楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
「みんなー!こんばんは!『メモプロ』社長の『兎耳山灯里』だよ!」
「今日はお料理配信をやっていくよ!」
【料理...うっ...頭が...!】
【大丈夫?今日は食べれるものできそう?】
【さて、低評価押す準備するか...】
【配信タイトルに閲覧注意って書かなくてよさそ?】
「ふっふっふっ。今日はいつもとは一味も二味も違うのだよ...なんたって先生がいるからね!それでは先生!お願いします!」
「どうも君たち。『メモプロ』所属、料理の先生の『セラヴィス·アークバルト』だ。」
「先生!今日はよろしくお願いします!」
【セラヴィス先生!】
【先生が来た!これで勝つる!】
【勝ったな。風呂入ってくる】
【先生お願いします。灯里ちゃんには先生がいないといけないんです!】
「なんか凄い期待されてるけど、これ大丈夫そう?」
「大丈夫大丈夫。今日はよろしくね。」
「まあ、変なことしなければ大丈夫かな。」
「今日は何を作っていくんですか先生?」
「今日はですね。カレーを作っていきます。」
【カレーいいね】
【カレーなんて材料切って鍋に入れて煮込むだけやし失敗しようがないやろ】
【女の子の手作りカレーがいっちゃん旨いんだから】
【隣の女子大学生が作りすぎたカレーを持ってきてくれるイベントはどこですか?】
「カレーなら私も作れると思います!任せてください!」
「基本的には任せるけど、危ないって思ったらすぐに止めるからね。」
「大丈夫大丈夫。そんなことにはならないってことを見せてあげるよ。」
【そういやこれってスタジオ?もしかしてオフコラボですか?】
【オフコラボ!?マ!?】
【男女が二人、キッチンで何も起きないわけがなく...】
「そうだよ。キッチンのあるスタジオ借りてるんだ~。」
「僕と兎耳山さんの場合は元々の知り合いだからね。オフも何もそんな気にしなくても大丈夫だと思うよ。」
「それでもお気持ちコメントしてくるのがユニコーンなんだよ...」
「そうなの?大変な生態してるんだね。」
【ユニコーンはね...】
【まあ、スーパーメッセージ投げまくるからお得意様だし蔑ろにするのも難しい】
【いいぞ。もっとやれ!】
【てえてえ】
「さて、雑談してると時間なんてあっという間になくなっちゃうからね。パッパと進めていこうか。」
「はいっ!先生!」
「兎耳山さんは元気ですね。まずは手を洗ってその後野菜を洗ってください。」
「はーい。」
そう言って兎耳山さんは手と野菜を洗い出す。
「ピピー!はい、兎耳山さん一旦手を止めてください。」
「え?何?まだ料理始まってなくない?」
「野菜洗うのに洗剤使おうとしてない?」
「ダメなの?そっちの方が綺麗になりそうじゃない?」
「野菜洗う用の洗剤使うなら問題ないと思うんだけど、それ食器洗う用でしょ?今の野菜って水洗いで十分だし食器用洗剤で洗うとしっかりと洗い流さないといけなくなるから水洗いでいいよ。」
「そうなんだ。知らなかった...」
「もしかしてお米も食器用洗剤で洗うつもりだった?」
「それはしない!」
【やはり先生が必要だね】
【ありがとう先生】
【野菜用の洗剤で洗った方がいいものなの?】
【↑農薬気にする人は使うぐらいでいいと思うよ】
「さて、手と野菜は洗い終わったので次は野菜を切っていこうか。たまねぎは皮を剥いてくし切りに、じゃがいもと人参も皮を剥いて食べやすい大きさに乱切りしてくれればいいよ。」
「くし切り?乱切り?」
「そういうと思ってサンプルの写真持ってきました。」
「さすが先生!準備いいね。」
【さすが先生!】
【食べれればなんだっていいのよ】
【具材の大きさによって火の通り方違うから結構大事なんやで】
そう言って兎耳山さんは包丁で野菜を切り出す。
見ててびっくりするぐらい危なっかしい...
「左手はちゃんと猫の手にして。それって大きさ揃えようとして切ってる?」
「大きさ揃えようとしてるよ!」
「もう。ちょっと待ってね。」
そう言って僕は兎耳山さんの後ろに回って包丁を持つ手に自分の手を添える。
「ぴゃっ!?え?ちょっ!?まっ!?」
「もう。包丁持ってるんだから。暴れないで。こうやって交互に斜めに切っていくんだよ。」
「は、はいぃ...」
【てえてえ】
【え?灯里ちゃんの手握ってる?】
【さらっとそれできるのかっこよすぎやろ!】
【イケメンは行動もイケメン】
【う、羨ましい!】
【↑どっちが?】
【↑どっちも!】
「セラヴィス君ってさらっとそういうことするんだもんな...」
「そっちの方が教えやすいからね。」
「そんなことばっかりしてると勘違いする女の子出てくるよ!」
「大丈夫でしょ。誰でもやるってわけじゃないよ?兎耳山さんだったからやっただけさ。」
「えっ!?そ、それって、ど、どういう意味!?」
「昔からの知り合いで友達だからね。初めてあった人の手を握るほど、節操なしじゃないよ。」
「友達だから大丈夫ってわけじゃないんだけどな...」
【イケメンは自然と女の子の手を握る】
【女の子の手なんて握ったことありません】
【俺は体育祭の時にオクラマホ·ミキサーで手を握ったぜ】
【それで手を握った女の子にすぐに手を拭かれたことあるわ...】
【おい、涙拭けよ】
そんなこんなで肉とカレールーを入れてカレーが出来上がった。
「出来た!」
「じゃあ食べようか。」
そう言って二人分のお皿にカレーをよそう。
「おお!美味しそうじゃない?」
「うん。美味しそうだね。」
「いっただきまーす!...うん!美味しい!私が作ったんじゃないみたい!」
「うん。良くできてるよ。凄く美味しい。これなら毎日作って欲しいぐらいだ。」
「え?ま、毎日って...それって...?」
【え?告白した?】
【てえてえの過剰供給や~】
【てえてえが想定の倍以上検出されました!持ちそうにありません!】
【ウチの旦那は感想言ってくれないのよ...】
「美味しいものには美味しいって言わないといけないよ。せっかく作ってくれたんだから。兎耳山さん、ありがとね。」
「う、うん...どういたしまして。」
「さて、第一回お料理コラボは上々の首尾だったんじゃない?」
「そうだね。うまくいったとおもうよ。次はもう少し難易度あげてやってみようか。」
「はい先生!今日はありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました。」
「それじゃあ締めるね!『メモプロ』所属、『兎耳山灯里』と、」
「同じく『メモプロ』所属、『セラヴィス·アークバルト』でした。」
「またね~」