ただ一人の魔法使い   作:たまに現れる人

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第十六話 「新しい友達」

 ヘルメスは校内の森林で魔法実験をしていた。

 そして何の魔法実験をしているかと言うと···

 

 (ナルコムパス・ディアゴルス・ワスターレ。)

 するとヘルメスの目の前に発光した紫色の球体が現れその球体をヘルメスは遠くの森林へ飛ばした。

 

 そしてその球体が木に衝突すると五百メートル程離れていても爆発したことが分かるほどの爆風と爆音が聞こえるほどの威力だった。

 

 爆風は申し分ないんだけど···もう少し威力が欲しいな。

 威力回路を二、三本増やして···

 おっとまだあの事をみんな(読者)に説明してなかったね。

 

 俺にとって魔法制作っていうのは最初の頃魔法の法則をいじればいいって言ってたけど、具体的なことを言ってなかった。

 

 魔法っていうのは複雑な回路で出てきてるんだ。

 

 今さっき使った魔法のナルコムパス・ディアゴルス・ワスターレは···

 これは回路がいっぱいあるので、説明するの難しいけど···

 ナルコムパスという初級魔法ならこの魔法界にいる人間なら誰でも一から作れると思う。

 

 ではこっからはヘルメス(ブラフマー)先生の授業を始まるよ。

 

 このナルコムパスという魔法には威力機、制御機、魔力回路、停止機が使われています。

 

 それではここから一つずつ回路と機の説明をしていきます。

 

 威力機とは名前の通り威力、破壊力を上げる機なんですけどこれを入れすぎたら結構ヤバいんですよね。

 ちなみにこのナルコムパスはこの威力機が五本使われています。

 でもこの威力機って入れすぎると回路が途中でプチンと切れちゃうんだですよ。

 

 制御機とは魔力を抑える機です。でも使いすぎると魔法が発動しません。

 ナルコムパスには八本使われてます。

 この機はよく威力機の前とかに入れるんだけど···まあ使い勝手はいいちゃいいんですけど、制御機を入れるところが難しいです。

 

 魔力回路とは文字通りに魔力の回路です。

 この魔力回路とは要するに魔力を流すための回路。

 だからこの回路をベースに他の威力機とか制御機とか停止機とかが入れ込まれてます。

 しかもこの回路は強度が設定できてその強度はちゃんとその魔法その魔法に合ったものを使わないと魔法は使えません。

 ナルコムパスには一本使われています。

 大抵の初級魔法に使われる魔力回路は一本です。

 

 停止機とは魔力が流れを少しの間一時停止させてそしてまた流れ出すそのような機です。

 この機を使うのはかなり難しいですけど、ちゃんと使えるようになれば、セコムズとかサモンズ級の魔法が作れるようになります。

 ナルコムパスには一本使われています。

 

 まだ回路と機は色々あるんですけど、(説明が)長くなるんでここで終わります。

 

 そしてその回路に流れるのが魔力です。

 しかも適した魔力量じゃないと魔法は使えません。

 例えばクワイエントスの場合はイメージも大切ですが。

 その魔法回路に適した魔力量を流さないと途中でプチンと回路が切れてマンドラゴラも全く寝ずさらに泣きわめいてしまいます。

 でも適した魔力量以下の場合はどっかの制御機で魔力が止まります。

 

 まあということでヘルメス(ブラフマー)先生の授業終わります。

 

 そしてヘルメスの説明が終わるとイーストン魔法学校が警戒態勢に入った。

 理由としては学校内で基準値以上の爆発が生じたため。

 

 「······ヤベ。逃げよ。」

 ヘルメスがその場から立ち去ろうとしたその瞬間···

 

 「ねえそこの君···」

 ヤバイ···(先生に)怒られる。

 しかし、魔力感知が出来なかった。

 もしかしたら先生じゃないかも。

 

 そしてヘルメスは声が聞こえた方向に振り返るとそこにはヘルメスと同じ背丈の男の子が立っていた。

 紫髪に白いワイシャツで赤いネクタイをつけている。

 そして顔を見てみるとアザは二本だった。

 

 「何をしていたの?」

 誰だこの人···?

 この学校の生徒か?

 しかし何故だ?この子を見てると何故こんなにも恐怖という感情が現れるんだ?

 

 「ちょっと魔法実験をな。」

 「え!どの魔法の実験をしてたの?」

 目がめっちゃキラキラしてる。

 これ言わないとめっちゃ罪悪感が残るやつだ。

 

 「ナ、ナルコムパスの実験を···」

 「あ!!だからあんな爆風が吹いたんだ!」

 わ〜凄い純粋だな〜。

 絶対まだち●ことかま●ことか知らないだろうな〜。

 

 「あっ!僕の名前はトラオム・インセクト。」

 「じゃあトラオム一つ聞いていいかな。君はこの学校の生徒かい?」

 「違うよ。」

 違うんかい!!

 

 え?

 じゃあどちら様?

 

 「じゃあもう一つ聞いていい。君はどこから来たんだい?」

 「僕はここから遠くの洞窟の中からここまで来たんだ。」

 「あぁそうなんだ。」

 「一つ言っておくけどここから離れた方がいいよ。」

 「なんで?」

 「ここわね、イーストン魔法学校の敷地内だから知らない人が迷い込んでだら下手したら捕まるかもしれないよ。」

 「大丈夫だよ。その時は捕まえた人を殺せばいいんだから。」

 え···?

 急に怖いこと言うじゃん。純粋だと思ったけど全然純粋じゃないわ。

 「それをするんだったら最後の手段に取っといた方がいいんじゃない?」

 「······そうかも。」

 良かった〜。

 

 「じゃあ今からを君と僕は友達だね。」

 え?そんな突然決める?

 「···ま、まあ別にいいけど。」

 「じゃあ君の名前を教えてよ。」

 「俺はヘルメス・ドレイク。」

 カレィジもこんな気持ちだったんだ。

 

 「ヘルメスその魔法実験に僕も混ぜてよ。」

 「別にいいけど···今さっき終わったところのことだよね。」

 強制的に。

 

 「えぇ〜なんなのつまんな〜い。」

 強制的に終わらせたの俺だから何も言えない。

 

 するとトラオムの伝言ウサギが反応した。

 そしてトラオムは通話に出た。

 

 「もしもしトラオムです。」

 「はい。はい。はい。」

 「今お取り込み中。」

 「はい。はい。はい。はい。」

 「···分かったよ帰ってくるよ。」

 そして通話を切った。

 「じゃあそういうことだからまたね。またどこかで会おう。」

 そう言ってトラオムは森の中に去っていった。

 

 何だったんだ?

 あいつは···

 

 ······はっ、そんなこと考えてる場合じゃなかった。

 早くこの場から離れねぇと。

 

 

 

 アドラ寮、五百十三号室。

 

 カレィジはベットに横になって漫画を読んでいた。

 すると···

 「ただいま!!カレィジー!!」

 ヘルメスは扉を突き飛ばして中に入ってきた。

 

 「キーーー!!」

 

 「それにしても(魔法実験)早かったね。」

 「ま、まあな···」

 あ、多分カレィジくん何かやらかしたんだ。

 何かやらかしたからいつもより早く帰ってきたんだ。

 もしかしてあの時の警戒体制はヘルメスくんが原因なのかな?

 

 すると誰かが入ってきた。

 「ヘルメス・ドレイクは居るか?」

 その声の主は水色の髪に二本アザのアドラ寮の監督生だった。

 その監督生の名は、ランス・クラウン···神覚者だ。

 

 「神覚者様!?」

 「ヘルメスくんなら···」

 ······あれ?

 何処にも居ない。

 いや、ちょっと待って、やけにヘルメスくんのベッドが膨らんでるような···

 

 するとカレィジの伝言ウサギが反応した。

 「ちょとすいません。」

 そしてカレィジが電話に出ると、ヘルメスの声が聞こえた。

 

 「カレィジ、カレィジ、俺は今いないって言って。」

 「え?」

 「だから俺は今いないって言って。」

 

 ···あのベットの膨らみよう···ヘルメスはあの中だな。

 ランスはそう思った。

 

 「ヘルメスくんは今いませんよ。多分食堂にいるんじゃないですかね。」

 「そうか。」

 「ならしつれいする。」

 

 ···よし出て行ったな。

 カレィジに感謝しないと···

 そう思いベッドから出ると···

 

 「······」

 なんとヘルメスはランスと目があってしまった。

 

 「ヘルメス・ドレイクついてこい、校長がお呼びだ。」

 「······はい。」

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