楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。   作:夢野いくや

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格付けチェック(別視点) 4

 

○都竹視点

 

兎:「続いてのお題は『一流の画家が描いた絵画』を当ててもらいます。」

 

兎:「今回の一流の画家さんである『ラテ』さんの説明をするね。

 

『学生時代から様々なコンクールで優勝。独特な世界観と圧倒的な描写力で風景画や静物画を描くことを得意としており、全国巡回展も行うほどの人気。セラヴィス君とは大学の時に知り合い、今でも連絡を取り合ったり飲みに行ったりする関係。』

 

だそうです。」

 

北:「やっぱりセラヴィスの知り合いなんか...」

 

中:「セラヴィスくん!凄いね!」

 

セ:「僕が凄いというよりは僕の知り合いが凄いってだけですけどね。」

 

南:「類は友を呼ぶって言うし、やっぱりセラヴィスもすげぇんじゃねぇの?」

 

セ:「どうなんでしょうね?僕は良縁に恵まれただけですよ。『メモプロ』のみなさんとも出会えましたし。」

 

北:「...くっさいセリフやな~。」

 

花:「セラヴィスくんらしいけどね。」

 

【今回もバリバリのプロやな】

【この前大阪の梅田近くでもこの個展やってたで。ワイ見に行ったわ】

【どうやった?】

【凄い上手やった。よくわからん抽象画とかじゃなくてどっか異世界の綺麗な景色って感じやった】

【ほへ~。今度近くでやってたら見に行ってみるか】

【またセラヴィスが恥ずかしいセリフ言ってる】

【いつもの】

 

兎:「そういや、絵画って私全然わかんないんだけど、良い悪いってどう判断するの?」

 

セ:「難しいね。正直言うとその絵を見て何を感じたかだから。だから何億って絵を見て何も感じない人もいれば、感動して涙流す人もいるし。絵画が当てられなかったからって別になんの問題もないと思うよ。」

 

兎:「そんなもんなんだ~。じゃあそろそろ問題に移ろうか。それではみなさんの前にAとBそれぞれの絵画を並べて展示します。どちらかがプロのアーティストの方が描いた絵で、どちらかがセラヴィス君が描いた絵になるので、どっちがプロのアーティストの方が描いた絵なのかを当てて下さい。絵画には触れないようにするために3m前に線を引いています。それより前には行かないようにしてください。」

 

筒:「これってなんで線を引いてるんですの?近づいたらわかってしまうものなんですの?」

 

セ:「もちろん近付いた方がわかりやすいんでしょうが、この線の目的は違いますね。この絵は今回の企画のために新しく描いてくれた絵らしいんですが、実は彼の一番高い値が付いた絵は3000万円を超えているらしいんですよ。」

 

北:「3000万!?ほなこの絵にもそれぐらいの価値があるってことかいな?」

 

セ:「あくまでも可能性ですけどね。ただ、個人的にはその3000万円の絵よりも今回描いてもらった絵の方が好きです。」

 

白:「もしかしたら3000万円以上の価値があるかもしれないってことか...そりゃ近付けねぇわ。」

 

花:「セラヴィスくんの友達は凄い人ばっかりだね~。」

 

【3000万円!?】

【3000万円って何万円や?】

【そりゃ3000万円よ】

【あったま悪い会話w】

【実際3000万円の絵なんて言われてもなんもわからんやろな】

 

兎:「それじゃあAとBの絵画を並べたので確認してくださーい。」

 

そう言われて私たちは移動した。

 

 

北:「う~ん...さっぱりわからんわ。」

 

西:「ど、どっちも上手だということしかわからないです。」

 

白:「...どうだ瑞樹?わかるか?」

 

花:「いや、何もわからないですね。個人的にはAの絵の方が好きですが。」

 

白:「だよな~。これの片方が3000万円以上の価値があるかも知れねぇんだろ?わかんねぇわ。」

 

兎:「は~い。時間終了で~す。それじゃあ順番に呼びますので、部屋に別れていってくださ~い。」

 

 

 

兎:「...それじゃあ凪咲ちゃん回答をどうぞ。」

 

都:「答えはB。」

 

兎:「ほう。それは何故?」

 

都:「言ってなかったけど、私は『ラテ』先生のファン。全国の個展も何度か行ったことがある。絵というのはある程度似せることは出来るけど、それは表面上だけ。色一つ取っても何度も塗り重ねて描かれていて、それの一重ね一重ねに意味があるもの。その意味の持たせ方を確認するとBから『ラテ』先生らしさを感じられた。」

 

兎:「へ~。凄い説得力があるよ。って凪咲ちゃんそんなに喋るんだね。」

 

都:「聞かれたから答えただけ。...もう移動する。」

 

そう言って私はBの部屋に移動する。

 

 

ガチャ

 

花:「凪咲ちゃん!よく来てくれたよ!ボク一人ぼっちだったんだ...」

 

北:「凪咲はBかいな。ただ、瑞樹以外はAや言うてるし流石にAちゃうか?瑞樹のBの理由も『Aの方が好きな絵だった。だからAが多分セラヴィスくんの絵だからBにした』って理由らしいし。」

 

花:「だって、ここまで好きなやつは全部セラヴィスくんのだったし...」

 

都:「違う。みんな3000万円っていう金額に騙されてる。多分高価っていうことは複雑な絵なんだろうなってみんな考えたと思う。ぜも実際は違う。セラヴィス君も言ってたけど、絵を見て何を感じるかが重要。Aはもちろん上手だった。色の塗り方も丁寧だったし。でも、色を多く使いすぎている。これはセラヴィスくんがみんなを騙そうとしていたんだと思う。それに比べてBは明確に誰の為に描いた絵なのかがメッセージが込められていた。『ラテ』先生はそうやって絵一つ一つにメッセージ性を持たせるのが得意。多分Bの絵はセラヴィスくんに向けた絵だと思う。こっちは変わらず元気してるぞって伝えてる。」

 

中:「凪咲ちゃんすごーい!そんなことまでわかるんだ!」

 

南:「都竹先輩凄いっすね。絵を見ただけでそんなことまで読めるなんて。」

 

北:「それ、ホンマかいな?」

 

都:「うん。自信ある。」

 

花:「みんなさっきまでボクのこと散々煽ってくれたな!どうだ!今の説明の説得力の高さに何も言えないだろう!」

 

白:「瑞樹...小物臭が凄いぞ...」

 

【凪咲ちゃん凄っ...】

【ほへ~。絵画の見方を学んだわ】

【なるほどね。メッセージ性ね】

【リスナーの9割はなんもわかってません】

【瑞樹ちゃん可愛い】

 

兎:「それじゃあ、今から正解の部屋に入るね~。」

 

大丈夫。自信ある。

 

筒:「お願い。これ以上間違えられないの...」

 

花:「ボクもこれ以上間違えると『一般リスナー』になっちゃう...」

 

 

ガチャ

 

兎:「おめでとうございま~す!」

 

花:「いやったぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

筒:「あああああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

兎:「いや~2人ともおめでとう!よく当てられたね。」

 

都:「今回は自信あった。(ふんす)」

 

【凪咲ちゃんのドヤ顔可愛い】

【あれだけ言って外れてたら恥ずかしかったけどさすがやな~】

【でも私はセラヴィス様の絵の方が好きだったな~】

 

兎:「それじゃあみんな戻るよ~。」

 

 

セ:「おかえりなさい。都竹先輩流石でしたね。みんな騙せたらいいなって色いっぱい使ったのも読まれてましたし。」

 

都:「うん。わかりやすかった。」

 

北:「絵を見るのにそんないっぱい読みとらなあかんなら、ウチは絵画なんて一生わからんやろな。」

 

兎:「『ラテ』さんからコメントが届いてますので読みますね。」

 

『今回の絵には友達に向けたメッセージを込めました。あまり僕は言葉にするのが得意じゃないので伝わるといいな。』

 

兎:「だそうです。」

 

セ:「伝わってるよ。でも僕は今のライバー生活に満足してるから。また定期的に飲みに行こう。そこで色々話そうよ。」

 

南:「どんな意味が込められてたんだ?」

 

セ:「え?内緒ですよ。本人もこんな大勢に伝わってほしくないでしょうし。」

 

【凪咲ちゃんの言ってたこと合ってたってこと?】

【凪咲ちゃんすげぇ!】

【やっぱり性格いいやつの回りにはいい人が集まるんやな~】

 

兎:「こほん。それでは結果発表しまーす。凪咲ちゃん、瑞樹くんが正解!それ以外の6人が不正解ということでワンランクダウンでーす。」

 

兎:「それじゃあ3問終わった今時点のランクを確認するよ。」

 

【一流ライバー】都竹凪咲

【二流ライバー】北郷星羅、西園千郷、南雲咲希

【新人ライバー】白石奨吾、花新發瑞樹、中辻紗奈

【一般リスナー】筒井桃奈

 

兎:「という結果になってるよ。凪咲ちゃんは一流ライバーキープで、桃奈ちゃんはすでにライバーですらなくなってるね。」

 

筒:「くっ悔しいですわ!次こそ正解しないとBANされてしまいますわ...」

 

うん。私だけが一流ライバー。

 

【桃奈ちゃんここまで全問不正解やからな...】

【最短で次で消えてしまうんか...】

【惜しい人を無くした...】

 

筒:「まだ消えてませんわ!次は正解してみせますもの!」

 

セ:「残り3問みなさん頑張ってくださいね。」

 

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