「へいパス。」
「いくよ。それ。」
カレィジはヘルメスにホウキを投げた。
そしてヘルメスはホウキをキャッチしホウキ立てに置いた。
「はいパス。それ。」
ヘルメスはカレィジに教科書を一冊一冊投げた。
そしてカレィジはそれを流れるように本棚に入れた。
本棚の二段目はカレィジの教科書が入っており、一段目にはヘルメスの教科書が入っている。
そして三段目にはカレィジの趣味の漫画やサドンから貰った古びた本や良い子は守ろう!部屋内ルールブックが入っている。
四段目には何も入れてなかった。
というか四段目には二人とも身長の問題で届かなかったので入れれなかった。
二人はテーブルの椅子に座り優雅にテーブルの上に置いてあるクッキーを食べていた。
「あ、そろそろあれじゃない?寮対抗なんとか大会が開催されるの。」
「ドゥエロ大会ね。」
「そうそうそのドゥ・エロ大会はさ。」
わざわざ区切らなくてもいいと思うけどね。
「確かあれでしょ?ホウキ使うスポーツでしょ。」
「自慢じゃないんだけどね。そのドゥ・エロ大会にちょっと俺呼ばれたんだよ。選手として。」
だからわざわざ区切らなくてもって······
「えぇぇぇぇぇぇ!!?」
時は三日前に遡る。
ヘルメスは購買に行き買い物をしていた。
購買には様々なお菓子や様々な日用品が置いてある。
カレィジには何買って行こうかな?
あの人出会いがないとか言ってたから、キューピット・グミでも買っていこうかな。
いや、待ってここは王道の虫歯チョコか?
悩むところだ。
「おいそこの君!!」
誰かから声をかけられた。
ヘルメスは声が聞こえた方に振り向くとそこには、いかにも熱血でスポーツマンそうな一本アザの男性が立っていた。
「オレと一緒に人生という名の人生をときめかないか!!」
「え???いきなりなんですか?」
「あの遠慮しときます。もう十分きらめいてるんで。」
「いや、もっと人生というきらめきをぶち上げないか!!」
「いやあんた誰ですか?」
すると黄色い声援が聞こえてきた。
「キャ〜〜。去年ドゥエロで最優秀サポーターだったトム様よ!!」
「なんてイケメンなの。そしてスポーツマンシップ持って暑苦しさも逆にいいのよね!!」
「でもなんで初等部の一年生に声かけてるのかしら?」
「単刀直入に言うが今年のアドラ寮代表として出てもらいたい!!」
「本当に俺はいいんで別の人を探してください。」
マジ暑苦しい人だな。この人。
「いいのか!!そうか!!」
「ということはアドラ寮代表に出てくれることだな!!」
「いやすんませんあのそっちのいいんでじゃないです。」
「まあそういうことがあってさ。」
「ヘルメスくん凄いじゃん!!初等部の一年生からドゥエロのしかもアドラ寮代表なんて!!」
「ということで俺は今からドゥ・エロの練習してくる。」
ヘルメスはそう言って部屋から出た。
わざわざ区切らなくてもいいのにな。
大闘技場。
ヘルメスは乗り気じゃなかった。何故なら無理やり寮代表にされて無理やり練習させられているのだから。
でも一応ドゥエロのアドラ寮代表のみんなは練習に来てるんだな。めっちゃ偉いじゃん。
ヘルメスは辺りを見回した。
すると自分のように乗り気じゃない人を一人見つけた。
その人は黒髪にマッシュで大人しい性格をしておりアザは一本だった。
「どうもこんちは。」
「あ、どうも。」
「あなたも無理やりこの練習に付き合わされた感じですか?」
「うん。」
「···でも初等部からドゥエロの寮代表になるって凄いね。」
「いや、好きでなったわけじゃないからね。」
「そういえば、あなた名前何て言うんですか?」
「僕は、マッシュ・バーンデッド一応君の先パイだよ。」
「そうなんですか!!先パイだなんて初めて知りました!!」
「いや君初等部の一年生だからここの学校の生徒のほとんどは先パイだと思うよ。」
「じゃあマッシュ先パイ!今から何をすればいいんですか?」
「え〜とそれじゃあ···」
「お前たちバンブーが足りないんじゃないか!!」
誰かからそう言われた。
そしてその声の主はイーストン魔法学校高等部三年生、トム・ノエルズだった。
「え?あのマッシュ先パイあの人っていつもああなんですか?」
「そうだよ。僕なんて試合中に一番になるって誓ったじゃないかって誓ってないこと言われたから。だからあまりかかわらない方がいいよ。」
「聞いてるのか!!お前たちに足りていないものそれは気持ちそしてバンブーだ!!」
「ヘルメスよ!!竹を知っているか!!」
「いや知ってますけど。」
「竹はなあ、どんな環境でも力強くしなやかに育つんだ!!」
何言ってんだ?この人?
「一番になるって誓ったじゃないか!!」
「誓ってないです。それマッシュ先パイです。」
「ぬるま湯に浸かってるなよ!!」
「浸かってないです。」
「助けてくださいよマッシュ先パイ!!」
「······」
「この薄情者が!!」
そしてなんやかんやありましてドゥエロの練習が終わった。
「おかえりヘルメスくん。どうだった練習は?」
「まあ楽しかったけど、一人ヤバイ奴がいたんだよね。」
「バンブー!!バンブー!!バンブー!!ばっか言ってんの、多分あの人薬やってるよ。」
「色々大変だったんだね。」
「カレィジも会ってみたらいいよ。気持ちがわかるから。」
「そういえば明日がドゥエロの大会だったよね。頑張ってね。」
「あぁ···頑張るわ。」
そして次の日になり寮対抗ドゥエロ春季大会が開かれた。
ドゥエロそれは魔法界人気のスポーツである。
そしてこのドゥエロはホウキを用いて行う競技で、空中でボールを取り合いゴールに入れるスポーツである。
大闘技場には歓声が大きく響いていた。
そしてこの歓声の中に嫌々このドゥエロに参加する二人の学生がいた。
それは···
アドラ寮高等部二年生、マッシュ・バーンデッド。
「僕、ホウキに乗れないのに···」
アドラ寮初等部一年生、ヘルメス・ドレイク。
「帰りたい。」
「初等部で寮の代表になるなんてお前すごいな!期待してるぞ!!」
「怪我だけはすんなよ!!」
アドラ寮代表のメンバーはそう声をかけてくれた。
「さあ今シーズン初めての試合はアドラ寮対オルカ寮まもなく試合開始です。」
実況がそう言った。
「それではただいまからドゥエロ寮対抗春季大会を始めます。」
「皆さん正々堂々と戦ってください。」
「それでは行きますよ!!」
「それ!!」
するとこの学校の教師がドゥエロのボールを真上に高く投げた。
そして最初にボールを持ったのはアドラ寮の生徒だった。
そしてそのアドラ寮の生徒はトムにパスを出し、トムはゴールにボールを投げ見事ゴールした。
一方ヘルメスは···
「ねえマッシュ先パイ。俺ドゥエロのルール知らないんですよ。教えてくれません?」
「いや···そんなこと言われても僕だってドゥエロのルール知らないよ。」
そう地面に立ち二人で会話していた。
「え···?」
「え···?」
二人は見つめあった。
「ヘルメスくんどうしたんだろう?全然飛ばないけど···」
「マッシュくん今回もやる気ない···」
イーストン魔法学校高等部二年生、フィン・エイムズ。
「マッシュくーん、頑張ってくださーい!」
イーストン魔法学校高等部二年生、レモン・アーヴィン。
「でもまあとりあえずボール投げまくるっていう競技なのは分かりましたよ。マッシュ先パイ。」
「え〜と、名前は···」
「ヘルメスです。ヘルメス・ドレイクです。マッシュ先パイ。」
「ヘルメスはホウキに乗れるんだから行ってきたら?ここにいても罵声を浴びるだけだよ。」
「······!!じゃあ分かりました。マッシュ先パイはちょっと耳を貸してください。」
そしてヘルメスはマッシュに耳元で何かを話した。
「そんじゃ行ってきます。」
「行ってらっしゃーい。」
マッシュはヘルメスに向かって手を振った。