シャンフロプレイヤーワイ、フレが奥手すぎて夜しか眠れない 作:嘉神すくすく
※あと原作キャラ×オリ主要素が強い話なのでその辺の責任も負いません。
元々はモモちゃん枠に入れるつもりだった話ですが、だいぶガッツリ虎の設定に触れた内容なのでこっちに持ってきました♨
「────もう一度聞く。“この”アプリはなんだ?」
「『出会い系アプリ“
「……誤解よ百ちゃん。良い子だから一旦落ち着いて、ね?」
「真奈さんは静かにしててください」
あ、ありのままに起こったことを話すぜ……いつものように虎斗と一緒にロックロールに来て岩巻さんを交えたクソゲー感想会をしていた最中に腹がムカムカしてきたためトイレを借りてからゆっくりめに戻ってきたら、ふた周りくらいサイズが大きくだぼついたスカジャン姿で色々とデカい女性……『
「か、会員制で……し、ししし、しかも“18歳禁”だと……っ!? 未成年のおま、これッ、どういう……い、いや、
「なぜって、そもそもコレは……グエーッ!? 首……ッ! フード締まっ!? 紐そんなに引っ張らんで……!」
「……! ッ!! 〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
耳まで真っ赤になった顔に若干涙を浮かべている女性からパーカーの首を絞められているその姿はアイツを知らない人間が見たら痴情のもつれ以外に見えないだろうな。
……知り合いであることはすぐに分かったが随分と遠慮が無く、何より虎斗本人がそれを許容している様子に理解が追いつかない。
高校上がってからマシになったのかは知らないが、アイツが服の一部を掴めるような隙を晒すほどの身内判定を得ている異性は稀であり、本人の家族以外だと俺の知る限りで
……岩巻さんがアイコンタクトを飛ばしてくるが、俺に割って入れってか!? 止めて止まるくらいなら本人が止めてるって……!
「ピッ!?」
な、なんだか他方にも目を向けている気がしてそちらを見やったが何も無くて意図が掴めなかった。
「ぐえーっ、うえーっ、ぬえーんっ」
てかあの女の人強くね? されるがままとはいえ身長190超えのアイツを前後左右に振り回すなんて男でも出来るやつはそんなに居ないだろ……。
「こ、こういうのは、その……だ、ダメだぞ……! こ、んなものを活用している女なんて、あ、悪意しかないんだからな!? お前なんてコロッと騙され
「……筒、持たせ?」
「筒を持たせることじゃない……! いや語源はそうだが……」
「『
「へー、知らんと読めんわ」
「そういうところだ……! そもそもこんなもの無くたってわ、わた、わわわ……」
「わ?」
「……み、未成年がこんなサービス使うなぁぁぁぁぁぁ!!」
「ちょ、落ちつ……ぐおっ、ぐえっ、えうっ」
ガンガン揺すられて残像が見えてる……! あの状態でなんでまだ無抵抗晒してんだあのバカは!?
「────ちょっとモモちゃん。確かにマッチングアプリにはそういう危険も付き物だけど、だからって年頃の男子に向かってただ単にやるなって
「いっ!?!? ま、真奈さん黙って……!」
「ここは私の店、つまり私がルールでぇす! ほら抱けえっ!! 抱けっ!! 抱けーっ!! 抱けーっ!!」
岩巻さんが下卑た顔付きになると共に完全に煽りに回っちまった……ありゃ止める気失せたな。
「と、と、とにかくお前にはダメだっ! だ、そ、から、や…………うぅ」
虎斗の奴をバラバラにしかねないほど激しく揺さぶっていた姿から一転して、濡れた犬のようにしょぼくれた表情で情に訴えかけている。
この際あの美人がどちら様なのかは置いといてだ
「────う」
「…………ヒロト?」
「頭ぐるぐるする……」
「ぴゃあああああああああああああっ!?!? ちょ!?!? こんなッ、ひ、人前で……っ!? こ、ここここここ」
「Foooooooooooo!!!!!! やりやがった!! マジで行ったわこの子……!! サスガダァ……」
そろそろ限界だろうと思ったよ……
三半規管が限界を迎えた虎斗が目の前の相手に抱きつく……ような形でもたれかかったことでいよいよ混乱に拍車がかかったため止めに入る。……マジで俺が収集付けるのか。
「おい、しっかりしろテメコラ。ほらこっち、カウンターに手を……俺じゃねぇよ重いわクソ……!!」
「あ、
「瑠美を失神させたアレよりひでぇの!?」
絶叫マシンマニアの親戚すらも唸らせたという安全ベルト付きコーヒーカップ・地獄極楽高速スピンの
「べたべたしすぎじゃありませんか……?」
なんかとんでもなく困惑している声が店の端の方から僅かに聞こえたが聞かなかったことにして……
「はーっ……はーっ……! …………見苦しい姿を晒して申し訳ない。ところで君は?」
「アッス……このアホの友達っす。それよりさっきから問題になってるアプリなんですけど……これです」
落ち着いてると大分クールな印象だなこの人、王子様系って感じだ。
それよりも、さっきシミュレーションゲームの棚から引っこ抜いておいた一本のゲーム、そのサンプルをレジカウンターに乗せる。
俺と虎斗、そして岩巻さんが直近でプレイし感想会をしていたクソゲー……『マッチング・フォー・ユー』、通称:『クソマッチ』『広告アプリ』だ。
大学生の主人公が出会い系アプリで恋愛デビューするという内容で、理想の彼女たる攻略対象とのマッチングを目指して時に能力を高め、時にバイトで金を稼ぎ、時にマッチングアプリ上で“イイネ”を稼ぐ…………不快な思いをするタイプのクソゲーだ。
このゲームのクソな要素は第一にマッチングにあたって乱数のクソ女神に振り回されること……たとえプレイヤーの能力や資金が十分でも乱数次第で目当ての攻略対象とマッチングしないことは珍しくない。
そのためイイネ稼ぎも兼ねてマッチングの試行回数を重ねる必要があるのだが……その過程で先程話題になっていた美人局の他に投資詐欺や既婚者とのマッチングによってゲームオーバーになったり、飯目的の女に金だけ使わされたり、上から目線の地雷女の相手を強いられる等……多種多様なマイナスイベントによりメンタルを削られまくるという無駄というか不必要なリアリティが第2のクソ要素だった。
そして第3のクソ要素にして一応の救済手段……それこそが今回の波乱の原因となった例の出会い系アプリだ。
「…………ゲームタイトル専用連携アプリ?」
「っす。ゲーム内で主人公がインストールしたのを再現してるアプリで、鬱陶しい広告見せられるのと引き換えにゲーム進行のお邪魔要素を回避したり、攻略対象とのマッチング確率とかを上げられたりするんです」
もしかしなくても広告収入目当ての代物で、その利益を担保するために本編をクソ仕様にしたのでは無いかと邪推されている。
このアプリ自体の評価も散々であり
『広告ガチャが酷い。短すぎる広告は恩恵弱いし、かと言ってスキップ不可の10分広告とか選出されるとそれはそれでキレそうになる』
『通信エラーが頻発。しかもそのせいで広告見たあと報酬だけ手に入らないこともあってスマホ投げた』
『常時画面の下に表示されてる小バナー広告の感度が対魔忍*1くらいあってちょくちょく見たくもないページを開かされる』
『ログイン時の大バナー広告の『×』が小さすぎる』
『強いて評価するならPRされてるエロ漫画の趣味だけは良い』
『デザインが無駄にリアルでジョークアプリに見えない!! 遠距離恋愛中の彼女に誤解された時はもう大変だったよ……!』
世界のどこかしらで似たような騒動があったのだと思うと心温まる話でもある。
さて、今回最新となるアプリの被害者は数秒ほど天を仰いで……
「────〜〜っ!!!!!!?」
……片手とスマホで顔を覆ってしゃがみこんでしまった。
「うえええ、気持ち悪い……なんでもっと強く止めてくれんかったの岩巻さん!?」
「この子の言動が面白かったからつい…………それとモモちゃん、貴女はせめて出会い系云々に対して正当に文句を言える立場になってから出直しなさいな? ド処女の分際で片腹痛いわよ」
「てかさ、ワイちゃんが本物のマッチングアプリなんてやるわけないやん。こわいし」
「…………………………………………………………………………………………………………うああああああああああああああああああああああああああ〜〜〜っ!!!!!!」
またも顔が茹でダコのようになったその人は、とんでもない速度で逃げだしてしまった! てか岩巻さん言ってることエグくない……?
「あーすっきりしたわぁ、いい歳して生ぬるいんだから…………ん? ねぇ周布くん、ケータイ返してもらった?」
「────あーっ!? ち、ちょお待ってぇ!!」
「ついでに追撃のチャンスよ! いけーっ、淫売の息子!!*2」
「お母さんは淫売なんかじゃない……ッ!!」
淫売であることを理由に父親によって母親を銃殺された存在しない悲しい過去を刺激されパワーアップした虎斗は、推定普段通りのバケモノフィジカルで店外を疾駆していった。どっかで警察に捕まったりしないといいけどな。
……騒がしい二人が居なくなったことで店内は急に静かになった。なんにせよ気を取り直して、トイレに行く前と比べて肌ツヤが良くなった気がする店長に気になってたことを聞くことにする。
「……岩巻さん、さっきの女の人なんなの? アイツが家族以外の女に自分からボディタッチしに行くところ初めて見たんだけど」
「えっ、まさかとは思ってたけどアレ本当に意図的だったの!?」
「キツイのはマジだったろうけど、気合い入れれば立ってられる程度だったと思いますよ。少なくともウチの妹には絶対にやんない」
「……陽務くんには?」
「男相手には遠慮なくやる方っすよ。漫画回し読みする時とか普通に肩に顎乗せてきたりしますし」
「大型犬かなにか……?」
しかも自分がチビのままだと思ってるタイプ。意味もなく寄りかかったりするのが好きというか、趣味のような面があるんだよな。
ガタタタタシャァァッ!!!! と……大量のゲームサンプルが地面に落ちて散らばる音がした。
「どっかの棚が
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………ちょっとレイちゃん!? ちゃんと元に戻しといてよッ!!」
「ご、ごめんなさいぃぃぃ……」
アットホームな店だなマジで。
「……で、あの女の人は? まさかアイツの彼女ってわけでもなし」
「えぇ〜? もしかするかもしれないわよ?」
「もしそうならデキた直後に100%自慢しに来てますって」
「あらそうなの。んー、信じられないことに恋人未満って感じねー。……女の子の側がもう少し
「エチケットとかモラルってご存知ありません?」
「おかげさまで完売御礼です」
「在庫管理がなってねえな……!」
……え、てか本当にそこまで行ってんの? 最近やけに瑠美の奴と連絡取り合って服の話してるのは聞いてたが、アイツがなぁ……
「…………いや、あの────マジ?」
「やけに疑うのわね……? 正直破れ鍋に綴じb──分相応の組み合わせだと思うんだけど。それに彼の好みのタイプってデカ尻デカパイのデカ女なんでしょ? ドストライクじゃない」
「あー……それは多分後付けッスよ。いやまあ、ある程度傾向はあるにしてもそもそもアイツは特定の
あいつの部屋に飾ってあるガラスケースのフィギュアを見ればその変遷は一目瞭然だったりする。比較的新しいものでマッシブボディの女戦士とか、褐色肌の陸上女子とか、槍の達人とかアイドルキャラとか……たぶん、それらに見た目や性質がよく似た
あー、そういえば一番新しいアレ、三万とか五万はするハイクオリティのやつ、『コイツついに大物に手ェ出したなぁ』くらいに思ってたが…………そっくりじゃねえか。
「…………つまりそのくらい周布くんの脳を焼いた何かが彼女にあるって事よね? それで
「想像の数倍くらい台パンがデケェ……! その細腕のどこにそんなパワーが!?」
「ゲーマーとしての年季よ……ッ! ったく、姉妹揃ってどんな教育されたんだか……! いや……まあ、それでもかなりマシね。世の中には顔見知りになる度胸すらない子だっているしねぇ。……ねーっ!? さっさと告れよもぉぉぉぉーッ」
ガタタッ、と。空に投げる言葉にしては圧が強いそれにビビったのか、商品棚を整理しているお客さんがサンプルを取りこぼしたらしい。クソマッチをプレイしたことによるクソゲニウムへの
真奈さんもっとブチ切れさせてぇなぁ
モモちゃんがヒロトくんとスーパー銭湯に行く話を投稿していいすか?
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あ、いっすよ(快諾)
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頭湧いてるんですか?
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そんな姉さんの話より私と陽務君の絡みをも