楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。   作:夢野いくや

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顔合わせ with 4期生(別視点)

○西園視点

 

どうも皆様初めまして、わたしは『メモプロ』四期生の『西園千郷(にしぞのちさと)』、南雲咲希ちゃんと同期です。

 

『メモプロ』さんに準備していただいたキャラクターデザインの見た目は、着物を着た身長160cmほどの女性。髪の毛は焦げ茶色のショートで簪を着けており、目の色は茶色です。

 

和服美人というよりは可愛らしい見た目だと思います。

 

わたし自身の性格は割りと根暗なほうで、咲希ちゃんが男女問わず初めましての人とでも絡めるのにたいして、わたしはあまり上手く会話ができません。

 

話そうとするとすぐにテンパってしまいます。

 

男性とのコラボは同じ『メモプロ』内でのコラボを一度したことがあるだけで、外部とのコラボは一度もありません。

 

女の子と喋るだけでも緊張してしまうので、男の子と話そうとすると言葉に詰まってしまいます。

 

そんなわたしに咲希ちゃんからコラボのお誘いが来ました。

 

なんとコラボ相手は咲希ちゃんだけでなく、『メモプロ』の新人である『セラヴィス•アークバルト』さんも一緒だと言うのです。

 

わたしも彼のデビュー配信はリアルタイムで見ていましたが、全然私よりも配信上手でした。

 

わたしはあまり陽キャな方は得意ではありませんが、セラヴィスさんはなんというか陽キャとか陰キャというよりは、生徒会長って感じなのでそこまで苦手ではないと思います。

 

初めましてで緊張しますが、先に咲希ちゃんだけがいる通話アプリの方に向かいます。

 

 

 

「お?千郷きたか!」

 

「お待たせ。こんばんは咲希ちゃん。」

 

「おう。おつかれさん。今日はセラヴィスに連絡してコラボをすることになってるぜ。」

 

「うん。聞いたよ。でも、同じ箱の後輩だしいずれ絡むこともあると考えると咲希ちゃんと一緒でよかったよ。」

 

「千郷は喋るの得意じゃないもんな。まあ、話しはアタシの方で回すから話せそうなタイミングで入ったり話題を振られた時に答えられるように心の準備だけしといてくれ。」

 

「わかった。いつもありがとう咲希ちゃん。」

 

「どうってことねぇよ。」

 

「セラヴィスさんって初めましてなんだけどちゃんと話せるかな?」

 

「まあ、大丈夫だろ。アタシも初めてだけどあの配信見る限りは話すのは上手そうだし、後輩と話すというよりは先輩に任せるような気持ちで話してもらって大丈夫だと思うぞ。」

 

「そんなんで大丈夫かな?...緊張するな...」

 

そんなことを喋ってると通話アプリに入室音が流れる。

 

「こんばんは。お待たせしましたか?」

 

「いや、そんなことねぇよ。アタシと千郷は早めに来て喋ってただけだからよ。」

 

「だ、大丈夫...だよ。」

 

「そうですか。それなら安心しました。改めまして、『メモプロ』新人ライバーの『セラヴィス•アークバルト』です。よろしくお願いします。」

 

「アタシは『南雲咲希』だ。よろしく。」

 

「わ、わたしは『西園千郷』です。よ、よろしくお願いします!」

 

「コラボに誘っていただきありがとうございます。」

 

「気にすんな。アタシがコラボしてみたいって思ったから誘っただけだしよ。それより、アタシらデビューして2ヶ月しか変わらないだろ?敬語じゃなくてタメ口でいいぞ。」

 

「た、タメ口でいいよ。わたしも気にしないし。」

 

「そう?じゃあタメ口で話させてもらうよ。二人のことはなんて呼べばいい?」

 

「アタシは南雲でも咲希でも構わねえよ。」

 

「わ、わたしも西園でも千郷でもど、どっちでもいいよ。」

 

「それでは南雲さん、西園さんって呼ばせてもらいますね。」

 

「おう。で、配信の30分前に集まってもらったのはぶっつけ本番の配信で初めましてになってしまうと、配信事故みたいになってしまう可能性があるから避けるために先に話しておこうって思ったからなんだが、千郷大丈夫そうか?」

 

「だ、大丈夫!セラヴィス君って落ち着いてて話しやすいからすぐに慣れると思うよ。」

 

「ありがとう。慣れてもらうために今のうちに話しておこうか。南雲さんと千郷さんって普段どんな配信してるの?」

 

「アタシは普段ゲームか雑談が多いな。ゲームは格ゲーかアクションゲームが多くて、雑談はコメントとプロレスしてる感じだな。」

 

「わたしは絵を描く配信かのんびり出来るゲームが多いかな。最近はどうぶつの林っていうゲームをやってる。雑談はコメントを時々拾うって感じでそんなにいっぱいは喋らないかな。」

 

「なるほど。南雲さんも西園さんも見た目どおりって感じなんだね。」

 

「あ?どういう意味だそれ?」

 

「褒めてるんだよ。コメントとプロレスなんてトーク力がないと出来ないよ。」

 

「そ、そうか?ありがとよ。」

 

「西園さんも絵描いてるんですよね?今度絵を描く配信一緒にやりませんか?実は僕のキャラデザをしてくれた棺さんが、絵を描く配信してくれって言ってまして。」

 

「そ、その配信わたしも見てたよ。うん。わかった。全然大丈夫だよ。」

 

「ありがとう。スケジュール調整しておきますね。」

 

「おい!アタシとのコラボはないのか?」

 

「それじゃあ格ゲー教えてくれませんか?僕、格ゲーは数えるぐらいしかやったことがないので。もしくは協力するようなアクションゲームとかやります?『that takes two』とか『human climb cliff』とかありじゃないですかね。」

 

「いいじゃねぇか!何するかまた決めようぜ。」

 

そんな風に色々喋ってると配信開始時刻が近づく。

 

セラヴィス君ってやっぱり凄いな。めちゃくちゃ喋りやすいし、わたしと咲希ちゃん相手の時で少し話し方変えてるっぽい。

 

2ヶ月先輩のわたしより全然ライバーとしてやっていけそうな気がする。

 

とりあえずは今日の配信だ。気合い入れなくちゃ!

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