楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
○筒井視点
兎:「続いてのお題は『一流料亭の料理長が作った料理』です。老舗高級料亭の現料理長が作った料理とセラヴィス君が作った料理を食べ比べて当ててもらいます。」
筒:「その料理長さんもセラヴィスくんのお知り合いなのかしら?」
兎:「え~、どうなんだろ?どうなのセラヴィス君?」
セ:「僕との関係ですか?僕から説明してもいいんですが、せっかくなのでご本人から説明していただきましょうか。どうぞ~入ってきてください。」
千:「どうも。千日亭の料理長、『千々岩大悟(ちぢいわだいご)と申します。...坊主との関係はなぁ、坊主が日本食を学びたいって言ってウチの料亭に来たのが初めての出会いだな。なんも知らねぇガキが何言ってんだって思ったんだが、ちょっと腕前を見てやったら中々光るものが感じられてな。そこから色々と教えてやったのよ。」
セ:「いや~大悟さんには本当にお世話になりました。」
【本人来てくれてんだ!】
【セラヴィスの知り合い大物ばっかかよ!】
【この料亭って半年以上予約でいっぱいなとこじゃない?】
【そんなとこの料理長に教えてもらってたの?凄い過ぎん?】
【セラヴィス、坊主って呼ばれてんのかよw】
【大悟さん渋くて...いい...】
筒:「千日亭の料理長さんですか?千日亭なら何度か行ったことがあるので、私自信ありますわよ!」
千:「お?嬢ちゃんは来てくれたことがあるのか!なら頑張って当ててくれよな。」
兎:「え~、今回お二人に作っていただいた料理はですね。『茶碗蒸し』です。使用する具材は特に指定されていないのでどんな具材を使ったのかも重要になります。」
千:「坊主、悪いが茶碗蒸しは毎日のように作ってんだわ。流石に坊主の腕が良いって言ったって負けてやるわけにはいかねぇよ。」
セ:「ふふっ。胸を借りるつもりで挑戦させていただきます。」
【師弟対決か?】
【男同士の友情みたいですこ】
【拙者、師弟同士の戦い後に『強くなったな』って師匠が褒めるの大好き侍】
【某は師弟同士の戦いに師匠が勝って『まだまだ負けてやらねぇよ』って前を歩き続けてくれるの大好き侍で候う。義によって助太刀致す】
いいですわね~。一生見てられますわ~。
兎:「それじゃあ今回の説明をするね。皆にはアイマスクをしてもらいます。私とセラヴィス君がアイマスクをしている皆に、AとB順番にスプーンに乗せて食べさせてあげるからどっちがプロの作った茶碗蒸しか当ててね。」
西:「そ、それって、灯里ちゃんとセラヴィスくんが『あ~ん』してくれるってことですか?」
兎:「そういうことになるね。」
【ふぁ!?】
【ええぞ!もっとやれ!】
【セラヴィス様にあ~んされるの羨ましすぎる】
え?私にあ~んしてくれるのはどっちなの?
北:「それって大丈夫なんか?」
兎:「大丈夫なんじゃない?ウチはアイドル売りしてるライバーいないし。なんなら白石君にセラヴィス君が食べさせてあげたりしたら盛り上がるリスナーばっかじゃない?」
白:「え?俺のはセラヴィスが食べさせてくれるのか?」
セ:「僕はどっちでもいいですよ。」
白:「まあ、その方が燃えづらいだろうしそうするか。」
花:「じゃあボクもセラヴィスくんにお願い!」
セ:「かしこまりました。」
【いいぞ!もっとやれ!】
【ウホッ】
【薄い本が厚くなるわね】
【やっぱり同性同士よ】
兎:「でもライバー8人いるから4人ずつに分けるとなると後2人はセラヴィス君に食べさせてもらうことになるね。まあ、それは誰か秘密にしておこうか。そっちの方が皆も視聴者もドキドキするだろうし。」
私、男の子にあ~んなんてされたことないんだけど...
兎:「それじゃあ皆は目隠しつけてね~。つけ終わった?それじゃあ皆に食べさせてあげて回るからちょっと待っててね~。」
私に食べさせてくれるのはどっちなのかしら?
き、緊張してきましたわ。
あ、唇にスプーンが...
うん、美味しいですわ。
正直ドキドキし過ぎてよくわからないですけど。
兎:「それじゃあ次はBのスプーンね。」
...うん。こっちも美味しいですわ。
どちらかと言えばこっちの方が優しい味な気がしますね。
兎:「さて、どっちかわかったかな?順番に移動してもらうね。」
兎:「次は桃奈ちゃんの番だよ~。」
筒:「はい。お待たせしました。私が選んだのは...Bです。」
兎:「ほうほう。桃奈ちゃんはBなんだね。その心は?」
筒:「正直どっちも美味しかったんですが、Bの方が優しい味がしたので。」
兎:「なるほどね。それじゃあ部屋へ移動をお願いします。」
ガチャ
花:「よかった~。一人で寂しかったんだよ~。」
筒:「え?花新發さんだけですの?」
花:「そうなんだよ。それ以外の皆はみんなAなんだってさ。」
北:「いや、どっちも美味しかったんやけどな。Aの方が最後に海鮮系の香りがぐわっと来たねん。」
白:「そうだよな。Bの方が個人的には好きだったんだが、Aの方が深い味がした気がしたからAにしたわ。」
中:「どっちも美味しかった~。」
都:「うん。美味しかった。」
西:「筒井さんはなんでBにされたんですか?」
筒:「Bの方が優しい味がした気がしたから...あと、Aの時はドキドキして味がちゃんとわからなかったから...」
北:「味がわからんかった?もしかしてセラヴィスが『あ~ん』してくれるかどうか考えてたんか?乙女やな~!」
筒:「ちがっ!?...わなくはないんですが...だって男の子に『あ~ん』なんてされたことないですもの!」
南:「桃奈先輩可愛いっすね!」
筒:「やめっ!恥ずかしいから!」
【桃奈ちゃん可愛い】
【シスターだからね】
【結局誰にあ~んしたんやろな?】
【桃奈ちゃんじゃなかったらドキドキ損やなw】
兎:「お待たせ~。それじゃあ私が入った部屋が正解だからね。」
お願い!当たってて!
兎:「おめでとうございま~す!」
北:「うしっ!」
白:「よっしゃぁ!」
中:「やったー!!!!」
筒:「あぁぁぁぁぁぁ!!!」
花:「桃奈ちゃん、ボクたち外れだね...」
兎:「それじゃあスタジオに戻るよ~。」
セ:「おかえりなさい。」
【何気に毎回セラヴィス様におかえりって言ってもらえるの嬉しい】
【もうそういうボイスだと思ってる】
【セラヴィスにはコアなファン付いてそう】
千:「どうだ坊主!6人も俺のを当ててくれたみたいだぜ!まだまだ負けてやれねぇな!ガハハハ!!」
セ:「残念ですが。流石師匠ですね。僕も師匠の食べていいですか?」
千:「おう。食え食え。」
セ:「いただきます。...うん。始めにしっかりと卵の味がして、最後に海鮮系の薫りが鼻を抜けていきますね。やはり師匠の方が美味しいですね。」
千:「坊主のも悪くはねぇよ。ウチの若いやつより良くできてるんじゃねぇか?まあ、俺の方が上だがよ!」
セ:「また勉強させてもらいに行きますね。」
千:「おう。いつでも来いよ。」
【さっき大好き侍が言ってたシチュエーションだ!】
【進○ゼミかよw】
【あ~心が浄化されるんじゃあ~】
兎:「さて、結果の確認を行うよ!今回正解したのは星羅ちゃん、白石君、紗奈ちゃん、凪咲ちゃん、咲希ちゃん、千郷ちゃんの6人だね!」
兎:「瑞樹君と桃奈ちゃんの2人は間違えたので新人ライバーに降格です。」
花:「え~!!もう新人ライバー?僕がいいって思ったのどっちもセラヴィスくんのだったし、次からいいと思ったのと逆を選ぼうかな?」
筒:「く、悔しいですわ。」
セ:「千々岩さん。ありがとうございました。」
千:「おう。楽しかったぜ。また食べに来いよ。」
そう言って千々岩さんは退出していった。
北:「そういや、結局セラヴィスは誰に『あ~ん』したんや?」
セ:「え~?...秘密です。」