魔法科高校のHACHIMAN   作:いろはす@

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第3話:いつものふたり

「綺麗に分かれているな」

 

 

「ああ、これだけあからさまだと、呆れを通り越してむしろ清々しいまである」

 

 

会場に入った俺たちは、目の前の光景に嘆息した。座席指定は無いはずなのに、なぜか一科と二科で前後に分かれて座る新入生たち。すでに入学式から、優等生と劣等生は明確に区別されているらしい。さっきの会長さんはきっと、例外的な存在だったのだろう。

 

 

「どうする?敢えて目立つ必要はないと思うが?」

 

 

場の空気を読んだらしい司波が、常識的な提案をしてきた。まあ、そうなるな・・・

 

 

「だな、俺もそう思うわ」

 

 

短く答えて、会場の後方へと歩き出す。なるべく目立たない席を確保せねば。(使命感)

 

 

「・・・いいのか?そっちは二科生の席だぞ?」

 

 

戸惑いを含んだ司波の言葉が聞こえたが、何ら問題はない。

 

 

「前列に陣取るとか、プロぼっちの俺にはあり得ねえ選択肢だ。いやむしろ、座席指定があったとしても後ろの方に座りたいまである」

 

 

「そうか・・・お前は気にしないんだな」

 

 

「ん?ああ、幼稚な差別ごっこなんぞに興味はない」

 

 

エリート魔法師の卵たちが集う国立高校と言えば聞こえは良いが、いざ蓋を開けてみたらこの有り様。地元の小中学校と何ら変わりはない。いや、下手に選民意識が高いぶん、より(たち)が悪いまである。まったく人間ってのは、どいつもこいつも・・・

 

 

思わず再びため息をつきたくなる心情を抑え、いちばん隅っこの席に陣取る。ふぅ・・・ちょうど暗がりになっていて、なかなかに寝心地が良さそうだ・・・朝から慣れない出来事続きでムダにサイオンを消費した俺は、耐え難い睡魔を感じていたのだ。んじゃ、式が始まるまでおやすみなさ・・・

 

 

「あの・・・隣、空いてますか?」

 

 

「ひゃ?!?」

 

 

早速居眠りを始めようとした矢先、突然耳元で囁かれて飛び上がる。いつの間にか、すぐ横に眼鏡をかけた美少女が立っていた。ち、近い・・・ここに居るってことは・・・やはり二科生か。気付けば俺は腐り目(腐眼)を発動させていた。女子が近付いてくると、半ば反射的に()てしまうのだ。悲しいけどこれ、戦争(男の子)なのよね・・・(ギルティ)

 

 

ごちゃごちゃと自己弁護しつつ、目前に佇む眼鏡女子を舐めるように視姦する・・・いやちょっと待って!!明らかに不適切な表現が混じってるんですけど?!俺はあくまでも、見た目から性格を推し量るついでに、制服の上からサラッとその奥の身体のラインを想像(妄想)してるだけだからね?!(退学処分)

 

 

 

 

 

 

少女祈祷中(腐り眼発動中)・・・

 

 

 

 

 

 

なるほど・・・ちょっとおどおどして奥手な感じが、庇護欲を刺激してくるな。それに・・・ほぅ、控えめな雰囲気とは対照的に、極めて自己主張の強いもの(武器)をお持ちなようで・・・(ど変態)

 

 

「ああ、どうぞ」

 

 

一方、スマートに対応する司波。どこから見てもイケメンである。くっ!やっぱこいつ、なんかリア充っぽいんだよなぁ・・・キョドってばかりの自分が、一層惨めに思えてくるぜ。(魔法科高校の劣等感2)あと、いまさらながらに気付いたんだけど、眼鏡女子に返事するの忘れてた・・・(汗)

 

 

「有り難うございm・・・わっ?!」

 

 

「良かったー!!これで一緒に座れるね!」

 

 

「ひゅ?!」

 

 

またもや俺が司波を敵認定していたら、眼鏡っ娘の背後からもうひとり女子生徒が現れた。むろんこちらも二科生だ。今度はスポーティーな感じの美少女である。あ、なんか苦手なタイプだわ・・・(偏見)失礼極まりない感想を抱きつつ、再度魔眼を発動。ほぅ・・・押しの強い雰囲気とは対照的に、極めて自己主張の・・・うむ、()()()はずいぶんと慎ましいな。(またも変態)

 

 

「私、柴田美月っていいます。よろしくお願いします」

 

 

予想通り、眼鏡さんは優しげな口調で自己紹介してきた。なるほど、柴田美月さんね。よし、覚えたぜ・・・!ってこらそこ!なんで変質者を見るような目を向けて来るのかな?

 

 

「司波達也です。こちらこそ・・・」

 

 

「あたし、千葉エリカ!よろしくね、司波君!」

 

 

司波がさらりと応じれば、もうひとりの美少女も元気よく名乗った。ほーん、千葉ね。はいはい一応覚えたわ。たぶんすぐ忘れると思うけど。(適当)

 

 

「ねぇ君、さっきから何か失礼なこと考えてない?」

 

 

「ひゃう?!」

 

 

「ちょっとエリカちゃん?い、いきなり失礼だよ・・・」

 

 

突然矛先を向けてきた千葉の言葉で、全員の視線がこちらに集まった。君のように勘の良い子は嫌いだよ。てか柴田さん、やっぱ良い子・・・(感涙)あれ?同じ『良い子』でも、意味が正反対じゃね?ちなみにさっきから時々出てくる変な台詞は、全部俺の悲鳴だったりする。(余計な情報)

 

 

「はて?ナンノコトヤラ・・・」

 

 

片言の日本語で応じた俺は、3人から発せられる無言の同調圧力に屈して自己紹介を口にした。俺YOEEEEE・・・(泣)

 

 

「あー、比企谷八幡だ。その、よろしく?」

 

 

「なんで疑問形なのよっ!」

 

 

すかさず千葉が、どストレートなツッコミを入れてきた。陽キャかよ?いや、陽キャだな・・・(ひとり二役)

 

 

「比企、がや・・・?」

 

 

そして、なぜか微妙な表情で呟く司波。あれ?ひょっとしてあなた、俺の名前を覚えていなかった、とか?(愕然)

 

 

「ところで比企谷君ってさ、大丈夫なわけ?一科生なのに」

 

 

またそれか・・・たぶん、俺が二科生の中に座ってることを言っているんだろう。

 

 

「ああ、さっき司波にも同じこと聞かれたぞ。ぶっちゃけ大丈夫どころか、そもそも興味が無いまである。ま、馬鹿どもは放っておけばいいんじゃねえの?知らんけど」

 

 

「ふ、ふーん、そうなんだ・・・」

 

 

周囲を気にしてか、敢えてぼかした表現で問いかけてきた千葉は、俺の返答を聞いて意表を突かれたような顔をした。なぜか少し頬が赤い。隣の柴田も、同じような表情を浮かべている。どうやら、ふたりに何か不快な思いをさせてしまったらしい・・・小町、お兄ちゃん、早速ミスっちまったよ。(悲報)

 

 

「そ、そう言えばシバにシバタにチバだって!な、なんか語呂合わせみたいだね?」

 

 

「あぁ、名字のことか?」

 

 

「そっ!」

 

 

「エ、エリカちゃん、よく気付いたね」

 

 

俺が無言で黄昏(たそがれ)ていると、なぜか急にどぎまぎし始めた千葉が、わざとらしく話題を変えた。その意図を汲んだのか、司波と柴田が巧みに応じる。マジか・・・なんてコミュ力してんだよ、こいつら。俺には絶対不可能な芸当だわ。出会ってまだ5秒(体感)しか経っていないのに、まるでもう親友同士の会話である。だからWHY?たちまち辺りに充満する、甘ったるい青春ラブコメの香り。こうなるともはや、俺が生きてゆける環境ではない。哀れ、はちまんは爆散するのであった・・・てか、やっぱ爆散しちゃうのね・・・(;´д`) トホホ

 

 

と、明るく笑う千葉の顔が不意に強張った。ハッとして、気まずげにこちらを窺う視線が揺れる。うん、知ってた。いま君、語呂合わせのネタで完全に俺のこと入れ忘れてたよね?ふはははっ!八幡、昔からこうした陰湿な仲間外れには慣れてるヨ・・・?(号泣)

 

 

「・・・あは、あはは・・・えっと、シバにシバタにチバに・・・ハチマン?」

 

 

必死に言葉を探す千葉。だけどそれ、もはや語呂合わせにすらなってませんから!ちょうど照明も暗くなって入学式が始まるみたいだし、俺もう、寝ちゃって良いかな?良いよね? 。゚(゚´Д`゚)゚。

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

「あの・・・八幡さん、起きて下さい」

 

 

「・・・んんっ?小町、あと50分だけ・・・」

 

 

優しげな声に意識を揺さぶられ、俺はゆっくりと覚醒した。ぼんやり周りを見回せば、外へと出てゆく人の波・・・すでに入学式は終わっていた。(失神)つか校長先生や来賓の挨拶って、あれ絶対催眠魔法だよね?

 

 

「あの・・・それを言うなら『あと5分だけ』では?」

 

 

「八幡君、まだ寝惚けてるの?どれだけ寝たら気が済むのよ。あと小町って誰?」

 

 

どこかピントのずれたコメントをしてくる柴田と、なぜか一気に俺の扱いが雑になった千葉。しかも、いつの間にかさらっと名前呼びされてるし・・・

 

 

「小町は俺のかわいい妹だ。ところで司波。俺が寝てる間に、いったい何があったんだ?」

 

 

「先に妹の説明か・・・ボソッ ああ・・・お互い、下の名前で呼び合うことになったんだよ」

 

 

「ふぁ?!」

 

 

小さく肩を竦めて、しれっと答えるイケメン。まさかとは思うけど、その『お互い』の範疇に俺って含まれていないよね?(恐怖)

 

 

「達也さんの言う通りですよ、八幡さん。ぜひ私のことも美月と呼んで下さいね?」

 

 

はい?( ゚д゚)ポカーン 君ら、ひとが安眠中になんてローカルルール作ってくれちゃってんのよ?知り合ったばかりで名前呼びとか、お前らリア充なの?そんなの無理に決まってるだろ!やはり国立エリート高校がリア充だらけなのはまちがっている。まちがっテイル。あれ?これって全然略称になってない気がする俺ガイル・・・(無限ループ)

 

 

「えっと、ダメ・・ですか?」

 

 

豊かな胸元を強調しつつ、潤んだ上目遣いで迫る美月。これ全部、本人は無意識の所作なんだから恐ろしい。さすが安定の眼鏡っ娘だぜ。(意味不明)

 

 

「うっ・・・?!えっと、み、美月・・・?今夜は月が綺麗だな・・・」ボソッ

 

 

「はい、改めて宜しくお願いしますね、八幡さん」ニコッ

 

 

俺、もう死んでも良い・・・かも。(ダメ!絶対!)

 

 

あれ?いま俺、自分で告白して自分でOKしてなかった?はち × はち、キマシタワ~!(オウンゴール)

 

 

「はぁ・・・たかが名前呼びぐらいで大げさじゃない?まさか、八幡君ってヘタレ?」

 

 

「くっ?!エリカにだけは言われたくねえ・・・」

 

 

「て言うか私のことは、さらっと名前呼びしてるじゃん・・・」

 

 

そんな会話を交わしながら、講堂を出て校舎へと移動する。道中、周囲から感じる視線の数々。明らかに俺はいま、注目を集めている。これ、自意識過剰じゃ・・・ないよね?

 

 

「なあエリカ。さっきから、妙に見られている気がするんだが・・・」

 

 

「そりゃそうよ。八幡君、入学式でかなり悪目立ちしてたし。一科生なのに、ひとりだけ二科生に混じって爆睡してたんだからね」

 

 

がはっ?!?(圧縮空気弾直撃)

 

 

「あの、八幡さん・・・さっきはごめんなさい。何度か起こそうとしたんですけど、凄く気持ち良さそうに眠っていらしたので・・・」

 

 

不意に美月が眼を伏せた。どうやら、余計な気を遣わせてしまったらしい。サイオン切れで熟睡してたのは、あくまでも俺の事情だ。彼女が責任を感じる必要など全くない。

 

 

「気にしないでくれ。もともと俺は眠りが深いんだ。それに、入学式で寝落ちするなんて自己責任だしな」

 

 

「は、八幡さん・・・」ポッ

 

 

珍しく、なかなかにイケメンな返しをする俺。はちまん、やれば出来る子・・・

 

 

「ほんと良く寝てたよね?何度か蹴り・・・じゃなくて足で突っついたんだけど、無反応だったし。てっきり死んじゃったのかと思ったわ」

 

 

「エ、エリカちゃん・・・?!」

 

 

ふぁ?エリカさん?蹴ったね?2度も蹴った!親父にも蹴られたことないのにっ!

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

さて、そんなこんなでIDカードを受け取れば、無事今日のカリキュラムは終了。あとは俺の最強得意魔法、いわゆる『流星群(流れ解散)』を放てば大団円である。(大嘘)

 

 

「あたしはE組。みんなは?」

 

 

「E組です」

 

 

「俺もE組だ」

 

 

「・・・A組だな」

 

 

クラス分けでは、またも見事にぼっち確定。(;つД`) まあ、俺だけ一科って時点で、こうなることは予想していたんだけどな。そう、だから全然悲しくなんてない。ハチマン、ウソツカナイ・・・

 

 

「気にせずお前らだけでやってくれ。俺はもう帰るから」

 

 

気遣うような視線を向けてくる美月に言うと、踵を返す。やれやれ、漸く終わった。長い1日だったぜ。いまならまだぎりぎり、千葉まで直通のコミューターに間に合うな・・・待ってろ小町、お兄ちゃんもうすぐ帰るからな。あ、いまの八幡的にポイント高い。(超絶シスコン)

 

 

「わかった。気をつけてね八幡君」

 

 

「じゃあな、八幡」

 

 

「八幡さん、また明日」

 

 

自然な雰囲気で別れの言葉を口にする面々。下手にしつこく粘ってこないのは、やはり八幡的にポイント超高い。つか、結局達也も俺のこと、名前呼びなのね・・・あれ?俺もいま、やつのこと名前呼びしちゃったよ。あらやだ、まさかはちまん、リア充の仲間入り?3人からの言葉に軽く片手を振り、校門へと歩き出す。

 

 

ふっ・・・また明日・・・か。まるで友達同士みたいな会話じゃねえか。やっと俺にも遅い青春が・・・なんて馬鹿なこと、あるはずがない。こんなのは、典型的な社交辞令である。んで明日の朝、それを真に受けて挨拶でもしようものなら「誰こいつ?」みたいな視線を浴びるまでがワンセット。俺は詳しいんだ。(被害妄想)

 

 

「ねっ、じゃあいまからHR覗いていかない?」

 

 

「悪い。妹と待ち合わせしているんだ」

 

 

背後からは、エリカの誘いに対し、申し訳なさそうに断りを入れる達也の声が聞こえていた。てか妹?入学式に妹を連れて来てたのか?あいつ、どんだけシスコンなんだよ?(ブーメラン)

 

 

「妹?達也君、妹がいるんだ?」

 

 

「あ、もしかして新入生総代の司波深雪さんですか?」

 

 

「ああ」

 

 

ん?どゆこと?3人の会話に、思わず俺は足を止めた。入学式はずっと寝落ちしてたから、話の前後関係がよく分からんのだが・・・

 

 

「え?じゃあ、双子なの?」

 

 

まあ、兄妹で同級生ってことは、普通に考えたらそうなるわな。てか、それ以外あり得ないだろ。果たして、お兄様の返答やいかに?

 

 

「いや、俺が4月生まれで妹が3月生まれ。だから同じ学年なんだ」

 

 

「あ、そうだったんですね・・・」

 

 

「ふーん・・・やっぱ兄妹で一科と二科に分かれるって複雑なもん?」

 

 

なるほど。そう言うことか。相槌を打つ美月と、迷うことなくデリカシーの無い質問をぶつけるエリカ。やはりこいつもTUEEEE・・・って、待て待て待てぃ!(;-ω-)ノ!!兄貴が4月生まれで妹が翌年3月生まれ??いくらなんでも無計画すぎだろ司波夫妻!エリカも美月もそこは納得しちゃダメでしょ!誰か早くツッコんであげて!!じゃないと俺がツッコみたくなっちゃうから!!(意味深&お年頃)

 

 

「ち、ちょっとエリカちゃん・・・?!」

 

 

「ああ、ダメ兄貴としては、優秀な妹の足を引っ張らないように気をつけているよ」

 

 

一方、エリカの暴言を必死にカバーしようとする美月と、大人の対応で受け流す達也。こいつ、本当に同級生?年齢詐称してない?

 

 

「それよりよく分かったね、美月。俺と深雪は全然似てないのに・・・」

 

 

「あ、いえ・・・おふたりは、オーラが似ていましたから」

 

 

「なにっ?!」

 

 

若干恐縮しながら美月が答えた瞬間、またしてもお兄様の様子がおかしくなった。一見平静を装ってはいるものの、明らかに内心の動揺を隠せていない。えーっと・・・いまの流れを改めて整理するぜ?イケメン兄貴と似てないってことは、司波妹ってまさかの不細工さん?ぼへっ?!(コキュートス直撃)

 

 

な、なるほど・・・最愛の妹ちゃんがジャイ子という事実を暴露され、やつのライフがゼロになったんですね分かります。だが待てよ?総代になるくらい優秀な魔法師なら、容姿も優れてるはずなんだが・・・

 

 

「・・・美月は本当に()()()()んだね・・・?」

 

 

「ひっ?!」

 

 

穏やかな声色で呟くと、なぜかドスの効いた笑みを浮かべる達也。ただならぬ気配を感じたのか、美月の顔に怯えの色が走った。ははーん、そうか・・・さてはこいつ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼鏡好きだな?(とんちんかん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり性癖がバレそうになって狼狽えてたんですねあり得ないですキモいです出直して下さいごめんなさい。

 

 

「え?美月、眼鏡かけてるよ?」

 

 

またもや俺の中のいろはすが暴走し、何も気付いてないエリカがピント外れな言葉を口走ったその時・・・

 

 

「お兄様~!」

 

 

その場の微妙な空気を救ったのは、明るい少女の呼び声だった。まさに青春真っ盛り、といった感じで駆け寄って来たのは・・・なんと、朝方に見かけたバカップルさんの片割れ美少女である。しかも、面倒なギャラリーまで引き連れて。微かに頬を赤らめ、息を切らす様子は、実に可憐でなんとなくエロ・・・ゲフンゲフン!て言うか、お兄様呼び??達也のやつ、人目も憚らず彼女に兄妹プレイさせてんのかよ!実にうらやま・・・けしからん!!よし、帰ったら俺も小町にやらせてみるか。服装は・・・そうだな、まずは無難にナース服やスクール水着あたりから始めてみよう。(案件)

 

 

「お待たせ致しました」

 

 

「いや、いま来たばかりだよ、深雪」

 

 

「お兄様・・・」

 

 

まだ息を弾ませながら達也に寄り添う、妹設定(仮)の黒髪美少女。ふたりの周囲だけ、すっかり違う世界が出来上がっている。そのまま爆発しちゃえばいいのに。つか、君たち真っ昼間からそんなに激甘で大丈夫?確かに、魔法師は早婚が奨励されてはいるみたいだけど、このあと若さゆえの過ちで同い年の兄妹とか生まれちゃったりしない?(自主規制崩壊)

 

 

そんなバカップルの様子に、周りは軒並み砂糖漬け・・・だが、あいにく俺は特に何も感じない。なにしろ、甘いのならマッカンで慣れてるからな。千葉のお兄ちゃんを侮るなよ?

 

 

「新入生総代、とても良かった。素晴らしい晴れ姿だったよ」

 

 

「お、お兄様・・・」トローン

 

 

達也の賞賛に、敢えなく蕩ける彼女さん・・・え?新入生総代?ってことはまさか、この子がさっき言ってたリアル司波妹さん・・・って超絶美少女じゃねえか?!ジャイ子とか言ってたやつ、氷漬けにされちまうぞ?!あ?それって俺?

 

 

不都合な過去はスルーして、いざ、腐眼で妹ちゃんを視姦・・・ゲッホゲーホォ!!()てみることにした。ほぅ・・・黒髪ロングの完璧な外見に、怒ると世界を凍らせちゃいそうな氷の微笑み。これでもし、パンさん好きで方向音痴とかだったりしたら、どっかの奉仕部部長さんとそっくりじゃね?あ、でも1ヵ所だけ決定的な差があるな。それこそ、ブルーム(Eカップ)ウィード(Aカップ)ぐらいの明確な差が・・・げふっ?!(高周波ブレード直撃)

 

 

「はぁ・・・こんなところに来てまで、相変わらず何か失礼なことを考えているようね、エセぼっち谷君」

 

 

「ヒッキー、ここに居たんだ。探してたんだよ?」

 

 

おや?なんか聞き覚えのある声とフレーズが・・・空耳アワーかな?遂に疲労が限界を超えたらしい。早く帰って寝よう・・・司波妹から視線を外し、再び校門へと足を向ける。これ以上ひとが多い場所に居たら、耐えきれないどころかセルフ爆散(?)してしまうまである。俺のHPゲージは、もう1ミリも残っていないのだ。もしここが例のデスゲームだったなら、とっくに仮想空間からも現実世界からも退場待ったなしの非常事態である・・・

 

 

が、そんな俺の背中を、さらに辛辣な台詞が追いかけてきた。

 

 

「あら?部長である私に気付かない(ふりをする)なんて、まだ寝惚けているようね。目覚めの1発にはインフェルノ、ニブルヘイム、マテリアル・バースト、どれをお望みかしら?寝不足谷君」

 

 

はぁ・・・この言い回し、このあだ名センス。まさかとは思ったが、どうやら間違いないようだ。中学校3年間、例の部活(奉仕部)で苦楽(笑)を共にしてきたあいつらだろう・・・

 

 

そして、ため息混じりで振り返った視線の先には・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予想通り、慎ましい胸の前で腕組みをしてこちらを睨む雪ノ下雪乃と、小さく手(とメロン)を振る由比ヶ浜結衣が立っていた・・・




次回第4話:そしてついに、あのふたりが登場する・・・(すでにモロバレ)

炸裂!ゆきのん砲!(;´д`) トホホ
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