外は猛吹雪だったがヘルメスには寒さというが意念が無く平然と第一小屋へと歩いた。
そしてしばらくすると吹雪は今よりも強くなり、前が見えないほどの吹雪になってしまった。
ホワイトアウト······
なんでこんなタイミングで来るかな···
まあ俺はホワイトアウトでも視界は良好だから別にいいんだけどね。
しかしまあこの仮面優秀だね〜。作った甲斐があった。
そんなこんなで第一小屋に着いたヘルメスは最初こう思った。
こんなボロかったか?
昨日までめっちゃ新築みたいに綺麗だったのに、なんでこんな木が腐食してんの。
やっぱこの地域の不安定な気候変動のせいなのかな〜。
だとしても腐食しすぎてると思うけどね。
···おっと皆さんに小屋の見た目を紹介しなかったね。
小屋の見た目としては、一般的な小屋と変わらないかな。
たいして凄くない木造建築って感じ。
早く(中に)入ろう。めっちゃ服に雪ついてんだもん。
ヘルメスは小屋の中に入ると服に付いた雪を手で払った。
小屋の中は四畳。
小屋の中には武器などを飾ってあったり、非常用の食料などが置いてある。
武器とは言っても錆びてるものがほとんどだ。
本来この小屋はヘルメスが所属している傭兵集団のゴミ箱みたいな所なのだ。
だが一つ一つ物品には名前が書いてある。
だが物品のほとんどはアルザンの物品だ。
ほんとあの人(アルザン)、もの捨てられないのかね。
ヘルメスは錆びついた斧を手に持った。
この斧の錆びてるのに全然捨てようとしないし、むしろ芸術品だとか言って喜んでるし。
まあ、人それぞれ価値観は色々あると思うけど、俺はそれちょっと分からないかな。
ほんと非常食のとこまで進出してるから変なもの溜め込むのやめてほしい。
何故ヘルメスがこう思っているのは、数日前この小屋に訪れて非常食をチェックしていた時、非常食が置いてある棚に錆びた剣やボロボロの魔法道具が置いてあったからだ。
しかも一個や二個じゃない、十個以上あった。
てかあの人(傭兵集団のメンバー)達いないな。
あのフードが言ってる情報と違うのかな?
まあどっちでもいいけどさ。
ここまでせっかく来たんだし···非常食のチェックでもしとこ。
ヘルメスは非常食の棚に向かおうと部屋の中心を通ったその時、そこだけ床が崩れ、ストンと下に落ちた。
まさかの落とし穴〜!!
全然気づかなかったーー!!
下に落ちてる際、ヘルメスは「ギャァァァァァ!!」と叫んだ。
そしてヘルメスは見事に足から着地した。
ヘルメスはなんでこんなに綺麗に着地出来たのかは分かってはいない。
辺りは薄暗かった。
ほんと電気つけてほしいぐらい薄暗かった。
この小屋にこんなに空間があるとは···
薄暗くてよくわかんないけど、広い空間だってことはわかる。
全く電気つけろよな。
でも今は電気つけて欲しくない。電気つけた瞬間にとんでもない化物が目の前にいたら怖いからね。
···そんな事よりあいつら(傭兵集団のメンバー)を見つけねーと。
(ストレージ)
すると左手からうさぎの頭の形をしたヘルメスの手のひら程の大きさの物が出てきた。
薄暗くて困った時これ、自動照明魔法道具、ウ、サ、ギ、く、ん、ラ、イ、トー。
魔法道具管理局局長お墨付き。
皆さんにもこの道具の説明をしますと、このウサギ君ライトは、少量の魔力で辺りを照らしてくれるので、レジャーとかで人気な魔法道具なんですよ。
そう説明するとヘルメスはウサギ君ライトを上に軽く投げた。
するとウサギ君ライトは発光して、周囲八メートルを照らした。
あとついでに言っておくと。このウサギ君ライト結構お手頃価格なんですよ。
あれだよこれ一番小さいやつだけど値段は、三百L(ロンド)なんだよ。
大きさ的には大中小あって、一番人気があるのは中かな。
でも優しいよね、レイン様。
子供用にも作ってくれてんだから。
ちなみに子供用は小です。
しかもこれ。ウサギの顔がついてんだよ。
何か言ってたけど、モデルはウサ美らしい。
俺的にはウサギって全部同じ顔してるから何(顔の構造)が違うのかよく分かんない。
しかもこれは何度も使える。
そう読者に説明しながらもヘルメスは知らない建物の中を歩いた。
ヘルメスが一つだけ説明不足な所があった。
それは···このウサギ君ライトは使用した対象者に付いていきます。
この建物どこかの部屋にて······
「サドン様、一人侵入者が。」
一人の従者がサドンにそう報告した。
サドンは豪華な椅子に腰掛けていた。
そして黒いフードをかぶっており顔は見えない。
サドンは映像の魔法道具を使い侵入者を確認した。
侵入者は青髪で模様のない真っ白の仮面をかぶっていた。
「······!!」
「来たか···私を満たす者が···」
「上様を満たせるかどうか。俺が行ってこよう。」
するとサドン従者、エブラ・ブライハムがそう言った。
とても筋肉質で、サドン従者の中で一番筋肉がついている。
全身ピチピチの黒い服。
そして二本アザ。
「あちゃー、あの人が向かったならあの侵入者は死んだな。」
サドン従者、アンダー・マリソンがエブラから少し離れた場所で言った。
エブラよりは筋肉質ではないが、サドン従者の中でもなかなか強い魔法使い魔法使いだ。
黒色のスーツを着ている。
そして二本アザ。
「そう思わない?マカロン···?」
「アンダー様違います。その者はマクロンです。」
召使いののゴブリンがそう教えてくれた。
マクロンとマクガフとリルトはアンダーの横で手錠をつけられていた。
ヘルメスがなんでこんな所に···?
マクロンはそう思った。
そんなことも露知らず、ヘルメスは遠足気分で知らない建物の中を歩いていた。
本当に遠足みたいにワクワクしちゃうね。
まあ遠足行ったことないけどねー!
しかしまあ、こんだけ歩いて人一人にも会わないって···結構不気味だな。
そんなこと思っていると···
·······!!
今の前言撤回、たった今なんか居たぞ。
ヘルメスは何かの魔力を察知した。
しかもこの魔力···下位の神覚者ぐらいか?
だとしたらこっから面白くなるよ。
しかもこっちに向かってきてるし。
そんなこと思っているとヘルメスの目の前には筋肉質の魔法使いが現れた。
「どうもあなたがこの建物の管理者?だとしたらちょっと案内してくれない?俺ちょっと迷っちゃって、今絶賛迷子中なんだよね。」
「三割だ···」
「なんだ?三割って···あの無期懲役者のドゥウムみたいなこと言って。何、ドゥウムに憧れてんの?まあ別に俺何も言わないけど、そうやって言うからには、かなりの実力を持ってないとだめだよ。」
「ストーンズセコンズ···クラッシュハリケーン。」
石を飛ばしてくるんじゃないかい。
今思ったけど、同じ種類の魔法であっても人それぞれのセコンズの魔法の種類は違うんだな。
しかもあのハリケーン···中に入ったら石にめちゃくちゃにぶち当たられて怪我ですまないよ。
ガチで···
絶対骨の髄まで痛みが来るよ。
石のハリケーンがヘルメスに近付いてくる。
逃げろ!ヘルメス···!
映像を見ていたマクロンはそう声を出して言いたかったか、怖くて言い出せなかった。
だけどさ、ただ石が混ざってるハリケーンなんて少し努力すれば誰でもできるよね。
ヘルメスは石のハリケーンに左手を向けた。
(ウインド・ハリケーン。)
するとヘルメスの前にはエブラのハリケーンよりも大きなハリケーンが現れた。
だがヘルメスのハリケーンには石は混じっていない。
ヘルメスはそのハリケーンを石の混ざったハリケーンにぶつけると、石の混じったハリケーンは何も混ざっていない。ハリケーンに吸収された。
それを見ていた各方の反応。
これはマクロン。
······え?何今の?ハリケーンってハリケーン取り込んだりするの?ていうかヘルメスそんな魔法使えたんだ。
こわ···
これはマクガフ。
··············
ただ、呆然と映像を見ていた。
これはアンダー。
マジかよ、でもまだセコンズだからな、あの人の怖さまだまだこれからだ。
これはエブラ。
無詠唱···面白い···!!
しかも初級魔法でこの威力とは···ますます面白い···!!
エブラは感情が高ぶっていた。
何故ならこんな魔法使いは一度も見たことがなかったからだ。
「面白い···なら今度は八割だ···」
八割···なんか急に上がったね。
するとエブラのアザが一本現れた。
なんとびっくりエブラのアザは今三本だ
三本かよ···ちょっとめんどいかも。
「サモンズ···石の神(ミシャグジ)。」
すげー、杖変わってる。
多分あの杖、石をモチーフにしてんだろうな。長くなってるし、ゴツゴツした石が沢山ついてる。