サイコロ男と毒女   作:スピリタス3世

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前話でめちゃくちゃ最終回みたいな雰囲気を出しましたが、まだまだ続きますよ‼︎


第二十話 かんたん3人娘

  side しのぶ

 

 サイコロステーキの怪我の完治が見えてきた頃…………

 

「「「初めまして!」」」

「中原すみです!」

「寺内きよです!」

「高田なほです!」

「「「よろしくお願いします‼︎」」」

 

 12歳くらいの、可愛らしい女の子たちが蝶屋敷の看護師として入ってきた。

 

「私は花柱・胡蝶カナエ。この屋敷の主人(あるじ)よ〜。よろしくね〜♪」

「私は蟲柱・胡蝶しのぶ。この蝶屋敷で医者をやってるわ。」

「私は神崎アオイ!この屋敷で家事全般を担当しています!」

「私は………栗花落カナヲです………普通の隊士です………」

「俺の名はサイコロステーキ。」

「「「サイコロステーキ⁉︎」」」

「サイコロステーキ先輩と呼んでくれ。好きなものは博打と女。俺に惚れたら素直に言いな!結婚してやるから!」

「「「結構です!」」」

「断るの早すぎだろぉぉぉぉぉ⁉︎」

 

 この間株をめちゃめちゃ上げたのに、すぐ急降下させるんだから……。そろそろモテないのを自覚したらどうなのかな?

 

「それはさておき、3人には蝶屋敷の紹介をするわ。」

 

 さてと、このバカはおいといて………、屋敷に来たばかりの3人に屋敷の中を紹介しなくちゃ。普通の柱の屋敷よりも幾分か広いから、何も言われないと分からなくなるはず。紹介は私の担当だから………

 

「しのぶとサイコロステーキ、お願いね♪」

 

 なんか余計なのついてる⁉︎

 

「姉さん、私だけで大丈夫だから!」

「それに俺、完治してねえですぜ。」

「機能回復訓練の一環よ〜。まずはしのぶに連れられて歩くところから!」

「いや、まあでも………」

「別に後でいいでしょ!」

「「「お2人は付き合ってるんですか?」」」

「「違う‼︎///」」

 

 私だけで案内は十分なのに‼︎ほら、さっそく勘違いされてるじゃん‼︎そしてアンタまでちょっと顔赤くすんな‼︎アンタ私のこと好きじゃなかったじゃん‼︎この間の上弦戦で気絶した時に記憶失くしたの⁉︎

 

「ということで、いってらっしゃいませ‼︎」

「行ってらっしゃい………」

「はいはい、案内するわよ。3人とも、ついてきて。」

「「「は〜い!」」」

 

 それはさておき、私たちは3人娘に屋敷を案内することになった。

 

 

 

 

 さっきまでいた居間の紹介をし終えた後、私たちは玄関までやってきた。とりあえず入り口を把握しておかないと、今後の出入りに困るしね。

 

「次に紹介するのが…………」

 

 どうやらサイコロステーキが紹介してくれる様子。積極的にやってくれるあたり、なんだかんだ後輩への面倒見はいいよね。

 

「ここから2時間歩いた先にある浅草の賭場だ。」

「屋敷の紹介をしろっての‼︎」

 

 でもちゃんとやれ‼︎

 

「お前らは博打やるのか?」

「「「やりません‼︎」」」

「3人もいて誰もやらない⁉︎こんな珍しいことがあるのか⁉︎」

「そりゃそうでしょ。」

「これは………とりあえず丁半から教えるべきだな。」

「教えるな‼︎」

 

 博打仲間はカナヲだけで十分でしょ‼︎そのカナヲもコイツがいないと参加しないし、本格的にハマっているわけじゃない。誰も彼もアンタみたいに博打狂いじゃないのよ‼︎

 

「ごめんね、みんな。ここは玄関。ここから外に出たり、来客を迎えたりするのよ。」

「「「分かりました‼︎」」」

「ちなみに、女の子が来たら俺を呼んでな。」

「呼ばなくていいからね!」

「「「分かりました‼︎」」」

 

 そんなふとした拍子に女の子が来ること無いっつーの‼︎というか普段から女の子に囲まれてるんだから、少しは満足しなさいよ‼︎

 

「それはさておき、来た道を戻れば居間だ。そしてこの先を進めば台所な。」

「サイコロステーキやアオイに呼ばれたらここに来てね。」

「「「はい!」」」

 

 話は変わって、次は台所。私は仕事柄ほとんど立ち寄らない。だからここの中に入るのは久々だ。

 

「そういえば、なんでその2人なんです?」

「アオイさんはともかく、サイコロステーキ先輩が台所って………?」

「まさか、その2人で付き合ってるんです?」

「そうだ。」

「違うわよ‼︎」

「「「ですよね。」」」

「ですよねって何だ⁉︎」

 

 それにしても、アンタはすぐに嘘をつくな‼︎アオイが可哀想でしょ‼︎しかもあの子、気になる子がいるって言ってたのに‼︎

 

「本当のことを言うと、俺とアオイが飯担当だからな。自分らの普段の飯や、隊員らの病院食をここで作っている。」

「アオイさんはともかく、サイコロステーキ先輩が………?」

「料理できるんですね。」

「意外です!」

「コイツこんなんでも、料理はめちゃくちゃ上手いからね。」

「好きなもんあったら言ってな。大体なんでもできるから。」

「「「はい!」」」

 

 それはそうと、初めての人からしたらびっくりするわよね。女4人男1人の屋敷で、男が料理担当なんだから。しかも見るからに料理とか出来なそうなのに。私も初めて知った時はびっくりしたな〜。今ではコイツの料理に心酔している。

 

「それで、台所を出ると分かれ道だ。」

 

 それはさておき、次はいよいよ病院関係の部屋かな?

 

「左は玄関へと戻る道、それで右が患者達が眠る病室と診察室で、奥が機能回復訓練場と大浴場と厠よ。」

「「「機能回復訓練場?」」」

「怪我から治ったばっかの人が身体を動かすところだ。治りたてでいきなり任務というわけにもいかねえからな。」

「「「なるほど、そうなんですね!」」」

「3人には機能回復訓練の手伝いもしてもらうわ。」

「「「頑張ります!」」」

 

 病院に私の診察室、そして大浴場に機能回復訓練場。これらがある影響で、私たちの屋敷は他の柱の屋敷の倍以上の広さを持っている。もちろん病人の往来もあるので、色んな人が屋敷を出入りしているよ。

 

 

 

 

 しばらく機能回復訓練場と病室を見た後、私たちは来た道を戻り、玄関までやってきた。

 

「次は外ね。」

「ここから賭場までの道のりは………」

「教えるな‼︎」

 

 コイツはどんだけこの子達に博打をやらせたいんだろう。自分があんなに負けてるのに、よく人に勧めようと思うよね。

 

「それはさておき、あそこがさっき来た入り口で、こっちが裏庭へ出る通路な。」

「ちょっと通るわよ。」

「「「はい!」」」

 

 それはさておき、続いては裏庭。ここには患者達の洗濯物を干す場所や蔵への道のりがある。また枯山水の庭園もあって、患者達が見ていて癒されるような空間もある。

 

「よしっ、ついた。ここが患者たちの洗濯物を干すところな。」

「ただし男性限定ね。女性は私たちと同じく、ここから離れたところに干してるよ。」

「向こうのほうですか?」

「そう!居間の近くね!」

「なるほど!」

「それなら安心ですね!」

 

 ちなみにサイコロステーキは家事全般が得意だが、洗濯だけはやらせてない。流石に女の子たちの服とかをコイツに洗濯させるの嫌だし。本人も自分の仕事は増やさない性格だから、やろうとも言わないのが助かる。

 

「そろそろ俺も女の子の服を洗いたいんだがな。」

 

 言うんかい‼︎

 

「ダメ‼︎」

「なんで?」

「年頃の女の子が男に下着を洗濯されたいわけないじゃん‼︎」

「でも俺だぞ?世界一カッコいいぞ。」

「「「えっ…………?」」」

「ごめんね、皆。この人頭の病気なの。」

「そんなわけねえだろ‼︎俺は極めて優秀な男だ‼︎」

「ほら、分かったでしょ?」

「「「はい‼︎」」」

「なんでだ⁉︎」

 

 別に私はいいけどさ、姉さんやアオイやカナヲは嫌がるだろうし。いくら仲がいいとはいえ、流石にね。なんなら下心丸出しだから、余計嫌だよね。

 

「くそっ、こうなったら禰豆子に慰めてもらうか………」

「そういやそろそろ蔵の場所ね。」

 

 そんな事を思っていると、禰豆子さんを隔離している蔵の近くまでやってきた。今は昼だから見張りは誰もおらず、藤の花だけが綺麗に周りを囲んでいた。

 

「あそこは蔵。だけどあの中には実験用の鬼が入っているから、基本中には入らない事。」

「鬼の禰豆子は温厚だから3人とも気が合いそうだが、もし会いたい時は必ず柱の立ち会いをつけろよ。いいな。」

「「「はい‼︎」」」

 

 それにしても、コイツはこういう命が関わる時にはホント頼りになるよねぇ。さっきまでとはうってかわって真面目な雰囲気で話しかけてるし。自分の命を大切にするからこそ、仲間の命も大切にしてくれる。こういうところは好きだ。

 

「よしっ、じゃあ俺は禰豆子とイチャイチャしてくる!」

「するな‼︎」

「じゃあちんちろしに行くか………」

「ダメ‼︎まだ居住区域を案内してないでしょ‼︎」

「お前ら、コイツ怖いから気をつけろよな。」

「「「………はい。」」」

「返事しなくていいからね⁉︎」」」

 

 だけど、女好きと博打好きとサボり好きは直して欲しい。

 

 

 

 その後、私たちは中庭から玄関へと戻り、居間の前へと戻ってきた。

 

「居間の隣が物置ね。」

「色んな物品は蔵じゃなくて物置に入っているから、よろしくな。」

「「「はい!」」」

「そしてその先が私たちの部屋ね。」

「手前から俺、しのぶ、カナエさん、アオイ、カナヲな。」

「そしてその奥の3部屋が、それぞれみんなの部屋だから。どこ使うかは3人で話し合って決めてね。」

「「「はい!」」」

 

 居間から先は私たちの空間。ちょうど間に物置があるので、それが区切りみたいになっている。逆側には私たち用の厠とお風呂まであり、一応患者さん達とは別の場所で出来るようになっている。また人が増えるにつれて奥に増築していったので、初期の3人が一番手前になった。

 

「ちなみに、しのぶさんのお部屋とサイコロステーキ先輩のお部屋は繋がっているんですか?」

「「いるんですか⁉︎」」

 

 そんな事を思っていたら、3人に変な質問をされた。

 

「そんなわけないでしょ‼︎///」

「隣同士だからって、繋げねえぞ………?///」

 

 わざわざコイツと同じ部屋にしなくていいのに‼︎何度も言うように付き合ってないって‼︎

 

「今度繋げる予定よ〜♪」

 

 しかも居間から姉さんが変な事言ってきたし‼︎

 

「姉さん‼︎変な事しないで‼︎///」

「でも、いちいち廊下に出るの面倒じゃないですか?」

「アオイ、だからコイツの部屋には入らないってば‼︎///」

「もしかして、既に同じ部屋で寝てたり……」

「違う、カナヲ‼︎///」

「「「私たちは応援しますよ‼︎」」」

「「しなくていい‼︎///」」

 

 そういやこの屋敷に入る時も姉さんのせいでコイツの隣の部屋になったんだった。本当になんなの⁉︎皆私をサイコロステーキとくっつけようとしてきて‼︎別にそういう関係になるつもりなんか、1()も無い*1んだからね‼︎

*1
1mmも無い、の昔バージョン。

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