楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
「もしもし?久し振り。西園寺だけど。」
「侑人じゃねぇか!久し振りだな!対バン以来だから10年振りぐらいか?元気してたか?」
「元気だよ。あの頃と変わらずコロコロと色んなことに手を出してたよ。」
「まあ、侑人ならそうだよな。音楽の道に進んでたら絶対プロになれただろうにもったいねぇな~」
「いいんだよ。これで。」
「そっか。あの時もそう言ってたな。で、今日はなんの電話なんだ?」
「電話したのはちょっとお願いしたいことがあってね...」
「...状況はわかった。任せとけ!侑人が驚くようなもの準備しておくから期待しとけよ!」
「ありがとう。忙しいところ申し訳ないけど頼むよ。」
「おう。また時間あるときにでも飲みに行こうや。メンバーも話したがると思うからよ。」
「了解。落ち着いたら連絡するよ。」
「絶対だぞ!じゃあまたな!」
「またね。」
ふぅ~
次はっと...
「もしもし?久し振り。西園寺だけど今時間大丈夫?...」
セラヴィスがデビューして2ヵ月後ぐらいのある日...
「東條さん、お願いがあるんだけど...」
「え?なに?西園寺君のお願いってちょっと怖いんだけど...」
「心外だな~。僕が無茶なお願いしたことあった?」
「別にあるわけじゃないんだけど、大体のことは自分で出来るのにお願いしてくるって大変なことなんだろうなって思って...」
「大変...場合によっては大変かな?」
「え~...お願いしたいことってなに?」
「この前の筒井さんの枠でお悩み相談したときに格付けチェックの企画をやるって話をしたと思うんだけど、あれのスケジュールを決めたくてね。」
「え?もう進めてたの?」
「進めてたよ。で、出来れば『メモプロ』のみんなに参加して欲しいんだけど、その音頭を取るのをお願いしたいんだ。」
「わかったわ。みんなのスケジュールを確認すればいい感じ?」
「そうなんだけど、一応候補日が決まってて...その日で参加できる人が多い日を教えて欲しいんだ。」
「候補日ってこれだけなの?なんで?」
「僕の方で格付けチェック用の準備をお願いしてるんだけど、そっちの人達が忙しくてね。料理とかもする予定でその場合は向こうに合わせる必要があるから。」
「なるほどね。わかったわ。」
「あと、司会もお願いしたいんだけどお願いできるかい?」
「それぐらいなら任せてちょうだい。一応私もこの会社のトップだから。」
「ありがとう。助かるよ。」
「何をするかは決まってるの?」
「決まってるよ。はいこれ。」
「...こんなレベルの高いことするの?プロとかいるけど...」
「みんな僕の知り合いだから大丈夫だよ。」
「...さすが西園寺君ね...改めて凄さを思い知らされたわ。...そのコネを使えばもっと箱を大きく...」
「東條さん?」
「ごめんね。考え事してたわ。...というより、この人達と競って同等のレベルのものを準備できるの?」
「それは無理だよ。プロになんて勝てるわけがない。でも、本家の企画でもプロのものを見分けられないなんてよくあることでしょ?何人か騙せたらそれでいいんだよ。」
「そういうものなのね。まあわかったわ。ウチのライバーの子への連絡と当日の司会は任せてちょうだい。」
「ありがとう。よろしく頼むよ。」
「準備とか大変だと思うけど頑張ってね。」