ただ一人の魔法使い   作:たまに現れる人

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第三話 「不可解なこと」

 ヘルメスは家(洞穴)から出るといつも以上に寒かった。

 本当ここら辺の地方って結構気候変わるんだよね。昨日絶対雪降らないと思うぐらいの暑さだったのに···

 なんとびっくり雪が降っています。

 

 まあ俺は全然寒さと感じないけど、絶対みんな寒いだろうな。

 

 ヘルメスはそう思い仕事を受けに街へいつもどうり向かった。

 

 

 

 ヘルメスが街に着くと白い雪が積もっていた。

 雪だるまを作る子供もいれば、かまくらを作っている子供も居た。

 あと他には雪合戦をしている子供と大人が居た。

 

 楽しく雪玉を投げ合っている。

 それを見ながらヘルメスは仕事場に向かった。

 仕事場と言っても傭兵集団の建物だ。

 

 

 

 ヘルメスは傭兵集団の建物の扉を開けるとそこにはマクロンとマクガフとリルトが朝っぱらから丸テーブルの椅子に座りお酒を飲んでいた。

 

 リルトはうちの数少ない傭兵集団のメンバーだ。

 本名は、リルト・フライ。

 そして友達でもある。

 あと見た感じ、二十歳ぐらいじゃないかな?

 アザは二本。

 

 「朝っぱらからお酒ですか···」

 ヘルメスは少し呆れながらマクロン達の方に歩きながら言った。

 

 「酒はいいぞ、体が暖まる。ヘルメスもどうだ?」

 マクガフはまだ六歳という年齢なのにヘルメスにお酒をすすめてきた。

 

 「いや俺一応未成年だからお酒飲めないわ。」

 「そうだったな。ヘルメスはまだおこちゃまだったな。」

 三人は笑った。

 特にマクロンなんて、大きく口開けて笑ってる。

 

 すげぇイラつく。

 グラビオルでお前らを地面に叩きつけることだってできるんだからな。

 

 「そういやリーダー見なかったか?」

 マクロンが突然話を変えた。

 

 「え?見なかったけど、それはどうかしたのか?」

 「いやあのな···今日の朝にリーダーの部屋に行ったらこんなも紙が置かれていてな。」

 あの人部屋とかあったんだ。

 ヘルメスはそれに驚いた。

 

 マクロンは何か文字が書かれていた紙をヘルメスに渡した。

 

 「あの人が置き手紙とか珍しいね。」

 変な置き手紙とかだったらただじゃおかねーぞ。

 

 えっとなになに···

 

 日が一番昇る頃に第一小屋に集合。

 

 「これの何がおかしいんだ?ただの伝言の手紙に見えるが···」

 

 「あとこれも見て欲しい。」

 マクロンは深刻な表情をし、ヘルメスに置き手紙と別に、もう一枚紙を渡した。

 ヘルメスは渡されたもう一枚の紙を見るとその紙には二人の男性の死体の写真が貼られていた。

 しかもご親切に写真が動くようになってるとは。

 

 「て言うかこの二人···!!」

 「ヘルメスも気づいただろう。クリソンとローマンだ。」

 クリソンとローマンは数少ない徴兵集団メンバーだ。

 クリソンの本名は、クリソン・ナギ。

 アザは一本。

 

 ローマンの本名は、ローマン・フォックス。

 アザは二本。

 この二人もヘルメスの友達である。

 

 「なんでだ?あの二人別々の場所に出張したでしょ。」

 「そうなんだのな。それが不思議なんだのな。」

 「あのさ、リルトのその語尾とかならない?」

 「無理だのな、生まれつきだから諦めてのな。」

 

 「ゴホン、話を戻すがこの写真何か不可解なことはないか?」

 「マクロン、急にそんなこと言われてもね。」 

 ヘルメスはもう一度写真を確認した。

 

 不可解なことなんて見た感じないけどね。

 そんなことを思いながらも写真を真剣に見ている。

 

 しばらく写真を見ていると何かに気がついた。

 

 ······これは、誰かの杖?

 写真には木で作られた特徴的な杖が映っていた。

 

 このねじれた杖······リーダーの!

 

 「なんでリーダーの杖が映っているんだ?」

 「俺に聞かれても分からねぇよ。」

 ヘルメス以外の三人は深刻な表情をしていた。

 

 「···一つ聞くけどお前ら犯人がリーダーだと思ってる?だとしたら間違いだな。あの人を部下殺すような人じゃないし、なんなら部下を丁重に扱ってくれる人だぞ。俺なんか昨日シュークリーム貰ったぞ。」

 

 「だかなヘルメス、リーダーの杖が映っているということはリーダーが犯人じゃないと決めれないぞ。」

 

 「まあ、とりあえずその置き手紙通りに第一小屋行こうよ。」

 「そうだなヘルメスの言う通りに起き手紙の指示に沿って動くか。だが···まだ昼までは時間があるということで···」

 この人もしかして···

 

 「昼まで酒を飲むぞー!!」

 やっぱりね。この人のことだから言うと思ったよ。

 

 「オーーー!!」

 どうやらヘルメス以外の二人は乗り気なようだ。

 樽で作られたジョッキを掲げている。

 

 アルコール吹き飛ばす魔法作ってかなかったっけ?

 

 こいつら一回グラビオルで酔い覚まさせないといけないかな?

 

 

 まあ、いいや俺は神覚者の名簿でも見ておこう。

 

 そう思いヘルメスは奥の部屋に向かった。

 奥の部屋に入るとヘルメスは高そうな椅子ではなく、その横にあったソファーに寝転がり神覚者の名簿を見た。

 

 この名簿を見たらいつも凄いなぁと思ってます。

 なんせ神覚者ですからね。

 神を支える杖ですからね。

 あと貴族階級らしいですよ。

 俺もいつかこんな人達みたいになってみたいな。

 いや、でも待てよ。神覚者って確か、なんとかケインとか付くんだっけ···

 俺自分の固有魔法知らないから何ケインって付くんだろう?

 

 でもそういう機会があったらなってみたいよね。

 

 あと最近あれですよ。新しい神覚者が選ばれたそうで。

 確か···ランス・クラウンと言う名前の人らしい。

 この名簿には、極度のシスコンと載っています。

 

 なんかですね、本来は違う人だったらしいんですけど、その人が拒否したんですよ。

 そしてその拒否した人が僕よりもランス・クラウンが神覚者にふさわしいとか言ってランス・クラウンが神覚者になっちゃったんですよね。

 

 しかもその拒否した人の影響なのかは知らないけど、魔法が使えない人の扱いが今までよりは優しくなったって聞いてますね。

 

 そんな事よりこの名簿に載っている情報を少しだけ紹介したいと思います。

 

 まず一人目。

 

 この人は魔法警備隊隊長のライオ・グランツ様。

 

 この人は光の神杖(ライトケイン)と呼ばれてる神覚者です。

 極度のナルシストで自称で人類最高傑作とか言っています。

 

 二人目。

 

 この人は、魔法道具管理局局長のレイン・エイムズ様。

 

 この人は戦の神杖(ソードケイン)と呼ばれてる神覚者です。

 最年少で三本目のアザを取得したと言われ、うさぎ好きらしいです。

 

 三人目。

 

 この人は、魔法人材管理局局長のカルド・ゲヘナ様。

 

 この人は炎の神杖(フレイムケイン)と呼ばれている神覚者です。

 名門ゲヘナ家の出身で、微笑みを絶やさないで人当たりもいいんですけど、どうかミステリアスで腹の底読めないらしいです。

 

 四人目。

 

 この人は、魔法魔力管理局局長のオーター・マドル様。

 

 この人は砂の神杖(デザトケイン)と呼ばれている神覚者です。

 特に規律と秩序には厳しく、それを破ると徹底的に排除してくれそうです。

 それからこの人の辞書には情状酌量という文字は存在しないらしいです。

 

 五人目。

 

 この人は、魔法墓地管理局局長のレナトス・リボル様。

 

 この人は不死の神杖(イモータルケイン)と呼ばれている神覚者です。

 不死の肉体を持ってどんなに体が分断されようとも復元できるらしいですよ。怖くね。

 それから分析や判断能力は優れてるらしい。

 俺もそんな人になりたい。

 

 あとめんどくさがりっぽいんですけど、ちゃんと仕事はこなすタイプの人らしいです。

 

 六人目。

 

 この人は、魔法動物管理局局長のアギト・タイロン様。

 

 この人は竜の神杖(ドラゴンケイン)と呼ばれている神覚者です。

 苦痛を喜ぶドMで、物静かだそうです。

 

 七人目。

 

 この人は、魔法研究管理局局長のツララ・ヘイルストーン様。

 

 この人は氷の神杖(アイスケイン)と呼ばれている神覚者です。

 極度の冷え性で体温や吐く息も氷のように冷たく、いつも寒い寒いと言っているそうです。

 

 八人目。

 

 この人は、魔法禁書管理局局長のソフィア・ブリビア様。

 

 この人は知の神杖(ノレッジケイン)と呼ばれている神覚者です。

 本の角はこの世の物質の中で一番硬い物と言って、読書を邪魔すると、とんでもない魔法で攻撃されるとか。

 

 九人目、この人が最後。

 

 この人は魔法監獄管理局局長のランス・クラウン様。

 

 この人は重力の神杖(グラビティケイン)と呼ばれている神覚者です。

 

 極度のシスコンで、この世で一番尊いものは妹と言っている頭がおかしい人です。

 そして、冷静沈着でクールですが、意外と面倒見がいい性格でもあります。

 

 以上名簿に載っている神覚者の情報でした。

 

 

 ヘルメスは壁に飾ってる時計を見た。

 まだ全然昼の時間じゃない。

 

 ···次何見よう。

 

 ヘルメスは悩んだがすぐ何見るかを決めた。

 

 (ストレージ)

 

 するとヘルメスの左手からノートが現れた。

 

 このノートが何のノートかって?

 それはね···このノートは俺が今まで作った魔法をまとめてるやつなんだ。

 魔法の作成段階とか書いてあったり。

 魔法の使用用途とか書いてあったり。

 魔法を使うにあたってよくある失敗とか書いたり。

 その魔法のやり方を書いたりしてる。

 

 結構細かく書いてるから読む方はめんどくさいと思う。

 

 ちなみに最低でも一つの魔法にノートに三ページぐらいはぎっしり書いている。

 

 なんとヘルメスは意外に真面目な性格らしい。

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