「…ん?ここは?」
白い空間
周囲を見回しても何も無く
違和感を覚え下を見ると自分の体すら存在していなかった。
『ここはどこでもあり、どこでもない空間』
突然聞こえた声にもう一度周囲を見ると、確認したはずの場所に人影が1つ存在した。
『存在すらあやふやで、本来は生物が居るはずのない場所』
人影を観察すると、ありふれたスーツを着る特徴の無い男であったが、次の瞬間にはドレスを着る美女に変わっていた。
姿が次々と変わっていき、ついに目の前の存在が覚えている限りの自分と同じ姿をしていた。
『君はワタシの暇つぶしの為に此処に呼ばれた』
「暇つぶし?」
暇つぶしとはどう言う事だろうか、自分が此処に居る理由と結びつけるのは難しい。
『そう、暇つぶしだ。
ワタシは超越者と呼ばれ、悠久の時を生きねばならぬ存在だ』
『基本的に何でも出来てしまうワタシが暇をつぶすのはなかなか大変でね。
全てが自分の思い通りに進んでしまう』
『そこで!』
『君の出番というわけだ!』
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やはり、よくわからない
『わからないと言いたげな顔だな』
「そう…ですね。
何故自分なのかがわかりません」
今までの人生を振り返っても、何か特別な才能や出来事があったというわけで無い人生だ。
自分である理由がわからない。
『君に特別な才能や出来事があったわけではない。
いや、ある意味では才能なのかな?』
『君は生まれた瞬間から、今!この時も!ワタシの予想を裏切り続けている!』
『しかし、君の能力は平凡極まりない。
それでは予想を下回る事や方向性が少しズレることはあっても大きくズレることは出来ない』
『そこで!
君には望む力を与え異世界に行ってもらう!』
『ワタシは君の人生を観て楽しみ。
君は与えられた力で人生を謳歌する。
両者が得をする最高の提案だろう?』
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つまりは、出来る規模を拡大して、目の前の存在が思い描くシナリオから大きく逸脱した物語を作り上げろと言うこと…かな。
「送られる異世界と、貰える力についてより詳細な内容を教えて貰うことは可能ですか?」
『送る異世界は有名な作品である《ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか》、通称《ダンまち》の世界…のなり損ないさ』
『有名な作品だから君も知ってるとは思うけど、前提条件が色々とおかしくなってるからあんまり原作知識は過信しない方がいいよ』
『力は基本的に何でも良いけど、ワタシと同等の力は流石に無理かな』
『まだ質問はあるかな?』
「いえ、大丈夫です。
欲しい力も思いつきました」
「私が求める力は、今までの経験してきたゲームに登場する有益な機能と能力、アイテムの全てです」
『ほぉほぉ、欲張りだねぇ。
もちろん出来るけど、最初から全ての能力は解放されずダンまち世界のレベルが上がれば解放されていく方式にするね。
最初から解放されているのは…そうだね、君の思い入れが強そうなFGOの力にしようじゃないか』
流石に全ては欲張り過ぎたか。
だが、FGOの力があればダンまちの世界で生きていくのは難しくないはずだ。
「わかりました、十分です。
ありがとうございます」
『ワタシが君に直接干渉するのはこれが最後だから。
じゃ、そろそろ異世界に行ってもらうね』
その声が聞こえた瞬間から意識が希薄になっていき…
『あ!姿の話するの忘れてた!
まあ、FGO繋がりで藤丸立香でいいか』
そんな不穏な声が聞こえ意識が途切れた
今回登場した超越者なる存在は自分の厨二力が爆発した結果生まれた存在であり、黒歴史の産物です。
今後の登場は想定されておりません。