転生したのもお前のせいだなイシュメール!! 作:ピークォドタウン在住
「――私を殺すべきだった! イシュメール、お前は、私を!」
崩れゆくその空間に、一人の人間の慟哭が空虚に響く。
巨大な白鯨の体内でかつて船長だった者は血反吐を撒き散らしながら、力の入らない身体を抑えて天に吼える。
「私の憎悪がお前の憎悪だ! 私の怒りがお前の怒りだ! 私の獲物がお前の獲物だ! 私の規定した悪が、お前が貫くべき悪だった!!」
鯨の心臓を貫く為に、己に盲目的に従う船員達を使い捨て、残った者達もガスへと変えて、最後に立ち塞がった船員は己の命令を跳ね除けて仲間と共に鯨の心臓を穿ち、立ち去った。
残ったのは船を失い、船員を失い、獲物を失い、己の執着をも失った、ただ白く濁りゆく抜け殻だけであった。
「お前は、私だった……。私の頭を貫けば、お前は私と同じ執着を抱えていた。そうすれば、私の命令によって白鯨が死んだも同然だった……」
イシュメール。
白鯨に立ち向かうピークォド号の中でただ一人逃げ出した船員。己への復讐のために生きて白鯨の中までたどり着いた彼女は、されど土壇場で執着から解き放たれた。
『よく見ろ。今も、お前が私と似ているか』
イシュメールの言葉が夢を失った人間の、エイハブの脳裏に木霊する。
イシュメールは羅針盤を見つけたのだ。エイハブの言葉を妄信せずともよい、確かなる指標を。
「全て……」
死にゆく鯨の肉壁が降り注ぐ。
「全て…………」
自らの得物であるガス銛と一体化した左腕が脆くも崩れ去っていく。
「全て………………」
死の間際にあっても、エイハブの心に罪悪感や後悔などは欠片もなく。
「――お前のせいだ、イシュメール」
白鯨への執着ばかりがあった。
◇◇◇◇◇
エイハブは死んだ。あの蒼白の鯨の心臓の前で。
あの瞬間、ピークォド号は沈んだのだ。
その筈だった。
「――結局何が原因でこうなったのか」
死んだはずのエイハブは新たな命を得て都市とは思えない世界で第二の生を歩んでいた。
当の昔に自己を確立した老人であるエイハブにとって幼子の様に振る舞うのは苦痛であったが、原因を探る機会を得る為にも苦痛を耐えて優等生を振る舞わねばならなかった。
残念ながらその努力も空しく、新たに生を受けて丁度12年でこの世界――キヴォトスが都市と微塵も関係のない世界であると結論付けざるを得なかった。
「私も海に出てばかりいたから都市の全てを知っている訳では無いが、頭上のヘイローとかいう強化施術は聞いた事が無いし、そもそも生まれつきある物なら強化施術ですらない。……人間かどうかも怪しくなってくるな」
何より異常なのはこのキヴォトスにおいて銃撃戦が日常茶飯事という事。今世の親と共に散歩に出た時に銃弾が自動販売機で売っているのを見た時は流石のエイハブとて自身の正気を疑った。
このようなものを頭が見過ごす筈が無く、尚も銃声が鳴りやまないのなら頭の手が届かない外郭のどこか、或いは別世界という事になる。
問題は何故死んだはずのエイハブがそのような場所で生まれ変わったのか。
あの蒼白の鯨が何らかの遺跡の遺物を呑み込んでおり、死の間際にその効力を発揮した? ――現実的ではない。あまりに不確定要素が多く都合が良すぎる、仮定としても考慮するべきではない。
黄金の枝をあの時計頭が手に入れた事による影響はどうだろうか。エイハブと戦った時イシュメールは服を着替えるように様相が変わった。あれはエイハブの記憶が正しければR社のトナカイチームの装備だった筈だ。
それ以外の人員もまた翼の社員や協会員といったその場に似つかわしくない奴らばかり。
恐らくあの時計頭は別世界の可能性を引っ張り出して服の様に着せる力を持っているのだろう。
ならばその逆、敵であったエイハブを別の可能性の世界に吹き飛ばす事も出来るのではないか? ――無理だ。あの時計頭の力には限界がある。エイハブを殺すなら誰かしら特色の可能性を引っ張り出せば済む話。それが出来ないなら現在エイハブが陥っている状況を引き起こす程の力も無い筈だ。
「12年掛けて原因不明、か。このままでは都市に戻る事は愚か情報を手に入れる事すら――」
――戻る? 都市に?
もうそこに、蒼白の鯨はいないのに?
「……そうだ、そうだとも。奴はもういない、私の居場所すら。ならばこうして情報を集める日々に意味は無いだろう、……そもそもこうして腐ったように生きている意味すら――」
「――おーいシロナぁ!」
未だ抜け殻のままでいる己に自嘲している最中、遠くから少女の声が聞こえてくる。
この世界で友人関係を築いた幼馴染である星指クレハだ。
溜息を一つ零し先程までの思考を全てリセット。優等生としての自分を取り戻してクレハへと向き直る。
「そう大きな声を出さなくても聞こえている、どうした?」
「シロナって将来オデュッセイア海洋高等学校に行くんだよな!?」
クレハの言う通り、エイハブ――鯨伏シロナは自身の進学先にオデュッセイア海洋高等学校に決めていた。例え鯨がいなくても、どうせなら海の近くにいたいという思いから決断したのだ。
中等部があるようなので今通っている小学校卒業後すぐにオデュッセイア海洋高等学校の自治区へと引っ越すつもりでいた。
前からクレハにも話しており彼女もまた「シロナが行くなら私も行こうかなぁ」とふわふわした意思を見せていた。
「クロノスが出してるオデュッセイア地区の今朝の新聞見たか!?」
「いや、見てな――引っ付くな! 見れないだろう!」
ほらこれ! と小脇に抱えていた新聞の一面を顔に押し付けてくるクレハから距離をとり新聞を受け取る。
「は」
――思考が白く染まる。
白に、染まる。
「自治区の近海に未確認巨大生物が出現し始めたって話が出てクロノススクールが船を出したんだよ、そしたら白い膜に覆われてる魚が見つかって異常現象だーって騒ぎになったんだよ」
知っている。シロナはその現象を。
「はは」
「もっとサンプルを取る為に昨日二回目の航海に出たら、凄いの見つけたんだってさ。このブレブレの写真に写ってる奴だよ」
知っている。シロナはその元凶を。
「すごいおっきい、――真っ白な鯨!」
抜け殻だったシロナの心に火が宿る。
見間違える筈もない。これは、これは蒼白の鯨だ。あの時エイハブと共に死んだ白鯨だ!
「ははは」
そうだ、そうとも。エイハブが死してこの世界へと辿り着いたのなら。
白鯨もまたこの世界で新たな命を得る事だってあるだろう。
ならば、どうする。
「――決めた」
もう一度船を出そう。全ての悲劇の根源であると、お前を悪に規定しよう。
今度こそ、私の銛で貴様の心臓を貫こう。
「クレハ」
「え、何?」
「ありがとう、お前は最高の贈り物を届けてくれた」
新聞を持ってきてくれたクレハの頭を撫でる。
「多分今日は私と遊ぶつもりだったんだろう、すまないがその予定はキャンセルだ。今から鯨の情報を書き留めて、銛も作らなければ……」
「――ちょ、ちょっと待って! シロナはこいつの事知ってたの!?」
帰路に就こうとするシロナをクレハは引き留める。
予感があった。このまま見過ごせばシロナは手の届かないどこか遠い所へ行ってしまうと。
予感は過たず、決別の瀬戸際であった。
鯨の事を何も知らぬ友人に先んじて知識を与える事をシロナは選択する。この瞬間以降であればそれは叶わなかっただろう。
「……あれを、私は蒼白の鯨と呼ぶ。元々鯨と呼ばれていた生物と違い、海を思うがままに塗り替え、取り込んだ生物を人魚に作り替え、世界を蒼白に書き換える伝承の怪物が如き悪の化身だ」
「蒼白の、鯨」
「きっとこの鯨はこの先沢山の悪を成すだろう。未確認巨大生物とやらはまた別種の鯨の筈、そいつらも今後種類を増やしていくかもしれない。そうなれば漁業は打撃を受け、輸入や輸出とて難しくなっていくだろう」
良く分かっていなさそうなクレハの目を見つめながら続ける。
「私の手で、鯨からこの都市を守ってやろう。銛がいる、船がいる、羅針盤がいる、仲間がいる。それらはオデュッセイア海洋高等学校で揃えられる筈だ。――いや、揃えてみせる」
クレハは呆然とシロナを見る。
「……そ、その、いきなりで付いていけてないんだけど、シロナはこんな大きい鯨を倒せる気でいるの? 私達、まだ子供だよ?」
「倒せる。子供なのは確かだが、私達にはヘイローがある。そして巨大な鯨の肉を貫く武器も当てはある。――そして何より、私達が大人になるのを待つ頃には鯨の被害によってオデュッセイア海洋高等学校の自治区は壊滅するだろう」
「ほ、本当に……?」
白鯨の存在で興奮していたが、死した者がこのキヴォトスに流れ着くのなら、最悪の場合既に全てを貫くマカジキ鯨がいてもおかしくない。
そうなれば10年持てばいい方だろう。
クレハはぼんやりと、逆らえない大きな流れに巻き込まれている様な感覚を覚える。
その中で一つだけ確信があった。私は今、岐路に立たされている。
シロナは、クレハに選択肢を提示する。
「これから荒れる海に関わりたくなければ、進学先を内地のどこかに変えると良い。鯨を狩るなどと妄言を吐いたかつての友など忘れて、子供らしく平和に生きていくといい」
柄にもない事を、と思いながら揺れ動くクレハの瞳を見てもう一つの選択肢を提示する。
「――もし、それでも私に付いてきてくれるというのなら。私はクレハに鯨と戦う術を与えよう、鯨を狩る武器を与えよう、鯨に立ち向かう意思を与えよう。鯨に打ち勝つ勇気を与えよう。決して鯨狩りを妄言にはさせないと約束しよう」
気圧されたのか、その場でへたり込むクレハに手を差し伸べる。
「私に、付いてきてくれ。クレハ」
差し出された手とシロナの顔を交互に見て、数秒逡巡していたクレハはついにシロナの手を取った。
「私は、まだ良く分かってないけど、……でも無理だよ。友達の事を、シロナの事を忘れて生きていくなんて」
シロナの手を掴んで立ち上がったクレハは、俯いたまま問いかける。
「これから白い鯨みたいなのがどんどん増えて、キヴォトスが危なくなるって本当?」
「あぁ」
「そんな奴らにシロナは、道具とか仲間がいれば勝てるっていうの?」
「そうだ」
「……私達が戦えば、海やキヴォトスを守れるんだよね」
「その通りだ」
暫くの沈黙の後、顔を上げたクレハはシロナの目を見返して宣言した。
「やるよ、私はシロナと一緒に戦う。シロナが付いてきてって言うんなら、私は何処にだって付いていくよ」
「――ありがとう、その言葉が聞きたかった」
シロナは笑う。
船員のいない船長など、笑い話にもなりはしない。
そうだ、あの時、イシュメールに負けたのは船員を一人残らず使い潰して船長たった一人で戦う事を選んだからだ。
最後まで船員と戦う事を選んでいれば、或いはあの時の結末も変わったかもしれない。
「私達の船につける名前はもう決めている。ピークォド号、それが私達の駆る船の名だ。そしてその船の上では私はエイハブという名を名乗る。子供という立場を忘れ、ただ鯨に立ち向かう者となる為に!」
「かっこいい、じゃあその時はエイハブ船長だ! ねね、私には船の上の名前とか無いの?」
目を輝かせながらクレハが言う。
面影などありはしないが、何となくクレハを見ていると思い出す男の名があった。
「――スターバックだ。星を射抜くように誰よりも鋭く銛を投げる者。船を確保したら頼りにしているぞ、スターバック副船長?」
斯くしてここにエイハブは再誕する。
今はまだ二人のみなれど、その意志は炎の如く燃え盛り、白鯨の元へ到達するだろう。
◇◇◇◇◇
キヴォトスにおいて最も知名度の高い学校は何か。
多くの者は三大校であるミレニアム、ゲヘナ、トリニティの名を挙げるだろう。
圧倒的な資本や生徒数に加え各学園の主戦力はキヴォトス最強格と呼ばれるほどの実力を有しており、生徒を食い物にせんとする企業ですらこの三大校に手を出そうとはしない。
キヴォトスの中枢を担う連邦生徒会に所属する者も多くがこの三大校出身であり、事実上キヴォトスにおいてトップクラスの発言力をそれぞれ有していると言えよう。
しかし最近になってこの三大校に差し迫る程に知名度が上昇している学校が存在する。
オデュッセイア海洋高等学校。
海に接する自治区の他海上にメガフロートを建設し海洋事業を手広く担う学校だ。
豪華客船やカジノ船など船の建造も行っている学校だが、最近になって防衛設備や新しく建造した船が異常なまでに高性能になっている。
原因は突如現れた未確認巨大生物だ。
クロノススクールの尽力によって巨大な白い鯨の存在が公になってからすぐに、既存の生態系から完全に逸脱した巨大生物が出現し始めた。
これらはオデュッセイアの海洋事業に大打撃を与え、撃退を試みようにも分厚い皮膚と脂が銃弾を無力化し幾つも船が破壊された。
次々と現れる巨大生物にオデュッセイアは活動規模を縮小せざるを得なかったが、翌年、ある生徒たちの入学によりオデュッセイアは転換期を迎える。
中等部に入学した彼女達はその足で生徒会室に乗り込み、告げた。
『私が言う通りに銛と船と船員を用意してくれ。そうすれば必ずあの鯨達を狩って来てやろう』
相手にせず追い出そうとした生徒を生徒会長が押し留め、少女の言う銛の作り方や船に付ける設備、必要な人材を聞き出した。
生徒会長もまたこの大災害に疲弊しきった者であり、普段であれば一笑に付すしかない提案にも耳を傾けてみようと藁にも縋る思いであったのだ。
彼女達――クレハとシロナの話は、猜疑的だったその場の全員に希望を持たせるのに十分な内容だった。
見本として彼女達が持ってきた銛は鍛造こそ粗雑なものの、特殊な機構と研磨方法によりヘイローで守られている生徒の皮膚を容易に裂く程に鋭く、船に関する資料も捕鯨に特化した性能が分かりやすく記載されていた。
そして何よりも、シロナが持参してきた巨大生物に関する情報は生徒会が、いやオデュッセイア全体が喉から手が出るほどに欲していた物だった。
シロナ達に賭けるしかないと決めた生徒会は特注捕鯨船、ピークォド号の建造に取り掛かる。
オデュッセイアの技術力でシロナ達が考案した特殊近接武装、ハープーンと特殊船上兵装、ハープーンランチャーを同時並行で作成。
それらの完成度は話を持ち込んだシロナ達ですら舌を巻く、巨大生物への執念の塊であった。
他の学校の協力もあり、尋常ならざる速度で作られていったピークォド号は二ヶ月という異例の速さで進水式を迎えた。
数日の試運転の後、初の巨大生物討伐へと繰り出すメンバーの選定となったが、中等部のシロナ達の他にはなんと生徒会メンバー全員が立候補する事になった。
『私達が巨大生物に立ち向かわなければ、オデュッセイア海洋高等学校を背負う資格などありません』
そう言った生徒会長はシロナを船長に据えてピークォド号の船員として多くの生徒と共に海に出た。
数日後、校舎に緊急連絡が届く。
もしや失敗したのか? そう不安を顔に浮かべる生徒達に、生徒会長は歓喜の声を届けた。
『巨大生物を狩りました。牽引用の船を向かわせてください』
多数の船団によって引っ張られていく巨大生物の死体と共に、ピークォド号の船員達は英雄として迎えられた。
巨大生物の肉は非常に良質な高級肉となり、皮や骨は加工に苦労を要するものの軽量かつ堅牢な素材としてオデュッセイア海洋高等学校の懐を潤した。
そして最も素晴らしい戦果は、巨大生物の脂であった。
シロナによって鯨油と呼ばれる様になったこれは触れた物を変質化させ、同一化させるという奇妙な新素材である。これを用いて巨大生物は取り込んだ生命体を自身の配下である『人魚』として作り替えて戦力にする。
巨大生物が死亡した時点で人魚化の効果は無くなり、人魚であった生命体も元に戻るが、特別な精製方法を用いる事で変質化、同一化の現象を保持する精製鯨油の生産に成功したのだ。
この精製鯨油はミレニアムサイエンススクールが大いに興味を示し、オデュッセイア海洋高等学校に莫大な支援金が齎される事になった。
オデュッセイア海洋高等学校は連邦生徒会に新たに『捕鯨部』の設立を要請。
中等部1年生の鯨伏シロナが部長を務めるその部活は学園内外を問わず大きく注目を集める事になる。
未曽有の大災害であった未確認巨大生物。彼らは甚大な被害を齎す絶望でありながら、莫大な財を生み出す希望でもあった。
シロナが彼らを鯨と呼んでいた事から、生徒会長は彼らの種別を『幻想鯨』と呼称する事を決めた。
こうして一度の転落から奇跡の立ち直りを見せ、オデュッセイア海洋高等学校は三大校の一角すら一目置く程に名を馳せる事となる。
エイハブ/鯨伏シロナ
・死からの転生というクソデカ神秘を伴ってキヴォトスに爆誕した。その余波で幻想鯨が生まれる。
・転生して暫くは抜け殻の様に生きてきたが友人が白鯨の写真を見せてきた事で再び生きる目的を得る。
・今度こそ自分が白鯨の心臓を貫かんと息巻くが、心の奥底では「でも本当に殺したかった奴はイシュメールが殺したんだよなぁ」と考えておりいまいちやる気が出ていない。結果として前世よりも少しマイルドになっている。
スターバック/星指クレハ
・シロナの幼馴染であり、優等生であったシロナに追いつかんと努力を重ねてきた。
・彼女の存在こそがエイハブがマイルドになった証拠そのものであり、ピークォド号の副船長というエイハブに意見できる地位を与えられた。
・ハープーンの扱いもかなりの物であり、都市でも7級フィクサーくらいにはなれるだろうとエイハブに思われている。
・カフェラテが好きでいつかカフェを開きたいなと漠然とした夢を持っている。
オデュッセイア海洋高等学校
・本作で一番とばっちりを受けている学校。特に情報が無いので好き放題できる。
・突如出現した幻想鯨によってあらゆる活動が大打撃を受け、生徒も何人か人魚となってしまい廃校の危機にあった。
・シロナとクレハの入学により全生徒が幻想鯨の打倒に心血を注ぐ事となり、見事幻想鯨の狩りに成功した結果当時の生徒会は全員憧憬で脳を焼かれる事になった。
・海洋事業の再開の目途が立つどころか学校を大きく発展させる発明品により見事に廃校から立ち直った。
・シロナへの恩や幻想鯨への殺意もあり、ほぼ全生徒が常に銃と一緒にハープーンを携帯している。
ハープーン
・ヘイローを持ち膨大な神秘によって守られた幻想鯨の外皮を紙の様に裂き、肉まで貫く対神秘特攻兵装。
・シロナから齎された基本設計にミレニアムの技術力、オデュッセイアの幻想鯨への計り知れない憎悪が込められた恐るべき切れ味の銛であり、今なお進化を続けている。
・シロナはガスハープーン、クレハはペネトレイトハープーンといった派生型のハープーンを所持する生徒も存在する。
・貫く神秘は種類を問わない。例え相手が生徒であったとしても。
精製鯨油
・超高性能接着剤。
・種類の異なる物質をまるで最初から一つの物質であったかのように融合させる。造船を始めとしたあらゆる建築に転用し作業時間の大幅な短縮が見込める様になった。
・人体にのみ作用する医療用精製鯨油なども存在し、掛けるだけで瞬時の止血、外傷の保護、断面が綺麗であれば腕や足の接合も可能。
ゲマトリア
・え!?ほぼ神秘の塊みたいな巨大生物が出現して生徒だけで討伐してしかも巨大生物由来のトンデモ素材が売られてる!?生徒にちょっかい掛けてる場合じゃねぇ!!
・一名を除き、ミレニアムの支援金に乗じてオデュッセイアに莫大な寄付を行いウキウキで幻想鯨素材の研究に勤しんでいる。
明日もう一話投稿して序章終了、それからは多分不定期になると思います。