ーユウキsideー
「ーーーーユウキ! 大丈夫? あぁ、良かった無事で・・・・!」
視界が真っ暗に染まったユウキの耳に、聞き覚えのある声が響き、目を開けるとソコには、アメス様とアメス様との夢の空間が広がっていた。
「覚えてる? アンタは大量破壊魔法を放たれて、その衝撃で失神したの! ソレで、こうしてアタシと夢の中で対話してるって訳! 『対話ができる』って事は、生きてるって事よね。『大量破壊魔法』に、消し飛ばされたりしてないのよね」
ユウキは自分の手を握ったりするが、ここは『夢の世界』。その行為が現実に反映される訳でも無いのだ。するとアメス様が頭を下げる。
「ごめんなさい。状況は見てたけど、アタシは『この世界』に関われない・・・・アンタがピンチでも、何の手出しもできないの。悔しいわ。『邪悪な存在』からアンタを守る『最後の防壁』になるのが、アタシの『使命』なのに」
そう言って、アメス様の身体が悔しさで小刻みにプルプル震えた。
が、アメス様は顔を上げて、薄っすらと浮かんだ涙を拭う。
「・・・・ううん。泣き言は後にするわね、アタシは『今のアタシの使命』を果たす。この『夢の中』で、アンタに『助言』を与える。ソレだけのか細い支援を、途切れさせずに続けるわ」
アメス様は決意を新たに、ユウキに話し出す。
「ともあれ。今回、漸くアンタの『最大の敵』がお出ましになったわね。しかも、『闇の聖剣 闇黒剣月闇』を以て、〈仮面ライダーカリバー〉となって」
“ソレじゃ・・・・あの人が?”
「ええ。コレまで何度も『陛下』なんて呼ばれて物語の裏に見え隠れしてた、『黒幕』が姿を見せたのよ。『この世界線』では、『ユースティアナ』って名乗ってるんだっけ。『ユースティアナ』か・・・・成る程、そう言う『立ち位置』なのね。今のアンタに説明しても混乱させるだけだから、アイツの正体についてはあまり深く掘り下げないけど」
『ユースティアナ』と言う名を復唱すると、何か得心を得たように頷くアメス様は話を続ける。
「アイツは『性別』や『年齢』、『国籍』、様々なものを超越した『化け物』よ。『この世界』において、『神さま』に等しい権能を持ってるわ。世間的にも堂々と王宮の玉座に腰掛けて、人々を支配する『統治者』として振る舞ってる。『魔力』、『戦闘力』、『権力』、『財力』、全てにおいて桁外れよ」
あまりピンと来ないが、かなり凄い人だと言うのは理解したユウキ。
「かつて、この世界はあいつによって滅ぼされかけたの。アンタは、そんなアイツの野望を阻む為に戦ったーーーー『英雄』よ」
ソコにもあまりピンと来ないユウキに、アメス様が話す。
「アンタは『記憶喪失』だから、何も覚えてないんだろうけど。何度もアンタをこう呼んだでしょ、『主人公』って」
そう言えば、アメス様に何度かそう呼ばれていた気がする。
「ソレは、そのまんまの意味よ。アンタは物語の主人公みたいに、『ラスボス』・・・・『最大の敵』であるアイツと戦ったの。沢山の『仲間達』と協力しあい、支え合ってね。そんな『仲間』の中でも『最大の功労者』と言える、アンタを『この世界』に招いた人物が・・・・今回、アンタの前に姿を見せた『ラビリスタ』よ」
“あの人が・・・・?”
「本名は別にあるみたいだけど、偽名で通してるみたいね。彼女の真意は分からないものの、秘密結社【ラビリンス】を率いて『世界の謎』を解こうとしてるみたい。アタシ達と同じようにね。完全に『味方』だと断定できないけど、今の所、利害は一致してるって事。今後、その機会があったら【ラビリンス】と接触し、『情報交換』なんかをするのも良いと思うわ。かなり、『世界の謎の真相』に肉薄できる筈よ。アタシが教えても良いんだけど、『夢』でしか対話できないしね。アンタはココで得た『知識』を、あまり『現実』に持ち込めないから。できれば『現実』で、ちゃんと『真相』に到達して欲しい。そうでなきゃ。『夢でこんな話を聞いた〜』って繰り返すだけの、変な奴だと思われちゃうわ。周りの人の協力も得られないかもね。だから、アンタは『現実』で『真相』に到達するのよ」
何故かは分からなかったが、ユウキはあの赤い女性、『ラビリスタ』の事を『味方』だと思えた。
「そして今度こそ邪悪な敵の野望を完全に挫き、仲間達と『聖剣達』と共にこの世界を救うのよ」
そう言った後、アメス様は「ただし」と付け加える。
「できるだけ急いで、思った以上に猶予がないわ。呑気にしてたらすぐに時間切れよ。敵は1度己の野望を阻もうとしたアンタを、『この世界』には存在する筈のない『聖剣』を複数所持しているアンタの事を、割とかなり危険視してるみたいだし。警戒し、その力の全てを振り絞って、アンタを殺しに来るわ」
険しい顔でそう言ったアメス様の迫力に、ユウキはゴクリと息を呑んだ。
今引き出せる〈仮面ライダーセイバー〉の力を全て使っても勝てなかった敵が、全力で自分を殺しに来る。
その事実を実感すると、否が応でも緊張するのは当然であろう。
「実際、今回はかなりヤバかったわよ。まだ何の心構えも、『聖剣』の力を十分引き出せていないアンタと、この世界における『重要人物達』を皆殺しにしようとしてきたんだから。“どうもラビリスタが何かしたお陰で、ギリギリ首の皮1枚残して助かったみたいだけど”。普通に、コレで全部お終いだった可能性だってあるわ」
やれやれと肩を落とすアメス様。
「運が良かったのよ。でも、そんな幸運は何度も続かないわ。今後はコレまで以上に気を付けて、『覚悟』して生きていきなさい。『悲しい事』、『辛い事』、『苦しい事』がいっぱいあるだろうけど・・・・アタシは、悲劇の渦に飲まれるアンタを、命続く限り戦い続けるアンタの事を見てる事しかできないけど。せめて祈ってる。アンタが『悪意』に負けずに、『奇跡』を起こして世界を救ってくれる事を・・・・」
そして、ユウキへ一歩近づき、祈りの言葉を紡ぐ。
「アンタにならできるわユウキ。何たって、アンタは『聖剣』に選ばれ、愛された『英雄‹ヒーロー›』にして、皆にも愛される『この世界の主人公』なんだから。頑張ってね」
笑顔を見せてくれるアメス様だが、ユウキは未だ不安を抱えていた。
しかし、そんなユウキの心境を理解してくれているように、アメス様は優しい笑みを浮かべる。
「大丈夫。生きてりゃ、きっと何とかなるわよ。そうそう。アイツの所持している『闇の聖剣 闇黒剣月闇』の対となる『聖剣』があるわ」
“対となる『聖剣』・・・・?”
「そう。闇と対となる、『光の聖剣』。ソレは、アンタとコッコロたん、ペコリーヌちゃん、そしてキャルちゃんの4人で結成している【美食殿】。その活動拠点となっている『ギルドハウス』にいる、『ネビア』と共に『ギルドハウスの管理人』をしている『あの人』が、ソレを知っているわ」
“『あの人』が・・・・?”
「ええ。機会があったら、相談してみなさい。もし力になってくれたら、『最高』なんだけどね・・・・」
アメス様が言った瞬間、ユウキの視界が真っ白な光に染まったーーーー。
ースズメsideー
「ーーーーそれじゃあ、行ってくるから」
ここは、ユウキとコッコロが寝泊まりさせてもらっている〈サレンディア救護院〉。
夜遅く、サレンは〈牧場‹エリザベスパーク›〉の近郊の山で『謎の爆発』が発生し、周囲の山々を破壊し、地形を変え、その辺り一帯の魔力の流れにも異常をきたしたと報せが〈王宮騎士団‹NIGHTMARE›〉からもたらされ、調査に赴こうとしていたのだ。
「行ってらっしゃいませ、お嬢様〜! どうか、お気をつけて・・・・!」
「うん、気を付けるわ。状況は不明だし、油断は命取りになりかねないわ」
「一体、何があったんでしょう・・・・」
「分かんない。ってか、ソレを調べに行くのよ」
本来ならば、サレンが行く事もないが、子供達の疎開先に選んでいた牧場の近くで大規模な爆発が起き、ソコにご挨拶に行ったユウキも戻ってこないのだ。
情報が錯綜としていて鮮明には分からないが、どうも牧場は壊滅状態になってしまったようであり、1度は世話になろうとした場所を知らんぷりするのは、義理人情に反する。故にサレンは、救助の手伝いと復興の支援と、ユウキの安否を確認する為に、牧場に向かおうとしているのだ。
「何かあったら連絡するから、いつでも『通信魔法』を繋げるようにしといてね」
「心得ております〜。多分、大丈夫です。『通信魔法』は難しくて苦手ですけど、お嬢様の気配だけは、いつ何処にいても探知できますので。【自警団‹カォン›】も動いてるみたいですし、足並みを揃えて万全のバックアップをしますね。けれど重々、何度も言いますがお気をつけて」
「うん、【自警団‹カォン›】のマホさん、アタシ達に疎開先として紹介した牧場が被害に遭ったから・・・・何だか負い目を感じてるのか、積極的に協力してくれるみたいね」
スズメはサレンを心配そうに懇願すると、サレンは【自警団‹カォン›】も協力してくれる事を伝えた。
「どんな繋がりも大事にしとくもんだわ。渡る世間に鬼は無いわよね♪ 【自警団‹カォン›】の他にも、『知り合いのギルド』が協調して動いてくれるっぽいし」
「ほぇ? 『知り合い』、と仰いますと・・・・?」
「【メルクリウス財団】の『アキノ』よ。スズメも面識があるんじゃない?」
「あぁ、あの派手なお方ですか。お嬢様の、幼少期からのお友達ですよね」
サレンが他に協力してくれる『ギルド』の人物の名を言うと、スズメの脳裏に、元気に高笑いを上げる派手なご令嬢の姿が鮮明に蘇った。
「別に友達じゃないわよ、何かアッチがやたら絡んでくるだけ。パーティーとかでは、同年代の子があんまりいなかったし・・・・いつも、何だかんだで一緒に遊んでいたけどね」
少し照れ臭そうに言う主にクスッと笑いながら、スズメは【メリクリウス財団】とはどういうギルドなのかと聞くと、元々アキノは〈ランドソル〉でも有数の貴族、『ウィスタリア家』の令嬢であり、アキノの社会勉強をさせる為に(無理に)入れたギルドであり、規模は中小企業だが、金融業を基礎として幅広く商売をしている『商業ギルド』である。
メンバーもやり手が何人もいる、中々に侮れないギルドであり、アキノも楽しそうにしているとの事である。
「『アキノ様』は、善良で無垢な方ですから、安心できますね♪」
「その点は同意するけどね。アレは、馬鹿正直って言うのよ」
アキノの人柄も知っているスズメは笑顔を浮かべるが、サレンは苦笑しながらそう返した。
その瞬間ーーーー。
「ーーーーこら〜っ! 誰か、わたくしの悪口を言ってませんこと・・・・!?」
「うひゃっ? ななな、何事ですかっ!? い、今、大きな声がしましたよねっ!?」
「今の声は・・・・噂をすれば何とやらね、『アキノ』だわ。でも何か、“上の方から聞こえなかった”? アイツ、何処にいるの?」
「て言うか、不思議な音もしません? 風の音・・・・でもないですし、何なんでしょう?」
突然救護院の外から響いた大きな声に、スズメはピョンっと跳ねて驚き、聞き覚えのある声を聞いてサレンは『アキノ』であると察したが、声がしたのが救護院の屋根から響いたように感じ、更に何やら変な風の音も聞こえ、スズメと共に首を傾げた。
「ーーーーサ〜レ〜ン〜さ〜ん! さっさと出てきなさいっ、急ぐんでしょう? アナタの『大親友』であるわたくしが、態々『乗り物』を調達して迎えに来てあげましたわよ〜☆」
「『乗り物』・・・・? 『高速馬車』でも、調達してくれたのかしら? 『アキノ』にしては気が利くわね。もう夜更けだし、徒歩で山登りするのもキツかったから助かるわ」
更に『アキノ』の声が響き、『乗り物』が来た事に笑みを浮かべるサレンはスズメに向き直る。
「ごめん、スズメ。迎えが来たみたいだから、もう出発するわね。【サレンディア救護院】の事は、アンタに任せるから、お留守番を頼んだわよ」
「はい。お任せください、お嬢様。まだ『シャドウ』の脅威が消えた訳では無いので、子供達はちょっと怖がってるんですけど、【自警団‹カォン›】が見回りを強化してくれてるし、まぁ大丈夫だと思います。『シャドウ』はそんなに強くないし、気を付けて対処すれば問題無い筈です」
先日のサレンとアヤネに化けた『シャドウ』の襲撃で、子供達も少なからず不安を抱えているが、大丈夫だとスズメは言った。
「ソレより急いで下さいね、お嬢様。『アキノ様』は、あまり待たせると拗ねちゃいますので」
「そーね。良し・・・・忘れ物も、無さそう。んじゃ、改めて行ってきます♪」
「はい、行ってらっしゃいませ~。『アキノ様』と仲良くなさって下さいね、お嬢様♪」
サレンが出発し、スズメはその背中に向けて恭しく礼をして送り出した。
ソレから、外でサレンと『アキノ』が合流し、魔導エンジンで空を飛ぶ船、『飛空艇』で出発した。
「ふう。相変わらず嵐のようなお方みたいですね、『アキノ様』は・・・・。良いなぁ『飛空艇』って、私も乗ってみたい♪」
『アキノ』の善性を知るスズメでも、あのバイタリティの高さには苦笑してしまうが、『飛空艇』に乗れるのを羨ましく感じていた。
「まぁそう言うのは、全て片付いて平和になってから・・・・おっと」
スズメは居間に入ってくる寝巻き姿のアヤネとクルミがやって来た。
「あのう、スズメお姉ちゃん・・・・?」
「何の騒ぎ〜? ビックリして、目が覚めちゃったよ〜・・・・?」
『飛空艇』の音と『アキノ』の大声で、起きてしまったようだ。
「あっ、ごめんなさい。真夜中ですもんね。皆寝てたのに、起こしちゃいましたか? 心配しなくても大丈夫ですから、ゆっくり眠ってくださいね♪」
「そっか〜。また、『シャドウ』が出たのかと思った」
「ひぇっ、怖い・・・・最近ずっと夜は不安で、寝不足気味てすよぅ・・・・」
『シャドウ』で怖い思いをしたアヤネとクルミが不安がるのは仕方がない。スズメは涙目のクルミを優しく抱き締めて頭を撫でる。
「あぁ、可哀想に。でも大丈夫ですよ、安心して下さいね。皆さんが安らかな夜を過ごす為に、私もお嬢様も頑張ってるんです。ユウキさんも、きっと」
「あの、ユウキお兄ちゃん・・・・もう、帰ってきたの・・・・?」
「あぁ・・・・いやまだ、ちょっと帰りが遅れてるみたいです。何か遠くで事故みたいなのがあったらしくて、足止めを食らってるようですね」
お兄ちゃんと読んで慕っているユウキが未だに帰ってこない事に、クルミもコッコロ程ではないが心配で不安そうにしていたのだ。もうすっかりユウキは、この【サレンディア救護院】のお兄ちゃん役となっている。それ故に、ユウキが行方不明になった事を伏せて護摩しているのだ。
「(早く帰ってきて下さいね、ユウキさん。どうかご無事で・・・・皆、私も、心配してますから)」
「んん? お兄ちゃん、まだ帰ってきてないの? いやでも、お兄ちゃんの部屋で、何か物音がしたんだけど・・・・?」
「へっ? いや、そんな訳が無いですけど・・・・」
と、ソコでアヤネがそう言って、スズメは目をパチクリさせるが、ハッと肩を揺らした。
「もしかして、また『シャドウ』が出てきたとかっ?」
「ひぇっ・・・・? やだやだ、怖いっ・・・・!」
「う〜ん。私、ちょっと様子を見てきますよ。2人は、此処にいて下さいね。ヤバそうだったら、私を置いて逃げて下さい。何かあったら、大声を出すんですよ」
「う、うん。スズメも気を付けてね、怖かったら一緒に行ってあげてもいいよ?」
「あはは。大丈夫ですよ、アヤネちゃん。どうか、安心して下さい・・・・アナタ達を怖がらせる全てのものは、スズメお姉ちゃんがやっつけてあげますから」
そう言って、スズメはアヤネとクルミを置いて、ユウキの部屋に向かい、部屋の扉の前に立ちノックをする。
「ドキドキ・・・・ユウキさん、お帰りになられてるんですか?」
返事はない。できればユウキがいない事に不安になったコッコロが、ユウキの部屋で寝ていると言うのなら良いのだが。最悪、本当に『シャドウ』が入り込んでいたら、自分が戦わないとならない。
「こ、怖い! でも子供達は、もっと怖くて不安な筈! お嬢様に留守番を任されたんです、私が何とか対処しなくちゃ!」
サレンとユウキがいない今、年長者である自分が子供達を守らなければと言う決意をし、スズメは部屋のドアノブに手をつける。
「ユウキさ〜ん? 部屋に入っちゃいますよ? 在室されてるなら、お返事下さいね〜?」
そしてスズメがドアノブを回して、ユウキの部屋にゆっくりと入った。
「じ、じゃぁ失礼します・・・・! 『シャドウ』だか何だか知りませんが、どっからでも掛かってきなさい!」
勇ましい言葉を吐きながら、スズメは部屋は入り、ベッドの方に目を向けたその瞬間ーーーー。
「・・・・・・・・へ?」
スズメは硬直してしまった。
“くぅ・・・・くぅ・・・・”
「スゥ・・・・スゥ・・・・」
「フゥ・・・・フゥ・・・・」
いつの間にか帰っていたユウキが、少し汚れてボロボロになった服を着たまま毛布を被って寝ており、更にその左右には、お姫様のような格好に軽装の装備をした服装がボロボロになった、長い金髪で胸のサイズが自分どころか主であるサレンよりも大きい女の子と、いつの間にか入っていた寝間着のコッコロに挟まれており、サンドイッチ状態で眠っていたのだ。
「はわ!? はわわわちょっ、あれ!? なんですかこの状況!? はっ! ベッドで寝ている!? そんな! ユウキさんに左右から女の子達が抱き着いている!?」
あまりにも予想の斜め上に行きまくった状況を見て、我に返ったスズメが困惑した。しかしソレも仕方がない。行方不明になっていた同居人がいつの間にか帰って来て、従者の女の子と見知らぬ女の子に挟まれて寝ているのを見れば当然であろう。
「スヤスヤ・・・・えへへ、もう食べられないですぅ・・・・へへ・・・・」
「ふにゅぅ・・・・主様・・・・えへっ、暖かい・・・・」
金髪の女の子がお約束的な寝言を言いながら、ユウキにその大きな胸を押し付け、コッコロは心底幸せそうな顔でそう言いながらユウキの胸元に頬擦りをした。
「あぁっ、ま、前にもこんな出来事がありましたよね!? ていうか、更に酷くなってる!? 女の子が増えちゃってますよどう言う事なんですか!? あの! いつ帰って来たんですか!? 皆心配してたんですよ! て言うか起きて説明して下さーいっ!!」
夜の【サレンディア救護院】に、スズメの混乱極まった叫びが響き渡ったのであった。
帰還したユウキ達は、ペコリーヌとユースティアナの因縁を知る。
後、いずれ『ギルドハウス』にいる『管理人』については、番外編で書いてみようと思います。