「······君は誰だ?」
「俺?俺は、ヘルメス・ドレイクよろしく。」
「あぁ···よろしく。」
ヘルメスは人集りの原因の子と握手した。
「おいそこのお前!気安く神覚者の息子に触れんなよ!」
「そうよ!あなたが気安く触れてはいけない存在なのよ!」
「僕だって握手したかったのに。」
「私だって···」
なんか途中からヘルメスくんへの嫉妬に変わってる!!?
「取り巻きが···うっせぇな···」
ヘルメスはそう呟いた。
「てかお前神覚者の息子とか言われてたけどほんとなのか?」
「···ハッ···そう僕はこの魔法界一番男前な男の息子···」
「ヘリオ・グランツだ!!」
ヘリオはそう言うと決めポーズをした。
すると取り巻き達は一斉に歓声を上げた。
シャッターチャンス···
こいつヤバイ奴だな。
でもあの旅館に出てきた奴よりはヤバくないか。
確かこいつの親もこんな感じだったな。
「僕の眩しさに目を焼くなよ。」
うんこいつヤバイ奴だ。
「受け取ってくれサングラスだ。」
ヘリオはヘルメスにサングラスを渡した。
「何で···?」
「何故か···それはお前が一番僕の光が当たっているからだ。だからそのサングラスをつけて僕の光を弱くしてほしい。だが弱くしても僕は輝き続ける。」
うんめっちゃお父さんにそっくり。
「···サングラス貰っとくよ。じゃ。」
早くここから逃げよ。
ヘルメスはその場から立ち去ろうとした。
「ちょと待ってくれコレをあげよう。」
そう言ってヘリオが差し出してきたのは自分が写った写真だった。
「ブロマイド···?」
「ま、まあ貰っとくわ。」
ヘルメスは久しぶりに混乱していた。
あの神覚者の子供がまさかここまで似ているとわと。
そしてまた取り巻き達にガミガミ言われた。
ヘルメスは考え込んでいた。
「ヘルメスくん大丈夫?そんなに考え込んで。」
「いや···まさかあれほどとは。」
ライオ様どうやって教育したらあんなになるんだよ。
しかもブロマイド貰っちゃったし。
でも実力は本物だろうな。
野生の勘というか、実務経験四年の勘。
しかし···神覚者の息子と握手しただけであんな言われますかね?
気安く触れちゃいけない存在とか言われたし。
「ヘルメスくんやっぱ変だよ。」
「よし!!」
「びっくりした!」
「友達作りの旅を再開するぞ!カレィジついてこい!」
魔法局、何処かの会議室。
ライオとソフィアが話していた。
「ライオさんそろそろお子さんの入学試験ですが見に行かなくても良いのですか?」
「ハハハハハ見に行きたいが仕事が忙しくてな、たが男前な俺わな今からその仕事を全て終わらしJrを見に行くつもりだ。」
ライオはソフィアではなく鏡を見ながらそう言っている。
「誰だこのイケメンは!!」
「···オレか!!」
この方本当に頭がおかしいのかもしれません。
そう思うソフィアなのであった。
カレィジは走り疲れたのか地面に倒れ込んでいた。
「カレィジ大丈夫か?」
カレィジの息は荒れている。
久しぶりにこんなに走った。
なんでヘルメス君は余裕そうにしてるの?
入学試験の会場五、六周したんだよ。
うぅ···お腹いたい。
「お腹いたい。」
カレィジはそう呟いた。
するとそれがヘルメスの聞こえていたのだ。
「マジで大丈夫か!?今治してやる。」
するとヘルメスはカレィジのお腹に左手を当てた。
(キュアストマックエイク。)
するとカレィジの腹痛が治った。
「あれ?痛くない。どうして···?」
「魔法で治したからな。」
······???
何を言っているんだろうヘルメス君は···?
もしかしてヘルメスくんって冗談好きなのかな?
無詠唱は聞いたことあるけど杖を使わないで魔法を使うなんて不可能だ。
「じゃあしばらく安静にしてろ。俺は友達作りの旅を再開する。」
「そういう事でじゃあ。」
ヘルメスはそう言うと走り出して友達作りの旅を再開した。
···ヘルメスくんはひょっとしたらかなり変な人なのかも。
そしてヘルメスは入学試験が始まる直前まで友達作りをしていたが、カレィジ以外に新しい友達は出来なかった。
「始めまして諸君。」
その声が会場中に響いた。
「凄いどこからか声が聞こえるぞ!!」
するとお立ち台に水の塊が現れ、その中から人間が出てきた。
「今回入学試験を担当する。」
「アールド・マッソスだ。よろしく。」
「アールド・マッソスってこの学校の魔法薬学の先生!!」
「今年はこんなに凄い人が試験官なんて!!」
「僕達は何て運に恵まれてるんだ!!」
···そっ···そんなに言わなくてもいいんだけどな。
なんだか恥ずかしくなる。
「ヘルメス君人が水の中から出てきたよ!!凄いな〜。」
「多分そういう演出をしてんだと思う。」
面接官も大変だよな。頑張って威厳出して舐められないようにしないといけないからな。
大丈夫、大丈夫あれだけ(入学試験の)練習したんだ。
緊張するけど頑張って試験官やりきろう。
「では早速一次試験を始める。今から席を出すから慌てるなよ。」
「そんなことができるのか!?」
「やっぱイーストン校の先生を凄いぜ!!」
アールドは持っている杖を振った。
すると地面が浮き上がり机と席が現れた。
「凄い席が現れたぞ!!」
よかった。(魔法)失敗しなくて。
じゃあ次に答案用紙。
「おい上を見ろ!!」
なんと答案用紙と筆ペンが空から降ってき、答案用紙一枚と羽ペン一本をセットにして机に等間隔に置かれた。
「すげーー!!」
「流石イーストン校の教師!!」
···よかった。この魔法うけた。
「凄いよヘルメスくん!!」
「多分ああゆう演出だよ。」
「そういえばヘルメスくんこの入学試験突破率って三パーセントらしいんだよ。」
「突然どうした?予備知識みたいなこと言って。」
「制限時間は三十分。」
アールドは志願者が全員席に着いたのを確認した。
「それでは始めてください。」
ある志願者が答案用紙に文字を書こうとしたら不思議なことが起きた。
字が書けない···!?
どうしてなんだ!?インクは入っているのに···!?
「インク切れか?」
「いやインクは入ってるだったらどうして!?」
そう、その羽ペンには一定以上の魔力を与え続けないと文字か書けないように、私が魔法をかけている。
問題自体は去年のように容易だ。
つまりこの試験の基準は一定以上の魔力を与え続け、問題を解くこと。
徹夜して一本一本ペンに魔法かけたかいがあった。
ヘルメスは苦戦していた文字を書きたいのに書けないからだ。
そして問題は、現神覚者名答えよと言うものだった。
「······全然書けないな。」
ヘルメスは羽ペンの先端を答案用紙にこすりつけていた。
するとヘルメスは羽ペンを二つに折った。
すると中からインクが出てきた。
はいはい、そういうことね。
やっぱり難しかったかな?でもこの試験を乗り越えてこそイーストン生だ。
「できました。」
ヘルメスが試験官に答案用紙を渡した。
···この子は試験開始するまで会場中を走り回っていた子···
ずいぶん早くあのペンの仕組みを気づいたんだな。
···どれどれ。
え?インク濃くない?
あの羽ペンってこんなインク多く出たっけ?
まあ···そういう羽ペンも一本あることでしょう。
ヘルメスくんは早いな。僕はまだインクの出し方わからないのに···
カレィジはそう思った。
「次の試験を始める。」
「次の試験はこれだ!」
するとヘルメス達は空間魔法で学校外の何処かの森に飛ばされた。
「すげーー!!」
「アールド・マッソスって水魔法以外にも空間魔法使えたんだ!!」
「流石イーストン校の教師!!」
よかった。校長先生に空間魔法に教えてもらって。
そんな褒めないで欲しいな。恥ずかしいから。
「この森には学校へとつながる扉が無数にある。よってこの試験ではそれを見つけ制限時間内に学校にたどり着いたものが合格とする。」
「だがこの森には様々な罠や魔法生物が生息している。よって十分に気をつけて行動すること。」
「制限時間は三十分とする。」
「それでは始めっ!!」
一方ヘルメスは···
「何処だここ···?」
迷子になっていた。
「でもなんでか簡単そうな試験だな。」
カレィジは震えていた。
何故なら周りには誰もおらず一人で知らない場所に立っていからだ。
怖いよぉ···やっぱり僕なんかがイーストン学校に受験するのが間違いだったんだ。
あと試験官さん魔法精密も生息してるって言ってたな···
あー!やっぱ無理!!僕には無理!!
ヘルメスはクマの姿をした魔法動物の群れに襲われていた。。
魔法動物は見た感じ十頭以上いるだろう。
「俺そこ通りたいんだけど。」
魔法生物は人の言葉がわからないのかヘルメスを睨んでいた。
仕方ない(魔法動物の)隙間を通ろう。
そしてヘルメスが歩き出すと魔法動物の群れは一斉にヘルメスに襲い掛かった。
ヘルメスは平然と歩いている。
一頭の魔法動物の爪がヘルメスに当たる寸前にヘルメスは魔法を使い、魔法動物の群れの頭が宙に飛ばした。
「邪魔。」
全く(魔法動物が)襲ってくるとは聞いてないよ。
これ下手したら死人が出るんじゃない?
まあ魔法動物がこんな強さだったら死人は出ないか。
でも死人が出るくらい強い魔法動物がこの入学試験出てくるわけないか。