楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。   作:夢野いくや

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コラボ配信 with 4期生 2(別視点)

○南雲視点

 

さて、セラヴィスの呼び名も決まって次の企画を...といきたいところだが、今回のコラボが突発的なもので何も考えてなかった。

 

千郷も多分コラボ時の企画とかは持ってないだろう...

 

どうしたものか...

 

せっかく後輩が入ってくれたことだし無茶振りでもしてみるか?

 

「セラヴィス!」

 

「はい。どうしました?」

 

「今回コラボということで来てもらったが、急に企画したこともあり何をするか何も決めてねぇ。このまま雑談でもいいが、何か三人で出来そうなゲームとかねぇか?」

 

【無茶振りキターw】

【ひどすぎる...】

【ウチの会社にもこんな上司いるわ】

【『おい、なんか面白いことやれよ』】

【姐さんひでぇっす】

 

「あるよ。」

 

「あるのかよ!」

 

「そっちが振ってきたくせに。」

 

「すまんすまん。先輩の無茶振りひでぇみたいなノリで、言ってみるだけ言ってみるかって感じだったから」

 

「...咲希ちゃんサイテー」

 

「いや、先輩として一度は無茶振りみたいなことしてみたくてな」

 

【先輩サイテー】

【お嬢のジト目...いい...】

【お嬢に蔑まれたい人生だった】

【通報しました】

 

「まあまあ、僕は気にしてませんので。」

 

「ほらセラヴィスもこう言ってるしな!で、どんなゲームなんだ?」

 

「ゲームと言ってもPCとかでやるゲームじゃなくてボードゲームの一種なんだけどね、『ペリー来航』って言って親の人がお題の単語を英語やカタカナ語、外来語を使わずに説明して、子の二人がお題の単語を当てるって感じのゲームだね。」

 

「へ~。例えば?」

 

「じゃあ、例を出すから二人はお題が何か当ててね。」

 

『家にあります。四角い形をしています。その箱の中で人が動いたり、色が変わったりします。その箱からは音楽も流れます。』

 

「わかった!『テレビ』!」

 

「はい。西園さん正解です!」

 

「なるほどな~。もし、カタカナを使ったらどうなるんだ?」

 

「カタカナを指摘した人のポイントだね。」

 

「了解!じゃあ親の順番はアタシ、千郷、セラヴィスで回していくか!」

 

「わかりました。」

 

「ま、負けないよ!」

 

「お題は自分で考えてもいいけど、ツールがあるから今回はそれ使おうか。南雲さんはこのツールをクリックしてお題を引いて。」

 

「了解。」

 

そう言ってアタシはお題を引く。

 

『ジャム』

 

これならいけるだろ。ビンとかサンドとか使わずに説明すればいいからな。

 

「それじゃあアタシからいくぞ!」

 

『パンに...』

 

「はい。」

 

「へ?」

 

「パン」

 

セラヴィスはなに言ってんだ?

 

「ってああぁぁぁぁ!!!!」

 

「パンは外来語なのでアウトですよ。南雲さん。」

 

「違う!違うんだ!もう一回!もう一回やらせてくれ!」

 

【草】

【姐さん...俺情けねぇよ...】

【初手からそれはないよ...】

【RTAやってる?】

【ひどすぎるw】

 

「あははっ!咲希ちゃんひどすぎる!んふっ...笑いすぎてっ、お腹いたぃっ...」

 

「うるせぇ!もっかいだ!」

 

「もう...仕方がないな~、もう一回だけだよ?」

 

「くそっ!さっきは別の単語を外来語にしないようにと意識してしまって、パンが外来語だってことに気付けなかった。次こそ!」

 

そう言ってアタシは引き直す。

 

『ボールペン』

 

これならさっきのようなミスはせずにいけそうだ。

 

「それじゃあいくぞ...」

 

『細長い形で先端が黒い。これを使うことで紙に文字が書ける。仕事で良く使う。簡単には消せない。』

 

「わかった!ボールペン!」

 

「千郷、正解だ!」

 

「やった!」

 

「おめでとうございます。ボールペンかシャーペンか悩みました...」

 

【お嬢おめでとう!】

【最後の聞くまで悩んだわ】

 

「それじゃあ次はわたしですね。...なるほど。いきますよ!」

 

『砂糖がいっぱい使われています。ふわっとしていて、いい香りがします。甘いです。凄く甘いです。美味しいです。え~と...甘くて...』

 

「甘いの情報しか出てこないんだが?」

 

【同じことばっかり言ってるw】

【初めて甘味を知った?】

【お嬢可愛い】

 

『甘くて...貝の形をしています!』

 

「はい。答えは『マドレーヌ』ですね。」

 

「セラヴィスくん!正解!」

 

「千郷だってひでぇじゃねぇか。」

 

「いや~、難しくて...クッキーとかとの違いを説明しようと思っても中々思い付かなくて。」

 

「そういやアタシ、マドレーヌ食べたことねぇわ。」

 

「そうなの?なんなら僕が作ろうか?」

 

「え?セラヴィスくんマドレーヌ作れるの?」

 

「ええ。まあ、お菓子なら一時期ハマって作ってたので一通りは作れると思うよ。」

 

「よし!次オフとかで会社で会うことがあれば持ってきてくれ!」

 

「わかりましたよ。先輩。」

 

【兄貴の作ったパエリア旨そうだったしな】

【お菓子作れるのすげぇな】

【ワイ、得意料理はカップ麺です】

【それは得意料理とは言わんのよ】

 

「それじゃあ次は僕だね。え~と...どうだろう?伝わるかな...いくよ?」

 

『お肉を細かくするのに使います。手動のものと電動のものがあります。手動のものは持ち手を回すことで肉が細かくなります。丸い穴からお肉が押し出されます。』

 

「あ~、あれな!見たことはあるんだ。」

 

「あれの名前何て言うんだっけ?」

 

【あれな。ハンバーグ作るやつな】

【知ってるけど名前わからんわ】

 

「思い出した!『ミートチョッパー』だ!」

 

「その通りです。西園さん正解です!」

 

「あ~、そんな名前だったな。全然思い出せなかったわ。」

 

「そんな難易度の問題も出るんだね。」

 

「まあ、ランダムなので」

 

「じゃあ次はアタシの番だな!」

 

 

....

 

 

「それじゃあ結果を発表しますね。優勝は...」

 

「西園さんと僕の同時優勝です!」

 

「やったー!」

 

まあ、妥当な結果だな。アタシが二人の問題を中々答えられなかったのが悪い。

 

「それじゃあいい時間だし締めるか。」

 

「そうだね。」

 

「今日は誘っていただきありがとうございました。」

 

「いや、こちらこそありがとな。」

 

「こっちこそありがとね。男の人とのコラボって、いつももっと緊張するんだけど今日は楽しかったよ。」

 

「楽しんでいただけたならよかった。」

 

「それじゃあ、今日の配信は『メモプロ』4期生、『南雲咲希』と、」

 

「同じく『メモプロ』4期生、『西園千郷』と、」

 

「『メモプロ』新人の『セラヴィス·アークバルト』でした。」

 

「またな!」

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