「そうカリカリしないでくれ。」
「させたのお前だからな。」
「今から命の奪い合いをするのだ。自己紹介と行こう。」
いや、今そういう雰囲気か?
「まず私から···」
強制的に始めたよ。
サドンはそう言うとかぶっていたフードをめくった。
サドンは黒色のローブを着ており、紫の目、短髪の白髪、しかも特徴的なのが二本のアザだ。
一本目は右ほっぺに数字の八の形をしており。
二本目は左目から下顎にかけてジグザグにアザができている。
二本アザかよ···まあ絶対後から(アザが)三本になるだろうな。
「私の名前は、サドン・アドラード、知ってると思うがビドランドという本の主人公でもある。」
···ビドランドってあれじゃん。なんやかんやあって魔人族を百人殺すみたいな物語。
あれフィクションじゃなかったの?俺一回読んでみたけど、最初のページにこれはフィクションですって書いてあったよ。
しかもあれだよ魔人族の実力って魔法界のトップクラスの実力者があっち(魔人族)の方では一般の扱いされるくらいだから結構化物。
「じゃあ俺は、ヘルメス・ドレイク、知らないと思うけど黒夜事件で千人の凶悪犯を殺した。」
(ここでは言えないけどあと他にも······)
黒夜事件の······
「フフフフ、ハハハハハハハ。」
何、急に笑って怖いな。
「黒夜事件の犯人が目の前にいるとは···なんて私は幸せ者なのだろう。」
これ俺苦手なタイプかも。
てかだんだん怒り薄れてくるんだよね。あん時怒り百パーセントだったのに今は 怒り七十パーセントぐらいまで下がってんだけど。
めっちゃ不思議〜。
「ならば、これくらいは耐えるだろう。」
「言っとくけど、サーズはまだ耐えたことないよ。」
ていうか、サーズ使える魔法使いと戦ったことないんだよね。
するとサドンの顔にはもう一本のアザが現れた。
やっぱアザ増えるよね。
「サモンズ···雷の神(トール)。」
サドンの杖は雷をモチーフとして黄色のギザギザとした杖だった。
「ブラックライトニングバースト。」
すると無数の黒い稲妻がヘルメスに向けて放たれた。
···これマジでやばいかも。
ならこっちは···
「ラバーズセコンズ···ラップ。」
ヘルメスが珍しく呪文唱えた。
言っとくけど俺はセコンズから下のレベルの魔法は無詠唱出来るけどセコンズという高等魔法から上は無詠唱できない。
セコンズ、無詠唱出来るように結構努力してんだけどね。
そんな事を読者に説明していると黒い稲妻がヘルメスに衝突した。
物凄い煙幕がヘルメスを覆った。
サドンはヘルメスは死んだと思った。
······やはり私を満たす者など···いないのか···
そして煙幕が晴れると何とびっくり。
平然とヘルメスが立っていたのだ。
それを見たサドンは少しだが笑っていた。
満たす者ならそうでなくては···面白みが欠ける。
なぜヘルメスが平然と立っていたのか。
それは時間を数秒前戻そう。
ヘルメスは説明が終わると瞬時に、ゴムを自分に包み電気の魔法から身を守ったのだ。
マジでやべぇあれ。
よかったゴムの魔法使えるようにしていて。
もちろんサドンはどのようにサモンズを乗り切ったのか分かってはいない。
俺本当に良かった。水の魔法使いじゃなくて感電して終わってたわ。
「なら···コレはどうだ?」
すると一気にガラリと雰囲気が変わった。
雰囲気がちょっと変わったんだけど···何か来る予感。
「ライトニング···サーズ。」
サドンがそう唱えるとサドンの後ろにハンマーを持った巨漢の男が現れた。
「トール···インクラネイション。」
サーズ···それは杖に宿る神の力を解放する。
そしてこのサーズを使える魔法使いは魔法界の歴史に名を刻むことができる。
サーズ···マジかよ。
でも俺(サーズ)初めて見た。すげぇ神秘的。
電気を宿したハンマーがヘルメスに降ってくる。
「ラップ。」
電気だから多分これで防げると思うんだか···
ヘルメスの体はゴムに包まれた。
そして念のためにヘルメスはドーム状のゴムの壁を作っていた。
ハンマーがゴムに衝突する寸前ヘルメスはこう思った。
これ···(防ぐの)無理かも···
ハンマーが振り下ろされると、よほど威力が強かったのか地面が物凄くへこんでいた。
そしてハンマーが振り上げられるとヘルメス地面にうつ伏せに倒れていた。
やべぇーマジであのハンマーやべぇー。
久しぶりに魔法で怪我した。
電気ぐらいなら何とかだったけど、ハンマーあれ魔法攻撃じゃない物理攻撃。
···サーズってやべぇー。
とりあえず立ち上がんねえと。
ヘルメスはなんとか立ち上がったが。
全身から血が流れている。
だが仮面はヒビ一つも入っておらず無事だった。
もうゴムの魔法使えないだろうな······あ、いいことを思いついた。
···サーズを耐えるとは、流石だ。
ならもう一度、(サーズが)来たとしたらどうする?
出来ればマジでもうあの魔法来ないで欲しい。
そうヘルメスは願っていたがそれもむなしく。
「トール···インクラネイション。」
するとまたヘルメスに向けて電気を宿したハンマーが降ってきた。
来た···!!魔法攻撃と偽って物理攻撃してくる魔法。
ハンマーは地面に衝突すると威力が強かったのか。瓦礫が宙に舞った。
···感覚がない?だがこの魔法は回避不可能だぞ。
ならどこにいる?
「どこに行ったと思ったでしょう。」
そうヘルメスの声が後ろから聞こえた。
サドンは後ろに振り返った瞬間、ヘルメスから強烈な左ストレートをプレゼントされた。
サドンは殴られると地面に叩きつけられた。
世界にはこんな言葉がある。
目には目を、歯には歯を。
だから俺はこんなの言葉を作った。
物理攻撃には物理攻撃を。
···どうやってあそこまで移動したんだ?チェンジズか?
だとしても対象物がない。
マジであの時この建物にめっちゃ感謝した。
あの時、ハンマーが衝突する寸前に、上に飾ってある石の芸術品と変わった。
でもあの時あの芸術品なかったら俺どうなってたんだろう?
···多分ぺちゃんこになって死んで小説最終回になってただろうな。
マジであの石の芸術品には感謝しねえと。
さて、ここからは反撃タイムと行こうか。
するとヘルメスは空中でサドンと反対側の空気を蹴り、物凄い勢いでサドンに近づくと、ある魔法を披露した。
「トライセップス魔法···カタパルトスローイング。」
ヘルメスはサドンの首を両手で掴み、サドンの首を軸に一回転をし、サドンを思いっきり壁にぶん投げた。
そして地面に着地するとすぐさまサドンに向かって足の力で飛んだ。
サドンは壁に激突すると頭から血が大量に流れ出している。
そしてヘルメスはサドンに近付くとまた、あの魔法を使った。
「ハムストリングストライセップス魔法···ミサイルパンチ。」
ヘルメスはサドンの顔面に左ストレートお見舞いした。
お次は···
「トライセップス魔法···カタパルトスローイング。」
ヘルメスは壁にめり込んだサドンの首を両手で掴み思いっきり地面に投げつけた。
サドンは地面に激突とすると今までくらったどの魔法よりも痛かったという。
「流石だな、私を満たす者よ···」
「当然だろうが、お前をみたいな奴に倒されるわけねえだろ。」
サドンの意識がどんどん遠のいていく。
「生まれて百十三年···魔人族より強い者はいないと思っていたが···まさか同じ人類種で強いのが居たとは驚きだ。」
「しかもやられた魔法が、今まで聞いたこともない魔法とは···」
「完敗だな。」
「私を満たす者、いやヘルメスよ。お前にこれをやろう。」
サドンはそう言うと古びた本をヘルメスに渡した。
「コレは···?」
「それは禁忌呪文、古代魔法がしるされている書だ。この書はな、世界で一つしかないと言われている貴重な品だぞ、ありがたく受け取れ。」
「いや、いらないです。」
「···何故だ?」
「俺、古代魔法とか禁忌呪文とか使わないんで。」
「だが受け取ってほしい、この書は強き者が管理するのが一番いい。」
「なら神覚者とかに渡しとけば。」
「それができないから言っているんだ。」
「確かに俺がお前をボコボコにしたからできねえわ。」
「あとついでだが、これも受け取ってほしい。」
サドンはそう言い、杖を渡した。
「いや、これは本当にいらない。」
「···何故だ?」
「俺···杖使わないもん。」
「だが受け取ってほしい。」
「いやいや、絶対俺が受け取っちゃいけないよ。だって、あれだよ。俺持ってる杖誤って燃えるゴミの日に出しちゃう人だよ。多分貰ったとしても、燃えるゴミの日に出しちゃってるかもよ。」
「だがこれは強き者が管理する方が一番いい。」
「···じゃあ一応二つ貰うけど、杖、燃えるゴミの日に出しても怒らないでね。」
「分かった。怒らないと誓おう。」
「それからあと一つ···お前の友達と父親を殺してしまい、すまなかった。」
サドンはそう言うと息を引き取った。
一方ヘルメスは···
雰囲気で貰ったけど、この二つ···どうしよう?
サドンから貰った物をこれからどうするか迷っていた。