side しのぶ
中高一貫キメツ学園。奇人変人たちの集まる学園に、飛び抜けて頭のおかしい男がいた。
「昨日パチ屋に入ろうとしたら補導された‼︎マジで最悪だぜ‼︎」
サイコロステーキ。信じられない名前の彼は、信じられない感性の持ち主でもある。ギャンブル中毒の女好きで、何度やらかしても同じ事を繰り返す。ろくでなしな幼馴染だ。
「サイコロステーキさぁ………アンタバカじゃないの⁉︎パチ屋は未成年入店禁止よ!」
「俺の頭の良さは大人相当だぜ?いけると思うだろ!」
「その発言のどこが頭良いのよ⁉︎」
しょっちゅう博打をしては生徒指導の冨岡先生や数学の不死川先生、国語の悲鳴嶼先生に怒られている。それでいて全く反省しない。本当に困った奴だ。
「そういや、今日は入学式だったな。どれ、ちょっとナンパしてくるか。」
「迷惑だからやめなさいよ。可哀想でしょ。」
「可哀想………?世界一の傑物であるこの俺からの告白だぞ?」
「汚物の間違いじゃない?」
「窓から見る感じだと………おっ、丁度いい女がいるじゃねえか。あれくらいの女なら、俺でも付き合えそうだぜ。」
「絶対無理。見なくても分かる。」
「うるせえしのぶ!今に見てろよ‼︎」
しかも顔も性格も悪いのに自信満々。どこからその自信は来るのだろうか。とりあえず全員にフラれて心折れてほしい。そう思いながら、私は彼を見送った。
数分後…………
「不死川先生、もっとナンパを続けさせてください!あの子はきっといけたと思うんです!」
「だからナンパをやめろって言ってるだろうがァ‼︎いい加減にしやがれェ‼︎つーか勝手に新入生の列に混ざるんじゃねえ‼︎」
「いいじゃないですか、俺ですよ⁉︎」
「よくねェ‼︎」
サイコロステーキは不死川先生に首根っこを掴まれて帰ってきた。
「不死川先生、すいません。このバカはきちんと始末しておきますので。」
「胡蝶、大丈夫かァ?なんかあったら手伝うぞォ。」
「いいえ、大丈夫です。確実に始末しますので。」
「しのぶ、俺に何をする気だ⁉︎そんなに俺がモテるのが嫌か⁉︎」
「アンタの頭が悪いのが嫌なのよ‼︎」
「うるせえ‼︎俺は頭いいぞ‼︎」
掴まれた本人は本当に1mmも反省していない。そろそろ始末した方がいいだろう。この世のためにも。
「これ、毒です。」
「やめろしのぶ‼︎俺を殺す気か⁉︎」
「うん♪」
「うん、じゃねえよぉぉぉぉぉぉ‼︎」
ちなみにこの白い粉は単なる風邪薬である。だから飲んだところで別に何の問題もない。けど動揺してるのが面白いからいっか♪
「テメェら、そろそろ在校生入場の時間だァ。準備しておけェ。」
「はい!」
「よかった、これでまたナンパできる!」
「アンタが離席したらこれ飲ませるからね?」
「ふざけんなよ‼︎じゃあ式典中ずっとチンチロだ‼︎」
「式典に関係ないものを持ち込むな‼︎」
「しのぶ、一緒にやるぞ!」
「やらないから!」
「それはエッチな意味でしょうか?」(前田)
「「違う‼︎///」」
そんな事を思っていたら、入学式の時間がやってきたため死刑は中止になった。そして、新しく死刑にすべき人物が増えたのだった。ちなみに私はサイコロステーキのこと、全然好きじゃないからね!本当だよ!
side クラスメイト
胡蝶さんとサイコロ君、あれで付き合ってないんだ。早く付き合えばいいのにな〜。
side しのぶ
入学式が終わった後、特に予定もなかったので、私はまっすぐ帰ろうとした。のだが………
「おい狛治、朝お前と一緒にいた可愛い女の子は誰だ?」
「恋雪さんか?さっき入学した1年で、俺の嫁だ。」
「はぁ⁉︎その歳で嫁⁉︎」
「ああ。」
「マジで言ってんのかよぉ⁉︎ふざけるなよなぁぁぁぁぁあ‼︎」
「そういう妓夫太郎も可愛い女の子と登校してたじゃねえか‼︎」
「ぁ?あれは俺の妹だぁ。」
「妹か、ならくれ!」
「あげるわけねぇだろうがぁ‼︎胡蝶もいるのに二股すんなよなぁぁぁぁぁ‼︎」
「そうだぞステーキ。お前には彼女いるだろ。」
「違えよ‼︎」
あらぬ噂を立てられてたので帰れなかった。
「ちょっと2人とも。違うんだけど。」
「おやぁ、本人のお出ましかぁ⁉︎」
「違う?そうなのか?」
「ええ。」
この2人は狛治君と妓夫太郎君。何故かサイコロステーキと友達になってくれた珍しい人たちだ。2人ともガラこそ悪いけど根はいい人たちなので、サイコロステーキのお守りにとても役立っている。ただ何故か私と付き合ってることにしてくる。それだけは本当にやめてほしい。
「コイツが俺に惚れてるだけさ♪」
「それも違うんだけど⁉︎誰がアンタなんかに惚れんのよ⁉︎///」
「いっぱいいるだろ。」
「いない‼︎」
「そんなわけねえだろ‼︎」
コイツはコイツで何故か自信満々だし‼︎頭いかれてるんじゃないの⁉︎
「2人の仲を邪魔すると悪いし、俺は嫁さんと帰るよ。」
「俺もリア充見せつけられて気持ち悪くなったから帰るぜぇぇぇぇ!」
「「誰がリア充だ(よ)⁉︎///」」
ということで、サイコロステーキを2人に任せることは出来なかった。本当に悲しい。最近私とコイツが付き合ってるっていう噂が広がってる気がするし、そろそろなんとかしたい。
「あ〜あ、また勘違いされちまったなぁ。」
「そうね。これ以上誤解を防ぐために、別々で帰ろっか。」
とりあえずは1人で帰るとして…………
「いや、お前1人だと危ねえだろ。」
「えっ⁉︎、いや、でも本当に大丈夫だから………///」
そんな事を思ってたら、サイコロステーキに心配された。コイツ、なんだかんだ私を心配してくれるよね………。今まで1人になりそうだったらそばにいてくれてたし………
「お前が誰かに危害を加えたらどうするんだ‼︎」
「普通逆でしょ‼︎私を何だと思っているのよ⁉︎」
でも、好きになることはないけどね。こんな感じだし。
「つーことで、パチ屋寄って帰るぞ〜。」
「寄るな!また補導されるわよ‼︎」
「そしたら逃げればいいだけのこと‼︎俺は安全にパチンコする方法を知ってるからな!」
「ならゲーセンにして!」
「それは無理だ!賭けなきゃつまらねえだろ‼︎」
「だから賭けるなっつーの‼︎」
ということで、私はコイツと一緒に夕暮れの道を帰ったのだった。
明日からの映画がマジで楽しみです!早くIMAXでド派手に楽しみたいですね!