楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
「みんな~こんばんわ!『メモプロ』所属、男の娘担当の『花新發瑞樹』だよ。今日はコラボ配信やっていくよ!」
【コラボうぉぉぉぉ!!!】
【コラボっていつぶり?】
【半年振りぐらい?】
【なんかいつもよりテンション高くない?】
「今日は、『メモプロ』の新人君が来てくれてます!」
「どうも君たち。『メモプロ』所属天使兼執事長の『セラヴィス·アークバルト』だ。今日はよろしく。」
「セラヴィスくん!よく来てくれました!」
【もしかして男性と1対1のコラボって初めて?】
【多分そう。白石とのコラボも大勢でのコラボだけだったはず】
【男苦手なんじゃないか疑惑出てたけど、今日の瑞樹ちゃん見てるとそんなことなさそうやね】
【私の瑞樹くんがニコニコで嬉しい!】
「実はセラヴィスくんとはこの配信が初めましてじゃなくて、昨日事務所で会ったんだよ!天使の姿じゃ人間界では目立つからって人間界に合わせた姿してたんだけど、めちゃくちゃイケメンだった!」
「花新發先輩も可愛らしかったですよ。」
「えへへ。そ、そうかな...?」
【えへへ助かる】
【毎秒えへへして】
【これはメスの顔です】
【ワイの瑞樹たんが...】
【お前のじゃない定期】
「何がメス顔だ!...でもセラヴィスくんはかっこよくて優しいから仕方がないと思う...」
【あれ?知らぬまにNTRですか?】
【瑞樹ちゃんが楽しそうで何よりです】
【テンション高いね。なんか心境の変化あった?】
【やっぱいつもと違うよね?】
「う~ん...まあ、詳細は言えないけど長年悩んでたことが解決したからかな。セラヴィスくんのおかげだよ。助けてくれてありがとう。」
「いえいえ。僕なんて少し後押しさせてもらっただけですよ。有名なセリフでこんなものがあります。『一人で勝手に助かるだけ。誰かが誰かを助けるなんてことはできない。』だから僕は花新發先輩を助けたわけではありません。花新發先輩が勝手に助かっただけです。」
「ふふっ。セラヴィスくんならそう言うんだろうけど、ボクは助けてくれてもらったと思ってるから。この感謝だけは受け取って欲しいな。」
「...わかりました。受け取らせていただきます。でも、あんまり気にしないでくださいね。僕は花新發先輩と気軽なやりとりがしたいので。」
「わかった!」
【てえてえ】
【やっぱり女の子は女の子同士、男の子は男の子同士で仲良くするのがいいと思うの】
【セラヴィス、ワイの瑞樹ちゃんを頼んだで】
【お前は誰だよ】
【後方腕組おじさんもいます】
「さて、今日はコラボ配信ですが何をやるんですか?」
「今日はですね~とあるゲームをしようと思います!」
「ゲームですか?」
「ボクとセラヴィスくんって昨日知り合ったばかりじゃない?だからお互いにお互いのことを全然知らないと思うの。」
「まあ、そうですね。」
「だからこのゲームを持ってきました!こちら!『黄金体験』です!」
「...ゴールドエクスペリエンス...」
「え?何か言った?」
「いえ、なんでもないですよ。」
【無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄】
【『覚悟』とは………………犠牲の心ではないッ!『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!」】
【終わりのないのが『終わり』】
「...なんかコメント欄が盛り上がってるけど?」
「気にしなくて大丈夫ですよ。」
「...そう?まあ、いいけど。」
「で、その『黄金体験』とはどんなゲームですか?」
「推理ゲームの一つだね。質問者と回答者に別れてやるゲームなんだけど、まず回答者の人はお題を引く。で、質問者の人はそのお題を当てるために質問を行う。ただ、回答者はそのお題に対して自分の体験を交えて回答するんだ。」
「例えば、お題が『カラオケ』だとして、質問者の人は『最初にしたのはいつ?』とか『誰と一緒にした?』とか聞いて徐々に答えに近付いていくような感じ」
「...徐々...いえ、ルールはわかりました。」
「本来であればもっと大人数でやって、先に回答したら高いポイントがもらえるから最終的にポイントが高い人が勝ちってルールなんだけど、今回は二人だから体験の深堀をしてより色々知っていけたらなと思ってるよ。」
「なるほど...いいですね。楽しそうです。」
【セラヴィスがところどころ拾おうとしてるのおもろい】
【二人は二人でおもしろそうやね】
【このゲームで瑞樹ちゃんとセラヴィス様の知られざる過去が!?】
「それじゃあ始めていこうか!始めの質問者はセラヴィスくんからね!」