魔法科高校のHACHIMAN   作:いろはす@

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第5話:やはりこんなモノリス・コードはまちがっている。(前編)

【はじめに】

このお話は、九校戦のモノリス・コードを題材にしていますが、戦闘シーンはほぼございません。(意味不明)また、八幡君のひとり言に関してはどうか聞き流して下さいますよう、お願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「納得できません!」

 

 

「まだ言っているのか?」

 

 

広大な東富士演習場の草原ステージに響く、男女の言い争う声。切々と訴えるのは完璧美少女の深雪、あくまでも冷静に応じるのは兄の達也である。ふたりは似通ったデザインのプロテクション・スーツに身を包んでいたが、深雪のものはボディラインがほぼ丸見えであった。(BPO案件)

 

 

「どうしてまた、()()()がいらっしゃるのですか?!彼がこの決勝に出場するなど、九校戦への冒涜にも等しいのでは?」

 

 

「これは二次小説だからね。お前も分かっているだろう?」

 

 

その言葉に深雪は整った顔を僅かに伏せ、深々とため息をついた。

 

 

「はぁ・・・どうせまた、お兄様を差し置いてやりたい放題(HACHIMAN)するおつもりなのでしょう?実はマテリアル・バーストの使い手だったとか、第三高校チームをおひとりで全滅させてしまうとか・・・いい加減、これ以上は看過致しかねます!」

 

 

最後は決然とした色を浮かべて再び顔を上げ、彼女はさらに言い募る。触れ合わんばかりの距離に詰め寄られ、思わず達也は後退った。

 

 

「今回もそうなるとは限らないさ。どんな状況でも、魔法師は先入観で眼を・・・」

 

 

「だから、わたくしは眼を曇らせてなどおりません!それに、なぜお兄様が指揮を執られないのですか?本来でしたら、彼のような目の腐った劣等生ではなく、お兄様こそがチームリーダーをお務めになるべきですのに・・・」

 

 

さすがに最後の方は多少声を潜めたものの、深雪の気持ちはまだ収まりそうもない。いまは8月。まさに夏真っ盛りのはずなのだが、いつしか辺りには真冬のような冷気が漂い始めていた・・・彼女の魔法が暴走を始めたのである。

 

 

「劣等生と言うなら、俺も同じだよ」

 

 

かなりマズいことになったと危惧しながらも、なんとか事態を収めようと言葉を継ぐ達也。しかし、却ってそれは火に油を注ぐ結果となった。

 

 

「お兄様は劣等生などではありません!学科試験の成績は常にトップなのですから、いつも数学が赤点の彼なんかとは格が違います!それに、お兄様が何の制約も受けずに本当の実力を発揮なされば、プリンスだろうがジョージだろうが・・・」

 

 

「深雪っ!!」

 

 

はっとして口元を押さえ、俯く深雪。兄妹にとって、これ以上は軽々しく口にすることが許されない内容である。

 

 

「・・・も、申し訳ございません」

 

 

激情のあまり上気していた彼女の頬から赤みが引き、辺りの空気も夏の熱気を取り戻す。どうやら説得は成功したらしい。ようやく落ち着いた妹の頭を優しく撫でながら、達也は言い含めるように言葉を続けた。

 

 

「いつもお前が()()()を思って怒ってくれるのは、すごく嬉しいんだよ。八幡のことも、敢えて厳しい言葉でやつの奮起を促そうとしているんだろう?」

 

 

「お、お兄様・・・そんな、想っているだなんて・・・」

 

 

何をどう勘違いしたのか、再び赤みを増す深雪の頬。はぁ・・・反応するのは()()()()か・・・内心でため息を漏らしつつも、顔には出さない。そして、背後から向けられる()()()視線を感じながら達也は考えていた。果たして今回、こんな設定で俺たちは勝てるのだろうか、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてこうなった・・・」

 

 

真夏の日差しが照りつける中、思わず身震いしながら俺は呟いた。ここは国防軍東富士演習場に広がる、草原ステージ。季節外れの寒さをもたらしている原因は、言うまでもない。あちらで絶賛()()()()()()()()なヒロインさんである・・・

 

 

はぁ・・・小さなため息をつきながら、改めて自らの格好を見下ろす。黒を基調にしたプロテクション・スーツに、お揃いのヘルメット。腰のホルスターには拳銃型CADを差し、背中には認識阻害効果を持つフード付きローブが揺れていた。かつての俺ならば泣いて喜んだであろう、完璧な中2病スタイルではあるのだが・・・

 

 

さすがに高校生にもなって、こんな格好をして喜ぶやつなど居ない。(きっぱり)ただただ、羞恥心に身悶えするばかりである。くそっ!きっと観客席ではエリカや一色、陽乃さんたちがバカ笑いしてるに違いない・・・(被害妄想)

 

 

ちなみにだが見事に中2病を克服した俺はいま、プリキュアを始めとした小学生向け萌えアニメを新たな趣味にしている・・・こらそこっ!さらに重症化してるとか言わない!!自分でも分かってるんだから!

 

 

 

 

 

やっぱ泣ける・・・

 

 

 

 

 

さて、賢明なる読者諸兄ならば、もうお気付きだろう。俺はこれから九校戦のハイライト、あの新人戦モノリス・コードの決勝に臨もうとしているのだ。そう、お兄様が全国区デビューした、あの新人戦モノリス・コードの決勝に。大事なことだから、いつも通り2回言ったぜ?え?それにしてはメンバー構成がおかしいんじゃないかって?ほぅ・・・なかなか良い質問だ。(謎の上から目線)

 

 

何を隠そう、聞いて驚くなよ?なんと今大会のモノリス・コードは、男女混合チームで行われるのである。(狂喜乱舞)俺もこれまで色んな二次作品・・・ゲフンゲフン!世界線でこのシーンには出演してきたけれど、今回は初めてのパターンだ。つまり、健全な思春期の少年少女が至近距離で魔法やら体液やらを放ちつつ、組んず(ほぐ)れつの絡み合い・・・(主観)もう色々と、若さゆえの過ち(ラッキースケベ)が起こっちゃう未来しか見えないんですけど?てか、これ生中継して大丈夫?モザイク処理、間に合うのかな?(案件)

 

 

重大放送事故の発生を半ば確信しつつ、俺はここに至るまでの経緯(いきさつ)を思い返していた・・・

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

高校入学から3ヶ月あまり。俺、比企谷八幡は順調にエセぼっちライフを堪能していた。なぜか女子の知り合いばかりが増え、奉仕部は開店休業、数学は赤点続き・・・あ、最後の項目はカットで。ボソッ 裏じゃ色々あったみたいだけど、ハチマンヨクワカラナイ。(目逸らし)はい?エガリテ?ブランシュ?何それ美味しいの?(すっとぼけ)

 

 

そして、またまた数学が赤点だった期末テストが終われば、いよいよ待ちに待った夏休みである。ところが・・・ごろ寝夜更かしプリキュア三昧の日々に心踊らせていた、1学期の終業式当日。10年にひとりの逸材たるマイシスター宛てに、第一高校から九校戦の観戦チケットが2枚届いたのだ。WHY?しかもご丁寧に、現地での宿泊代など諸費用も全て学校持ちと言う、破格の特典付きで。つーか、これって明らかにグレーゾーンの生徒勧誘作戦だよね?(大人の事情)

 

 

だがしかし。(1回目)

 

 

プロの専業魔法主夫(笑)を目指す俺にとって、九校戦なんぞ、しょせんは遠い世界の話。代表メンバーに選ばれるほどの魔法力はなく、さりとてエンジニアとしての技量も持たない身としては、せいぜいテレビかネットで結果を見る程度のものでしかない。要するに、現地へ観戦しに行くつもりなど全くなかったのである。小町も塾の夏期講習があるみたいだし、こんな見え透いた餌に食い付くようなバカじゃない・・・ないよね?(震え)

 

 

だがしかし。(2回目)

 

 

「お兄ちゃん・・・小町、イッちゃダメ?」(意図的な誤字)

 

 

「うっ・・・?!」(はちまん砲暴発)

 

 

まさかの上目遣い&おねだりのコラボに、敢えなく轟沈した俺ガイル。て言うか小町ちゃん、あなたいつの間にそんなあざといテクニックを覚えたのかな?あと、そう言うのはお兄ちゃんが居ない時にきちんとお部屋に鍵を掛けてからやって下さいごめんなさい。(いろはす砲)

 

 

ふぅ・・・

 

 

そうと決まれば当然、まだ中学生の小町をひとりで行かせるわけにもゆかず、さりとて社畜街道驀進中の両親が付き添えるはずもなく・・・結局、()()()()()がくっ付いて行くことになったのである。(泣)え?俺の宿泊代など諸費用?そんなの自腹に決まってるだろ!(怒)

 

 

で、同封されていたパンフレットによると・・・ふぁ?!日程はなんと全10日間!(宇宙猫)夏休みの25%をこんな行事で使っちゃうとか、魔法協会はアホなの?しかもちょうど、俺の誕生日と被ってるし。そもそもはちまん、夏休みに学校行事って言うのが全く理解できないんですけど。夏休みってのは文字通り、夏に休むためのものじゃないのかな??教えてドラえも~ん!!

 

 

それに・・・だ。今回の九校戦って、確か裏でやべーやつらが暗躍してるんだよね?そんな危ないところに小町を連れて行くなんて、八幡的にポイント超低い・・・え?じゃあ俺が守ってやればいいじゃないか、だって?だからそう言うのはHACHIMANの担当なんだって!(逆ギレ)

 

 

「なあ小町、やっぱお兄ちゃん、プリキュアの再放送が見たいんだけど・・・」

 

 

そして出発日の朝。最後の抵抗を試みる俺へ、彼女は無情にもとどめのひと言を発した。

 

 

「はぁ・・・ごみぃちゃん、知らないの?九校戦の中継があるから、プリキュアの再放送は中止だって」

 

 

なん・・・だと?!

 

 

敢えなくHPバーが全損した俺へ追い討ちをかけるように、チャイムが鳴った。ん?こんな朝からいったい誰よ?

 

 

「はろはろー!比企谷君、お姉さんが迎えに来てあげたぞ?」

 

 

「せんぱい、おはようございます・・・って早朝からなんて疲れた眼をしてるんですか?はっ?!まさか昨夜わたしのことを考えていたら我慢出来ずに朝まで自家発電してサイオンを使い果たしちゃったんですねキモいです出直して来て下さいごめんなさい」

 

 

いかんな・・・朝っぱらから()()()()()が見えてしまうとは。どうやらまだ、寝足りないようだ・・・そう考えた俺は二度寝をすべく、そっと玄関のドアを閉じ・・・

 

 

「ちょっと比企谷君!なんで閉めちゃうの?!」

 

 

・・・ることは出来なかった。閉じかけたドアの隙間に、誰かが足を突っ込んできたからだ。てかあなた、昭和の刑事ドラマなの?半開きとなったドアの先には、どこか見覚えのある大きな黒塗りの車と、見覚えがありすぎるメンバーたち・・・

 

 

具体的にどんな顔触れだったのかは、まぁ察してくれ。え?肝心の奉仕部おふたりさん?あいつらは代表メンバーに選ばれたんだよ。だからいまごろは往きのバスの中で、対向車線から突っ込んでくる車の対応に追われてんじゃねーの?知らんけど。(適当)

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

さてと・・・そうしてはるばる猛暑の中、やって来ました静岡県。MEは何しに静岡へ?MEは小町の付き添いで九校戦へ。(自問自答)往路の車中では、魔王(はるのん)小悪魔(いろはす)天使(小町)が同席するという、天国とも地獄とも言える時間を過ごした俺ガイル。ふぅ・・・(ぐったり)

 

 

会場に着くと、陽乃さんは魔法協会のお偉方と会合があるとかで、晴れて別行動に。ご苦労様です。(*`・ω・)ゞ ビシッ(笑)そしていまや邪魔者は消え、俺は小町とふたり、各会場を回ってはリア充たちの祭典を楽しんでいた。具体的には、ほのかや由比ヶ浜のボディースーツに雫の振り袖とか、深雪の巫女服にエリカのメイド服とかな・・・おっと、雪ノ下のパンさんコスと美月の私服を忘れてたぜ。(眼福)

 

 

ちなみにだが、巫女服深雪 vs パンさんゆきのんという顔合わせとなった新人戦アイス・ピラーズ・ブレイクの決勝は、視聴率が九校戦史上最高を記録したらしい。萌え~!あとはこれで、ナース服とスクール水着とぜかましの制服があればパーフェクトだったんだが・・・ぐぼぉっ?!(ドライ・ブリザード命中)

 

 

「むぅ・・・私も人数に入れて下さいよ、せんぱい」

 

 

不意に聞こえた不満げな声で、俺は我に返った・・・いや、正確にはもうひとり連れが居たな・・・具体的には、俺の腕を掴んで振り回す後輩が。(汗)

 

 

「つか、なんでお前居んの?三高の応援はいいのかよ。姉ちゃん、試合出るんだろ?」

 

 

前にも言ったが、彼女の姉は石川県にある第三高校のエース、一色愛梨だ。妹のこいつが、なんで千葉に居るのかは知らん。たぶん、雪ノ下家みたいなめんどくさい理由なんだろ。やっぱ庶民は最高だぜ。(小並感)

 

 

「そりゃ出ますけど・・・来年からお世話になる一高を応援するのは、むしろ当然ですよ」

 

 

「え?お前、一高に来んの?!」(驚愕)

 

 

マジかよ・・・やっぱ俺、総武高校への転入試験受けようかな・・・

 

 

「もちろんです!奉仕部に入部希望なんで、宜しくお願いしますね?」

 

 

「いや、普通に嫌なんだけど・・・」

 

 

「ど、どうしてですかっ?!?」

 

 

「お兄ちゃん!小町も、いろはお義姉ちゃんの居る第一高校に行きたいな」

 

 

ここで小町が、まさかの誤字付き援護射撃。調子に乗った一色は、いつもの十八番(おはこ)を繰り出してきた。

 

 

「ダメ・・・ですか?」

 

 

「うっ?!」

 

 

あざとさ満載の涙目&上目遣いのコラボ。べ、別に全然動揺なんてしてないんだからね!(動揺)てか、俺に聞くなよ・・・ん?この攻撃、つい最近も見た覚えがあるぞ?(デジャブ)はっ?!まさか、小町に余計なテクニックを仕込んだのって・・・

 

 

「あ!そう言えば私のお姉ちゃん、モノリス・コードに出るんですよ!凄くないですか?」

 

 

「うわー!凄いです!もっと詳しく聞かせて下さい!」(棒読み)

 

 

こいつ・・・露骨に話題を変えやがったな・・・?(ギルティ)そして小町、お前もか?!

 

 

「それでですね、チームメイトはなんと、あのクリプリと・・・」

 

 

オーバーアクションを交えた一色の姉自慢を、話半分で聞き流す。どうせ全部、他人事だしな・・・え?俺が一色の姉ちゃんとモノリス・コードで対戦?なんすかその無茶振り設定?素人の二次小説なのかな??がふっ?!(自打球直撃)

 

 

だがしかし。(3回目)

 

 

やはり原作の修正力には抗えなかったのか・・・結局、新人戦モノリス・コードで例の事故が起き、一高チームのモブ崎君たちが負傷リタイアした日の夜・・・俺と小町が泊まるホテルの部屋に、いちばんやべーやつが現れたのだった。用件はもちろん・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「モノリス・コードに出てくれないか、八幡」

 

 

「ふぁ?!」

 

 

俺に対するモノリス・コードへの出場依頼である。このタイミングで、たつ × はちキマシタワ・・・ボソッ(茫然自失)

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり解せぬ・・・(失神)

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

~ side 司波達也 ~

 

 

「わかりました。義務を果たします」

 

 

森崎たちの負傷により、モノリス・コードへの代理出場を承諾した俺は、直ぐに思考を切り替えた。こうなった以上は、勝利のために全力を尽くすだけだ。自身の力に不安は無い。目下、最大の懸念材料は・・・

 

 

「それで、俺以外のメンバーは誰なんでしょうか?」

 

 

回答次第で、試合の結果も自ずと見えて来るだろう・・・

 

 

「お前が決めろ。この場でな」

 

 

予想外の言葉に驚いたのも一瞬。ならば・・・

 

 

「誰でも宜しいのですか?チームメンバー以外からでも?」

 

 

「構わん」

 

 

十文字会頭の言質を取ってから、素早く考えを巡らせる。女子枠は深雪一択として、もうひとりを誰にするべきか・・・妥当なところはレオか幹比古だが・・・いや、待てよ?これは()()の実力を暴くチャンスなのでは?アホ毛と腐った眼を思い浮かべつつ、俺はさらに黙考した・・・

 

 

入学から3ヶ月あまり。紆余曲折を経て、俺と深雪は生徒会に所属している。だが()()は、七草会長から再三の誘いを受けているにも関わらず、なぜか頑なに生徒会入りを拒み続けていた。自身の帰宅時間が遅くなると妹が悲しむから、などと言うおかしな理由を挙げてはいたが、まさか本気ではあるまい。(マジ本気)

 

 

また、聞けば体育の時間は誰ともペアを組もうとせず、ひとりで過ごしているらしい。きっと、自らの魔法戦闘力を秘匿するためだろう。(単なるぼっち)だが、モノリス・コードに引き摺り出せば、嫌でも実力を発揮せざるを得まい。お前の全てを裸にしてやるぞ、八幡。(愚腐腐・・・キマシタワ~!!)

 

 

「では、女子枠には1年A組の司波深雪を」

 

 

そう告げた瞬間、室内の空気が甘ったるくなったような気がした。居並ぶ先輩方が、揃ってやれやれといった表情を浮かべている。なぜだ・・・?(無自覚系)

 

 

「それで、もうひとりは?」

 

 

意外にも、十文字会頭は先を促してきた。てっきり、人選の理由を尋ねられると思っていたのだが・・・

 

 

「同じく、1年A組の比企谷八幡を」

 

 

そう告げた瞬間、室内の空気が疑問符で満たされたような気がした。七草会長を除く先輩方が、揃って戸惑った表情を浮かべている。なぜだ・・・?(やはり無自覚系)

 

 

「そうよ!その手があったわ!生徒会は、比企谷八幡君のモノリス・コードメンバー入りを支持します!」

 

 

「ああ・・・真由美のお気に入りか」

 

 

「ええ、お気に入りって言うより、おもちy・・・ケホケホ!」

 

 

渡辺委員長と七草会長の掛け合いは、敢えて聞き流す。下手に反応して墓穴を掘る事態は避けねばならない。俺も風紀委員として、少しは世渡りを覚えてきたつもりだ・・・しかし、なぜここで()()が出てくるのだろうか?(空耳アワー)

 

 

「・・・で、その人選の理由は?」

 

 

妙な間を挟んだあと、おもむろに口を開く十文字会頭。当然のごとく、俺は事前に用意した答えを返した。本当の理由など、言えるはずがない。

 

 

「最大の理由は、俺が男子メンバーの試合も練習も、殆ど見ていないからです」

 

 

「なるほど!八幡君ならよく知っていると言うことね?!一理あるわ!たつ × はち、キマシタワ~!」(キャラ崩壊)

 

 

何度も頷きながら、嬉しそうに両手を握り合わせる会長。何やら勘違いしているようだが、ここはそれを利用させて貰うとしよう。

 

 

「たつ、はち・・・?」

 

 

一方、首をかしげる会頭は・・・まあ、放って置くか。(適当)下手な説明をすれば藪蛇になるし、そもそも上手く説明出来る自信がない。(あたりまえ)

 

 

「じゃあ、最大でない理由は?」

 

 

そう尋ねてきたのは、渡辺風紀委員長。その問いに対しては、明確な答えを俺は持っている。敢えて誤魔化す必要もない。

 

 

小さく息を吸ってから、俺は今日初めて本音を口にしたのだった・・・

 

 

「実力ですよ」(盛大な勘違い)

 

 

~ side 司波達也 out ~




次回第6話:やはりこんなモノリス・コードはまちがっている。(後編)

迫る決勝の時。てか、試合はいつ始まるの・・・?
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