楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
○南雲視点
さて、セラヴィスの呼び名も決まって次の企画を...といきたいところだが、今回のコラボが突発的なもので何も考えてなかった。
千郷も多分コラボ時の企画とかは持ってないだろう...
どうしたものか...
せっかく後輩が入ってくれたことだし無茶振りでもしてみるか?
「セラヴィス!」
「はい。どうしました?」
「今回コラボということで来てもらったが、急に企画したこともあり何をするか何も決めてねぇ。このまま雑談でもいいが、何か三人で出来そうなゲームとかねぇか?」
【無茶振りキターw】
【ひどすぎる...】
【ウチの会社にもこんな上司いるわ】
【『おい、なんか面白いことやれよ』】
【姐さんひでぇっす】
「あるよ。」
「あるのかよ!」
「そっちが振ってきたくせに。」
「すまんすまん。先輩の無茶振りひでぇみたいなノリで、言ってみるだけ言ってみるかって感じだったから」
「...咲希ちゃんサイテー」
「いや、先輩として一度は無茶振りみたいなことしてみたくてな」
【先輩サイテー】
【お嬢のジト目...いい...】
【お嬢に蔑まれたい人生だった】
【通報しました】
「まあまあ、僕は気にしてませんので。」
「ほらセラヴィスもこう言ってるしな!で、どんなゲームなんだ?」
「ゲームと言ってもPCとかでやるゲームじゃなくてボードゲームの一種なんだけどね、『ペリー来航』って言って親の人がお題の単語を英語やカタカナ語、外来語を使わずに説明して、子の二人がお題の単語を当てるって感じのゲームだね。」
「へ~。例えば?」
「じゃあ、例を出すから二人はお題が何か当ててね。」
『家にあります。四角い形をしています。その箱の中で人が動いたり、色が変わったりします。その箱からは音楽も流れます。』
「わかった!『テレビ』!」
「はい。西園さん正解です!」
「なるほどな~。もし、カタカナを使ったらどうなるんだ?」
「カタカナを指摘した人のポイントだね。」
「了解!じゃあ親の順番はアタシ、千郷、セラヴィスで回していくか!」
「わかりました。」
「ま、負けないよ!」
「お題は自分で考えてもいいけど、ツールがあるから今回はそれ使おうか。南雲さんはこのツールをクリックしてお題を引いて。」
「了解。」
そう言ってアタシはお題を引く。
『ジャム』
これならいけるだろ。ビンとかサンドとか使わずに説明すればいいからな。
「それじゃあアタシからいくぞ!」
『パンに...』
「はい。」
「へ?」
「パン」
セラヴィスはなに言ってんだ?
「ってああぁぁぁぁ!!!!」
「パンは外来語なのでアウトですよ。南雲さん。」
「違う!違うんだ!もう一回!もう一回やらせてくれ!」
【草】
【姐さん...俺情けねぇよ...】
【初手からそれはないよ...】
【RTAやってる?】
【ひどすぎるw】
「あははっ!咲希ちゃんひどすぎる!んふっ...笑いすぎてっ、お腹いたぃっ...」
「うるせぇ!もっかいだ!」
「もう...仕方がないな~、もう一回だけだよ?」
「くそっ!さっきは別の単語を外来語にしないようにと意識してしまって、パンが外来語だってことに気付けなかった。次こそ!」
そう言ってアタシは引き直す。
『ボールペン』
これならさっきのようなミスはせずにいけそうだ。
「それじゃあいくぞ...」
『細長い形で先端が黒い。これを使うことで紙に文字が書ける。仕事で良く使う。簡単には消せない。』
「わかった!ボールペン!」
「千郷、正解だ!」
「やった!」
「おめでとうございます。ボールペンかシャーペンか悩みました...」
【お嬢おめでとう!】
【最後の聞くまで悩んだわ】
「それじゃあ次はわたしですね。...なるほど。いきますよ!」
『砂糖がいっぱい使われています。ふわっとしていて、いい香りがします。甘いです。凄く甘いです。美味しいです。え~と...甘くて...』
「甘いの情報しか出てこないんだが?」
【同じことばっかり言ってるw】
【初めて甘味を知った?】
【お嬢可愛い】
『甘くて...貝の形をしています!』
「はい。答えは『マドレーヌ』ですね。」
「セラヴィスくん!正解!」
「千郷だってひでぇじゃねぇか。」
「いや~、難しくて...クッキーとかとの違いを説明しようと思っても中々思い付かなくて。」
「そういやアタシ、マドレーヌ食べたことねぇわ。」
「そうなの?なんなら僕が作ろうか?」
「え?セラヴィスくんマドレーヌ作れるの?」
「ええ。まあ、お菓子なら一時期ハマって作ってたので一通りは作れると思うよ。」
「よし!次オフとかで会社で会うことがあれば持ってきてくれ!」
「わかりましたよ。先輩。」
【兄貴の作ったパエリア旨そうだったしな】
【お菓子作れるのすげぇな】
【ワイ、得意料理はカップ麺です】
【それは得意料理とは言わんのよ】
「それじゃあ次は僕だね。え~と...どうだろう?伝わるかな...いくよ?」
『お肉を細かくするのに使います。手動のものと電動のものがあります。手動のものは持ち手を回すことで肉が細かくなります。丸い穴からお肉が押し出されます。』
「あ~、あれな!見たことはあるんだ。」
「あれの名前何て言うんだっけ?」
【あれな。ハンバーグ作るやつな】
【知ってるけど名前わからんわ】
「思い出した!『ミートチョッパー』だ!」
「その通りです。西園さん正解です!」
「あ~、そんな名前だったな。全然思い出せなかったわ。」
「そんな難易度の問題も出るんだね。」
「まあ、ランダムなので」
「じゃあ次はアタシの番だな!」
....
「それじゃあ結果を発表しますね。優勝は...」
「西園さんと僕の同時優勝です!」
「やったー!」
まあ、妥当な結果だな。アタシが二人の問題を中々答えられなかったのが悪い。
「それじゃあいい時間だし締めるか。」
「そうだね。」
「今日は誘っていただきありがとうございました。」
「いや、こちらこそありがとな。」
「こっちこそありがとね。男の人とのコラボって、いつももっと緊張するんだけど今日は楽しかったよ。」
「楽しんでいただけたならよかった。」
「それじゃあ、今日の配信は『メモプロ』4期生、『南雲咲希』と、」
「同じく『メモプロ』4期生、『西園千郷』と、」
「『メモプロ』新人の『セラヴィス·アークバルト』でした。」
「またな!」