利品を手に入れられるように努力します」

「では、私たちはそろそろ戻るとしよう……ん?」

「どうされましたか…?」

「いや、あれを見ろ。誰か歩いてくるぞ」

 

 アインスが指を指した先には建設現場に向けて歩いてくるスケバンの3人組が見えた。

 ズィーベンも彼女たちを確認し、どうするか考えているとすでに警備のマリーンたちの視界に入るところまで来ていた。

 警備のマリーンも彼女たちを見つけ他のマリーンと会話をして代表の1人が彼女たちに接触する。

 

「ここになんの用だ?」

「ウチらがどこに来ようが自由だろ?」

「そうだそうだ」

「アンタらこそここで何してんだよ」

「我々の前哨基地となる施設を建設している。分かったなら帰るんだな」

「ふぅん、変なもん作ってるんだな」

「姉貴、どうします?」

「こいつらやっちゃいます?」

「おい、何を企んでる?」

「ふん、ここらの流儀ってのを教えてやるってんだよ!」

 

 スケバンの3人がマリーンに向けて各々の銃を構える。

 マリーンもボルトガンを構え、引き金に指をかける。

 スケバンの3人が先に撃ち始めたが、弾は全てマリーンの装甲に跳ね返されていく。

 ある程度撃って全く効いてないことに気付いたスケバンの少女たちはマズイことをしてしまったという顔をしたが、すでにマリーンが射撃態勢を整えていた。

 ボルトガンの弾幕が3人に襲いかかり、吹き飛ばしていった。

 ヘイローが消えているため気絶しており、マリーンはなぜ貫通などしていないのか不思議に思っている。

 そこへ他のマリーンが歩いてきて、スケバンをどうするか話し合いを始める。

 しばらく話し、離れた場所に捨ててこようと決め、6人で両腕を掴み歩いていった。

 一部始終を見ていたアインスはズィーベンに告げる。

 

「どうやら我々がここで傭兵として活動してもこちらの損失はほぼ皆無に近しいだろうな、あの様子だと」

「おそらくそうかと…ヘルメット団との戦闘においても負傷した者はおりませんでした」

「よし、我々はこのブラックマーケットで傭兵として活動することにするか。最初は足元を見られるかもしれんがすぐに評価など変わる」

「そうなると…どの中隊を活動させますか…?」

「ほぼ全中隊だ、この世界の状態に慣れる必要もある。第2副中隊は第5中隊と警備を交代して次の指示があるまで待機だ」

「はっ!」

 

 ズィーベンがアインスに敬礼を行い、ほぼ完成している施設へと護衛と共に入っていく。

 警備しているマリーンたちは指揮分隊(コマンド・スカッド)から通信で第5中隊が来たら交代という命令に承諾した。

 アインスは戦団本部の基地にいる第5中隊にブラックマーケット支部の警備をやれるように準備を進めるようにヴォクス通信を通して指示を出した。

 アインスたちは先程乗ってきたサンダーホークに乗り込み、本部へと飛び立っていった。

 

 

 基地の外壁と中の施設が完成し、稼働を始める。

 第5中隊のマリーンたちがランドレイダーなどに乗ってブラックマーケット支部へと到着した。

 到着したマリーンから警備を行っていた第2副中隊のマリーンたちと交代を始める。

 第2副中隊が全員交代を終え、支部の地下施設の格納庫へと戻っていった。

 ランドレイダーなどは地上部分に待機し、次の命令まで活動を終えている。

 

 ここにSONS・OF・CINDER戦団のブラックマーケット支部が完成した。

 ここからさらに彼らの活動が広がっていくこととなるだろう……

 

 

 

 




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