楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。   作:夢野いくや

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凸待ち配信(別視点)

 

○中辻視点

 

「みんなー!げんき~?『メモプロ』2期生!中辻紗奈(なかつじさな)だよ!」

 

「今日は私の誕生日だから凸待ち配信やってくよ!」

 

【誕生日おめでとう!】

【おめでとう!】

【紗奈ちゃんも大きくなって...】

【誰目線だよ!?】

【お父さんですが何か?】

【自称お父さんもいます】

 

「みんなありがとう!あと、みんなはお父さんじゃないからね~」

 

 

 

 

「....咲希ちゃん!今日は来てくれてありがとね!」

 

「いえいえ!気にしないで下さい!アタシが来たくて来ただけなので。」

 

「今度咲希ちゃんが凸待ちしてたら行くから楽しみにしててね!」

 

「了解です!それじゃあ残りも頑張ってください!それじゃ!」

 

ピロン

 

「ということで『メモプロ』の咲希ちゃんでした!」

 

【よそいきの姐さんだったね!】

【実はしっかりと敬語使えるしね】

【敬語使えないのは紗奈ちゃんの方やから...】

 

「わたしだって使おうと思えば敬語使えるよ!『です』と『ます』つければいいんでしょ?」

 

【まあ極論そうではあるんやけど...】

【紗奈ちゃんが敬語使ってる相手っている?】

【う~ん...おらんのちゃう?】

【やっぱ使えないんじゃない?】

 

「使えるよ!....わかった!じゃあ敬語使える人呼んでくるからちょっと待ってて!」

 

【呼んでくるって何?】

【誰かに電話するってこと?】

【『メモプロ』にまともに敬語使えるやつっておったっけ?】

【千郷ちゃんか桃奈ちゃんなら使えるんじゃない?】

【でももう既に二人とも凸待ち来てくれたし今からもう一回来てくれるやろか?】

 

 

「...お疲れさまです。」

 

「ということで呼んできました!セラヴィスくんです!」

 

「え~と...はじめまして?『メモプロ』所属の『セラヴィス·アークバルト』です。...誕生日凸待ち中なんでしたよね。お誕生日おめでとうございます。」

 

「ありがとうセラヴィスくん!」

 

「どういたしまして。...それで僕はなんで呼ばれたのでしょうか?逆凸配信に切り替えた感じでしょうか?」

 

【セラヴィスやん!】

【これ紗奈ちゃん何も説明してなくない?】

【セラヴィスくん困惑中】

【事前連絡なしで呼ぶのヤバいw】

 

「聞いてよ!リスナーのみんながね、『紗奈ちゃんは敬語使えないよね~ぷぷぷ』って笑ってくるの!ひどいよね!?」

 

「あ、これは企画とは関係ないことで呼ばれた感じっぽいですね......ひどいですね!」

 

「だからね。私も敬語が使えるんだぞってことを証明したくてセラヴィスくんに来てもらったの!」

 

「なるほど...なるほど?それで僕はどうすればいいでしょうか?」

 

「まず、セラヴィスくんは私に敬語を教えます。で、その後私が敬語を使ってセラヴィスくんと会話をするからちゃんと使えてるか採点して!」

 

「そういうことですね。承知致しました。それではまず、尊敬語、謙譲語、丁寧語の三種類あるのはご存じですか?」

 

「なにそれ?けんじょう?何かをあげるの?」

 

「その献上ではなく、相手を立てるためにへりくだった表現をすることです。」

 

「むずかしいね。」

 

【正直尊敬語と謙譲語の違いがわかっとらんわ】

【尊敬語が相手がした行動に大して敬語にすることで、謙譲語が自分がした行動に大して敬語にすることやね】

【なるほど。だから『おっしゃる』が尊敬語で『申し上げる』が謙譲語なのか】

【ためになったね~】

【ためになったよ~】

 

「まあこの二つは難しいので、中辻さんは丁寧語をマスターしましょうか。」

 

「はい先生!丁寧語って何ですか?」

 

「中辻さん良い質問ですね。丁寧語が相手に対して丁寧に言うことで、『です』『ます』をつけるのが丁寧語になります。」

 

「わかった!じゃあ丁寧語を使えるようになる!」

 

「...それじゃあ軽く会話をしましょうか。中辻さんの趣味は何ですか?」

 

「わたしの趣味はね~おいしいご飯を食べること!今日はオムライス食べました!」

 

「それはいいですね。休みの日とかは何してるんですか?」

 

「休みの日はごろごろしてることが多いかな~。お金があればショッピングしたりするのが好きかも。」

 

「ショッピングいいですね。今これが欲しいっていうのはないのですが、最近買ったものの中でよかったものありましたか?」

 

「最近か~、チェスターコート買ったよ!可愛いのがあったから買ったの!一目惚れだね!」

 

「そうなんですね。良い買い物が出来てよかったですね。」

 

「うん!」

 

【かわいい】

【敬語イズどこ?】

【可愛いからええやろ(白目)】

【セラヴィス初っぱなから諦めて普通に雑談してない?】

 

「そうだ、敬語使うんだった!どう?わたし、敬語使えてた?」

 

「...バッチリでしたよ!完璧でした!」

 

「そう?...えへへ。やったー!!」

 

【かわいい(確信)】

【つか...使えてたか?】

【セラヴィスが使えてたって言ってるから使えてたんやろ(震え声)】

 

「まあ、中辻さんは無理に敬語使おうとしなくてもいいと思いますよ。中辻さんの普段の話し方を聞いて不快に思う人なんていませんから。」

 

「わかった!セラヴィスくんって優しいね。」

 

「そうですか?そう言ってもらえると嬉しいです。」

 

【優しい世界】

【てえてえ】

 

「それじゃあいい時間なので僕はそろそろ落ちますね。お誕生日おめでとうございます。」

 

「うん!ありがとね!また遊ぼうね!ばいばーい!」

 

 

 

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