楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
○北郷視点
兎:「残すところもあと2つ。5つ目のお題は『一流フラワーアーティストの生け花』。プロのフラワーアーティストさんが生けた生け花とセラヴィス君が生けた生け花を比べ、プロのフラワーアーティストさんが生けた生け花を当ててもらうよ。で、関係は?」
セ:「小学生の頃の同級生だね。確か生け花業界で新進気鋭のアーティストとしてテレビで紹介されてたはず。今回この企画に連絡したのが久しぶりの会話だったよ。」
南:「お前のまわりはプロばっかかよ。」
セ:「類は友を呼ぶって言うしね。プロの人らって特有の人脈持ってるから、色んなところで繋がりがあるんじゃないかな?」
兎:「そういうもんなんだ~。とりあえず来てもらってるし呼ぼうか。どうぞ~。」
桜:「お初どす~。ウチは『桜庭翠(さくらばすい)』いいます。どうぞよろしゅうおたの申します。」
お?京言葉か?
北:「なんや京都のもんかいな。お上品ですな~。」
桜:「大阪の方ですか?にぎやかでよろしおすなぁ~。」
【こわ...】
【関西バトル勃発】
【大阪と京都と兵庫は仲良くないから...】
【これが京都弁か】
セ:「まあまあ。先輩も桜庭さんも、関西特有の挨拶だとは思いますが、初見の人はびっくりしちゃうのでそこら辺で。」
北:「そうか?まあ喧嘩とかとはちゃうからリスナーの人らも気にせんといて。」
桜:「そうどす。こんなんは日常茶飯事で、野良猫見かけるぐらいようあることですから。」
都:「関西の人怖い...」
セ:「まあ、みんながみんな怖いわけではないので。それじゃあ話を戻して...桜庭さん。多分ここにいる人やリスナーの人らってフラワーアーティストってどんな仕事なのか、生け花ってどういうところを見たらいいのかってわからないと思うから教えてあげてもらえる?」
桜:「承知どす。...フラワーアーティストっていうのは草花を用いて芸術を表現する人のことで、別名『花の芸術家』とも呼ばれます。実際は生花だけでなく、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使うこともあるんよ。」
桜:「で、今回の生け花についてやけど、似たような花を使った芸術にフラワーアレンジメントというものがありんす。フラワーアレンジメントは『足し算の美学』とはよう言ったもので、たくさんのお花を使って空間を埋めるように作るのが目的やな。それに対して生け花は『引き算の美学』と言われ空間を活かし、華やかさだけじゃなくて余白を含めて楽しむのが目的になりんす。」
【なるほどわからん】
【綺麗やな~ぐらいしか言えんわ】
筒:「私、幼い頃華道を習ってましたので、自信ありますわよ?」
白:「お?フラグか?」
筒:「違いますわよ!」
兎:「それじゃあそろそろ始めるよ~。絵画の時と同じく、AとBそれぞれの生け花を並べて展示します。どちらかがプロのアーティストの方が生けた生け花で、どちらかがセラヴィス君が生けた生け花になるので、どっちがプロのアーティストの方が生けた生け花なのかを当ててね。」
兎:「それじゃあ、カーテン開けてくださ~い。」
そう言われてカーテンがめくられる。
...正直言って全然わからん。
花なんて注視して見ることなかったからな~。
どっちも綺麗やとは思うけど、何がどう凄いんかさっぱりわからん。
南:「...千郷...わかるか?」
西:「正直言ってさっぱり。Aは左右非対称過ぎるけど全体として纏まってる気がするし、Bは空間を広く使ってる気がする。ただ、それが凄いことなのかどうかが全然わかんない...」
咲希も千郷もわかってないんか...
白:「瑞樹どうだ?」
花:「全然わかんない。」
...ダメそうや。
筒:「わかりましたわ!」
都:「...教えて?」
筒:「教えませんわよ!ふっふっふっ。これでとりあえずいまのランクをキープですわ...」
桃奈はホンマにわかってるんやろか?
中:「綺麗だね~!!」
兎:「それじゃあそろそろ時間だよ。順番に呼ぶからこっち来てね~。」
今回はウチが最後か...
兎:「さて、星羅ちゃんの答えはどっちかな?」
北:「ウチの答えはBや!まあ、根拠なんてないからフィーリングやけどな!」
兎:「了解。まあ、これ以上聞くこともないだろうし部屋の移動をどうぞ~。」
ガチャ
北:「お?桃奈おるやんけ!」
筒:「ようこそいらっしゃいました!大船に乗ったつもりでいてくれていいですよ!」
北:「自信ありそうやったしな!一緒で嬉しいわ!」
南:「(小声)...千郷。桃奈先輩の言葉信じてもいいと思うか?」
西:「(小声)...正直自信のある桃奈先輩は当てにならないと思う。今回は泥舟かも...」
筒:「そこ!聞こえてるわよ!」
白:「...でもあれだな。俺と瑞樹、筒井で別れたってことはどっちかはこの問題で消えるってことだな。」
花:「絶対消えたくない...お願い!」
筒:「私だって消えたくない!お願いします!神様!」
【そっか白石·瑞樹君か桃奈ちゃんのどっちかはBANになるんか】
【正直花はなんもわからんから運やわ】
【運で言えば桃奈ちゃんは絶望的やな】
【惜しい人を失った...】
【桃奈ちゃん安らかに眠ってください...】
筒:「まだ失敗と決まったわけじゃないわよ!」
兎:「みんなお待たせ~。それじゃあ今からドアを開けるから私が入った方が正解ね。」
白:「頼む!」
花:「お願い!」
筒:「神様!」
兎:「それじゃあ行くよ~。」
...ガチャ
筒:「やっt」
バタン
筒:「...へ?」
ガチャ
兎:「おめでとうございま~す!」
白:「よっしゃぁぁぉぁ!!!!」
花:「やったぁぁぁ!!!」
筒:「な、なんでですのぉぉぉ!?」
南:「(小声)な?やっぱり泥舟だったろ?」
西:「(小声)やっぱり...」
北:「桃奈!あの自信はなんやってん!?」
筒:「自信はあったんですのよ!何かの間違いじゃないんですの!?」
兎:「間違いってなにさ。普通に桃奈ちゃんの選んだBはセラヴィス君の作品だよ。」
筒:「そ、そんなあぁぁぁ!!!!!」
兎:「はい、それじゃあみんな戻るよ~。」
セ:「おかえりなさい。」
花:「ただいま~。」
白:「ふぅ。なんとか残れたぜ。」
筒:「これってもう写ってませんの?」
兎:「うん。声だけだね。」
【やっぱ桃奈ちゃんやったか...】
【残当】
【盛大なフラグたててたからね】
【本人が悪い】
セ:「それじゃあ結果発表の前に...桜庭さん、どうだった?」
桜:「今回は呼んでもろておおきに。充分楽しませてもらいましたわ。でもやっぱあんさんは天才やな。全然この道でも食べていけるんとちゃうか?」
セ:「流石に花の道に進む予定はないよ。」
桜:「さいですか。そりゃ残念やわ。...またなんかあったら呼んでな。ほなさいなら。」
兎:「桜庭さん、ありがとうございました。それじゃあ結果発表するね!今回の結果でランクはこんな感じになりました!」
【一流ライバー】
【二流ライバー】都竹凪咲
【新人ライバー】北郷星羅、中辻紗奈
【一般リスナー】白石奨吾、花新發瑞樹、西園千郷、南雲咲希
【BAN】筒井桃奈
兎:「桃奈ちゃんはBANになったので声だけで参加ね。」
筒:「まあ、仕方がありませんわ。この結果を甘んじて受けることにしますわ。」
兎:「でも一般リスナーに4人もいるからね。もしかしたら次で一気に消えちゃうかも?」